ゲート、地球防衛軍、暫く戦えり   作:ハヤモ

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歴史改変目指して……


16.国会/衝撃

アルヌスに帰還したストーム1と伊丹は3人娘……テュカ、レレイ、ロゥリィ、そして講和交渉の為、なんか半ば無理矢理付いてきちゃったピニャとボーゼスと日本へ行く事になるのであった。

 

ピニャとボーゼスは腐女子コンテンツでベーコンレタスな薄い本を芸(ゲイ)術だと絶賛、地球側の外交官と調整しつつ、頬を赤らめながら特地に持ち帰る本を厳選する。

 

国会では大凡歴史通りの展開だ。

国会で答弁、避難中の難民が4分の1亡くなったのは、現地にいた伊丹達に問題があったのではないかという野党の反戦派女議員の話を軸として進んだ。

 

伊丹は良い悪い責任云々ではなく、現場目線。 銃が威力不足だったと主張。

オタク知識から、レールガンや反物質爆弾が欲しいくらいだと訴えた。

レールガンはEDFで既に実用化されているし、反物質爆弾も完全に架空の話ではなく研究中の代物ではあるが、知識も無く責める事しかない議員にはちんぷんかんぷん。

日本語で喋れやキモオタ男がよぉとなっているところを高齢の与党議員が助け舟を出し、甲獣飛行種というべきか、ドラゴンの強さについて説明。 体を覆う鱗はタングステン並の強度で小銃程度では効かず、高温の火を吐く空飛ぶ戦車だと述べ、少数で火力も無い12人程度の偵察部隊のみでコレと戦って被害も無く勝てというのは酷な話ではないでしょうかと区切った。

 

続いてストーム1。

そのドラゴンから難民を庇う様に伊丹が戦っていたところに駆けつけ、無反動砲の砲弾をドラゴンの頭に叩きつけて無力化したと述べた。

野党議員は英雄ならさもありなん、だが何故もっと早く駆けつけてくれなかったのかという質問をし、日本人特有の咄嗟の謝罪を引き出して有名人の頭を"私"に下げさせ優越感を得ようとする。

なんなら戦時中の総人口の3割喪失の話まで唐突に始め、もっと抑えられたんじゃないのか、地球の全ての人に謝れ、私女なんですけどと個人相手に意味不明な主張までし、自分の国会での有利性を相手に強要、戦後の英雄崇拝マジ気持ち悪いから辞めて〜と理解に苦しむ態度を取る。

ムッとなる伊丹達や現場を知る議員達。

が、ここまで舐めプされてもストーム1は怒らない。 ブラック労働の影響で常識がズレているのもある。 冷静に返答をするのみだ。

曰く、戦時中にいた1体いただけで文明崩壊レベルのサイレンやグラウコスよりは弱かったが、間違っても偵察隊のみで対処できる存在ではない、今回はインフェルノではなくイージーだったから個人携行火器のゴリアスで偶然倒せたが、普通なら1撃といかず、難民が全滅していた恐れがあったと主張、伊丹達がいなかったらヤバかったと述べた。

いや、ちょっと所々ナニ言ってるか分からないです、と別ベクトルでポカンとする議員達だが、委員長は次の人へ話を進めさせた。 最早一般人の常識が通じないと悟ったのである……。

 

続けて異世界の女の子組。

ほぼ原作通りだ。

 

レレイは衣食住を聞かれたから、淡々と苦労していないと答えた。

 

テュカはエルフ耳で騒がれつつも、EDFのドラゴンへの対応に問題は無いか聞かれ、大丈夫よ問題無い、伊丹とストーム1が助けてくれたものと答える。

……ここは原作的にだと、その時は気絶していて分からなかったとなるが、この世界線ではストーム1のお陰でトラウマを克服し、ハッキリと言えたのだった。

 

ロゥリィは原作通りのスピーチだ。

軍隊は絶対悪ムーヴをかまし、非を認めさせたい女議員がオラオラし続ける中、貴女おバカァ?お嬢ちゃんと繰り返す。

伊丹達が難民を盾にしたなんて事はなく、必死に戦っていたと述べ、難民に被害が出たのに部隊に死傷者が出てないのはオカシイという主張に対しては、兵士が命を大切にして何が悪い、彼等が無駄死にしたら、雨風凌げる所で駄弁ってる連中を誰が守るんだと反論して見せた。

 

コテンパンにされ無知を晒し、プライドが傷付き悔しいキィッ状態となった女議員、苦し紛れの負け犬の遠吠えに、誰がお嬢さんよこの国では年長者は敬うものだと叫ぶ。

 

そしてロゥリィとテュカがとっくに百年以上は生きている事を知り敗北。

女議員は蚊の鳴く声で質問を終えた事を告げ、ズコズコと尻尾を巻いて引き下がるのだった。

 

こうして答弁が終わろうとしていた時。

 

何処ぞの弁護士の如く「待った!」の声有り。

 

ストーム1の相棒、プロフェッサーだった。

 

 

「プロフェッサー!? 久しいな!」

 

「また会えたな相棒。 今回はベース251ではなく、国の中枢といったところか」

 

「なぜここに?」

 

「転送装置、ゲートに関する中間レポートができた。 その内容を簡潔に、そして手早く世界に伝える為だ。 総司令官の許可は得ている。 でなければ警備を突破できなかっただろう」

 

 

ざわつく国会。

テレビの向こう、世界中の首脳陣も同様だ。

 

人類を勝利に導いたコンビ再び。

普段は低い国会放送の視聴率が鰻登りだ。

 

だが彼を知らない異世界人の3人娘は首を傾げると、ストーム1に尋ねていく。

 

 

「だれ? 議員の人?」

 

「相棒なのぉ? なら彼も強いってコト?」

 

「きっと偉い人よね?」

 

「科学者だ。 とても凄い、な」

 

「カガク? 銃を作ったりする人?」

 

「そうだ。 レレイは賢いな。 プロフェッサーと話が合うかも知れない」

 

 

褒められて撫でられる頬を染めるレレイ。

ムッする他2人に、男1人。

 

そんな雰囲気を他所に、プロフェッサーは中央に立つと、言葉を発した。

 

 

「この場と、見ている首脳陣に単刀直入に申し上げます。 ゲートの速やかな封鎖を望みます」

 

 

ざわ……ざわ……!

顔を見合わす議員達。 伊丹とストーム1も目を見開き、理由を聞いていく。

 

 

「専門的な用語は難解ですので短く説明しますが、ゲートは常時別世界と繋がる装置が起動している状態です。 その為に必要なエネルギーは何処から湧いてくるのか。 それは双方に安全なものなのか。 まだ不明な点が多く残りますが、空気成分やその流れ、それらを観測、データが蓄積されてきました。 僅かですが、段々と不安定な状態になっていると言えます。 このままゲートが地球と特地に開き続ければ、不測の事態が発生する可能性があると世界に警告致します」

 

 

より騒つく国会議事堂、そして世界各地。

 

折角見つけたフロンティアを放棄しろと?

ここまでの労力はどうするんだ?

冗談じゃない、ならば資源を摂れるだけでも!

不測の事態って何だ、自然災害とかか?

どんな根拠がある? いやだが主任の事だ……

封鎖するってどうする? 爆破解体か?

ゲートの技術は特地。何とか盗めないか?

一時的に閉じて、また開くというのは?

 

突然の事に、解決策や根拠を見出せない人々。

レレイ達もゲートの存在が深刻だと理解し、これからアルヌスや皆はどうなるのだろうと不安な顔になる。

 

プロフェッサーは続ける。

 

 

「皆様の不安も理解できます。 ですがEDFは地球旗の下、人類意志を統一し、異星文明プライマーという未曾有の困難を乗り越えてきました。 今回もできるものと信じます」

 

 

そう締めくくり、話は終わった。

騒然となる議会。 特地での政治や貿易云々以上に、解決策を模索しないとならなくなってしまった。

 

伊丹はストーム1にも聞こえるように言った。

 

 

「レレイ、向こうに帰ったら少し忙しくなるぞ。 陸将達お偉方やガトー先生達と相談していく事になると思う。 ゲートは過去にも開いているらしいし、それを利用して軍隊を日本に送ってきた帝国も何かしら知っている筈だ。 魔法による超常的な何かしらの存在なら、図書館や学園都市的な所にヒントがあるかも知れない」

 

 

レレイ達は頷く。

まだ何も分からない。 だが手遅れになってから知るよりはマシだ。

時間はある。 皆は信じて進むしか無かった。




後書き
高評価、登録宜しくお願いします
伊丹達自衛隊組の話はちょっとという方もいると思いますので、今後ダイジェストでも良いのかなと
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