透き通った世界にロスサントスの住人をブチ込む話   作:おしゅし

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初投稿なので誤字脱字は大目に見てね♡


第1話

 

あなたはロスサントス在住の犯罪者です。

 

乗り物や銃などを弄りまわし、殺し殺されながら暮らしています。

 

 

 

そんなあなたは、今しがたMrルビオの所有する島から''ピンクダイヤモンド''とその他もろもろを盗み、換金して貰ったところです。

 

いつもより暖かい気のする懐に、上機嫌なあなたはルーティンである一服を終えました。

 

 

''さてどうするか''

 

 

と、いつも通りゲート前で、今しがた入った金の使い道を考えます。

 

普段であれば欲しい車や、気になっている武装車両などを買うあなたですが、ここ最近はそういったものであなたの琴線に触れそうなものはありません。

 

 

 

暫し悩んだ末、とりあえずシミオンの店に行ってみようという結論に達しました。

 

そうなれば''ここからでは少し遠いな''と思ったあなたは、世界線(セッション)の移動で自分のオートショップに移動してショートカットしようと考えました。

 

 

''OPTION''

 

 

''ONLINE''

 

 

''新しいセッションを検索する''

 

 

''公開セッション''

 

 

何度も繰り返し、自然に行えるようになったその動作を一瞬で終わらせたあなたは、微睡に沈みました。

 

いつも通りであれば、はるか上空から見下ろすような感覚に襲われて、自分のオートショップまで移動するのですが、今回はどうやら違うようです。

 

 

 

上空から見下ろすような感覚にはなりましたが、そこから移動する気配がありません。

 

ですが稀にこういう事もあるので、特に疑問は抱くことはなく、大人しく待つことにしました。

 

 

 

 

''初期化中''

 

 

 

 

その言葉がゲシュタルト崩壊を起こすほどの時間が経った後、視界が暗転しました。

 

 

 

あなたは、初めての出来事に少し動揺はしましたが、すぐに''まあどうにかなるだろう''と平静を取り戻しました。

 

実際あなたはロスサントスではごくごく一般的な犯罪者ですが、あの街がおかしいだけで一般常識でいえば稀代の大犯罪者です。

 

空飛ぶバイクがミサイルを放ち、戦車が公道を砲撃しながら走るのが日常風景である街の常識がまともなはずがありません。

 

死線なんて日常に溢れていましたし、死んだ回数だって数えるのも馬鹿らしくなるほどです。

 

 

 

まあ分かりやすく言えばあなたはイカレ野郎です。死なんて怖いとも考えた事がありません。

 

そんなあなたが、この程度の事態で慌てるなんてある筈もないのです。

 

 

なんて説明をしていれば、どうやら新しいセッションに入れたようです。

 

 

 

 

 

意識を覚醒させたあなたは、目の前の光景に絶句しました。

 

なんせ馴染みのあるオートショップの住居スペースではなく、見たことの無い街に放り出されたからです。

 

 

 

目の前の街並みはロスサントスに比べても美しいものでした。

 

ビルの屋上から天に向かって伸びるライトのようなものと、それを中心とした光の輪。

 

あなたの常識から考えても、どのような仕組みなのかまるで検討がつきませんでしたが、そういう物と納得します。

 

あのぶっ飛んだ街で生きていくには、たとえ理屈が分からなくても、そういうものであると理解していかなくてはなりません。

 

 

 

この街の事もそうですが、そもそもなぜ自分がここに居るのかも理解していないあなたは、ひとまず状況を飲み込み、周辺を探索する事にしました。

 

幸い、オプ2やデラックソ等は付近にはいないようです。

 

最近はタイタン250Dなども気にしなくてはいけなくなってしまったので、上ばかり見ている気がしているあなたは、目の前を通過していく戦車に気が付きました。

 

一瞬気を張りましたが、砲塔がこちらを向いていないことに気付き安堵します。

 

 

 

そこで戦車をスルーしそうになったあなたでしたが、戦車の向かっている先が気になりました。

 

目的もなく戦車がうろついている事はよくありますが、そういった場合自分のような存在は片手間に砲撃されます。

 

しかしあの戦車は、何処かを目指して移動しているように見えます。

 

移動中にわざわざ敵を増やして妨害を受ける可能性を考慮し、自分を砲撃しなかったと考えれば、あなたの常識に当てはめても非常に納得のいく状況でした。

 

 

 

では何処へ向かっているのか、こういうのは基本的に自分と同じような存在(プレイヤー)が集まっている時だと相場が決まっています。

 

あなたはこの街の情報を集まっているであろう自分と同じような存在に聞いてみようと思い、追跡する事に決めました。

 

いつも通り整備士に電話をかけ、お気に入りのバンシーGTSを届けてもらいます。

 

整備士である彼は車の届けられる場所であれば、ほんの数秒で車を届けてくれるスーパー整備士です。

 

ちなみに姿を見せてくれた事はありません。

 

きっとシャイなんでしょう。

 

そんなあなたの期待を裏切ることなく、見知らぬ街でも車を届けてくれました。

 

流石におかしいだろうとは思いつつ、別にあなたに害があるどころか、利点しかないので特に追求はしません。

 

 

 

バンシーGTSに乗り込んだあなたは、何とか視界に捉えられている戦車を目指して走り出します。

 

ハオにアップグレードしてもらったバンシーGTSの暴力的な加速で戦車を追い始めました。

 

 

 

 

 

しばらく追跡を続けたあなたですが、ようやく戦車が停車しました。

 

あなたは''戦車に乗って市街地を爆走していたのはどんなやつなのだろう''と降りてくる者たちを待っていました。

 

しかし中から降りて来たのはなんとまだ年若い少女達でした。

 

しかも揃いも揃って天使の輪のようなものをつけています。

 

少々しくじったかもしれないと思いました。

 

衣装を揃えているような連中は、自分達以外、全てに敵対するようなのがほとんどです。特に戦車なんて乗り回してる時点でほぼ確です。

 

しかしこの街の情報は欲しい...背に腹はかえられぬという状況です。

 

あなたは炸裂弾を装填したショットガンを武器スロットに選択してから、彼女達に近づいていきました。

 

 

''すまない、少し良いか?''

 

 

あなたにしては比較的穏やかな出だしです。

 

初手でロケットランチャーを使うこともあるあなたですが、流石にこの状況でそれはしません。

 

 

「あぁ?なんだよおっさん」

 

「今ウチら忙しいんだわ」

 

 

やはり敵対的な様子です。しかし返事が鉛玉ではなく言葉だったのでまだマシと言えるでしょう。

 

あなたもリスク覚悟でわざわざ話しかけています。ここで引下がる訳にはいきません。

 

 

''いや、少し聞きたいことがあるんだ''

 

 

「なんだよ?」

 

「てかおっさん銃も持ってねぇのかよw」

 

「ウチらも暇じゃねぇからな、金目のもん全部差し出したら1つぐらいは答えてやってもいいぜw」

 

 

と言って彼女達は銃を向けてきました。

 

どうやらカツアゲにあっているようです。

 

わざわざこんなまどろっこしい手を使うような連中は、ロスサントスにはいませんでした。

 

あなたはとても新鮮な気持ちになりました。

 

ジャパニーズ スケバン スタイルと言うやつです。

 

あなたは日本文化に明るいタイプの犯罪者なので、こういうのには詳しいのです。

 

 

 

とはいえ、この状況で''はいそうですか''と言って馬鹿正直に金目の物を渡すようなあなたではありません。

 

こちらに銃を向けたのです。

 

相手から始めたのなら何をしたって構いません100倍返しがロスサントスの常識です。

 

車を壊されたのなら、戦闘機で飽きるまで相手を殺し続けるなんて珍しい事ではありません。

 

 

''そうかい、残念だ''

 

 

言い終わる頃には彼女達に弾は届いていました。

 

地下基地で開発させた炸裂弾が彼女達を襲い、爆発が彼女達の意識を刈り取ります。

 

 

 

何故か死体が消えません。

 

というか殺した感覚がないのです。あなたは何かを殺害、もしくは死に至らしめた時、それを察知する事ができます。

 

その感覚で言うなら、彼女達はまだ死んでいません。

 

実際、意識は無いようですが息はしています。

 

ならば殺しきらなくてはなりません。

 

強盗などもそうでしたが、たまにいるのです。やたらとタフな奴が。

 

このスケバンたちもそうなのだろうと、あなたは考えました。

 

 

''起き上がって来ると面倒だ''

 

 

そう思ったあなたは、アサルトショットガンに持ち替え銃口を倒れているスケバン達に向けました。

 

 

 

「ちょっと待ったぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

 

その瞬間、別の少女がスケバン達とあなたの間に滑り込みました。

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ」

 

 

非常に息が乱れているようです、素手の殴り合いが足りないのでしょう。

 

というかこの少女の格好もあなたは知っています。これはジャパニーズ キモノです。

 

しかも狐の面までつけています。ジャパニーズ オマツリ帰りなのでしょうか。

 

 

「ちょっとあなた!」

 

 

などと考えていると、目の前の少女が復活したようです。

 

 

「いくらカツアゲされたとはいえ、彼女たちを殺す気ですか!?ヘイローが消えてしまっているのが分からないということも無いでしょう!?」

 

 

どうやら彼女達スケバンにトドメをさそうとしたのがいけなかったようで、ヤバい奴を見る目をされています。

 

しかし被害者は自分です。ならばそれ相応の報復は覚悟して然るべしというものです。

 

それをこのオマツリ帰りの少女に伝えましたが

 

 

「むしろ何故、カツアゲされたら殺しても良いと???明らかに過剰防衛の域を超えています。」

 

 

とあなたに非があると言われてしまいました。

 

こんな浮かれぽんちな格好をした少女にさえ注意されてしまったあなたは、この街の常識が自分の常識とかけ離れている事を確信しました。

 

こんな格好をした少女にすら注意されるほど自分はズレているのかと少しショックを受けました。

 

それはそれとして、それを理解させてくれた少女に感謝を伝えます。

 

 

「は?なぜ感謝を?」

 

 

あなたはここで自身の常識が通用しないと理解しました。ならばこの地に己が順応するしかないか、と覚悟を決めます。

 

 

「無視ですか?この状況で?」

 

 

あなたは後ろの少女を放置してしまっていた事に気付きました。

 

 

''すまない、考え事をしていた''

 

 

これに関しては自分が悪いと素直に謝ります。あなたは分別のできる犯罪者です。

 

 

「そうですか...?というかあなたは一体何者なんです?見たところロボットでもないようですし、獣人の方でもないでしょう?」

 

 

あなたは気になる事も多いですが、ひとまずそれをおいておき、自身の境遇をざっくりと説明しました。

 

 

「何やら世界線がどうとかワケの分からない事もありますが、キヴォトスの外から来られたということで良いですか?」

 

 

''まあ、そうだな''

 

 

頭の痛そうな彼女に、説明するのが面倒くさくなったあなたはとりあえず肯定して乗り切ることにしました。

 

というより、そもそもこの街の説明をして欲しいあなたは少女に説明を求めました。

 

 

「え?何も知らずにこのキヴォトスに来たんですか?」

 

 

まあ当然の疑問です。恥ずかしながら、と少々照れながらあなたは少女に説明して欲しいとお願いしました。

 

 

「ハア、仕方ありません。ざっくりとではありますがご説明致しましょう。」

 

 

 

そう言って彼女が語ってくれたこの地の情報はあなたの求めていたものでした。

 

彼女達の天使の輪、ヘイロー事、学園都市キヴォトスの事、連邦生徒会とその会長の失踪、それに伴う犯罪の増加、七囚人の脱獄などなど

 

ここキヴォトスの常識と現在の状況を大まかに聞くことが出来ました。

 

 

''ありがとう、助かったよ''

 

 

あなたは心からの感謝を彼女に伝えます。

 

 

「こんな事で感謝されるのも少々複雑ですが、まあ受け取っておきます。」

 

 

あなたは、感謝はとても大事だと思っています。彼女にとっては常識でも、自分にとっては値千金の情報なのです。

 

それをタダで教えてくれた彼女には感謝をしなくてはなりません。

 

 

「ところで、あなたお強いんですか?」

 

 

突然の質問に困惑しつつも、まあ弱くは無いと思う。とあなたは返します。

 

 

「それは良かった。実はあなたが先程殺しかけたスケバンの方々に、この後お仕事をしてもらう予定だったんです。」

 

 

それは悪い事をしてしまったなと、あなたは思いました。

 

 

「しかし、この様子では少々難しいと思いまして。」

 

 

打って変わって笑みを浮かべる彼女に、少々悪い予感を覚えながら、それは済まないことをしたとあなたは謝ります。

 

自分にできることなら手を貸すとも伝えました。

 

 

「それはとても有難いご提案です。では、是非あなたにスケバンさん達の代わりをしていただきたいのです。」

 

 

戦車1両分の戦力の代わりであれば容易です。あなたはレールガン搭載のハンジャールも所有していますし、十分に代わりは務められるでしょう。

 

その旨を彼女に伝えました。

 

 

「それはそれは!これは運が良かったかもしれません。では是非お願いします!」

 

 

鬱憤を晴らすように加虐的な笑みを深め、あからさまに陽気な態度をとる彼女に、いっそう悪い予感を覚えました。

 

 

「あぁ!そういえばまだ名乗っていませんでした。これから行動を共にするのですから私の名前を伝えておきますね。」

 

 

わざとらしい言い回しと、加虐的な笑みをより深めた彼女に、悪い予感がさらに高まります。

 

 

「七囚人の1人、狐坂ワカモと申します。厄災の狐などとも呼ばれています。これから連邦生徒会施設を共に襲撃します。殿、よろしくお願いしますね?」

 

 

あなたは、先程聞いた話を考えるに、これは相当厄介なのに当たってしまったと、悪い予感が的中した事を悟りました。

 

しかし、まあ別に連邦生徒会の戦力は知りませんが、負ける気などさらさらありません。

 

 

''ああ、任せてくれ''

 

 

ここに、厄災の狐とロスサントスの大犯罪者という最悪のタッグが結成されました。

 

 

grand theft auto 〜Κιβωτός〜

 




続きは気が向いたら書きます
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