11月15日
朝になり、俺は家の近くにある公園に来ていた
「さて、公園の土を農業に使える土に変えますかね」
公園の土に気を込めた。すると公園が薄い琥珀色に染まった。
しばらくすると、公園の固い地面が農業に適した土に変わった
「相変わらず不思議な光景だな。まあ、楽だからいいんだけど、それにしても質が上がると、
かなりエネルギー効率が良くなったな。これも気の質Dと農業Cのおかげか。小さい公園とは
いえ、気の消費が半分以下で出来るとは、これなら大きい公園の方も11月中に農地にできるな」
さて、これで種を植えて水を撒き終わりっと、植えるのも術で埋めれるようになったから、
本当に楽になったよな。俺は周囲を警戒して気配察知を使うと周囲の家からこっちを見ている
気配がちらほらあることに気づいた。意外と多いな。まあ、外が光ってたら気になるか
「さて、最初に接触してくるのはどんな存在かな」
そうして、家に帰ると
「おかえりなさい。どうだった?」
「ただいま、問題なく終わった」
「周囲の人はどうだった?」
「何もなかったよ。接触してくることもないし、俺に気づいていた奴らも、
こっちを隠れて見るだけだったからね」
「まあ、様子見ね。智也、本当に気を付けてね。超常的な力が手に入っても、冷静さを無くした
人はちょっとしたことで、人生をどん底に落とすのよ」
「何度も言わなくても、わかってるって」
「本当にわかってるのかしら、明日は私も公園に行こうかな」
「それは駄目だ。母さんの戦闘能力は低いから来たら駄目だよ。
万が一があっても、俺一人なら逃げれるから大丈夫」
いや、本当に来られたら困るから来ないで、それに俺が誘い出したいのは近所のヤクザ
なんだから、あそことを大人しくさせないと、全部がご破算になる可能性があるからな。
ここらのヤクザは話が通じるタイプらしいから、それに期待だな
まあ、通じなく戦闘になっても、どうにか出来そうだからいいけど、ちょっとヤクザの事務所を
探ってみたけど、魔や気の質が低かったから、あまり鍛えてなさそうだし、何とかなるでしょ。
何とかなってよ
島崎side
深夜に若い奴が戻って来て、ここ数日に公園で活動している奴の様子を報告する
「失礼します。頭、言われていた公園を見てきました。公園で農業をしているのは10歳くらいの
子供です。作物のことはよく知らないですが、順調に育ってるように見えました」
「面白いな」
「どうしますか。ここに連れてきますか」
60歳ぐらいのおっさんが
「いやいい。俺が直接行く」
「頭がですか」
「お前らは周囲を見張れ。どんな結果になっても、余計な手出しはするなよ」
「わかりました。ですが子供ですよ。話を理解できるかどうか」
「それなら、それで構わない」
久しぶりの楽しみだな。さて、どんなガキかな
智也side
そして20日になり、誰も接触してこないから、大きい公園に場所を移そうか悩んでいると、
公園の外に待ちに待ったヤクザみたいな奴が3人いた。それに周囲に20人ぐらい隠れて公園を
囲んでいるな。さて、どうなるか。60歳くらいのおっさんが
「おい小僧、俺が誰だかわかるか」
「知らん」
いや本当に見たことないから、そしたら別のおっさんが
「なっ、おいガキ。この人を誰だと」
「黙ってろ」
「はい。すみません」
おお、上下関係がしっかりしてるな。パフォーマンスかな
「俺がどんな存在かわかるか」
「ヤクザでしょ。来るのが遅かったね。作物が芽を出すまで待っていたの?」
そういうと、感心したようにこっちを見る
「要件はわかっているな」
「俺に従えとかでしょ」
「どうする」
「断る、俺は俺の目的で動いてる。邪魔をするな」
周囲が不穏な気配になる
「はっはっはっ、おい、ヤクザにそれが通じると思ってるのか」
「ああ。そっちこそ、こんな世の中でよく馬鹿をしようと思ったね。頭が悪いのおっさん」
俺がヤクザを挑発しているのは、弱みを見せないためだ。断じて、調子に乗ってるわけでは
ない。ヤクザ相手に弱気だと全部持ってかれるからな。それに対抗手段がある、今だけのやり方
だな。おっさんと2人は質がFくらいか、隠れている奴らもG以下だな。
やれるな、後は俺の度胸しだいか
「はっはっはっ、なら俺が何をしようとしてるんだ」
「食料を作れる俺の確保でしょ。これからの世の中じゃあ、金より食料の方が価値があるからね」
「ほう、なら金の生る木を手に入れようとするのは自然だろ」
「自分らの支配領域の確立のためでしょ。こんな世の中で、それをすると物を力ずくでの
奪い合いになるよ。この社会を世紀末にでもしたいか。今の、世界で一番に考えないと
いけないのは試練をクリアすることだけだ。それなのに食料の確保することで精一杯なら技能を
鍛えることもできなくなる。20年後に死にたいのかおっさん、邪魔するならここで、
周囲の隠れている奴らと一緒に人生終了するか」
俺は、そういうと体に気を纏い戦闘態勢になる
「はっはっはっ、本当に今日は良く笑うな。お前が堂々としているのは、俺たちに勝てると
思ってるからか。それも勝ち目が十分にあると来た。それで、お前は俺に何を要求するんだ。
そのために待っていたんだろ」
「俺の邪魔をするな。ただそれだけだ、あんたらも食料が欲しいんだろ」
「お前はそれで、人が強くなると思っているのか。人は堕落するものだぞ」
「ああ、それは危機感がなければの話だ。幸い、魔物が恐怖を忘れさせてくれない。
俺の目的はスキル知識を集めることだ。魔物に対抗するため、試練を踏破するため、
そして未来を生きるために。それで、お前らは俺の敵か?」
ヤクザは感心するように俺を見る
「それで、お前は食料の対価に何を求める」
それは、素直に教えるか
「・・・陽の人間にはスキル知識を紙に書き出して俺に渡すこと、
陰の人間は俺の式紙核を体に埋め込むこと、これだけだ」
「陽に陰、それに式紙だと、陰陽師かなにかか、それに式紙ってのはお前の奴隷にでもなれと」
「陰陽は、この世の存在は必ず、どちらかに所属している。式紙核は霊的に埋め込むだけで、
体に害はない。それに、核は埋め込んだ奴の技能を解析して、10年後に術者の元に戻るだけで、
埋め込まれた奴を操ったりは出来ない。俺はスキル知識を集め、技能として習得するために、
強くなるためにやるんだ」
ちなみに、思考や感情と身体情報を学ぶことができるのは、Aランクにしか出来ない。
それに、埋め込まれた奴に害はないし、何なら埋め込まれた奴は、ちょっとした成長補正がある。
ついでに、Bランク以下が解析できるのは、技能だけ
「それをどうやって証明する」
「無理だ。他の式紙のスキルを取った奴から、話を聞かないと何も証明できない」
「ほう、素直だな。いいだろう、お前の話に乗ってやる。代わりに食料をよこせ、
その対価にお前の畑を守ってやるし、お前の対価を守らせよう」
「いいよそれで、ちなみに今、植えているのは、麦とジャガイモとバナナだけ」
「バナナが育つのか」
「農業はかなり便利だ。まあ、スキル知識だよりだけど、俺は次は大きい方の公園で農業をする。
ここは、放っておいても育つから」
そうして、この場は解散になった。俺は、ヤクザの監視を撒き家に戻る
島崎side
面白いガキだったな。俺にあれだけ言ったんだ。どうなるか見せてもらおうか
「親父いいのかよ。今ならどうにでもなるが」
「やめとけ、あれは手を出せば、ここで必ず殺さないと、どんな犠牲を出しても報復してくるぞ。
あいつは俺らを殺せるだけの力がある。後は本人の度胸次第だが。それに、あいつと戦っても
勝てねえよ。お前も感じたはずだ。それにあいつの価値はすぐに上がっていく。そうしたら
あいつを守る奴らも増える。まあ、一定の発言力が手に入るんだ。それで良しとする。
これからは暴力の時代だが、堅気も力を手に入れたんだ。あのガキがいい証拠だ。
やり方を少し変えるぞ」
俺は、息子に勝手なことをするなと、くぎを刺していると若いのが報告に来た
「頭・若頭、報告します。あのガキの後を追ったのですが、いきなり消えて見失いました」
ほう、消えたか
「おい、お前には追跡系のスキルがあっただろう。なんで見失った」
「はい、頭との会合が終わってからすぐに、スキルを使って印を付けたのですが、
付けた後すぐに消され、こっちを見てきました。その後に、20メートル離れていたはずなのに
気づいたら背後を取られ、悪ふざけもほどほどになって、言って消えました」
たった2ヶ月でここまでの差が出来るのか?戦わなくて正解だな。力を手に入れてから修練には
手を抜いた覚えはないが、あいつの戦闘能力が高いのは、才能があるからか?
それに加えて、あいつは覚悟を決めていて目的も定まってる。
覚悟がが決まってる奴はやりづらいが、面白いな