青春を開拓する銀河打者   作:現代の弁慶

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みなさん、オンパロス最終話見ましたか?
私自身驚きが隠せませんでした。
度重なる伏線回収で、納得しながら未だ余韻が続いております。


アンケートありがとうございました。星神との謁見することになりましたので、どうかお楽しみください。

続いて悪いですが、次章はどこのお話がいいかアンケートご協力ください。お願いします。

あと、みなさん知ってましたか?アンカーの近くでガイドを開いて軌跡素材などの周回を終えた後連続しようとするとなんと味方の体力が満タンの状態で戦闘開始が出来ること。

案外時間短縮になって良かったんですよねこの方法、今ではスキップ機能追加であまり必要なくなりましたけど



ver1.3 みんなを繋ぐ思い出の味

闇は息を潜めていた。

 窓を覆う遮光カーテンが昼の名残を締め出し、光の欠片すら許さぬその部屋は、まるで棺のようだった。

 冷えた空気が張り詰め、僅かな呼吸音すら壁に反響する。

 デスクを挟んで、二人の人影が向き合っていた。

 デスクの上で指先を組み、静かに相手を見据える黒い人型。

 人々が「黒服」と呼ぶその男は、柔らかく笑んでいた。だがその笑みには温度がない。

 愉悦と観察――その二つが絶妙に溶け合った、底知れぬ眼差しだけが光を放っていた。

 対するアビドスのホシノは、その視線を受け止めながら、息苦しさを覚える。

 吐き気にも似た不快感が喉を焼き、言葉が自然と唇から零れた。

「それで、黒服の人……今度は何の用なのさ」

 その声には、恐れよりも苛立ちが混じっていた。

 黒服は愉快そうに目を細める。彼の声は静かで、まるで優雅な晩餐の誘いのようだった。

「ふふ、まぁそう焦らずに――珈琲でも如何ですか?」

「……此処で頷くと思う? もしかして、ふざけているの?」

「いいえ、滅相もない」

 黒服は肩を竦め、テーブルの上のカップを指先でなぞる。

 その仕草は飄々としているのに、どこか異様な支配感を漂わせていた。

 彼の周囲だけが温度を持ち、ホシノの周囲には張り詰めた冷気が満ちる。

 同じ空間にいながら、まるで異なる世界の気配を纏う二人だった。

「色々と状況が変わりましてね、再度、アビドス最高の神秘をお持ちのホシノさんにご提案を……と思いまして」

「提案? それはもう――」

「まぁまぁ、話はどうぞ最後まで」

 黒服の声が静かに遮る。

 その口調には怒気も焦りもない。ただ、絶対的な余裕があった。

 ホシノの胸に募る不快感は、怒りに近い。だが、怒りすら呑み込む恐怖が、心の奥で静かに蠢いていた。

「状況が変わったというのは文字通り、私達の前提条件が崩された――と云いますか、思いがけずに素晴らしい出来事がありまして」

「………?」

 ホシノの眉が僅かに動く。

 その言葉――素晴らしい出来事という響きが、彼女の記憶のどこかをかすめ、脊髄の奥を冷たく走る。

「ホシノさん、あなたが受けた絶望それを抱えたまま先を進めば将来はこのキヴォトスでも類を見ない程力がこの世界に猛威を振るうことになる、しかし……それを覆しかねない存在が現れたのですよ」

「……なら、もう用済みでしょう、呼び出す必要なんてなかった」

「いえいえ、違うのです、話は終わっていません」

 黒服はゆるやかに首を振る。

 その動きが機械的すぎて、まるで人間の模倣に見えた。

 ホシノは小さく舌打ちをした。その音が、この静寂において唯一の“抵抗”だった。

 しかし、黒服の微笑は微動だにしない。彼はその苛立ちさえ愉しんでいるようだった。

「その方は確かに、あなたを絶望から救うことが出来ますがあなたの協力無しには不可能、単に協力度合いが減少したということを伝えにきたのですよ」

「………私になんの関係があるの」

「連邦捜査部シャーレ」

「ッ――!」

 机を叩く音が闇を裂いた。

 ホシノの手のひらに走る痛みが、現実の冷たさを教える。

 その衝撃でカップが跳ね、床に落ち、黒い液体が冷たく散った。

 しかし黒服は瞬きすらせず、微動だにしない。

 その表情は、氷のように無感情で、それでいて人の感情を愉しむ悪魔のようだった。

「彼は、銀河をまたにかける星穹列車のナナシビト、彼の"二度目"の旅に私は関わりを持ちたいと考えているのですよ」

「……お前っ!」

「いいですか?ホシノさん、私はあなたを、あなたと同じ境遇に至った者たちを救いたい、そのための検証は必要なんですよ、……故に、そうですね、お気に入りの映画のセリフがありまして、今回はそれを引用してみましょう」

「……お前達みたいな連中でも、映画は見るんだねッ!」

「勿論、私達とて生きておりますから」

 黒服はわずかに身を離し、背凭れへと深く沈んだ。

 足を組み、薄い笑みを浮かべる。その表情は、静かに歪んでいく。

 理性の仮面を剥ぎ取れば、その下にあるのは――純粋な喜悦。

 冷たく澄み切った狂気だった。

「――あなたに、決して拒めないであろう提案をひとつ、興味深い提案だと思いますので、どうかご清聴下さい」

「あ、嫌でしたら別に受け入れずとも結構ですよ。あなたが更なる"虚無"に呑まれるのは私としては望んでいませんから」

「この――下衆が」

 ホシノの声が、刃のように空気を裂いた。

 しかし、その罵倒でさえ黒服の微笑を崩すことはできない。

 彼はまるでそれすらも“予定された言葉”であるかのように受け入れていた。

 暗闇は再び沈黙を取り戻す。

ーーーーーーーーーーーーーーー

―あの後、アビドス高校で書類を確認した。

 封印された帳簿の中には、思ってもみなかった事実が並んでいた。俺たちが汗水流して稼いだ金は、どこかの誰かに“横流し”されていたらしい。しかも、その裏で糸を引いていたのはカイザー・コーポレーション。

 ホシノは、腕を組みながら難しい顔をしていた。

 『多額の金を払ってまでアビドスを狙う理由が、今のところ見当たらない。つまり――私たちの知らない“アビドスの持つ何か”ってことになるね』

 その「何か」という言葉が、俺の頭の奥でずっと引っかかっていた。

 夢で見た、あの景色。赤く焼け落ちた校舎と、空に伸びる影の柱。

 あれは、ただの夢なんだろうか――それとも。

 そんな考えを巡らせていた時だった。

 「銀河打者、どうしたんだい?」

 厨房の奥から、柴大将の声が飛んできた。

 油の弾ける音と、鉄板の上で焼ける香ばしい匂い。

 俺はいつの間にか、手を止めていたらしい。

 「アンタが手を止めるたぁ、何かあったのかい」

 「いや、別に……」

 そう答えながらも、胸の奥のざらつきは消えなかった。

 口では何でもないと言っておきながら、心のどこかで“何か”を感じ取っている。

 そういう時、自分がやたらと落ち着かないのを自覚していた。

 柴大将はそんな俺の様子を見て、ふっと笑った。

 「まぁ、ここんところ色々あったからな……たまには俺に作らせてくれい」

 「え? いいのか?」

 「いいに決まってんだろ。そもそもここ、俺の店だしな。ほら、座った座った!」

 その口調には、いつもの冗談めいた勢いと、どこか優しい響きがあった。

 俺は小さく笑って席に腰を下ろす。

 鉄板の上に落ちたタレの香りが、焦げるように甘く立ち上る。

 「アレレ〜、芦毛ちゃん。どうしたのォ? そんなつまんない顔して〜」

 ムツキが椅子を引いて、にゅっと顔を近づけてきた。

 そのからかい方があまりにもいつも通りで、思わず笑ってしまう。

 「やめなよ、ムツキ」

 カヨコの声が静かに入る。

 そのトーンには呆れ半分、優しさ半分といった感じがあった。

 俺は、箸を取り直して息をついた。

 「……いや、なんでもない。ただ、少し考え事をしてただけ」

しばらくして

 「ヘイ、お待ちどう!」

 柴大将の声が厨房から飛ぶ。鉄鍋の底がカン、と鳴って、湯気と一緒に香ばしい醤油の匂いが店いっぱいに広がった。

 俺たちは、入口付近の六人席に肩を寄せ合って座っていた。便利屋68の面々――いつもなら現場帰りにカップ麺で済ませることも多いが、今日は特別だ。

 湯気の向こうで大将が腕を組み、得意げに笑っていた。

 「いっただきまーす!」

 ムツキが早速箸を突っ込み、ずるずると音を立てる。

 「ひ、ひとりにつき一杯……こんな贅沢しても良いのですか?」とハルカが恐る恐る尋ねると、大将は笑ってこう言った。

 「ああ、銀河打者のお友達さんなんだろ? サービスだよ、サービス」

 「べ、別に友達って訳じゃ……もごもご」カヨコが顔を伏せ、ラーメンを啜る。

 麺の香りが、空腹の腹を優しく刺激した。

 俺もレンゲを掴み、黄金色のスープを一口――しみる。塩気と脂が舌の上で広がって、体の芯まで染み渡るようだった。

 美味い。だが……不思議だ。

 アルがぽつりと呟く。

 「こんなに美味しいのに、お客さんが居ないなんて、何か変な感じね」

 確かに、味に文句の付け所はない。むしろ俺の“開拓ラーメン”でもここまで整った味は出せないだろう。それなのに、店内は静まり返っている。

 俺はスープの底を眺めながら、首を傾げた。

 ムツキが、餃子を咥えたまま言った。

 「場所が悪いんじゃない? 廃校寸前の学校の近くだし、自治区もボロボロじゃん。バスも電車もないんじゃ、通うのも大変だろうし」

 「……まぁ、ひと少ない方が私らは嬉しいし、美味しいから良いけれど――」

 カヨコがそう言って、湯気の向こうに視線を泳がせた。

 「カヨコは、人が好きじゃないのか?」

 ふと気になって訊ねた。

 「別にそういうわけじゃ……だって、私、不愛想だし。よく怖いって言われるから。そんな私と一緒にいたって、面白くないでしょ?」

 そう言う彼女の横顔は、ラーメンの湯気に霞んでいた。

 不愛想、ねぇ。俺から見れば、アヤネの方がよっぽど怖い気もするけどな――いや、怒らせた時限定で。

 それに、カヨコは根っこが悪い奴じゃない。

 俺は少し笑って言った。

 「本当に怖くて無愛想な奴なら、一緒にラーメンを食べる仲間なんていないだろ?」

 「? それってどういう……」

 「俺は少なくとも、カヨコを怖い奴だとは思わないけどな」

 「え?」

 「今度“怖い”とか抜かしてた奴がいたら呼んでいいぞ。すぐさまゴミ箱にぶち込んでやるから」

 「いや、そこまでしなくていいかな……」

 ムツキがにやっと笑う。

 「クフフ〜、その時は私も呼んでよ。ゴミ箱ともども吹き飛ばしてあげるから〜ねぇ、アルちゃん?」

 「そ、そうね!」

 やれやれ……騒がしい。だが悪くない。

 「――あっ、芦毛ちゃんチャーシューあるじゃん、もーらいっ!」

 「ちょ、こらムツキ! 彼に失礼でしょう!?」

 「じゃあ、私には餃子ひとつ頂戴」

 「か、カヨコ!?」

 気付けば、俺の丼は略奪戦場と化していた。

 普段こういうノリに乗らないカヨコまで、俺の餃子を摘まんで持っていく始末。

 許さん!

 「返せ!! 俺のチャーシューと餃子! せっかくの大将の奢りなんだぞ!」

 ムツキが笑い、アルが宥め、カヨコが少しだけ口角を上げる。

 ラーメン屋の空気は、熱くて、うるさくて、どこか心地よかった。

 ――こんな時間が、ずっと続けばいい。そう思えるほどに。

ーーーーーーーーーーーー

次の瞬間――轟音が世界を引き裂いた。

 空気が弾ける。爆風が路地を薙ぎ、瓦礫が宙を舞う。

 煙が、砂塵が、焦げた鉄の匂いが鼻を刺す。

 ラーメン屋〈柴関〉。

 ほんの数秒前まで笑い声と湯気に包まれていたその店の、便利屋68が座っていたテーブルが、音もなく消し飛んだ。

 上空からの迫撃砲弾――それは狙い澄ました一撃だった。

 「着弾確認、効力射!」

 「よし、歩兵第二小隊まで突入、包囲開始」

 乾いた声が無線越しに交わされる。

 砂煙の向こう、瓦礫を見下ろす高台に立つのは、風紀委員の部隊。

 指揮を執る少女――イオリは、煙の彼方を眺めながら、無感情な表情でライフルを肩に担ぎ直した。

 「……イオリ、流石にやり過ぎでは?」

 背後から声がした。

 振り返ると、そこには医療班を兼ねる風紀委員、チナツの姿があった。白衣の袖口を強く握りしめ、彼女はどこか怯えたような目で前線を見つめている。

 「他所の自治区で、営業中の店に迫撃砲を叩き込むなんて……いくら何でも――」

 イオリは眉を僅かに動かすと、気怠げに吐き捨てた。

 「だって此処、アビドスだろ?」

 乾いた風が吹き抜ける。

 辺りを見渡せば、そこはもはや“街”とは呼べない。

 色褪せた看板、割れた窓、崩れかけた壁。

 廃墟と静寂が支配する光景の中に、人の気配はなかった。

 「もう廃校寸前って話だし、自治区として成り立ってるかも怪しい。こんな廃墟で建物が一つ崩れたところで、誰も気にしないさ。それに――」

 イオリの瞳が細く光る。

 「便利屋を一網打尽にできるなら安いものだろ。パンデモニウムの連中も、これで文句は言わない。むしろ“成果”だ」

 チナツの表情が曇る。

 「……でも、民間人の反応がありました。もっと別のやり方が――」

 「どうせ店主の反応だろ? 大丈夫、着弾は調整した。便利屋が居た席をピンポイントで狙っただけだ。店は半壊で済んでる」

 イオリの声は冷ややかで、どこか楽しげですらあった。

 「それでも邪魔する奴が出てきたら、まとめて排除する。公務執行妨害――それで終いさ」

 銃口が風を切る音。

 チナツは小さく息を呑み、肩をすくめた。

 何を言っても無駄だ――そう悟ったのだ。イオリの「職務」に対する執念は、時に理性よりも鋭く、冷たい。

 チナツは無言でタブレットを開き、戦況データを確認した。

 その瞬間――警告音。

 電子音が乾いた空気を裂いた。

 「……ん?」

 画面には新たなドローン観測データ。

 「情報部からです。ドローンに動体反応……まだ生存者が?」

 イオリが口角を僅かに上げる。

 「便利屋の連中、まだ動けるのか。包囲小隊に射撃指示を――」

 「――待ってくださいッ!」

 チナツの叫びが、爆風の残響を貫いた。

 イオリの腕が空中で止まる。

 「……チナツ?」

 タブレットを睨みつける彼女の顔は蒼白だった。

 指先が震えている。視線は画面に釘付けで、唇は血の気を失っている。

 「この反応、民間人……!? 生徒じゃありません。便利屋と同じ席に、民間人の反応が――」

 「はぁ?」

 イオリの目が鋭く細まる。

 「まさか相席してたっての? 運のねぇ奴だな。あの砲撃じゃ……」

 「違う……そんなレベルじゃありません!」

 チナツは息を詰め、喉の奥で言葉を押し殺すように叫ぶ。

 「この生体反応、ジャミングの向こうから……!? こんなの、あり得ない……! 個人でここまで信号を抑制できるはずが――」

 焦燥が彼女の顔に滲む。

 額の汗が滴り、頬を伝う。

 タブレットを掴む手が白くなるほど強張っていた。

 「お、おい、チナツ? 一体どうした――」

 「やっぱり、この生体反応、嘘じゃない……!」

 チナツは息を荒げ、瓦礫に覆われた〈柴関〉を見据え、震える声で叫んだ。

 「――便利屋と同席していたのは、シャーレの先生ですッ!!」

 その瞬間、イオリの表情が凍りついた。

 風が止む。

 

 それは、嵐の前の、異様な静けさだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

―世界が、ひっくり返った。

 鼓膜を突き破る爆音、身体を叩きつける衝撃、肺の奥に入り込む焦げた空気。

 気がつけば、私は床にうずくまり、ぐらぐら揺れる視界の中で誰かの声を聞いていた。

 「ゲホッゴホッ……み、みんな大丈夫?」

 アル――つまり私の声が、ひどく震えている。けれど、社長たるもの取り乱してはいけない。

 ふふ、こんな時でもレディの品格を忘れちゃダメ……! (ちょっと涙出そうだけど)

 「は、はいアル様!」

 ハルカの返事が真っ直ぐ返ってくる。あぁ、さすが私の部下。忠実で愛らしい。

 ムツキは「わたしも大丈夫だよ〜」と、どこか呑気に笑っていた。

 あの子のそういうところ、正直ちょっと羨ましい。

 「カヨコは!?」

 「大丈夫……、」

 「柴大将、アンタら大丈夫かい!?」

 ああ……柴大将まで無事。よかった。少なくとも死人は出ていない。――そう思った、その瞬間だった。

 「アルちゃんアルちゃん?」

 「何? いまそれどころじゃ――」

 視線を向けた先で、私は凍りついた。

 瓦礫と煙の中、横たわる彼――穹が、腕と足をだらりと投げ出して倒れていたのだ。

 ……その姿は、どう見ても「ヤムチャしていた」。

 

 「なななな、なっ、何ですってーーーーーーー!!???」

 頭の中が真っ白になる。

 いやいやいや、嘘でしょ!? 彼、あれだけ銃撃戦を突破して、あの時だって爆発の中を駆け抜けて――なんで、なんでこんな……

 「ちょっと!? どういうこと!? 彼、槍持ってたわよね!? どうして身を守ってないのよ!!」

 声が裏返る。自分でも驚くほど。

 ムツキが肩をすくめて笑った。

 「多分〜私たちとチャーシューの奪い合いなんてしてたから間に合わなかったんじゃない?」

 ……そういうことなの!?

 意外にも、彼って脆かったの!? いや、ちょっと待って、そんなオチ認めたくないんだけど!?

 「社長、残念なお知らせといいお知らせ、どっちから聞きたい?」

 カヨコの声が響く。

 今そのテンションで言う!? え、空気読んで!? でも……社長たるもの、動揺を見せるのは悪手。ここは――冷静に判断しなくちゃ。

 えぇ〜〜、悪い方から聞く!? でも気分下がるし、でも上げ下げ激しいとコンディションが……え、ちょっと待ってどっちの順がアウトローっぽい!? 悪い→良い? いや良い→悪い方がーー

 「じゃあ悪い方から〜」

 「ムツキ〜〜〜〜ッ!?」

 「わかった。社長だと決められそうにないしね」

 カヨコが淡々とトドメを刺す。くっ……! この状況で“決断力ゼロ社長”って思われたに違いない。私の悪のカリスマ性がっ……!!

 「じゃあ悪いニュースから。――さっきここに砲撃をかましたのは、ゲヘナの風紀委員会」

 空気が一瞬で張りつめた。

 「ゲヘナの……風紀委員会!?」

 嘘でしょ。なんであの子たちがここに!? まさか、“彼女”まで……? いやいやいや、それは無いわよね!? 来てないわよね!?

 「つまり、あいつらが私たちを邪魔して、彼をこんな目に遭わせたんですか?」

 ハルカの瞳が燃えるように赤く光る。

 「そういうこと」

 「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」

 そしてハルカは――炎のような怒りを抱えて外へ駆け出していった。

 「あぁもうっ、どうしてこうも上手くいかないのよ!!」

 頭を抱える私。

 これじゃ“悪のカリスマ”どころか“職場崩壊の社長”じゃない……!

 ムツキは相変わらず飄々とした声で笑う。

 「あはは〜やったねぇ〜。これで長年にわたる因縁も終わりにできるよ、アルちゃん」

 いやいやいや! まだ私、心の準備ってものが!!

 「そして、いいニュースは――」

 カヨコが静かに続けた。

 「ほら起きて。どうせ起きてるんでしょ? いい加減ふざけるのもやめにして」

 え?

 瓦礫の中で、誰かがむくりと上体を起こした。

 「……あーあ、上手く死んだふり出来てたと思うんだけどなぁ」

 ――! 

 生きてた!? え、嘘!? あの状態で!? 

 も、もしかしてこれが彼流のジョーク!? 悪趣味すぎるでしょ!?

 「アンタはいつもユーモアに溢れてんな〜」

 柴大将が笑いながら肩をすくめる。

 「もちろん、ポジティブなのが俺の数ある取り柄の中の一つだからな!」

 ……いやポジティブにもほどがあるでしょ!!

 あぁもう、完全にやられた。

 “ワルでカッコいいアウトローな社長”を演じるつもりが、これじゃ完全に“右往左往するドジな女ボス”じゃない。

 カヨコが言う。

 「これがいいお知らせ。多分だけど、一緒に戦ってくれる。――そうだよね?」

 穹は笑って頷いた。

 「もちろん! 言っただろ? 牙を向ける奴らがいたら言ってくれって。ゴミ箱――いや、豚箱にぶち込むって」

 ……もう、何それ。

 思わず、頬の端が緩んでしまう。

 けれど、それを悟られないように、微笑んだ。

 「ふふっ……いいわね。豚箱にしてあげましょう、派手に、ね」

 ――本当はまだ、心臓がバクバクしてる。

 けれど、仲間たちの視線の前では、私は“社長”。

立派なアウトローとして前に出るわ!

ーーーーーーーーーーーーーーー

俺たちが前に出る。

 焦げたアスファルトを踏みしめながら、足音が五つ――いや、六つか。背後にはアルたち便利屋の連中。瓦礫を背に、風が冷たく吹き抜ける。

 ……さて、敵の数は――見た感じで二百。

 武装、黒い制服、整然とした配置。あれは間違いなく風紀委員。

 俺は喉の奥でため息を噛み殺しつつ、手に持った端末を軽く操作した。

 一応、連絡はしておくか。

 

 通信を切って顔を上げると、目の前には制服の黒い海。

 揃いも揃って、これでもかと整った姿勢で並んでいる。

 おまけに真ん中の女――あれは……なんだ。属性、盛りすぎだろ。

 銀髪、片目隠れ、ツインテール。褐色肌に悪魔の尻尾。エルフ耳までついている、

 ひとりで“厨二属性ビンゴ”をコンプリートするな。

 そして――その隣に、見覚えのある顔。

 「……チナツ」

 思わず名前が零れた。

 向こうも俺に気づいたらしく、ビクリと肩を震わせる。

 「ぎ、銀河打者さん……その、すみませんでした」

 なんで謝ってんだ? 爆撃のことか? いや、多分あれは完全に向こうの責任だろ。

 「なんだ? 知り合いか?」

 銀髪ツインテが振り向く。

 その声は低く、張りつめていて、妙に軍人くさい。

 「だから、あれがシャーレの先生なんですって」

 チナツが焦ったように返す。

 「何? あいつが!?」

 ……ん? “あいつが”ってどういう意味だ。なんでそんな驚かれてんの俺。

 というか、爆撃してきたくせに他人事みたいな顔してんじゃねぇ。

 「おい! 人のこと爆撃しておきながら喋ってるなんて、どんだけ失礼なんだ!!」

 俺は前へ一歩進み、指を突きつける。

 「まずは名を名乗れ! そして跪け! ゴミを献上しろ!」

 ……うん、我ながら後半のテンションおかしい。

 でも言ってしまったものは仕方ない。

 「後半から目的変わってない?」

 カヨコの冷静なツッコミが後ろから飛ぶ。

 「……ゲヘナ風紀委員会所属、銀鏡イオリだ」

 銀髪が淡々と名乗る。その口調には、まるで自分の行動に一点の曇りもないような響きがあった。

 「突然砲撃を開始したことは謝ろう。だが、私たちも闇雲に攻撃したわけじゃない。いますぐ隣にいる便利屋を引き渡してもらおう。そうすればこの場での戦闘を停止させよう」

 その声が、冷たく、重たく響く。

 背後でアルが白目を剥いて「ちょっ!」と声を上げた。

 カヨコは無言で、ムツキは――手の中の爆弾をクルクル回しながらニヤニヤしている。

 あれは……完全に戦う気満々の顔だな。

 「そうだな」

 俺は静かに呟く。

 「確かにここには俺の知り合いもいて、一般人もいる。おまけにお前たちは数百人、俺たちは五人。……戦う状況としてはかなり不利だ。」

 イオリの眉がわずかに動いた。

 「フン、中々頭が回るな。チナツから聞いた話だと腕もかなりだが頭は――」

 言いかけて口を閉ざす。

 ……ん? 今なん言った?

 俺はじろりとチナツを見た。彼女は気まずそうに顔を逸らす。

 ――チナツ、お前まさか俺のこと“バカ”って伝えたな。

 「じゃあ引き渡してもらおう」

 イオリの声音が鋭くなる。

 後ろでアルは小刻みに首を振っていて、ムツキは爆弾を構え、カヨコは小さく息を吐いた。

 でも、俺の答えは――もう決まっている。

 「……だが断る!」

 風が止まる。

 空気が一瞬で張りつめ、イオリの目が細くなった。

 「何?」

 「こいつらは俺の仲間の一人だ。俺は、仲間を売らない。」

 その瞬間、背後からアルの声が弾けた。

 「流石ね! それでこそ、うちの営業顧問よ!」

 ちょっと待ってくれ、いつ俺はお前たちの“営業顧問”になったんだ?

 けれど――ちらりと見ると、カヨコが少しだけ表情を緩めていた。

 あの鉄面皮の彼女が、安堵しているように見えたのは……気のせいじゃないだろう。

 イオリが鼻を鳴らした。

 「どうやらバカはバカなままらしいな」

 「それに――」

 俺は視線を逸らさずに続ける。

 「お前たちの目的は、こいつらじゃないだろ?」

 「何を言っているんだ?」

 「いくらこいつらが指名手配犯だからって、こんな大勢で、しかも他自治区まで出張るなんて常識的に考えてありえない。」

 俺は一歩踏み出した。

 「……他に指示した奴がいるんだろ?」

 イオリの眉がピクリと動く。

 ――その一瞬の反応と同時に

『ふぅ――聞きしに勝る、と云うべきでしょうか……シャーレの先生、いや、“銀河打者さん”?』

 耳に届いたのは、よく通る女の声だった。

 一拍の間を置いて、チナツのタブレットからホログラムが立ち上がる。

 淡い光の粒が空中に集まり、形を成す――少女の姿。

 「ア、アコちゃん……?」

 イオリの声が震えていた。

 そこに現れた“アコ”と呼ばれた生徒は、第一印象だけで人を圧倒する何かを持っていた。

 銀色の瞳がこちらを映す。

 その表情は、笑っているようで笑っていない。

 穏やかそうな声色に、どこか冷えた刃が潜んでいた。

 『イオリ。反省文の標準形式は私の机の左の引き出しにあります。ご存知ですよね?』

 そう言って、ホログラムの中の“アコ”は軽く微笑む。

 だがその笑みは、明らかに叱責を含んでいた。

 イオリ――銀髪ツインテールの風紀委員長(?)は、まるで子どもみたいにしゅんと肩をすくめる。

 ……にしても、なんだあの服。

 俺は思わず目を細めた。

 いや、違う、これは目を細めないと集中できない。視覚情報が多すぎる。

 シャツ――いや、シャツ“らしき”ものはボタンがきっちり閉じられている。

 だが問題はそこじゃない。

 側面だ。脇腹から腰にかけて、布が綺麗に“切り取られて”いる。

 風が吹けば、肌がちらちらと覗く。

 ――なるほど、“ヨコチチ”だ。

 俺は心の中で呟いたつもりだった。

 だが、どうやら声に出ていたらしい。

 「ヨコチチが目の前で喋っている。」

 ムツキが吹き出す。

 「ブフォ! 芦毛ちゃん〜思ったことそのまま口に出しちゃうタイプ?」

 ……いや、だって、普通言うだろこれ。誰だって言う。

 アコが、冷たい笑みを浮かべた。

 『話を聞いていましたか? “銀河打者”』

 「聞いてない。ヨコチチの御託は聴き飽きたんだ。さっさと要件だけ話してくれないか?」

 そして俺はついでに言ってやった。

 「それに話す前に、ちゃんとした服を着たらどうなんだ? 風紀委員が風紀を乱していいと思ってるのか?」

 ムツキが追い打ちをかける。

 「そうだ〜思ってるのか〜?」

 カヨコが額に手を当てた。

 「二人ともディスるのもいい加減にして、たとえ本当のことでも」

 アコの目がぴくりと動く。

 『ぐっ……まぁ、いいでしょう』

 ホログラム越しでも分かる。プライドの高そうな彼女が、明らかにムッとしていた。

 『一先ず謝罪を――その様な怪我を負わせてしまい、申し訳ございません。私もあなたに対してこの様な手段に出るつもりは無かったのですが……少々命令の伝達に齟齬が発生しておりました。こちらの不備です。心より謝罪いたします』

 そう頭を下げる彼女を、イオリが慌てて遮る。

 「わ、私は命令通りにやったんだけれど!? アコちゃん!?」

 アコが冷ややかな視線を返した。

 あれは“呆れ”とか“失望”とか、そんな生ぬるい言葉で表せない。

 まるで、壊れた機械を見るような目。

 『命令に、“まずは無差別に発砲せよ”――なんて言葉が含まれていましたか?

 ましてや、シャーレの居る場所に迫撃砲を撃ち込むなんて、一歩間違えたら連邦生徒会そのものと戦争が始まりますよ?』

 イオリが顔を青くして口を開閉させる。

 アコは構わず、淡々と、けれど確実に彼女のプライドを削っていく。

 『失礼しました。皆さん、私達ゲヘナ風紀委員会はあくまで、学園の校則違反をした方々を逮捕する為に来ました――そちらの、便利屋の方々をね』

 ……あくまで“建前”ってわけか。

 「正直に言ったらどうだ? 本来の目的を」

 俺は言った。声は静かだが、空気は確実に冷えた。

 アコの目が細くなる。

 『一体、なんのことでしょう?』

 「言わないなら、俺の口から話すだけだ」

 ゆっくりと息を吸い込み、俺は続ける。

 「――俺が目的だったんだろう? この天下に名を馳せる、“銀河打者”を手にすることが」

 その瞬間、アコの表情が変わった。

 笑顔はそのまま――けれど、その奥に潜むものが露わになる。

 それは敵意ではなく、“理解”だった。

 “この男はただの教師ではない”と、ようやく認識した時の顔。

 アルが叫んだ。

 「な、なん、何ですってーッ!?」

 ムツキは笑う。

 「狙いが、芦毛ちゃん!?」

 アコは静かに頷いた。

 『……成程、やはり連邦生徒会長が直々に指名されるだけの能力はあるということですか。それにしても、私もまだまだですね――既に気付いていた方もいらっしゃるみたいですし……ねぇ、カヨコさん?』

 カヨコは溜息をつき、銃の弾倉を検めながら吐き捨てた。

 「……どうせ、そんなことだろうと思ったよ」

 『流石の情報判断ですね』

 「何度、風紀委員会に追い廻されたと思っているの? それにそっちこそ、イオリが柴関に迫撃砲を撃ち込んだと聞いて、大分焦ったんじゃない? シャーレが同席していたのなら無傷であるわけないし」

 『えぇ、それはもう。正直に申しますと、私の机の上が大変なことに――というより今更ですが、良く無事でしたね?』

 俺は、胸の前で指を鳴らした。

 「当然だ。俺は“銀河打者”にして、“銀河を開拓する開拓者”。あの程度で死ぬわけないだろ」

 そう言って笑うと、アコのホログラムがわずかに揺れた。

 その視線の奥に、ほんの僅か――興味が灯るのを、俺は見逃さなかった。

『へぇ』――気のない、だが底の見えない返事。まるで、俺たちを“理解の外”に置いたような声音だった。

 そのまま彼女は一つ頷き、ホログラム越しに、まるで将棋の駒を指すみたいに冷静な口調で言った。

 『……まぁ、予定と少々変更はありましたが大筋は変わりません――待機組に集結指示を出しましょう』

 空気が、ざらりと変わった。

 嫌な予感がする。

 カヨコが周りを見渡しながら叫ぶ。

 「まずいよ……十二時、六時、三時、九時――四方から増援が」

 「ま、まだいるの!?」

 誰かが悲鳴を上げる。

 その声に被せるように、俺たちの視界に無数の赤いマーカーが浮かび上がった。

 ビルの屋上、裏通り、廃墟の陰――

 どこを見ても、黒い制服の影、影、影。

 武装した風紀委員たちが、音もなく包囲を完成させていく。

 思わず、舌打ちを零した。

 「……これはまた、ずいぶんと集めたな」

 アコのホログラムが、静かに口元を緩めた。

 『少々やり過ぎかとも思いましたが、シャーレを相手にするのですからこの程度はあっても困らないでしょう。まぁ、“大は小を兼ねる”と云いますからね』

 その余裕の笑みに、背筋をひやりと冷たい汗が伝う。

 見た目は華奢な女の子だというのに、あの口ぶり、あの指揮の手際。

 まるで命のやり取りを“計算”として処理している。

 数は六百。

 こちら、十にも満たず。

 正面からやり合えば、数分で押し潰される。

 ――それでも、俺は笑った。

 そこまでして、俺を手に入れたいのか

 思わず、口の端が吊り上がった。

 いや、これは自嘲じゃない。

 ただ、そういう“性”なんだ。

 死地ほど血が騒ぐ。

 アコのホログラムがゆらりと光を反射させた。

 『シャーレとは交渉決裂、便利屋も素直に捕まる気配はなし……少々困りましたね――こうなっては仕方ありません。本当は穏便に済ませたかったのですが』

 そう言って、アコはふっと微笑んだ。

 次の瞬間、空気が――“弾けた”。

 『総員――戦闘準備』

 ビリ、と音がした。空気そのものが焦げつくような音。

 銃を構える音が一斉に響く。

 金属が擦れ合う音が、波のように広がる。

 チナツが叫んだ。「アコ行政官!? 待ってください、ここには民間人も――!」

 だが、アコは聞いていなかった。

 その表情は氷のように冷たく、指先だけが美しく動いていた。

 ……いいだろう。

 言ったな、“戦闘開始”だって。

 俺は、バットをくるりと回し、肩に担ぐ。

 胸の奥で何かが点火するように熱くなる。

 声が勝手に出ていた。

 「――言ったな。戦闘開始だって!」

 アコのホログラムが、わずかに眉を動かす。

 「?」

 「もう出ていいぞ――アビドス!」

 その瞬間、風が変わった。

 砂埃が舞い上がり、建物の陰から生徒たちが姿を現す。

 アヤネのホログラムがタブレットを片手に指先を掲げた。

 「はい、みなさん行きますよ!」

 次に現れたのは、白髪の少女――シロコ。

 「ん、この時を待ってた。」

 その瞳に宿る光は、静かに燃えている。

 続いてセリカ。

 「もう、せっかく休暇で別のアルバイトに出掛けてたってのに! アンタらのせいで稼ぎが少なくなったじゃない!!」

 銃を構えながら、怒鳴る声が少し震えている。

 「おまけに柴大将と開拓者に手を出して――許さないんだから!!」

 ……なんか重くないか? セリカ。

 ノノミが微笑みながら、指をぱちんと鳴らす。

 「お仕置きの時間です⭐︎」

 そして、最後に――

 「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」

 背後から、銃を乱射しながらハルカが飛び出していく。

 完全にブレーキが壊れてる。

 弾丸の雨が風紀委員の前列を薙ぎ払った。

 ムツキがケラケラと笑いながら爆弾を構える。

 「あはは〜どんどん出てきてゾクゾクしちゃう♡ 芦毛ちゃんやる〜」

 「だろ?」と返す俺も、気づけば笑っていた。

 胸の鼓動が、まるでドラムのリズムみたいに跳ねている。

 恐怖じゃない――これは、昂ぶりだ。

 ホシノの姿はない。

 ……まぁ、どうせ寝てるんだろ。あの女は、そういう奴だ。

 「――みんな、準備はいいな?」

 俺はバットを構える。

 金属の冷たさが手の中で震え、心臓の鼓動と同期していく。

 この街を壊させやしない。

 俺たちの自治区を、俺たちの手で守る。

 「守るぞ――俺たちの思い出の一つを!」

 乾いた風が吹き抜ける。

 その風の中、俺の声が戦場の号令のように響いた。





続く

今回の開拓の旅はひとまずここまで、次回をお楽しみに

Mr.ミミ作のコーナーの今後

  • 新キャラの方がいい
  • ストーリーに関係するキャラがいい
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