高評価、お気に入り登録ありがとうございます
駄目な所、アドバイス等ありがとうございます
不安定の中ですが応援励みになります
時系列がやや曖昧な所は否めず
原作要素と改変も絡めていきたいところ
最近腹の調子が悪く……
水分の摂り過ぎかな……
イタリカで"ストーム"が暴れている頃。
アルヌスの難民は、この地に根を下ろす為にアルヌス協同生活組合を結成。 商売云々の取り決めをする組織を作り、将来への備えとした。
手始めに選別された飛竜の鱗を売って元手を得るべく、カトー老師の提案でイタリカの旧友の店に売りに行く事が決まった。
その際、上官の檜垣少佐に難民の面倒を見ろと命令されている伊丹中尉達……第三偵察隊の協力を得て、武装装甲車両グレイプで現地に向かう事になる。
上層部は、そのついでにイタリカという街の情報を得て来いと追加の命令。
可能なら交友関係を結び、今後の活動拠点や貿易相手を作ろうとした。
という訳で。
伊丹、嫌そうな顔を浮かべて敬礼。
間も無く伊丹やレレイらは出発したのだが。
それは表向きの話。
EDFとしては別の目的もあった。
特地方面派遣部隊の幕僚、柳田中尉は威厳ある狭間陸将に報告。 その眼鏡を光らせ、僅かに口角を上げ、エリート意識が鼻につくイヤラシイ顔だ。
柳田は何処か愉悦感を得ている様相のまま口を開いた。
「イタリカでは現在、アルヌスの残党軍とストーム1が戦闘中です。 伊丹中尉には半ば騙した形で悪いですが、現地の状況を"実況"して貰います」
「うむ。 我々人類の英雄でもあり、先生方の切札でもあるストーム1に万が一があってはいかんからな。 伊丹中尉からじきに来るであろう"支援要請"に託けて、第4戦闘団のヘリ部隊を向かわせる。 そのまま同地市民の救助を行い、流れでイタリカと手を組む。 願わくば同地にいるという皇帝の娘、ピニャ殿下ともそうなりたいところだな」
「はい。 上手くいけばイタリカとの自由な交易に限らず、帝国への道が開けるかと」
そう。 狙いはイタリカに足場を築き。
願わくば帝国への道を開拓する事にある。
「それらが進展する前にストーム1は日本に一時帰国。 先生方にお呼ばれのまま永田町で答弁だ。 後は先生方の出方次第になるか……」
「特地情報を開示しない政府への批難や疑心は日増しに増大しています。 国会答弁では日本支部に否定的な野党議員からの攻撃が予想されており、英雄達から何かしらの失態を認めさせようと躍起になるでしょう」
「そこは心配しておらんよ。 現場も知らず、人類を救った恩義も忘れた者がストーム1の覇気に逆らえるとは思えん。 伊丹中尉もああ見えて"逃げ上手"だ」
「はい。 伊丹には色々と思うところはありますが、有能な馬鹿です」
「故にキーパーソン。 ストーム1の次に死なせる訳にはいかんな」
「現地で嵐に巻き込まれていないと良いですが」
「だとして、簡単にはやられん。 故に行かせた」
そんな会話が起きているとは、つい知らず。
伊丹達の車列が間も無くイタリカに到着する、そんな時。
前方に大きな黒煙が立ち昇るのが見えた。
それはこれから向かうイタリカ方面のだ。
「伊丹隊長、なんか煙見えるッスけど」
「くそっ、本部の罠だ!」
なんかを察した伊丹、恨言を吐き始め。
倉田は分からず聞き返す。
「はい?」
「俺達を嵌めやがって、あの蛇め!?」
「つまり、この状況を本部は知っていて送ったという事ッスか? でもどうして?」
「偵察のち支援要請、それを受けて部隊を派遣するという流れを作りたいのさ柳田は」
「最初から派遣するのは駄目なんスか」
「今、日本政府は世論や外国、内外から責められてピリピリしてる。 ドラゴンの奇襲による難民の死傷者は俺達日本支部に責任があると思っている奴らがいるんだそうだ」
「いや、アレが俺らの所為なんスか!?」
「お偉方は現場を知らない。 特地の情報自体、統制されて碌に聞く機会もない筈だが、人ってのは"都合の良い"様に事実を捻じ曲げ歪曲し解釈できる生物でもある。 だからこれ以上暴れないように刺激のある餌はやれない。 もしバレてもこっちの被害が少なくなるよう、刺激物を少しでも抜く為に、こんな回りくどい事が必要になるのさ」
ひと通り話し終えると、今度は兵員室にいるレレイに声を掛けた。
出来るだけ猫撫で声で、やんわりと。
「あのー、レレイさん? 鱗を売るのは別の街にしない? なんかあそこ、戦場になっているみたいだからさ」
「駄目。 伊丹達にはお世話になっている。 評判を落とす訳にはいかない。 このままイタリカに行って欲しい。 通訳とか交渉毎は私も協力する」
「ああ、はいはい、聞いてみただけですよ」
伊丹、項垂れつつも本部に連絡をとる。
イタリカを武装勢力が襲撃中、現地市民の安全確保、人道的支援の為に救援を要請する、と。
「……結局本部の手の平の上かよ! とにかく到着まで現地支援だ、戦闘準備、第3小隊往くぞ!」
伊丹が掛け声を上げ、面々は新たな小銃G&M-21Sを握りしめ、榴弾砲の口が戦場に向けられる。
21SはPA-11くらいに古く、銃身はやや細長い印象。 セミオートマチックライフルで連射は効かないが、大型特殊AP弾を使用。 破壊力があり、PA-11の威力不足を連射能力と引き替えに幾らか補っている。
やがて戦場が見えてきた。
敵らしき騎士崩れが何かを囲い込んでいるも、その度に爆炎があがり、もげた手足が噴き上がっている。
まるで台風の目の周囲、その暴風のように。
「イタリカ軍? 魔法か? いや見覚えあるぞ、この滅茶苦茶な戦い方……!」
伊丹、双眼鏡を持ち刮目する。
やがて死体の山の隙間から正体が見えた。
その者、伊丹達と同じ戦闘服であり。
つい最近まで共にいた男が1人。
「ストーム1!?」
まさかの英雄との邂逅、再会の時。
本人、此方に気付き呑気に手を振っている。
ヘルメットの通信機が自動でチャンネルを合わせ合い、お互いの声が交わされ始めた。
「来たか伊丹君! 飛び入り参加は歓迎だ!」
「いや何でここにいるんですか!?」
「色々あってな。 なに、盗賊討伐の延長線だ。 元の任務からは逸脱していないと思う」
「いや規模!? EDFの兵器が幾ら強いといっても、個人が相手にして良い数ではないでしょう!?」
「何を言っているんだ? 戦時中はもっと酷かったじゃないか。 地平線を埋め尽くし、空を覆い押し寄せる怪物。 それを援軍なしで殲滅するのなんてEDFでは日常茶飯事だろう」
どうやらストーム1は戦時中にブラックをキメ過ぎて非常識が抜け切っていないらしい。
伊丹は頭を抱えつつ、部下に指示を出す。
「ああ、本部はこの事も知っていたんだろうな……第3小隊、英雄を援護するぞ! 絶対に死なせるな! それこそ俺達の責任になるぞ!」
「貧乏くじッス!?」
「やらなきゃやられるぞ! 倉田、グレイプを城塞とストーム1の間につけろ。 バリケードとしつつ各員降車のち、援護射撃開始。 栗林、憧れのストーム1に良いところ見せるチャンスだぞ!」
「にゃ、にゃにを!?」
「桑原のおやっさん! 前みたいに砲塔頼む!」
「了解!」
「黒川! レレイ達と先に城砦内に入れ! 救援が来る事をイタリカの皆に伝えるんだ、そのまま負傷者の手当て!」
「分かりました!」
そうして賑やかになるイタリカ防衛戦。
既に多くの盗賊がストームに始末されていたが、まだまだ生き残りがいる。
アルヌスに続き、ここでも逃げる奴は無視するにしても、死地を求めて槍を剣をと突き立てに来る獲物は多い。
異星文明の兵器に対抗して作られたEDF製の新鋭アーマーならば、その程度なんて事はないものの、それでも顔や脇とした稼働部は防御が薄く油断ならない。
相手もそこを狙って刃を突き立てにくる。 だが大人しく喰らう義理はない。
ストーム1はローリングで回避。 体を回転するがままにトリガーを引けば、弾丸が周囲の鎧に風穴を開け、血飛沫の通り道としてしまう。
「ストーム1! 間も無く武装ヘリ、ヘロンの部隊が来ます! 旧式のエウロスN9より運動性能が高いですからすぐ来ますよ!」
「宴も終わりか。 一夏の終わりのようだ」
「日本は冬でしょうけどね!?」
時差ボケすらかましながら、EDFは戦う。
間も無くヘリのローター音、それに負けじと流されるワ◯キューレの音楽。
それは更なる蹂躙が始まる合図となった。
後書き
クロスする際、水と油のようにそれぞれが分離してる感や、麺にスープが絡まっていないような違和感を味わう方もいると思います
当作としては、何とか絡めたり、原作過ぎないよう改変要素を入れたいところですが、オリジナル展開を考えるのは難しい……
アレンジ自体を好まない方もいると思いますし、下手に手を加えて味が変わって好みじゃないとなる可能性も十分ある中
EDF6のテレポーション技術絡みで、異世界への転送ゲートの研究や解釈の話を考え中……