俺は家に帰って初めに気の残量の確認をすると、体感で半分くらいに戻っていた
「一晩で約四割しか、回復しないのか」
何もしていないから四割なのか?瞑想なんかをすると回復するのか。
まあ今度、試して見ますか。エネルギーの回復量はいいとして、今は農業が先だよな。
植えれる物は植えて、一ヶ月後には収穫できる様にしないと
「いろいろ試すのはそれからだよな。瞑想は農作業が終わってから試せばいいし、スキルの勉強を
しながら気の質を上げる。これが今しなちゃいけないことで、エネルギーは有限で回復も一日で
半分しか回復しないから、スキルの練習より食料が優先で、その後にスキルを試せばいい」
それにエネルギーの回復は寝てる時しか、回復しないのかも調べないといけないな。
まあ、これはスキルの練習が一通り終わってからだな
農業も一週間で終わりそうだし、スキルの効果で雑草とかも生えないらしいから畑の管理も
楽で、農家が聞くと怒りそうなくらい簡単だ。とは言っても、スキルの知識があるから簡単に
作業することができるんだが
「本当にスキルが便利すぎるな。まあいろいろ考えるのは後にして、先に今日の作業を
終わらせて、瞑想をして気の回復具合を見てから、本格的に方針を考えればいいか」
さて、農作業も終わって飯も食ったし、瞑想を始める前に体術Bの中に気の回復手段がないか
調べて見ますかね。お馴染みの思考空間?で体術の本に知識を求めて探すが、気を使った体術は
あるが、回復手段はなかった。気の使った技があるんだったら回復手段ぐらいあってもいいじゃん
「仕方がない。気を意識しながら瞑想をしてみますか」
それから、2時間ほど瞑想をすると二割ほど回復していた。回復するのはいいけど2時間で
たったの二割しか回復しないのか。二時間もまじめに瞑想するのはかなり難しいんだが
「まあ、自然回復以外の回復手段があるとわかっただけでもいいか。これならスキルの勉強に
集中したほうがいいな。まずは、軽功と水中呼吸から学んでみますかね」
軽功は気の操作に対する知識がありそうだし、水中呼吸も気を使った方法だからこの二つから
調べますか。まずは、軽功の知識を調べる
「駄目だ。これは基礎というより応用や発展の内容だ。そりゃそうだよな。基礎が出来てる
前提での軽功だから、エネルギー操作の基礎に関する情報はないか。
これなら、水中呼吸の方も同じだよな~」
まずは調べてみますか。水中呼吸の本を調べてみると、気を循環させて酸素の代わりをする
ことが出来ることがわかった。いくつかやり方があるらしいが、いま注目するのは気の循環方法だ
「これだよこれ。まずは、自分に合った気を全身で循環させる方法が知りたかった。腕とか一部に
気を集めるのは出来たけど、何故か全身に気を巡らせるのは難しいだよな」
まあエネルギーが少ないから、いろいろと試せていないだけかもしれないが。
まずは循環方法を正しく勉強しないと、でも実践するのは農業がひと段落してからだけど。
中途半端な知識でやって取り返しがつかない状態になっても困るからな
というか、流体操作と水中呼吸や水中行動がAランクなのは、最初の試練は俺が攻略しろとでも
言ってるのか。二回は失敗するのか。俺は二回目の最後でも17歳だぞ。この世界の題名は知らん
けど俺が、主人公なんてことはないよな。ああ嫌な予想しか出来ないな俺は、メンタル弱者なんだ
から頼むから一回目で、誰か成功させて俺を安心させてくれ
「ネガティブなことは考えないようにしよう。取り敢えず農業に集中して終わったら、自分が
持ってるスキル知識を調べて、自分に合った気の循環をしよう。何より、気の質を上げることが
最優先だ。気の質が上がると実質的に気の量も上がるみたいだし、正確には気の量が少なくても
質が高ければ少ないエネルギーでスキルを発動できるみたいだ」
すべては、気の質しだいか。この世界を生き残るためには、少しでも早く気の質を上げないと、
そんなことを考えながら瞑想をしていると母さんが
「智也いつまで庭にいるつもり、もう夕飯の時間よ。早く手を洗いなさい」
まじで?そんなに時間になってるって、もう夕日が出てるじゃん
「はーい」
手を洗い夕飯を食べ終わると、母さんが現状を聞いてきた
「ねえ、智也。農作業はどんな感じ」
「んーと、農業はエネルギー的に一週間あれば全部植えれるから問題ない。問題はどうやったら
気の質が上がるか、具体的な方法がわかってないことかな」
「それは、私も一緒ね。魔も気もどうやったら上がるのかわからないのよ。
魔力の運用方法はわかっているんだけど」
「まあ、なるようになるよ。今できることをやっていこう」
そう言って、話が終わる。そして、特に何事もなく一週間が過ぎ農業もひと段落し、水撒きを
すればいいだけの状態になり、スキルの鍛錬方法も決まった。それに、気の質もIランクから
Hランクになったことで、少しは未来に希望が持てそうだ
そうして、家族で報告会と今後についての話し合いをすることになった
「じゃあ、俺から農業は小麦と米は来月で一年分を確保できると思う。ジャガイモ・レタス・
玉ねぎ・ネギ・トマト・大豆・てん菜は一ヶ月分で、果樹は全部植えたけど三ヶ月後に収穫で、
バナナは一ヶ月後に収穫できそう。それから、気の質がHランクに上がった。
これからは、畑の世話をしながらスキルの勉強と実践をしていく予定、じゃあ次」
次は母さんが、結界についての報告だった
「それじゃあ私から、家の結界は完成したけど認識阻害をメインしたわ。認識阻害をメインに
したのは、私の魔力の質がHランクで、結界の強度を上げられないからね。それから、結界の
維持は大気中の魔素で出来るから、後は結界の陣を更新して消えないようにするだけね。
そして、私も魔力の質はHランクになりました。
これからは、まだ使ってないスキルを試していく予定です。最後どうぞ」
最後は父さんの報告
「まずは気の質は上がってない。これは気をあまり使ってないからだろう。外の話だが市役所で
情報を集めてみたが、食料や生活必需品は県で管理して支給することになったらしいが、これは
いつまで続くのかはわからない。それから燃料などはすべて県が徴収して、電気や水道などの
ライフラインのために使用するようだ。だが、半年ぐらいで使えなくなる可能性が高いらしいが、
確定ではないそうだ。いくつかの方法があるらしいが、そこは話してくれなかった。
今のところは暴動や略奪などは起きていない。仕事の関しては、船はこれからも使用されるから
このまま会社で働くことにした。報告はこれぐらいか。何か意見はあるか?」
外の情報では、致命的な事にはなっていないようだな。それでも安心は出来ない。
それに、電気と水道などは使えない物と考えて動いた方がいいな
「父さんは会社を辞めた方がいいじゃない。
海も近いし、いつ魔物が出てきてもおかしくないじゃん」
俺は、危険だと忠告するが
「いや、今のところ何も起きていないからな、船舶管理人の立場を失いたくない。これからも
船は使用されるから、こんなことになっても収入源になる可能性が高いから辞める予定はない」
何かがあってからじゃ遅いと思うけど、これは俺が何言っても無駄だな。
他に気になるのは結界関連か
「母さんの結界って、後からでも効果を追加できるの?」
「ええ、出来るけど。でも魔の質が低いと結界の強度が低いから、今は追加できないの」
まあ、仕方がないか。最初から簡単に力が手に入るなんてご都合主義はないよな。
でも、知識面ではご都合主義と言えるのか。スキル知識がないと農業なんてやろうとは
思わなかったし、出来ると考えなかった。自分の才能も何となくわかったけど、重要なのは街の
人間が理性的に動くかどうかなんだよな。2002年じゃあゲームもあまり広まってないから、
ステータスを設定してスキルを選んだ人が、どれだけいるのかわからない。
これが10年後だったらかなり変わるんだが、そんなことを考えていると
「まとめると家の守りは最低限できていて、狙われる可能性も下げて物資の確保できてる。
それから、農業のスキルで食料も手に入る可能性も高いから、家の心配はしなくていいだろう。
心配なのは社会のモラルが守られるかどうかだな。まあ、考えても仕方がないか」
「そうね。外の事を考えても仕方がないし、出来ることなんてないから、今はどれだけ強く
なれるか。それだけ考えればいいと思うわ」
「それじゃあ、方針の変更はなしでいい?」
「変えなくていいだろう」
「そうね。問題も起きていないから、このままでいいと思うわ」
そうして家族会議が終わった。それにしても、こんな世界になったのに魔物の一体も
出てこないのは不気味だな。でもスキルの修練を頑張るしか、やることはないか
そうして、最初の一週間は終わった