展開についての一貫性の継続の有無や、ハーディについての意見をいただきました…
作者のメンタル云々もありましたが、やはり鼻をあかしたいというか、好き勝手に振る舞っている雰囲気の彼女の鼻を明かすような展開が必要だったかなと…
章の最初の方、一部話を書き直しました。ハーディとの初対面時、ストーム1がプラネットをぶっ放したり、体に入ったら封じられるような感じになり、慌てる描写を追加
「戦争は終わったが、後は」
ストーム1が徐に口を開いた事で、解散のムードは一時霧散する。
「個人的な決着を付けよう、ハーディ」
「へ? わたくし?」
全部下々に投げて、後は悠々と下界を見下ろしていれば良いと考えていたハーディは、意表を突かれて目を丸くする。
その反応にニヤリとするは、彼女を嫌うロゥリィ・マーキュリーだ。
「ふぅん? 面白そうじゃない」
「ちょっと、ロゥリィまで何を言うの?」
「戦いの神エムロイの使徒としてぇ、その勝負、見届けてあげるわぁ」
そういうや、得物である巨大なハルバートの下にある鐘を地面で叩く。
権威ある存在が見届けるとなれば、野良な決闘とは訳が違う。
ギャラリーこそ限定的でも、公式試合といって差し支えないのだろう。
ストーム1は感謝するも、ハーディは困惑。
「有難い。 では場所を移そうか」
「どう戦うつもり? わたくし、今ストーム1の体の中にいるんですけど?」
気になるは勝負の方法だ。
神殿のように、ストーム1が自分自身を痛め付ける事で、多少はハーディに痛みを与えられるとしても、結局傷つく肉体はストーム1本人である。
ストーム1が死んでも、ハーディは憑依を解けば良いし、なんなら肉体を完全に乗っ取って再構築したり、その魂をコレクションするだろう。
そうなると、またもハーディが一方的に得をする。 一時の苦痛を耐え忍べば、後はストーム1という最高級の素材をゲットだ。
そう妄想して、内心ニチャァするハーディだったが、ストーム1がそこまで考えない馬鹿とは思えない。
であれば、ボードゲームのような、平和かつ頭脳勝負だろうなぁと皆共々妄想していたが、ストーム1が提案したのは意外なものだった。
「EDFの戦闘シミュレーションルームに行くぞ」
ストーム1はそう言って、仮想空間での戦闘を提案した。
伊丹はなるほど、と納得しつつ、だけどと不安気にもなる。
「成程、バーチャルならリアルに暴れて被害拡大、なんて無いッスからね。 概念的存在であるハーディさんもデジタル空間で出力される以上、ルールを適用させられる。 攻撃が当たるよう設定すれば勝負にはなる……かな?
でも戦闘シミュレーションを生成、管理してるのは、あの性悪AIマリスですよ?
戦後調整されたとはいえ、平気ッスかね?」
伊丹はハーディに勝てるか否かではなく、過去の実害から心配した。
仮想空間を管理しているのは、戦略情報部のマリス(悪意)というAI(人工知能)なのだが、色々あって最後は人類に被害を出そうとする、SF作品にみられる展開をやらかした事があるのだ。
幸い、被害が出る前に機能を停止させられたのだが、戦後、調整を受けて仕事に復帰していた。
調整とやらも、どこまで信用して良いのか。
「広報は『心配御無↓用↑DEATH⭐︎』と言っていた」
「思いっきりフラグじゃないか!?」
「大丈夫だ問題無い」
「それもフラグ!?」
本当に大丈夫かな、と伊丹は頭を抱えつつ、だけどハーディはムカつくからしばいて欲しいし、ストーム1なら何とかしてくれそうだという信頼もある。
ロゥリィもそう。 ハーディとしても、勝負してみたい気持ちもあり。
「まぁ良いでしょう。 それじゃあ、わたくしが勝ったらナニしてくれる?」
「そうだな、1日俺の身体を好きにして良い」
「ふぅん?」「ちょ、ストームさん!?」
「魂をくれる、とまではいかないの?」
「そこまでは、ちょっと」
「急に弱気にならないでください!?」
ストーム1も未知の相手に自信が無いのか、ちょっとへっぴり腰に。
なのに手にはいつの間にか、赤い大型アサルトライフル「MA10Eスレイド」が握られており、指が疼き、勢いでセレクタの安全装置をカチャカチャと高速で外したり掛けたりしているという。
「あら、お可愛い事。 でも良いわ、お遊びに付き合ってあげます。 光栄に思って?」
「そうだ、俺が勝ったらナニしてくれる?」
「そうね、ナニして欲しい?」
「もう好き勝手にやらかして、無責任に被害を出すのはやめてくれ」
「……前向きに考えますわ」
こうしてストーム1vsハーディが実現する運びとなっていくのだった……。
後書き
作者はリアル事情により心身不安定…