クリスマス休暇中は、特にこれといった進展はなかった。ニコラス・フラメルのことも分からなかったし、スネイプ先生に関してはもう監視をする気にはなれなかった。ポッターへの恨みがあるのは確かだが、それ以外に不審な点はない。むしろ信頼できそうとまで思えてしまう。
宿題にフレッドとジョージの発明を見ていたらあっという間にクリスマス休暇は過ぎ去っていった。クリスマスが明けて、何も進展が無かったとハーマイオニーに報告をすると少し残念そうな顔で無理をさせたと謝ってきた。
スネイプ先生については、内緒にしておいた。そもそも他人の願望なんてそうおおっぴらに言うものでもないし、言ってはいけないという気もしたのだ。結局、何だったのかは俺も知らないが。
新学期が始まって学校になれ始めた頃、またハーマイオニーが訪ねてきた。
「どうした? 何かあったのか?」
「うん、ちょっと聞きたいことができたの」
「何だ? ニコラス・フラメルか?」
「ううん、スネイプの方。実は、今度のクィディッチの試合の審判をスネイプがやることになったの」
「……それで?」
「警戒して欲しいの。また、ハリーが呪いをかけられるかもしれない……」
「その心配はないんじゃないか?」
「え?」
別に、スネイプ先生がポッターを呪い殺してもおかしくない。おかしいと思ったのは審判に名乗り出たほうだ。
「呪いをやるなら、審判をしないで観客席に紛れたほうがいいに決まってる。審判も選手と一緒に箒に乗るんだ。審判しながらポッターを殺すのは難しいと思うぞ?」
「そ、それは……」
俺がスネイプ先生のフォローに回るのを予期していなかったのか、それとも純粋に考えつかなかっただけなのか、ハーマイオニーは言葉につまる。
「まあ警戒するにこした事はないだろうが、そんなに気を詰めていたらお前も直ぐに参っちまうぞ? もっと周りを頼ったほうがいいんじゃないのか?」
「でも、これはもしかしたらハリーの命に関わるかもしれないし……。それに先生が生徒を殺そうとするなんて誰も信じないだろうし……」
「クィディッチの試合ってのは先生も見るんだ。スネイプが怪しい動きをしたら、マクゴナガル先生あたりに報告するといい。そしたら丁度、四階の廊下の話もできるだろ?」
この提案にはハーマイオニーも満足したのか、やっと表情を緩めお礼と共に少し別の話題に移った。
「そうね……。それなら十分な対策かも。ありがとう、ジン。やっぱりあなたに相談して良かったわ! そういえば、あなたもクィディッチを見るのね? やっぱり選手になりたいの?」
「ああ、面白そうだと思うな。ドラコ達と来年はクィディッチチームの選手試験に出る約束をしてる」
「へえ? そんなのがあるの?」
「聞いた話だとな。チームが有利になるなら誰でも選手にするのがスリザリンチームの特徴の一つだとよ」
「あなたなら、すぐに選手になれるんじゃない?」
「ご冗談。まだ箒に乗って一年足らずの人間がそうそう選手になれるかっての」
「でもハリーはレギュラーまで奪っているわ」
「そりゃ、あいつの才能だろ。あんなバケモノ級の天才と一緒にされたら困る」
クスクス笑いながら言うグレンジャーに肩をすくめながら答える。時間も見ると、そろそろ夕食の時間。ボチボチ寮に帰ろうという時に、ハーマイオニーが言った。
「あ、そうそう! ニコラス・フラメルなんだけど、誰だか分かったわ」
「そうか。結局何者だったんだ?」
「錬金術師よ。それもすっごく偉大な。「賢者の石」の創造に成功した唯一の者ですって」
「賢者の石……」
「知ってる?」
「一応な。不老不死だとか、黄金だとかの創造ができるってやつだったと思うが……」
何かで読んだ覚えがある。錬金術について調べれば真っ先に出てくる単語だ。全ての錬金術師の最終目。そんな感じだった気がする。
俺が知っていると答えると、ハーマイオニーは嬉々として続きを話し始めた。
「そう、それのこと! 私達はスネイプが狙っているのは賢者の石だと思うの。誰だって、永遠の命と無限の金だったら欲しがるでしょう? あ、ゴメンね、引き止めて。それじゃ、さよなら!」
時間も時間だったから、話したいことだけ話して行ってしまった。結局俺が分かったのは四階の廊下には賢者の石が守られているであろうということだけだった。
しかし、スネイプ先生がそれを欲しがるなだろうか? 永遠の命と無限の金。先生が鏡を見たときに映ったものはそんなものなのだろうか?
いや、確かにこの二つも魅力的なものだ。ハーマイオニーの言った通り、ほとんどの人が喉から手が出るほど欲しがるだろう。でも先生のあの表情、命や金を手に入れた人の表情だったのだろうか? 少し引っかかる。先生が賢者の石を狙っているとはどうも思えなかった……。
クィディッチの試合当日、ドラコは先に行っていると言って既に会場に向かった。俺も後から行こうと向かったのだが、会場に着いた時には試合が終わっていた。一体何があったんだか……。グリフィンドール側が盛り上がっているのが見える。どうやらポッターが開始五分でクィディッチを取ったらしい。史上最短記録だそうだ。きっと今頃、ドラコは機嫌が悪くなっているのだろう。そう思って探していたら、顔に痣を作ったドラコが向こうからやってきた。聞くに、ウィーズリーと乱闘になったらしい。本当に何があったんだ……。
「くそ、ウィーズリーの奴、覚えていろよ……」
とブツブツ呟いているドラコが、少し気味が悪い。適当に慰めつつ、寮へと戻る。しかし、まあ、それだけでは気がすまないらしい。寮に着いてもまだ文句を言っていた。
「ポッターもだ! くっそ、今に見ていろ、絶対に弱みを握ってやる! 絶対にだ! ジン、君がいくら止めようと聞かないからな! こっちは我慢の限界なんだ!」
そう言うと、ツカツカと何処かに向かって歩いて行った。その日から、ドラコのポッターへの追跡というかストーカーのような日々が始まった。
ハーマイオニーも関係していそうだし、賢者の石のこともあるし、少し心配だった。が、グラップとゴイルがいるから大丈夫だろう。…………いや、逆にダメか? だんだん心配になってきたので何日か経ってからブレーズ達に相談したのだが、
「ほっときゃ大丈夫だろ。それに、俺もポッターは気に食わなかったんだ。あいつが何かやってくれるなら大歓迎だね」
「いいじゃん! 何で止めるの? 折角だからドラコにポッターを任せればいいじゃない。きっとグリフィンドールから何点か減点してくれるわ。あ、ハーミーにポッターに近づかない様に忠告しとかなきゃ」
「無茶はしないように見守るだけでいいんじゃないかしら? 私としては止める理由なんてないと思うけど?」
と、ドラコに賛同的だった。まあ、確かにスリザリンからしてみればポッターは目の上のたんこぶだ。あいつがいるおかげで寮対抗の点数差は縮まり、逆転された。お蔭様でここ最近、残る二つの寮からも風当たりが少しばかり強くなっている。ポッターをシメたいというのはスリザリン共通の思いだろう。それにダフネの言う通りだが、ドラコの行動を止める強い理由が思い浮かばない。危険なんて承知の上だろうし、今のところ大きな問題にはなっていない。結局、一日の終わりにその日の成果を部屋で聞くことぐらいしか俺にはできなかった。
思ったよりも長く続いたドラコの奮闘についに変化が訪れた。監視を初めて二週間程だ。いつものようにその日の成果を聞くと、満面の笑みで話し始めた。
「聞いてくれ! 今日はついにポッターの弱みを握った! それも減点どころか奴を退学まで追い込めるようなでっかいやつだ」
「退学って……。ポッターは何をしてるんだ?」
「法律を破っている。それもヘタを打てばアズカバンへ送り込まれるような」
「……本当に何をしているんだ、あいつは」
「ドラゴンを飼っているんだ。今日、授業を抜け出して森の方へ行くから後を追った。そしたら、あのデカい森番のちっこい小屋でドラゴンを孵していた。間違いない、この目で見たんだ! ああ、だけど今はまだ行動するには早いな。ドラゴンは産まれたばかりだ。小さくて何処にでも隠せる。仮に見つかったとしてもドラゴンだけではポッターとの関係性が薄い。だが、いつまでもホグワーツに置いておくわけには行かないはずだ。二週間も経てばあの小屋に入らない大きさにまで成長するだろう。だから一週間以内に、必ずドラゴンを運び出す動きを見せるはずだ。その時に現行犯で捕まえる!」
ウキウキと話をするドラコには悪いが、全く笑えなかった。ドラゴンを育てている? はっきり言って正気とは思えない。ドラコが嘘を言っているとは思えないし、何かがあるのは間違いないのだろう。それに森番と言っていた。きっとハグリッドのことだ。動物好きの彼のことだ。もしかしたらドラゴンに似た何かかもしれない。ホグワーツではすれ違う時に手を振ったり会釈したりするだけだが、覚えてくれていると分かるには十分だ。時間を見て、ハグリッドのところへ行くことにしよう。
次の日からドラコは上機嫌だった。朝になって、ドラゴンの話は俺との秘密にしようと言ってきた。誰かに言っても信じられるものでは無いし、余計なことはされたくないと言っているあたりドラコの本気が伺える。
そんなドラコの唯一の悩みはハーマイオニーだった。何だかんだ言って、ドラコ達もハーマイオニーとは付き合いが長い。少なくとも、退学にさせるのは惜しいと思うくらいには認めているらしい。一度だけパンジーを通して警告らしきものをしていた。だが効果は見られない。時間があれば、ハーマイオニーはポッター達と一緒に森の方へ行く。きっとハグリッドの手伝いか何かをしているのだろう。それに対しドラコは、警告はしたぞ! 後悔するなよ? と言いたげな態度をとっている。やっと掴んだ弱みはそうそう簡単に手放してはくれなさそうだ。
昼休みになって、少しばかりの時間ができたのでハグリッドの所へ行くことにした。ドラコは相変わらずポッターの行動の予想を立てるのに忙しいしちょうど良かった。
森のすぐ側にハグリッドの小屋があった。窓はカーテンがかかっており、ドアも締め切っていて中の様子は分からなかった。近づいてみると、何かが壊れる音と誰かの話し声が聞こえる。ドラゴンのことは半信半疑だったが、ここまで来ると何かが起こっているのはどんなに鈍い奴でも分かる。とりあえずドアをノックすると、ピタリと話し声がやんだ。今更止めてもなぁ、と呆れながら返事を待っていると、窓からハグリッドの声がした。見ると、中が見えないようにカーテンから顔だけ出したハグリッドがいた。
「あー、申し訳ない。今、少し取り込み中なんでな……。中には入れられないんだ。用事ならまた今度にしてくれんか?」
「俺だよ、ハグリッド。ジンだ。中に入れなくていいから、ちょっと聞きたいことがあるんだ」
「ジン!? どうしたんだ、急に? 何だ、聞きたいことって」
「なあハグリッド、小屋の中に何を飼っているんだ?」
ハグリッドの顔が面白いほど青ざめた。口をワナワナ震わせ、何か言おうとするが声が出てこないようだった。もしかしてと思いつつ、追い討ちをかける。
「まさかドラゴンじゃないよな?」
「お、お前さん、どこでその話を!」
何時だったか、ハグリッドのことを内緒ごとには向いていないと評したことがある。まさにそれが証明されたわけだ。とりあえず、どうにかドラゴンを手放すように説得しようとしたら中から別の声が聞こえてきた。
「ちょっとまって、ハグリッド! ジンなら大丈夫、中に入れてあげて。どうせドラゴンのこともバレてるんでしょう?」
ハーマイオニーだ。ハグリッドは一旦窓を閉め、しばらくしてからドアを開けると
「ほら、早く入ってくれ。これ以上誰かに見られたらいかん」
と俺を中に入れてくれた。
中は酷いものだった。辺りにはブランデーの空き瓶や鶏の羽が散らばっていて、掃除した様子が全く見られない。そしてハグリッドの腕の中にはドラコの言った通りドラゴンがいた。まるで人間の赤ん坊をあやすかのように抱きかかえている。その後ろに疲れたような表情をするハーマイオニー達がいた。
「ところでジン、ドラゴンのことは誰から聞いたの?」
家の中を見回していると、ハーマイオニーが聞いてきた。既にドラコのことを知っているのでは? と疑問に思いつつも、素直に答える。
「ああ、ドラコから。ハグリッドの小屋でドラゴンを見たって聞いたから本当かどうかを確かめに来たんだ」
「そう……。ねぇ、ドラコはなんて言ってた?」
ここで、ようやくハーマイオニーの目的がわかった。俺を通してドラコの動向を探ろうというのだ。恐らく、パンジーからの警告でドラコが何かすることは既に知っているのだろう。具体的な行動を知るために俺に質問しているのだろう。
正直あまり教えたくない。もしドラコの作戦が失敗して、その原因が俺だと知られたらまた揉め事になる。しかし、ここでの様子を見るにポッター達も巻き込まれただけのように見える。それなのにドラゴンの共犯扱いされるのも気の毒だ。どうしようか……。
少し考えて、ドラコの考えていることを教えることにした。そもそも、俺も何をするつもりか詳しく知らないし、揉め事になってもハーマイオニーを引き合いにすれば多少なりとも前回よりはマシな状態になると思ったからだ。
「ドラコは一週間以内にポッター達が何らかの行動を取ると予測してる。ポッターがドラゴンのことで言い逃れできないように現行犯で捕まえるつもりだそうだ。先生への告げ口はするつもりはないらしい。あくまで、自分で捕まえたいそうだ」
俺の答えに、ハーマイオニーは少し安心した表情を見せる。いつ先生が押しかけてくるかビクビクしていたのだろう。だが、対照的にウィーズリーは顔をしかめている。俺の言ったことが疑わしいと顔にありありと書いてある。ポッターは何とも言えない表情だ。信じるかどうか迷っているのだろう。
ハーマイオニーからの話はこれで終わりのようなので、俺はここに来た目的を果たすことにした。
「ハグリッド、ドラゴンを手放すつもりはないのか?」
「そ、そりゃあ、俺だっていつまでも飼えないことはわかっちょる。けど、今野生に放したらコイツは死んじまう! まだ赤ん坊なのに、そんなことできねぇ」
「何も今すぐ野生に戻せ何て言ってないさ。引き取ってもらう所とかないのか? 動物好きの知り合いに、ドラゴンの研究とかしている奴とかそういう類の動物を集めている奴とか……」
「……あ!」
俺とハグリッドが話していると、ポッターが急に何か思いついたような声を上げた。全員の視線がポッターに集まる。
「どうしたんだい、ハリー? 何かいい案が思いついたのかい?」
すぐさまウィーズリーが食いつくが、ポッターはそれに答えず気まずそうに俺の方を見る。俺がいると話しづらいようだ。確かにポッターからしてみれば俺はドラコの親友なわけで、信用できない奴だろう。俺が言ったことも信じているか微妙なところだ。
まあ、いい案が浮かんだのであれば俺が何かする必要もないだろう。やることといえば、それとなくドラコを止めるくらいだ。
「俺はもう戻るよ。授業も始まるし、言いたいことも言ったから」
そう言って、ハグリッドの小屋を出た。今の時間だと、ゆっくり歩いて充分に授業に間に合う。
一人になって、落ち着いて考えてみると色々なことが分かった。
ドラゴンのこと。最初はポッター達が面白半分で育てているのかと思っていたが、どうやら誤解だった。あいつらも巻き込まれただけのようだ。それと、ハグリッドのこと。あの様子だと、ドラゴンを飼い始めたのは彼だろう。そうなると認識を改めなくてはならない。なんというか、非常識というか、ブッ飛んだところがある人物のようだ。そして、ポッター。どうやら、俺はそこまでポッターに嫌われていないらしい。ただ、信用できるような人物とは映っていないようだ。まあ、そこは俺の周りの環境もあるし仕方がないだろう。ウィーズリー程でなければ、一応話はできそうだし。
いろいろ考えていたら、すぐに校舎についた。とりあえず、今はドラコを抑えることに専念しようと思う。無実の罪でポッター達を退学に追い込むのは目覚めが悪い。
「それで、ハリー、何を思いついたんだい?」
ジンがいなくなってすぐにロンはハリーに問い詰めた。ハリーはすぐにロンの兄であり、ドラゴンの研究をしているチャーリーにノーバートを預けたらどうだと提案した。すぐに名案だとロンとハーマイオニーに賛成され、ハグリッドも渋々ながら賛成した。これで話しは終わり、という時にハグリッドがふとハリーに質問した。
「そういや、ハリー。何でこのことをジンには言いたくなかったんだ?」
「それは、その……」
少し気まずそうに言葉を濁らせる。ハグリッドとジンが友人関係にあるのはさっきの出来事で十分わかったし、加えてここには彼をいい人だと主張するハーマイオニーもいる。流石にはっきりと彼が信用できないからだとは言いにくかった。チラリ、とロンを見ると代わりに答えてくれた。
「ハグリッド、あいつはスリザリンでマルフォイの親友なんだよ? ここでノーバートをどうするかあいつに教えちゃったら、絶対にマルフォイも知ることになる」
「あら、彼はそんなことしないわ! ここに来たのだって、ハグリッドにドラゴンを手放すよう忠告するためじゃない」
「あいつの言ったことが全部本当ならね。もし嘘だったら、僕たちは近いうちにドラゴンを手にダンブルドアと面会することになる」
「嘘だったらね。そうはならないわ」
「ふん、どうだか。とにかく、早くチャーリーに連絡を取ってドラゴンを渡そう。本当にいつ先生が来るかわからないんだから」
ロンの言葉にハーマイオニーは不満の様だが、ハリーも同意見だった。ジンが信用できないのもそうだが、一刻も早くドラゴンを手放したいのもあった。
その後、すぐにふくろう便でチャーリーに手紙を送り返事を待つことになった。ジンのいったことが本当かどうかハリーには判断がつかなかったが、その次の週は先生がハグリッドの小屋を訪れることはなかった。勿論、マルフォイのニヤニヤした笑いも収まらなかったが。水曜日の夜、待ちに待った返信をヘドウィグが届けに来た。内容は、土曜日の夜に立ち入り禁止の天文台にドラゴンを運んできてくれというものだった。こちらには透明マントもあるし、なんとかなる。そう判断し、この作戦を決行することに決めた。
「ジン、とうとう奴らが行動を起こす」
ハグリッドの小屋を訪れて、一週間ほどのことだ。いつも通り部屋で報告を聞いていたら、踊り出さんばかりの上機嫌でドラコが言った。ポッター達が何かやらかしたのか不安になるが、黙って耳を傾ける。
「今日、ウィーズリーが病棟に連れられたんだ。様子を見に行ったついでに、あいつの持っていた本を少しばかり拝借したらこんなものを見つけたんだ!」
そこには土曜日の夜にドラゴンを受け取りに来るというものだった。
「うまくいけば目にものを見せてやれるぞ!」
有頂天のドラコには悪いが、なんとか止めよう。……マクゴナガル先生にでも相談しようかな?
とにかく、土曜日の夜は眠れそうにないことだけは分かった。
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