投獄された講和派議員を救出します
ストーム2、4も出さねばと
毎日の様に投稿してますが、巻きで進まねば
帝国と講和交渉してゾルザル倒して終戦してゲートを閉じて終わりの方向に行かねば
ダラダラし過ぎてる感は否めず……
帝都北西、バスーン監獄。
翡翠宮からも遠くない場所にある牢獄は、城壁の外型に隣接して聳え立つ。
大きく分厚い壁の内側に監視塔が建ち、刑務所というより要塞染みた様相。
それは脱獄防止のみならず、外部からの手引きを絶対許さないという堅牢な意志表示でもあるのだろうが、EDFに対抗するには余りにも脆弱……!
シールドベアラーのような無敵の半透明スクリーン……プライマーの移動式トーチカのようなものでもなければ、手段は色々ある。
空軍による空爆、砲兵隊による榴弾の砲撃といった爆撃……固定目標となれば尚の事。
ただし、今回は投獄された講和派議員を脱出させるのが任務。 要人への被害が懸念される為、爆発物をいきなりは使えないが、準備はされていた。
先ず、障害となる近くの軍事施設……龍騎兵大隊西屯地所を無力化。
空軍の戦闘爆撃機カムイがピンポイントで爆弾を投下。 中にいる飛龍と騎兵を飛び立つ前に吹き飛ばす。
制空権を確保すると、地上制圧機のガンシップDE202が作戦領空を旋回。
航空機に搭載可能な最大クラスの火砲とされる150ミリ砲を上回る180ミリ砲や190ミリ砲で武装、エアレイダーからの要請を受託し、監視塔にドカンドカンと撃ち下ろし倒壊させた。
150ミリを超える巨砲の為、照準から発射までラグがあり、再装填にも時間がかかるそれらは移動目標には向かず、当てるにはエアレイダーの腕次第か、難しいなら静止目標に限定される。
それでも使い勝手の悪い武装がガンシップに搭載されたのは、戦時中に生産された武装や砲弾の在庫処分の為だ。
150ミリの説明からして、それ以上の口径を航空機に載せるのは厳しいであろう巨砲を、何故EDFは作ったのか……恐らくの開発経緯として、プライマーの強力な装甲目標や大型目標に対抗する為に半ば無理矢理にでも搭載させたかったからという可能性がある。
が、今では攻撃支援システム「ラピス」の導入と発展、砲弾や大砲そのものの進化等からか巨砲主義は衰退した雰囲気に。 誘導ビーコン着弾から発射までの時間が短縮化、航空機搭載する上での機械的、人員的負担や攻撃回数等の効率化が進み、再び150ミリ砲がメイン火砲として返り咲いている。
派生として連装砲があるが、基本は1度の要請で撃たれるのは1発である。
今後の方針変更や戦場の変化で、再び180、190が使われる可能性はあるが、今のところは在庫処分での使用と思われる。
他、移動目標や対集団戦等に120ミリ制圧破砕砲や105ミリ連式破砕速射砲やロケット砲、バルカン砲を搭載。
雨霰と監獄の上面に弾丸の雨を降らせ、歩兵隊が突入する下準備を整えた。
瓦礫と化した監獄の外側、まだ残る分厚い壁をものともせず、悠々と飛び越える赤い翼の部隊が。
ウィングダイバーの精鋭、スプリガン隊。
現、ストーム4。
そして翡翠宮から来たグラビス型がミサイルを撃ち込み、空いた門から黒煙を突き破って堂々入場する大尉率いるレンジャーチーム、ストーム2の姿が。
「城塞など、我々スプリガンには無意味だ」
「講和派を脱獄させるのが任務だ。 行くぞ」
ストーム4が外を飛び回り、ブラスターで残党狩りをする中、ストーム2のチームが内部に突入。
続いてストーム3も到着。 中で慌てふためく敵を次々と槍で串刺しに、いや、弾け飛ばした。
「ストーム3! 守護神は辞めたのか?」
「仕事は済ました。今は"死神"だ」
「了解だ。 雑魚は任せたぞ!」
「さっさと捕まってる奴を檻から出せ」
そう言って漆黒の死神が監獄内で暴れ回る中、ストーム2は手分けして鉄格子をブレイザーで片っ端から溶断。
囚われた議員の避難誘導を開始する。
「あ、あなた方は……」
「EDFだ! 安心しろ、守ってやる!」
ストーム2は講和派議員を連れて外に脱出。
ストーム3も頃合いを見て続く。
「器用だな、ここからは守護神か?」
「年配者は労りますよ、大尉殿」
「現役の内は不要だ。 撤退する、行くぞ!」
「外に出たら、お嬢様方も援護する」
「後はストーム1がいれば懐かしの遊撃班だ」
「奴は迷子か? 何処にいる?」
「ゲートを閉じる方法を模索中だ」
会話を楽しむ余裕を見せながら、ストームの面々は監獄を脱出。
講和派議員の脱出を確認したエアレイダーは、追手が掛からないよう西門正面に重爆撃機ウェスタにナパーム弾の投下を要請。
門の前に着弾した爆弾は、起爆し轟々と燃え始め、炎の壁となり陸路を塞いだ。 近寄る事はおろか、西門から帝都の外に出るのは暫く難しいだろう。
その間に兵員輸送車、武装装甲車両グレイプの迎えが来るや、全員を乗せてイタリカ、或いはアルヌスの地へと遁走してしまうのだった……。
「こちら本部。 作戦終了だ。 皆よくやってくれた。 リストにある講和派議員は全て確保、特殊作戦コマンドの活躍で皇帝モルトや拉致被害者、皇宮に潜入中だった諜報員の回収にも成功した。 膠着していた帝国と地球との講和交渉は有利に進むだろう!」
喜ぶ本部の無線を聞きながら、ストーム2と部下は今後を予想、語り合う。
「……あとは帝都と皇太子をどうするか」
「分かりやすく包囲網は敷いてあります。 ここまでされては、無条件降伏も已むなしの筈です」
「これで漸く平和になりますね!」
「どうだか。 噂じゃ皇太子様や周囲は戦争馬鹿らしいじゃねえか。 銀座の失敗、アルヌスでの失敗、そして今回の攻略を受けて、まだ喧嘩腰なら、いよいよ力の差を身を持って味合わせないと駄目なんじゃねえのか?」
「俺達は軍人だ。 上に従う。 平和の為にな」
ストーム2……隊長の大尉は憂い混じりに言った。
戦争は早く終わってくれた方が良い。
でなければ双方の死傷者が増えていく。
悲しみが増え、憎しみが募り、やがてはどうにもならない泥沼化もあり得る。
だが戦争を始めるのも終わらせるのも権力者。
その権力者の力が大きく二分され、それぞれ別々の意見を持ち、実権を握っているのが馬鹿ならば、果たして救いはあるものか。
戦線から遠のくと楽観主義が現実に取って代わる。
そして最高意思決定の段階では、現実足る物はしばしば存在しない。
戦争に負けている時は特にそうだ。
ゾルザルは言うだろう。
少なくとも、まだ戦争には負けておらんと。
違う。
とっくに、遥か以前から負けているのだ。
皇帝モルトが玉座で戦争を始めた時から既に。
……帝国は気付くのが遅過ぎた。
人民を安全な場所から湯水の如く溶かしている馬鹿に愛想を尽かし、EDFに同調する"売国奴"が大量発生しても仕方ない程に。
戦争の傷口は何処まで広がるのか。
それは世界そのもの、時空間の問題をも引っ提げている。 双方の問題だ。
それに気付いているのは未だEDFのみである。
後書き
助けた皇帝モルトと帰って来たピニャに正統政府を名乗らせて、講和派議員と捕虜返還による戦力確保で体裁を整え、政権を乗っ取り好き勝手しているゾルザルを賊軍認定、EDFと協力して討伐させる流れにしたい(雑
伊丹やピニャが帰ってきたら驚愕しそう
多くの創作が溢れる時代、娯楽が少なくゲーム雑誌や攻略本を何度も読み直した昔と違い、今や時間が貴重……ショート動画のように少ない時間や文字にどれだけ飽きずに気を引く濃密な内容を詰め込み、それでいて破綻せず面白い形に出来るかという戦略が見受けられる中……
当作は色々駄目駄目でも、先ずは完結まで行けるか否か。迷走が多い中、なんとか形にできるのか……