ゲート、地球防衛軍、暫く戦えり   作:ハヤモ

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前書き
貴重な感想や意見ありがとうございます
原作が流行した当時と今では、刻の隔てもあり、考え方の違いやクロス先の誤りの指摘も。
このまま続けて良いものか悩みもありつつ。

EDFの災害派遣。
ストーム1の事か、その偵察の事か。
或いはそれによる救助活動の類か全てか。

今回の装備例
伊丹班
武器1.G&M-21S(オートマチックライフル)
武器2.MLRA-30(ミサイルランチャー)
バックパック.2号弾(スプレッドグレネード)

第四戦闘団(ヘリ部隊)
先陣:新鋭戦闘ヘリ ヘロンYG20E(重武装型
二陣:旧式戦闘ヘリ エウロスN9(旧主力
三陣:EF31ネレイドエンジェル(対地制圧機体
四陣:HU04ブルートSA9(歩兵輸送兼用


11."災害"派遣

人口五千を超えるイタリカ。

その地を守る城塞を盗賊六百が包囲するには兵力が足らない。 川に面した北門を除くにしても、東西南の何処か1ヶ所に重点を置き、集中突破してくる筈……後から来たピニャは考えた。

だが何処からどう来るかまでは分からない。

その点においては、攻撃箇所を決められる敵が有利である。 特に今回、味方にまともな正規軍人はいない。 殆どが農夫や女子供、棍棒を持って武装したような民兵で練度は低い。 防衛に綻びが生じ瓦解すれば、立て直すのは困難である。

 

だが惨状を知って見捨てる訳にもいかない。

初陣とはいえ、訓練を受けてきたのだ。

今までの学びは遊びではないと証明する為に、ピニャは己や周囲を鼓舞し、民兵達を指揮して布陣を整えさせた。

 

既に壁の外で暴れ回る男の存在にたじたじになりながらも、得体の知れない男に頼り切る訳にもいかない。

実際、化物じみた男を倒すのは無理と判断してか、無視して城壁に取り付く者も少なくなかった。

 

男も幾ら強いとはいえ、たった1人。

全てを相手には出来ていないようだった。

 

なので、他の戦力を南城門に誘い込む為、いつか力尽きるであろう男を囮に、わざと城壁の上の戦力を少なく見せかける。

そして突破される事を前提とし、内側に設けた柵で足止め、ここを二次防衛線とし、二段構えで敵に出血を強いる。 その間に他の方面からの援軍や己の部隊である薔薇騎士団が来るまでの時間を稼ぎ、同時に決戦場にするつもりだった。

 

だが敵は盗賊とはいえ元正規兵。

そうした心得もある。 騙されまいと戦力を敢えて分割、別の方面も攻めてきた。

何より男を、バケモノを避けようとした。

バケモノにはその場に留まって貰う為に生贄の部隊を与え、本命は東を攻め入った。

 

マズい。 妾の考えが甘かったか!?

 

民兵も一部は柵で待たず、勝手に応戦に出て行ってしまい、数だけの烏合の衆となっていく。

何故だ。 何故こんな事に。

実戦は何もかも勝手が違う。 身を持って知る事になろうとは。

 

そんな時だ、馬車が割り込んだのは。

馬もなしに砂塵を舞わせ、高速で動く鉄の馬車だ。 仕組みも分からぬままに、中からバケモノ男と同じ珍妙な鎧に兜を被っている。

 

 

「分隊横列!」

 

「横並びで喰らわせろ!」

 

 

そして、皆が魔導士なのか杖を持つ。

奴のとは、やや異なる形状の杖だった。

 

それを盗賊に向けてた次の瞬間。

眩い閃光と耳を劈く轟音による奏でが始まれば、瞬く間に盗賊共の鎧は砕け、腹に風穴が開き、四肢が捥げ、血潮が次々噴き上がり、血の海に沈み逝く。

 

 

「勝本ォ! ここで挽回して見せろ!」

 

「よしきた! この距離と数ならコレよ!」

 

 

更には1人の男が、箱のような物を担いだ。

刹那、前方から沢山の煙が線を描いて飛んでいく。 30はあろうか、それら1つ1つが別々の盗賊を追いかけ回し、ぶつかる度に爆発、相手の体は四散した。

 

 

「栗林! "豆まき"だ、やれ!」

 

「了解!」

 

 

時々、懐から小石の塊を鷲掴みにして取り出して投擲、ばら撒けば、広範囲に渡って小さな爆発が疎に起き、鎧や兜をへこませ怯ませる。

 

離れた位置から一方的に……。

 

なんなんだ、なんなんだコイツらは!?

鉄の馬車といい鎧といい、杖といい!?

 

妾が困惑している間にも盗賊の方は瓦解。

鉄の馬車の上に備えた大きな杖も火を吹き始めれば、あとは盗賊を蹂躙するばかり。

 

 

「十分だ! 東がヤバい、倉田移動!」

 

「倉田君、俺も相乗り良いかな?」

 

「勿論ッス! 飛ばしますんで!」

 

 

生贄が無くなるや、鉄の馬車に男が乗り込み東へと移動。 そのままその地の者共を次の獲物とし、殺戮の限りを尽くした。

 

圧倒的じゃないか我が軍は。

なのに、何の達成感も充足感も無い。

 

当たり前だ。

こんなのは戦争ではない。 殺戮だ。

 

そして思った。

此奴らはバケモノでは生温い。

 

死神だ。

 

だが、ここから更に死神がやってきた。

今度は奇妙な歌を唄う鉄の天馬の群れがやって来て、火を吹き、残りを掃討し始めたのだから……。

 

夢ならばどれだけ良かっただろう。

 

全てが叩き壊されてゆく。

何者も抗う事の出来ない圧倒的な力。

禍々しい凶暴な力。

誇りも名誉も一瞬にして否定する───。

 

これは……女神の嘲笑───。

 

 

 

 

 

本部は予定通り、伊丹隊から支援要請受託。

機動力を重視し、健軍大佐率いる第四戦闘団の四◯一中隊が治安回復の為、全力をもって出動。 ヘリ部隊がイタリカに飛ぶ事になった。

 

第一戦闘団は留守番となったが、余程フラストレーションが溜まっているのだろう、狭間陸将に訴え掛ける。

 

 

「狭間陸将! 次こそは我々を!」

 

「どうしちゃったんだこいつらは……キ◯ゴア中佐の霊にでも取り憑かれたか?」

 

 

部下の心境を案ずる狭間陸将。

その視線の先、健軍大佐は、用賀中佐と何やら語り合っている。

 

 

「用賀中佐、例の物は?」

 

「ワー◯ナーのワル◯ャワ・フ◯ル、用意してます」

 

「パーフェクトだ」

 

 

この後の展開が予想できるな。

陸将は人知れず、溜息を吐くのだった……。




後書き
特地目線で、兵器解説等は今回省略
でも隊員なら何かを察してくれる筈(丸投げ
短めとなりましたが……
他のビークルや兵科も出したいですね……
毎日のように投稿頑張ってきたつもりですが、そろそろ厳しいかもです
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