12月6日
主人公side
ここまでの感触は悪くないし、取り敢えず要求は呑んでくれそうだな。それで次は生徒会長か、気合を入れ直していきますか
「それで、質問は何ですか?」
生徒会長は元気よく手を上げて
「はい、プールを使いたいって言ってたけど、何に使うの?」
いや、プールは泳ぐために使いたいんだけど
「は?プールはスキル練習のために使用したいだけですが」
「それじゃあ、小学校のプールでもよくない?」
いや、白咲学園のプールと小学校のプールを一緒にしたら駄目でしょ。一般の学校の施設と金持ち学園の施設のレベルは比べるまでもない。水の深さが2メートル以上あって長さが50メートル以上あるプールは、レジャー施設に行くか競技用の施設に行かないと、普通ないから
「小学校のプールは深さが1メートルしかないので練習には向いてないです。なので、こちらの施設を利用させて貰いたいです」
学園長と理奈は呆れた目で理香を見ている
「えっ、そうなの。そんな浅いプールで授業をするの。それじゃあ、智也は何を目指して強くなりたいの」
これからの目標か。これは、難しく考えなくていいな
「直近の目標は海の奪還もしくは一部の使用可能にすることです。その次に各区に現れた魔物の討伐。最終目標は試練の攻略です」
そう、海を取り返さないと塩が手に入らなくなる。試練を攻略する前に摘む可能性があるから、どんな手を使っても、海の魔物を討伐して塩の生産を可能にしないといけない。それに、他県から塩を取り寄せるには、不安要素が多すぎて現実的ではない。運送手段がなくなるから安定供給は出来ないだろうし、本当に健康面で終わる可能性もある
「海の魔物?それって、急がないといけないの?だって、海の魔物は一定以上の場所には来ないから、放っておいてもいいじゃん」
また、二人が呆れた目で見ている
生徒会室side
生徒会室は何とも言えない空気になっていた。髪色がオレンジに変色した髪型がロブの少女が
「あの会長はどうしたらいいと思います。白川副会長」
そう、言われた。髪色が赤に変色した髪型がロングの少女は
「あー、別にあれでいいんじゃない。相手がいろいろと話してくれるなら、スキルの事もわかるし」
「それも、そうですね。考えなしの馬鹿な方が、いろいろ聞き出せることもありますし。というか、会長は勉強はできるのに、なんで考えが浅いんですかね」
そこに、髪色が黒から茶色に変色した髪型がボブの少女が
「ちょっと、詩奈。言い過ぎよ」
「仕方がないじゃん。玲奈だって、そう思ってるでしょ」
「思っていても言わないの」
「思ってるんだ」
「あっ」
「まあまあ、その辺で会長の事を考えるだけ時間の無駄よ。それより白波君のスキルがわかったのは、書き出していってね」
「すみません。現在判明しているスキルは農業と式紙がDランク以上だけです。暫定的に、水中呼吸と水中行動を所有している可能性があり、気の質がDランクなのが判明しています」
「ありがとう。ちなみに、私は会長の事を友達と思ってるけど尊敬もしてないし、信頼も信用もしていないわよ。信じて、どれだけ痛い目を見ることになったか。思い出したくもない」
生徒会室が痛ましい空気になった
「ほら、お姉ちゃん何とかして」
「ちょっと、詩奈。こんな時だけ姉呼びするのは、やめなさい」
「はいはい、そこまでにして、テレビに集中しなさい」
「「ごめんなさい」」
白咲理香side
えっと、なにこの空気。私なにかまずいことでも言った?
「現在の状況は物資が十全に確保できない状態です。白咲学園が一般人それも小学生の私と交渉の席を作る状態と言えばわかりやすいですか。それほど食糧の確保が重要なんです。そして人間が健康を保つには海がどうしても必要なんです」
うん?必要な物ってなんか、あっ
「あっ、魚」
また、空気が重くなり、智也が天を見上げている
「えっと、ごめんな。こんなんでも成績はいいんやで~」
「あっ、すみません」
「気にすることないえ、理香がぜ~んぶ悪いから」
「ちょっと、どういう事よ」
理奈がすっごい失礼なことを言っているけど、どういう事よ
「魚類も食料としては確かに重要ですが、それより重要になるのは塩です。人が健康を保つためにはどうしても塩分が必要になります。」
「あっ」
「は~~」
ちょっと理奈。そんなため息をつかなくてもいいじゃん。ただ思いつかなかっただけじゃん
「えっと、智也はここ以外とも取引してるんだよね」
話しを変えようとしたら、二人から呆れた視線が痛いが無視
「ええ、そうです」
「それじゃあ、どんな色の人がいた」
智也に質問をすると困った感じになった
「えっと、どういう意味ですか」
「?スキルレベルが高い人はいなかったの」
「ええ、外で集めた情報は最高でCランクのスキルで、ほとんどがD以下でしたよ。色が関係するのはどういう事ですか」
「えっとね。属性とか身・魔・気のどれかがAランクなら髪の色が変わるの個人差があるみたいだけど」
そういうと、智也が髪の色を気にしだした。それを見た理奈が智也に近づいた
「ちょっと、ごめんな」
「えっ、ちょっと」
理奈が智也の髪を弄りだした
「お~、これはよく見ないと気付かないわ。黒に少し青が混じってるわ」
「それじゃあ、智也は水系がAランクなんだ」
「そうです。そんな、識別方法があるんですね」
「まあ、うちは髪が変わった人が多かったからね」
生徒会室side
生徒会室で詩奈が
「おお、会長ナイス」
「ちょっと詩奈。まあ、これで水系がAランクなのがわかりました」
「ええ、それに戦闘能力もあると考えて間違いないわね」
それに対して玲奈が
「それはヤクザの言いなりになっていないので、わかってたことですが。ここまで堂々としているのは力があるからでしょうか?」
「それも、理由の一つでしょうが。一番は農業があることね。あちらからすると絶対に破局しない取引だから、それを考えると、もう少し強気に出てもいいと思うけど」
「それは、難しくないですか。戦力は圧倒的にこっちが上ですし、今回の話で向こうもそのことに気付いているはずです」
生徒会は白波智也の分析を冷静に続ける
主人公side
そんな、識別方法があるなんて知らなかった。それに、俺の髪も変色してるなんて気付かなかった。向こうの戦力は思ってたより高いな。Aランクが20~30人いると思った方がよさそうだ
「それでは、理奈さんも水系統何ですか?」
「さんはいらんで~。うちの属性は一個もAはないんよ」
「では、身がAランクですか」
「そうやで~、この髪は身がAランクなのが原因だと思うえ」
「まあ、色が変わるって言っても、個人差があるみたいで詳しくはわかってないからね」
これはどういうことだ?外ではCランクを数人見ただけで、母さん以外のBランクは見たことがないぞ。それなのに、ここではAランクが多数存在する。そんなことあり得るのか
「白咲学園長、少しいいですか」
「何ですか」
「白咲学園はこの事態を最初から知っていたのですか。明らかに、有能な人材が多すぎると思います。この事態のために集めたのですか?何か識別方法があるんですか?」
そう聞くと学園長は
「いいえ、そんな事実はなりません。知っていたならより多くの準備をしています。学園がしていることは、才能がある女性を探すことだけです。狙ってこの状況になったわけではありません」
「そうですか。変な勘繰りをして申し訳ありません」
「構いません。人材の面を見ても揃いすぎな状況ですので」
「そうですね。本当に知っているのなら、とっくに食料の生産活動を始めていそうですし、そんなに才がある人が集まってるなら農業や食糧系スキルを取った人は一人もいないんですか?」
「ええ、残念ながら」
「それでは、他の生産系や生活系が多いのですか?」
そう聞くと、全員が微妙な表情をする。その中で生徒会長が答えてくれた
「それも、少ないの。ほとんどが戦闘系のスキルを取っているの」
「えっと、ここってお嬢様学園ですよね。そんなに殺伐としてる学園なんですか」
そう聞くと、空気が固まった
「どうしよう理奈。反論ができない」
「まあ~、この評価は甘んじて受け入れないと、これはうちらが悪いし」
「えっとね。言い訳をすると、ここって護身術の授業があるから、みんなある程度には戦えるの」
「ちょっと、思ってた学園と違いましたね。ここって全国から人を集めていて、学園内に寮があるので生活能力があると思っていました」
この時、学園生は反対派も含めて全員が反論できず、白咲学園中で空気が重くなった