異世界でモンスターになったのでなんとなく生きてみる 作:ふともも辺りに絡みつく触手
推定襲撃者の私に金髪の少女リリアーナは一緒に行こうとか訳の分からないことを言い出した
「………あなた自分が何を言ってるのか分かってるの?」
「えぇ間違いなく。一緒に行きませんかツヅラハラ様」
さっきの警戒心バリバリの笑顔ではなく人当たりのいい笑みをして勧誘してくる
あの笑顔はアレだ、なにか良いものを見つけた時に出るやつだわ
「……とりあえずそれならもうそろそろ死者が出そうな外の戦闘止めてくれない?」
「そうですね。クララ、外に行ってリシャール達を止めてきなさい」
私と一対一で話したいと言外にそうおっしゃっておられる
「しかし姫様!!」
そら止めるよね従者さんは
「これは命令です。行きなさい」
「…………分かり、ました」
すっごい顔で馬車を降りていく
外でクララさんが騎士さん達を止めたので私の分身も戦闘を止める
すっごい顔で皆分身の私と馬車を睨んでるわねー
「さて。では一緒に行きませんかツヅラハラ様?」
「推定襲撃者の私になんでそうなったの?」
思考回路が不思議すぎる
「ここしばらくの会話で麗華様は襲撃者ではないと思ったので」
いやあれだけの会話で?????
「もうちょっと警戒心を持つべきじゃない?」
「さっき言った通りリシャール達を出し抜き馬車の結界を素通り出来るほどの魔法を使える。それなのにただ話を聞いて帰ろうとする。それなら麗華様が言った通り本当に襲撃者ではないと思うので」
それだけで判断するのはおかしいと思うのだけれど??
「普通そうはならないでしょうに」
「私がそう思ったので」
やだこの子押しが強いわ
「それ程強力な魔法使いが近くにいてくれると心強いので一緒に行きませんか麗華様?」
「私人外だけど大丈夫なの?」
一番の問題はそこである
「えぇ、
「えぇ……」
何考えてるのか分からない異世界人コワイぃ……
ただまぁ
「ごめんなさいね。話を聞きたいだけだったからついていく気はないわ」
それだけ言って体を更に影の中へ沈め始めた
「そう、ですか」
金髪の少女がそう残念そうに言ってきた
「ツヅラハラ様の名前を聞けて良かったです。それではさようなら」
そう言って少女は立ち上がった
「えぇさようなら。リリアーナ」
そう言って私は影の中に完全に沈んだ
とりあえずリリアーナ達が進むであろう方向とは別の方向に行こう
そう思い影の中を進んで行く
一瞬ちらりと影から馬車を見るとリリアーナに必死の形相でクララさんが駆け寄ってた
まぁそりゃそうよねぇとそのまま森の中を進むことにした