神の姉と神喰の妹   作:fruttiano

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どーも、お久しぶりです(笑)

いろいろ忙しかったんだ!

テストとか、学園祭とか、大学なんて嫌いだ(;´д⊂)

…それでは、どーぞ★☆(*´з`*)☆★






Episode23

side mayu

 

少し時間がたつと、シエルが庭園に入ってきた。

 

「お待たせしてすみません」

 

「いや、いいよ、立ち話は疲れるから、いったん座ろうか」

 

「はい」

 

私とシエルは近くのベンチに座った。そして、シエルが話し始めた。

 

「これまでに修得してきた知識をもとに⋯最善の戦略を提案しているつもりです…それなのに…私が配属されて以降戦闘効率が落ち続けているんです」

 

シエルは俯きながら、深刻な顔で呟いた。

 

「戦況に応じて臨機応変に対応すること…それが重要なのは…理解しているつもりです…しかし私はいかなる不足の事態にも対処するために…上意下達を厳守するべきだと…」

 

「うん…その考え方も大事だと思う」

 

「…それだけでは足りない…ということですか?」

 

シエルは顔を上げて、私を見つめながら聞き返した。

 

「うまく言えないんだけど私達は一人で戦っているわけじゃないから⋯」

 

「もちろんです!だからこそ、命令系統の構築が⋯」

 

「私とシエルとギルで、ヤクシャ二体の討伐任務の時のこと、覚えてる?」

 

「はい」

 

シエルは私から目をそらすことなく、答える。

 

「なんで私があんな指示をだしたか、分かる?」

 

「…仲間のことを考え、ギルのように戦況に応じて協力して戦うことが大事だと…いうことですか?」

 

「ギルのやり方が正解というわけじゃないけど、間違えでもない、もちろん、シエルのやり方も間違えじゃないよ…」

 

少しの沈黙が庭園を包んだ後、シエルはようやく、口を開いた。

 

「…わかりました…修正し努力してみようと…思います…」

 

シエルはそう言って私にお辞儀をした後、庭園から去って行った。

 

「う~ん」

 

(私の伝えたいことがシエルに正しく伝わっているのか?)

 

不安な気持ちになりながらも、私は庭園を後にした。

 

 

「だから、それが自分勝手だって言ってんだろ!おい待てよ!」

 

エレベーターが開いたのと同時にロミオさんの怒声がロビーに響き渡った。 目の前には、しかめっ面のロミオさん、表情一つ変えずにこちら(エレベーター)に向かってくるギル、少し困った顔をしているナナの姿。

 

「!?ギル?」

 

「ああ、ちょうどいい⋯⋯俺は俺の好きなようにやらせてもらうとジュリウスに進言してきたところだ」

 

「!!」

 

ギルのまさかの発言で私は驚いた。

 

「どうして?」

 

「シエルの”戦術”を否定しないが”戦闘術”⋯⋯現場の空気ってのもあってな⋯⋯アイツの戦術は俺には会いそうにない…」

 

「シエルだって頑張ってたじゃん!」

 

ギルの意見にロミオ先輩は大声で反論する。

 

「所詮机上の空論だろ⋯お前だってやりずらいって言ってたじゃねぇか」

 

「っ!?」

 

まさしくぐうの音も出ない状況にロミオさんは陥ってしまった。

ロビーが静寂に包まれる中、ナナが私の隣に来て呟いた。

 

「真結ちゃんってシエルちゃんと仲いいよね?」

 

「まぁ(作戦のことばっかだけど)」

 

「シエルちゃんともっと仲良くなるためにはどうすればいいと思う?」

 

ナナは普段あまり見せないもの悲しい顔をしていた。

 

(ナナ…いや、ナナだけじゃない、ロミオさんも、ギルも、シエルのこと、考えているんだ…私が…しっかりしないと…)

 

私はそんなことを考えていると、一つ面白いことを思いついた。

 

(これなら…!!)

 

「みんな、少し付き合ってくれるかな?」

 

私はそれから、シエルを呼んで、一つのミッションを受注した。

 

side out…

 

 

 

side fuu

 

…夢…

 

…そう、これは夢だ…

 

…目の前に広がるのは白い空間…

 

…その空間にいるのは私一人だけ…

 

…私は風景の一切変わらない空間を意味もなく、ずっと歩き続けた…

 

…そうしたら、二つの小さな人影が見えてきた…

 

…私から見て右側の人影が、この間、殺された姉の声で私に話しかけてきた…

 

「ナンデ…アナタハ…ソンナニモ大キナ力ヲ…持ッテイルノニ、私達ヲ守ッテクレナカッタノ?」

 

「なんでって…私が君達を助ける義理はない」

 

「ソウ、ナラ仕方ナイ…」

 

…そういうと、二つの影は塵(ちり)のように消え去った…

 

…嘘だ…

 

「もとは、君が私をフェンリルに売ろうとしたことが原因だろ⋯私に非は一つもない⋯」

 

…これは正論だ…だが、それは私自身の気持ちを偽っている…

 

…この夢は、私の願いなのかもしれない…

 

…私は彼女達を助けることができなかったという後悔を、誰かに責めてもらいたいのだ…

 

「…私の力は何のためにあるんだよ?…」

 

…私は一人呟く…

 

「…喰ラウタメ…」

 

⋯どこからか分からないが、私と同じ声が聞こえた⋯

 

「…違う…」

 

「…違ワナイサ…生キルタメニ…必要…」

 

⋯次にその声は私の影から話しかけてきた⋯

 

「…私は…違う…違うんだ!…そうじゃない!」

 

「じゃあ、なんで?…お姉ちゃん?」

 

「!!?…」

 

…その影は、最愛の妹の姿と声に変わった…

 

「なんで、お姉ちゃんは…アラガミ…なの?…」

 

「…それは!!!…っ…」

 

…分からない…

 

…なんで?…

 

…私は何者?…

 

…人間?…違う…こんな化け物が…人間なはずが…

 

「私は…私は!!…」

 

すると、私の視界は真っ白になると同時に、身体への急な気怠さを感じた。周辺を見渡すと古びてひびの入った壁。今にも崩れそうな木造の天井。朝から極東を目指し歩き、途中疲れて近くの空家に入って、すぐに眠ったことを私は思い出した。

 

「夕日が綺麗だな」

 

空家を出ると、日は沈みかけて、その色も昼間に見た時より鮮やかな赤が、人のいない死んでいる街を明るく照らしてくれた。

 

「そろそろ、夕食が欲しいな⋯」

私は、近くに何かないかと探し始めた。

 

「ん?」

 

その時、遠くから銃声が聞こえた。

 

「ゴッドイーターか?」

 

私は真結かもしれないと思い、一応確認のために銃声の聞こえた方向に走り始めた。そして、銃声の聞こえた場所に着くと、そこには4人のゴッドイーター達がアラガミを殺していた。

 

「オウガテイルか…」

 

ゴッドイーターと対峙しているのは、10頭ほどのオウガテイル。そんなに時間かからずに掃討できそうだ。

 

「それにしても動き、あんまりよくないな~」

 

最初に見たゴッドイーターがブラッドだったせいだろうか⋯あの小隊の動きを見た後だと、あまり芳しくない。

 

「まぁ…オウガテイルくらいなら…余裕で倒せ…!?…あれは…」

 

彼らの遥か後方から、シユウ種のアラガミが近づいてきた。私は見たことないが、感応波からそのアラガミを感応種だと理解した。ゴッドイーター達も気づいたようだ。そして、私は驚くべき光景を見た。

 

「神機が⋯動かねぇ!!?⋯くそっ!!」

 

ゴッドイーター達の神機が動かなくなったのだ。そのアラガミはそんなゴッドイーターをあざ笑うかのように廃墟の上から面白そうに見下していた。そして、そのアラガミの周辺からオウガテイルに似たアラガミが3体現れた。ゴッドイーターからしたら絶望だろう。必死になって倒したアラガミと似た種類が現れ、神機は動かない。

 

「全員撤退だ!!逃げ…くっ!?」

 

撤退しようとした時には退路をオウガテイル似のアラガミに先回りされた。このままでは全員、殺されるだろう。私はじっと、その様子を見つめる。私にとっては、知らない奴が死んでも悲しくもなんともない。

 

(なんで、お姉ちゃんは…アラガミ…なの?⋯)

 

不意に夢の中で出てきた真結の言葉を思い出した。

 

(真結なら…真結なら…どうするんだ?…私は絶対に見捨てる…私に関係ない奴の死なんてどうでもいい…けど…真結は?…あの子は優しい子だ…真結なら…)

 

そこまで考えたら、私の足は勝手に動いていた。腰にかけていた忍者刀を抜き、オウガテイル似のアラガミ達を全て真っ二つにした。

 

「なっ⋯血まみれの魔女(ブラッディ・ウィッチ)!?」

 

ゴッドイーター達はひどく驚いているようだ。

 

「別にお前らを助けたんじゃない…妹ならこうすると思ったからだ…さて、本命と行こうじゃないか」

 

私は忍者刀をシユウ種に向けて不敵に笑った。

 

 

side out…

 

 




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それでは、次回お会いしましょう
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