異世界でモンスターになったのでなんとなく生きてみる 作:ふともも辺りに絡みつく触手
私、黒葛原麗華が異世界に転移してからしばらくが経った
というのも私が最初に居た森、かなり深い森のようでとりあえず山の頂まで行き周りを見渡したが人里らしいものは発見できなかった
幸いにも今の私の体は食料や水分、睡眠を必要とせず無限に走り回れるほどの体の訳の分からないくらいの頑強さをもっており更に様々な魔法を使えるため命の危険は全くなかった
ちなみに普通の服なら魔法で作りだせることが分かり最初に着ていた制服は
そしてその訳の分からない身体能力を生かして木から木へ飛び移ったり延々と走り回ったりして人里を探してるが全然見つからなかったので森での生活をすることにしたのである
とりあえずここに降り立った場所の近くに魔法や腕力を使いログハウス風の家を作り上げある程度生活できるようにした
そしてそこである程度安全な空間作り(主に元の世界では見たことが無い生物の間引きや魔法での住宅防護と保存)をしてある程度資材が集まったらちょっと遠出をした先でまたある程度安全な家を作るということを繰り返して、活動範囲を広げながら森の中でしばらく過ごしていた
そんなことをしていたある時
「あれは……おそらく村ね、やっと見つけた」
三つか四つ目の山を越えた時、やっと人が住んでいるらしきところを見つけたのである
実はここ最近は人里探しに力を入れていなかった
衣食住は問題なく、命の危険もない
そして今現在は角と翼の生え一日中走り回っても疲れず木を飛び越える脚力を持ち岩を素手で粉砕できるビックリな生き物である
人里に行ったとして人間と判定されて迎え入れられるとは思わない
では何故人里を探してたかというと
「ここでの獣たちは今の私の力で問題なかった。なら人間はどうなのかしら?」
山に住んでる生き物達は力でねじ伏せれた
だが人間は?この世界の人間はどれくらい強いのか?こちらがねじ伏せられる可能性があるのか?
そういう疑問が出てきたのである
山の中で人間らしき骨が何個かあったので人間の存在してるのは知ってた
だからこそ人間の強さが気になったのである
「角と羽は隠せるけど何かしらの魔法で見た瞬間看破されるかもしれないから気をつけないとね」
そういうことを考えつつ人が居ると思しき場所へ向かっていた
そして人里に向かいだしてちょっと
「あれは……馬車かしら?」
見つけた人里に行く途中、見ただけで豪華と分かる馬車を山の中に見つけ更に
「あれ、獣たちに襲われてるのかしら?」
その馬車が止まっておりその周りに十数名の騎士としか言えない見た目の人達がその馬車を守るように立っているのが見えた
「少し行ってみようかしらね」
初めての生きてる人間との邂逅
自分でも分からないくらい意外と楽しみにしてたのか結構気分が上がってるのを自分でも分かった
おおよそ今の私の脚力でもうちょっとの距離
そこで騎士としか言えないような出で立ちの人達が馬車を守るように周りを囲んでる山の生き物達と対峙していた
あ、角生えたイノシシも結構居る。アレ結構メジャーな生き物なのかしら
「モンスターを全て倒す!!全員リリアーナ様を命を懸けてお守りしろ!!」
『我等ダンケブルクの剣なりて!!』
そう叫んで騎士たちが山の生き物たちと戦いを始めた
騎士たちの戦いは見ていて結構楽しいもので危なげなく山の生き物たちを倒して行く
……これからはモンスターって呼ぼう
ただモンスターの方も結構数が居るので騎士たちも倒すのに時間がかかっているようである
さてちょこちょこっと遠くに居るモンスターを狩って楽にしてあげましょうかね
そう思い騎士達から見え辛い所、森の中に隠れている少し硬いモンスター達を倒して行く
魔法を使うと感知されるかもしれないから山の中の白骨死体から貰ったナイフで狩って行くがそのおかげかこっちに気付いてないっぽい
そしてしばらくして数名の負傷者はいるが囲んでいたモンスター達は綺麗に掃除されて騎士の人達と馬車だけが残った
さて、こっからどうやって話しかけようかなと考えていると
「そこのヤツ、出てこい」
私の近くの中空を見ながら騎士達のリーダーっぽい人がそう言ってくる
他の騎士達は警戒を解いて武器を下ろしかけていたのを見るにどうも気付いたのはそのリーダーっぽい人だけらしく下ろしかけていた騎士達は慌てて武器を構え直している
「もう一度言う、出てこい。出てこない場合お前を賊だと断定して殺す」
あらこれは確実にバレちゃってるわね
「すいません手伝おうと思ったのですが騎士様達がお強かったので出る機会を逃してしまいまして」
それっぽいことを言いつつ人間達の見えるとこに笑顔で出ていく
元々の世界では私の顔はとても良いので笑顔を見せるだけで大体の人が警戒を解いていったものだ
が、まぁこんな状態で警戒を解くバカは居ないか
「一応騎士様達を囲んでいた魔物たちをある程度倒しましたが」
そういって
それでも騎士達は警戒を解かない
「素晴らしい強さだな」
未だに警戒を解かないリーダーさん
まぁ流石にとっても怪しいわね
「お前が人間であれば称賛しただろうな」
そういいながらリーダーさんが剣を握り直す
周りの空気が変わる
「ふむぅ……」
少し考えこみ、そして
「どうしてバレたのかしら?」
そう言いながら影で体を覆い私は影にもぐり私が居た場所に分身を出した
バレた時の対処法!!偉そうなことを言いながら逃げる身代わりの術!!!!