神の姉と神喰の妹   作:fruttiano

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どーも、fruttianoです

レイジバーストのopの女の子バージョン、マジでいいですね(´V`)♪

では、本編を…

どーぞ(o^-^)


Episode10

 

side fuu

 

私は意識を取り戻した時、辺り一面は真っ暗だった。どうやら、時刻は夜のようだ。

 

「…あれ…私…何…やって」

 

周りを見渡すと、大量のアラガミが死んでいた。そこで、 自分の口の中をアラガミの肉の感触があることに気づく。そして、 自分が何をしていたかを思い出す。

 

(あの時、確かユノっていう少女を助けて…それで…)

 

私は青ざめる。

 

(もしかしたら、私は彼女を喰らってしまったのではないか?)

 

気持ち悪い…だが、空腹のせいか、吐き気などは、感じなかった。むしろ、食欲は更に増してくる。私は口に含んでいた肉を飲み込むと、口周りについた血を拭いながらに、その場を後にした。

 

side out…

 

 

 

side mayu

 

歩羽お姉ちゃんの一件があったせいで、フライヤの局員達は情報を整理するために忙しそうにしていた。

 

 

…あの日は大変だった…

 

 

…私は回想する…

 

 

 

 

 

「一体何があったんだ!?」

 

私達とほぼ同時に任務から帰ってきたジュリウス隊長は声を大にして聞いてきた。

 

「まぁ、いろいろと…」

 

本当にいろいろあったので、私は話すのが面倒くさいなった。

 

「いろいろって…とりあえずロミオの神機で銃しか原型をとどめていないのはどうしてだ!?」

 

ジュリウス隊長はボロボロになっていたロミオさんの神機を指差す。

 

「いろいろあったんだよ…」

 

ロミオさんはそう呟くと、ショックで気を落としていたのか、俯きながら涙を流していた。

 

(よっぽど、あの神機に愛着があったんだろう)

 

「ちくしょー!!!ユノさんにカッコイい所を見せつけるはずだったのに!!!」

 

(心配した私がバカだった…)

 

それを聞いたユノさんは苦笑いしていた。それに対して、ジュリウス隊長は、ロミオさんの様子を見て、どこか安心していたようだった。

 

「まぁ、全員無事なら問題ないな…後でしっかり報告書を書いてもらうからな…今日はしっかり休むように…」

 

「了解…お疲れさまでした」

 

私は軽くジュリウス隊長に一礼した。ジュリウス隊長はそのままエレベーターに足を運んでその場を去った。

 

「そういえば、ナナは…」

 

「ここにいるよ~」

 

呑気におでんパンを食べるナナがロビーで、くつろいでいた。

 

「なんか、大変だったらしいねぇ~」

 

モシャモシャとおでんパンを次から次へと食べている様子から、こっちに起こった事件に関して、全然関心が無さそうだ。

 

「私は今日、小型アラガミだけど、何体も倒して、疲れたし、眠いから寝るよ~おやすみ~」

 

「あ、うん、おやすみ~」

 

ナナは足をふらつかせながら、ゆっくりとエレベーターに向かっていった。フランさん含めるフライヤの局員達も続々とロビーから去っていく。今、ロビーに残っているのは、私とユノとロミオさんだけだ。と言っても、ロミオさんは、すでにロビーの長椅子で眠っていた。

 

「Zzz」

 

「ロミオさん、起きてください…風邪引きますよ?」

 

「Zzz」

 

私の呼びかけに全く起きる気配がない。こういう時は、放置プレーが一番。私が疲れてため息をついていると、ユノが歌い始めた。ユノの透き通った声から何もかもを包み込んでくれるような寛容な温かさがこもっていた。

 

「この歌は…」

 

「光のアリア…つい最近、作った歌です」

 

「私、歌のことに関して何も知らないけど…ユノの思いがよく詰まったすごくいい歌だと思う」

 

「ありがとう…真結…ねぇ、聞いてもいいかな?」

 

ユノはゆっくりと椅子に腰を下ろすと改まって私を見た。

 

「歩羽さんのこと」

 

「…私が知っていることなら…」

 

私は一呼吸置いてから、お姉ちゃんのことを話し始めた。

 

「私と歩羽お姉ちゃんはお父さんとお母さんと一緒に極東付近の居住区で暮らしていたの…だけど、九年前のある日、突然、アラガミが私達の住んでいる居住区の防壁を越えてきたの。まるで、ダムにせき止められていた水が決壊するようにアラガミが居住区になだれ込んできたの…そして、お父さんとお母さんはアラガミに…食べられてしまったの…」

 

「…えっと…ごめん…」

 

ユノは聞いてはいけないことを聞いたような気がしたのか、私に謝った。

 

「なんで、ユノが謝るのよ…人なんだから、いつか死ぬ。お父さんとお母さんはそれが早かっただけ…話を続けるね…居住区中がアラガミに荒らされる中、とうとう私と歩羽お姉ちゃんはアラガミに見つかった…そんな中、歩羽お姉ちゃんが言ってくれたの…」

 

私は一呼吸置き、あの時お姉ちゃんが私に言ってくれた言葉をそのまま言う。

 

「“お姉ちゃんが真結を守るから”…と…その言葉通りに、歩羽お姉ちゃんは私を守ってくれた…それも圧倒的な力で…それは、アラガミをも圧倒するほどの大きすぎる異形の力…なんで、歩羽お姉ちゃんがそんな力を持っているのか、私は知らない…その事件の後、私はフェンリルの局員の人に保護されたけど、歩羽お姉ちゃんはどこか遠くへ行方を眩ませたの…月日が経っていくと時々、歩羽お姉ちゃんと類似する人がアラガミを神機無しで殺しているという噂が聞こえてきたの…」

 

「それって…もしかして…」

 

ユノにも、心当たりが会ったようだ。

 

「…うん…神機無しでアラガミを大量に殺して、その身を血で染めている異質な存在…《血まみれの魔女(ブラッディ・ウィッチ)》…だから、私は歩羽お姉ちゃんの手がかりとなる情報にさらに近づくにはフェンリルに関係する仕事に就きたいと思っていました…幸い、ゴッドイーターの適性があったので、その願いは簡単に叶いましたが…そして、私は歩羽お姉ちゃんに二回会うことができた…一回目は私のゴッドイーターとしての初陣…二回目はユノの救出の時に…」

 

「…えっ、私を助ける前に一度会っているんですか?」

 

「うん…その時の歩羽お姉ちゃんは私の知っている優しいお姉ちゃんだった…けど、今日会った歩羽お姉ちゃんは…」

 

私はそこで、言葉を詰まらせた。

 

「歩羽さんは…まるで、何かに取り憑かれているみたいに豹変しました…」

 

「何かに…取り憑かれている?」

 

私はユノの言葉に引っかかる所があり、それを口にした。

 

「はい、今日会った歩羽さんは、私の怪我を治すまで真結の話通りの歩羽さんだと思います…歩羽さんは私の怪我を治した後、急に頭を抱え込んで、苦しみ始めました…私が心配して駆け寄った時、歩羽さんが叫び声を上げました…」

 

「…“私から離れろ”…ですか?」

 

「…はい…」

 

その言葉が聞こえたときには、ヘリの中に入っていたので、私がそれを口にすると、ユノは肯定して話を続けた。

 

「その後、歩羽さんは片手一つだけで私の両腕を押さえつけて、私を押し倒して、急に私の首筋を猫のように舐め始めました…」

 

「…なんか、途中から官能小説でありそうな百合展開ですね…」

 

私は、思ったことを口走ってしまった。ユノの顔は急に真っ赤になった。

 

「ちょっと真結!!私、本当にあの時、怖かったんだからね!!」

 

「ごめんごめん…で、その時に、私達が駆けつけたと…」

 

謝りながらも、私は話を戻した。

 

「うん、真結達があの時、駆けつけてくれなかったらどうなっていたのか…あまり、考えたくないよ…もしかしたら、私は歩羽さんに殺されていたかもしれない…」

 

「歩羽お姉ちゃんはそんな事…絶対にしない!!」

 

私はユノの言葉に思わず、怒鳴ってしまう。

 

「ご、ごめん…」

 

声を小さくして、ユノが謝った。

 

「あっ、いや、ごめん…私も少し怒鳴りすぎた…それに、ユノは被害者なんだから、そう思うのは必然だよね…」

 

しばらく、沈黙が続く。その沈黙を破ったのは、エレベーターから降りてきた車椅子の女性…ラケル博士だった。

 

「あら、真結とユノさん、まだ、ロビーに居たんですか?」

 

ガラガラと音をたてながら、ゆったりとした口調で私達に話しかける。時計を見たら、すでに、22時を過ぎていた。

 

「ごめんね、ユノ、話し込んじゃって…じゃぁ、おやすみ…ラケル博士…それでは、失礼します…」

 

「あっ、うん、おやすみ」

 

私はこの時間はまだ、起きている時間帯だが、ユノは違うだろうと思い、話を切り上げ、ラケル博士に軽くお辞儀をして自室に向かった。ユノはゲスト用の部屋に向かっていった。

 

 

自室に入り、私は制服を脱いで、軽くシャワーを浴びる。そして、パジャマに着替えた後、ターミナルを開く。ノルンに歩羽お姉ちゃんの情報は少ない。だから、今までのお姉ちゃんの情報を私なりに、整理してみた。

 

・フェンリルから、《血まみれの魔女(ブラッディ・ウィッチ)》と呼ばれる接触禁忌種

 

・妨害電波と酷似した感応波を発生させることができる

 

・他人の怪我を治したり、神機を触れただけで破壊するなど、説明しがたい能力を持つ

 

・何かに取り憑かれたように豹変することがある

 

「はぁ~」

 

情報を整理した後、私はため息をつきながら、ターミナルを閉じる。

 

「…私は、歩羽お姉ちゃんの事、全然知らない…」

 

九年間も離れていれば、当たり前だろう。だけど、その九年間はあまりにも大きな空白を私達姉妹に与えた。

 

「…歩羽お姉ちゃん…」

 

私はベッドに入り、眠りに落ちた。

 

side out…

 

 




次回、あの人が登場!!

感想、誤字脱字の報告、お待ちしてください。

それでは、次回お会いしましょう
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