神の姉と神喰の妹   作:fruttiano

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どーも、fruttianoです。

話が早くでき上がったので…

というか、今回は完全に原作沿いですから…

早くできるのは必然ですw

それでは、どーぞ(∩・∇・∩)


Episode16

 

side mayu

 

エミールが来てから、数日が過ぎた。そして、今日も任務の内容をジュリウス隊長が説明する。

 

「今日はチームを三班に分ける。ブラッドαは俺、ブラッドβはロミオとナナ、ブラッドγは真結、ギル、エミールで組んでもらいたい」

 

「質問です」

 

「なんだ、真結?」

 

「なんで、チームを三班に分けているのに人数はバラバラなんですか?」

 

「今回はラケル博士がこのように組んでもらいたいという申し出があったので、それを考慮して組んだ」

 

「それでも、さすがに一人は危険では?」

 

「何、俺の心配は不要だ…俺が担当するアラガミの数はお前らよりは少ない…それよりも自分達の心配をした方がいいと思うぞ?」

 

確かにジュリウス隊長が担当する区画よりも私達が担当する区画の方が圧倒的にアラガミの数が多い。

 

「…分かりました…」

 

「それでは、作戦開始だ」

 

それを合図に私達はそれぞれの持ち場に移動した。

 

 

私達ブラッドγは思ったより、早くに任務を終えた。

 

「案外あっさりだったな」

 

その手際の良さにギルも苦笑していた。

 

「ならば、αとβの救援に行こうではないか!!」

 

エミールが私達に提案する。

 

「そうだね、エミールはα、ギルはβの方に行って…私はこの辺にアラガミが隠れていないかを確認してからエミールの後を追うよ」

 

「分かった」

 

「うむ、承知した!!」

 

快く返事をした二人はその場を後にした。

それから、私がその辺を索敵した。

 

「もういいかな…」

 

私が呟いた時…

 

「おおおおおおおぉおおぉ!!!」

 

なにか、叫び声のようなものが聴こえた。

 

「ん?」

 

叫び声が聞こえた方向に私は振り向く。

奥の道路の曲がり角からエミールが神機を手に爆走してきたのが見えた。

 

「ピンチだ!!!まさにピンチだ!!!これは!!!」

 

「ピンチ?」

 

 遠目ではあるが見る限りエミールに外傷はほとんどなかった。探査機で調べた限りでは小型しかいないという情報しか入らなかった。

しかし、エミールの慌てる様の原因が、そのすぐ後ろから姿を現した。

 

「新種!?」

 

エミールを追うように曲がり角からそれは白い体毛をなびかせて飛び出す。

私の見る限り、ガルム種に通じるものがあるが、こちらのほうが狼と言うにはふさわしい姿である。

常に自信を崩さないはずのエミールが切羽詰まった声を出す。

 

「なぜだ!?なぜ神機が動かない!!?」

 

その叫びを聞いて私は地面を蹴る。しかし彼らの間に私が割り込むには、距離が遠すぎた。

 

「どうわあああああっ!!?」

 

やはり間に合わず、エミールが謎のアラガミに吹き飛ばされる。私は足を止めて神機を構えた。

エミールは地に伏したままピクリとも動かなかった。おそらく気絶しているのであろう。

白いアラガミはエミールから興味を失ったようで、ゆっくりと私へと首を向けた。

 

「くっ!!!」

 

相手は見たこと無い、しかも大型種。私には少し分が悪い。正確に実力差を読み取り、私は冷や汗を流す。

勘でしかないが、正攻法で戦っても、トラップを駆使しても、一人では勝つことは不可能に近いと悟った。

 

「ここは…救援が来るまで持ちこたえるしかないかなっ!!!」

 

私は神機を握りしめる。刹那、私と白いアラガミの動きが静止する。それは、まるで時間が一瞬止まったかのように。

 

…ジャリ…

 

それは私の足音をトリガーとして、急に動き始めた。白いアラガミは大きく跳躍して、私の位置に飛び込んできた。私はそれを余裕を持ってかわした。

だが、その余裕も白いアラガミから繰り出される連撃により、どんどん失い始めた。

さらに追撃をするかのように、私の眼前に巨大な岩石のようなアラガミの右前腕が迫る。私はすぐさま盾を展開する。しかし、足の踏ん張りが効かず、衝撃に盾が弾かれた。

 

「くっ!!?タワーシールドなら防げたのに…」

 

私の今の装備はロング、アサルト、シールドと完全に中距離遊撃がしやすい装備である。大型が相手ならば、いつもはタワーシールドを使っているのだが、今回は小型だと思って、いつも通りにシールドにしていた。

 

「無い物ねだりをしていても仕方ないか…はっ!!?」

 

気づいたときには遅かった。

 

白いアラガミの腕が私の体を大きく殴り飛ばした。 おもちゃのように、私の体が地面を何度も跳ねながら転がる。それでも、神機を手放さずに、私は立ち上がる。

 

「…はぁ…はぁ…」

 

私は必死に呼吸を整える。背中を転がっている最中に強打したらしく、過呼吸気味になっているからだ。

 

(落ち着け!!!落ち着け!!!落ち着け!!!落ち着け!!!落ち着け!!!落ち着け!!!落ち着け!!!落ち着け!!!落ち着けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!)

 

この時、私は少しパニック状態に陥ったのかもしれない。だが、それは、同時に極限まで追い詰められて自分が蓋をしていた力のリミッターを解除する鍵となる。

 

「…はぁ…はぁ…ふぅ…」

 

周りの音は何も聞こえない。唯一聞こえるのは自分の心臓の音。見えているのは目の前の白いアラガミの姿のみ。周りの風景はまったく目に入らなかった。

 

私は悲鳴をあげる体をそっちのけにして、ロングブレードを下段持ちする。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

 

(…一撃…一撃でいい…)

 

「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

私は白いアラガミに切りかかる。しかし、今の距離では届かない。それでも、私は叫び続ける。届くと信じて。

 

「ああああああああああ!!!」

 

次の瞬間、私の神機から赤い衝撃波が立ち上がり、白いアラガミのまぶたを切り裂いた。思いもよらなかった激痛に白いアラガミから悲鳴じみた咆哮が発せられた。

 

「ざまぁみろ…」

 

私はその場に倒れ込んだ。

 

(う、もう動けない…けど、私の勝ち…だ…)

 

その理由は一目瞭然だった。私にしか、目を向いていなかった白いアラガミの体に多数の銃撃の嵐が襲いかかる。ギルを先頭に、ナナ、ロミオさん、その遥か後方からジュリウス隊長が援護していたのだ。

白いアラガミは銃撃に耐えきれなくなったのか、崖を駆け上がり、銃撃が届かない位置まで移動する。そして、私達を恨めしそうに見下ろした後、その場を去っていた。

 

「…まったく、大した奴だ…」

 

そう言って、ジュリウス隊長は私をおんぶする

 

「うわっ!」

 

「どうした?」

 

「…すみません…おんぶされるの…久しぶりなので…重くないですか?」

 

おんぶされるのなんて、かなり昔、怪我をしたときに歩羽お姉ちゃんにおんぶされて家に帰った時以来である。久しぶりに感じた浮力に体が過剰に反応してしまった。

 

「いや、むしろ、軽すぎるくらいだ」

 

「そうですか…なら…よかった…で…すぅ…」

 

「真結?寝てしまったのか?」

 

疲れのあまりに薄れてしまった私の意識は、最後にジュリウス隊長が言った言葉さえも、ろくに聞き取ることができずに睡魔に落ちるのであった。

 

side out…

 




どうでしたか?

これで、とりあえず、話のプロローグ的な部分が終わりましたね。

次回は作者大好きあのキャラの登場(予定)

感想、誤字脱字がありましたら教えてください。

それでは、次回お会いしましょう
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