ゲート、地球防衛軍、暫く戦えり   作:ハヤモ

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前書き
原作的には、皇太子ゾルザルは暗殺を恐れて帝都を離れたりするも、最終的には兎人のテューレに復讐されて◯されます
帝国自体は存続だったかな、皇帝の父により、妹のピニャ殿下が正当後継者となって引き継ぐ形だったような
当作はgdgdなので、細かい描写は無く…

小物なゾルザルが地球人類側の行動にビビり泣き叫び凋落する様を続けて、くどい愉悦を狙うとか、地球側の政治で面倒が増える描写はカット
放置してきた分、ここら辺で雑にでも問題を始末し、物語に幕を閉じたいところ
他のSSもあるので(殴


43.EDFも堪忍袋の緒が切れる。

 

 

「参謀、重要な話があります。 地球と異世界を繋ぐ、ゲートを封鎖する方法です」

 

 

兵員輸送用のビークル、武装装甲車両グレイプで牧歌的な景色の中を走りながら、参謀へ無線連絡するプロフェッサー。

間を置かず、嗄れた、年配の男の声が鼓膜を震わせる。

 

 

『戦略情報部の少佐からも話は聞いている。 会って話をしよう』

「感謝します。 改めてアルヌスにいる全EDF隊員を異世界から撤退させ、直ちにゲートを閉鎖する事を進言致します」

『政財界が敵になるな、前と違って。 それでも推し進める他なし、か』

 

 

口調もあって、どこか疲れた声がする。

プライマーとの戦争の時は、政財界の有権者と話し合い、金回りを良くして戦力の拡充を図るなど、味方側につけていた風だったが。

今回、特地にある手付かずの石油や鉱物資源という金儲けの手段や利権を諦めるとなれば、反発を喰らうのは想像に難しくない。

それでも進めねば地球が危険ならばと、強引に計画を進める腹だ。

プライマーの末路を知るEDFとしては、余計な欲で滅ぶ真似はしたくなかった。

 

 

「未知の塊である『ゲート』閉鎖には、報告通りストーム1に憑依した『神のチカラ』に頼る事になります」

『神、か。 「あの時」といい、君達の功績が無ければ私は信じなかっただろう。

よかろう、全EDFの撤退準備を進める。 だが既に多くの戦力が投入された。 全てを綺麗に片付けるのには時間が掛かるぞ』

「足踏みで時間稼ぎするよりマシです」

 

 

タイムマシンを使用した時間戦術合戦による悲惨な泥沼を経験した者が言うと、重みもまた違って感じる。

参謀は皺の数を増やしながら続けた。

 

 

『時間は欲しいが有限であるべきかな。 何にせよ地球に帰る前に、帝国の馬鹿な皇太子ゾルザルにはツケを払わせねばならん。

ここまで事を大きくしておきながら、平和条約の締結に耳を貸さず、未だ負けていないと嘯いておる。 放置すれば、いつまた地球に襲来するかも分からんのでな』

「私やストーム1がそうしていたように、まだ皇太子は希望を捨てていないのでしょう」

『奴と君達とではあまりに違う。

先の大戦と違い、交渉の余地がありながら力尽くの勝利のみに固執し交渉を放棄。

不意打ち上等、かと思えば命を湯水の如く消費する、数の利を活かさぬ烏合の衆。

圧倒的な科学力と軍事力の差に怯まぬ蛮勇、敗北は全て現場の所為。

……やはり君達や我々とは違う。 脅しが効かぬなら、その身に現実を分からせるしかない。

当初は心身に苦痛を与えればとも考えたが……最早、馬鹿は死ななければ治らないという言葉に説得力を感じさせる程だ。

……「そうなる」事。 それが地球の為、帝国の為にもなる』

 

 

重々しく疲労感のある声で語る参謀。

どうやら言葉の通じない馬鹿相手に交渉は諦めて、チカラで分からせる事にしたらしい。

 

それも首謀を抹殺する勢いで。

 

序盤から圧倒的な科学力と軍事力を見せてきたのに、未だゴリ押しすれば勝てると脳筋思考の大馬鹿なゾルザルは救いが無さすぎる。

EDFは慈悲で平和条約を持ちかけてきたのに、それを帝都を攻めあぐねてるからと解釈しているまである。

銀座やアルヌスでナニも学んでいない。

どれだけその時の「格差」を舐めているのか?

 

父である皇帝から玉座を勝手に奪取して、権力者としてイキっては敗北を認められず、誰にも止められず、プライドと欲望だけで民草の命をすり潰してきたゾルザル。

 

いっちゃ悪いけど、病気かも知れない。

いい加減、その報いは受けるべきだ。

 

 

『早くにこうしておけば良かった。 お互いに時間も資源も、兵の命も無駄にせず済んだ』

 

 

帝都を、いや、勘違い野郎のゾルザルをピンポイントでさっさと潰しておけば……なんてのは結果論、後付けに過ぎない。

前のように未来が分からないし、相手が異世界とはいえ人間なのと、非戦闘員も周囲に多くいるので慎重にもなる。

だとしても……という後悔も先に立たず。

 

 

「このまま惰性で進まず踏み止まり、踵を返せただけで大きな意味があります。 その点においても帝国、いえ、ゾルザルと我々は違うかと」

『そう願おう───ストーム1とアルヌスへの帰路についているそうだが。 帝都の攻略作戦に参加できそうか?』

「……最後の見納めに、ですか。 しかし今、ハーディと、その使徒の亜神ジゼルもいるのですが」

『本人達次第だ』

 

 

プロフェッサーはストーム1とジゼルを見やる。

ここまで話を聞いていたのだろう、肩をすくめて任せる姿勢だ。

 

 

「……オブザーバーで良ければ」

 

 

とりま、前向きに答えておくのだった。




後書き
終わりへ向けたいところ。
ゲート封鎖を優先するべきでしょうし、その意味でも重要人物化したストーム1が無理に参戦する必要はないですが
原作ゲートの主人公組風に、隊員1人、あとは現地人という編成もあったし(震
いうてソレも色々理由付けされていて、他のモブ隊もそんな感じの編成的な風ではありましたが…
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