12月12日
主人公side
俺は水着に着替え準備運動をしてからプールに入り、水中呼吸から試して見ようとすると
「おー、感心感心。ちゃんと準備運動をしてから入ったね」
そう言って、結月と唯華が近づいて来た
「結月。何か用?」
「ちょっと、確認をしにね。これから水術や水中呼吸と水中行動なんかの水系のスキルを使うと思うけど、スキルランクが低かったら私達が手伝えることがあると思ってね」
「これから水中呼吸と水中行動を使うつもりだ。この二つはAランクなので現段階での手助けは必要ない。手伝い以前に、俺がどこまで出来るのかの把握も終わってないから、今後については何とも言えないが」
そう言うと、唯華はテンションが下がる。それを見て俺は、本当に気に入られているんだな。んー、なら
「えっと、水術の関してはスキルを取ってないからで、色々と教えてもらえると助かる」
そしたら、唯華はやる気になり
「任せてください。私は魔も気もAランクで、水術と液体操作はBランクなので色々と教えれます」
マジで、どっちもAランク。白咲学園って本当にどうなってるんだ?
「それは、助かる。水術の練習をする時はよろしく頼む」
「はい。任せてください」
そうして、俺はまず水中呼吸から試すことにした。スキル知識道理に一通り使ってるが相変わらず、呼吸していないのに息が苦しくないのはおかしな感じだな。よし、次は水中行動を使うか。使ってみると気持ち程度、動きやすくなったかなってぐらいだった。まあ、水中行動はIランクだから仕方だないか。ちなみに水中呼吸はGランクで大体30分ぐらい水中に入れる。そんなことを、考えてるといきなり息苦しくなった。俺は、急いで水面に上がった
「はー、はー、はー、あー失敗した」
原因はわかってる。同時並行を使ってないからだ。そんな、アホな失敗をした俺を見て唯華は急いで近づいて来た
「どうしたんですか?一度上がって下さい」
「えっ、大丈夫。ちょっと、失敗しただけだから」
唯華は有無を言わせない。雰囲気をまとって
「いいから、上がって下さい」
「はい」
俺は何も言えなかった
「はっはっはっ、今の唯華に何を言っても無駄だよ。ほら、上がった上がった。人間は意外と自分の事を分かってない生き物なんだから」
そう言われて、俺はプールサイドに移動した
「それで、いったい何が起こったの?」
結月に俺は素直に答えた
「単純に同時並行を使うのを忘れて、呼吸と行動を同時に使って、呼吸が出来なくて上がってきたんだ」
「あー、私達も一度はやったね。あれは、焦ったよ」
結月にも同じ経験があるようだ
「ごめんなさい。最初に注意していれば、こんなことには」
唯華は自分のミスだと言うが俺は
「いやこれは、単純に俺のミスだから唯華が気にすることじゃない」
「でも・・・」
「ほら、唯華も気にしすぎだ。あまり自分ばかり悪いと考えていると、めんどくさい女と思われるわよ」
結月がそう言うと、唯華は顔を真っ青にした
「あの、ごめんなさい。私、私・・・」
めっちゃ気にしてるんだけど、結月に目を向けるとなんか、手を合わせてごめんミスった、って雰囲気を出している。仕方がなく俺は、唯華の手を取って
「大丈夫だ。こんなことで、俺は人を嫌いにならない。心配をしてくれてありがとう」
そう言うと、唯華は顔を真っ赤にして下を向いた
「えっと、これで大丈夫ですかね?」
「んーー、別の意味で大丈夫じゃなくなったけど。まあ、これならほっといたら自然と元に戻るでしょ。それにしても君、女の扱いに慣れているの?」
「そんなわけないだろ。小学生にいったい何を言ってるんだ。それに、あれは恥ずかしがってるだけでしょ。何でもかんでも恋愛に結び付けたら駄目だろ」
「そんなことは、ないと思うけど」
「大体、俺は7歳児なんだけど」
およそ年齢差が10もあるのに恋愛対象にされるわけがない。まあ、これが20歳と30歳の恋愛なら理解できるけど10歳と20歳の恋愛は理解できないわ
俺が理解できないっと、言っても結月は
「わかってないな~。恋愛に年齢は関係ないんだよ」
「は~~。まあ、そういうことでいいですよ。それじゃあ練習に戻るわ」
「了解。唯華の事は任して、無理はしないようにね」
「わかった」
そうして、俺は練習に戻った
理奈side
智也が水面に上がってきた
「理奈先輩。あれって、何かあったりましたね」
玲奈の言うと通り、智也がせき込んでる
「そやね。でも、結月が向かってるから大丈夫やろ」
結月は人を揶揄うのが趣味やけど、水場でふざけたりはせーへん
「あれ、唯華先輩が智也をプールサイドに連れて行ってるけど」
「取り敢えず、うちらも行こうか」
「あれ?」
「詩奈。どないしたん?」
「いや、あれ。なんか智也が唯華先輩の手を取って何か言ってる」
詩奈に言われて、プールサイドを見ると、ちょうど唯華が真っ赤にして下を向いた
「ねえ、玲奈あれどう思う?」
「完全に、落ちてますね」
「やっぱ、そうだよね」
詩奈のテンションが上がっていった
「あっ、智也がプールに戻って行った。ほな、うちらも結月に話を聞きに行こか」
「「はい」」
結月side
それじゃあ、私のかわいいワンコでチョロ子の面倒を見ますか。楽しくなってきた
「ほら、そこの恋する乙女。いい加減現実に戻ってきなさい」
私は、唯華の頭を叩く
「ひゃい。何するんですか」
「何するもなりも、トリップしている後輩を現実に戻しただけよ」
「私はなにも」
「それじゃあ、智也はどこ?」
唯華は周囲を見渡すが目的の存在を見つけれない
「あれ?」
「ほら、見なさい」
さて、どうやってからかおうかと、考えていると
「結月。ちょっと、ええか?」
「理奈。降りてきたの」
「そりゃそうやろ。智也を水から出して話し込んでるんだから。そんで、何があったん」
気になるのも当たり前ね。とは言っても、特に問題があるわけでもないし
「問題はないわよ。ちょっと、スキルの使用をミスしただけね」
「そうなん?」
「ええ、二つのスキルを使うのに、同時並行を使ってなかったみたい」
そういうと、理奈は理解を示した
「ああ、そういう事やったん。そんなら、うちらは戻るわ。っと言いたかったけど、唯華はどないしたん」
理奈がそう言うと、唯華が焦って早口で言い訳をする
「私は何ともありませんよ。手が暖かかったなんてこともないですし、私はいたって正常です」
私を含めてみんなで暖かい目をする
「唯華。理奈はそう言う事は聞いてないわよ」
唯華が顔を真っ赤にして座り込み、両手で顔を隠す
「うぅぅ~~」
「唯華先輩。かわいいです。結月先輩お持ち帰りしてもいいですか」
詩奈がそんなことを言うが
「駄目よ。唯華は私のよ」
「まあ、その辺にしとき。唯華が使い物にならなくなるで」
「あらら、唯華しばらく休んでなさい。その間は、私が智也の事を見ているから」
「はぃ」
唯華は小さな声で返事をする。今、唯華を揶揄うのは辞めといた方がいいわね。これ以上この話を続けると逃げちゃいそうだし
「それじゃあ、うちらも上に戻るわ」
「了解。お疲れ様」
理奈は双子を連れて観客席に戻って行った
「さて、私も智也の後を追いますか」
スキルの知識があっても実際にうまく泳ぐのは難しいから、何かあった時のためにフォロー出来る距離にいないとね。万が一にでもエネルギー切れで溺れた、なんてことが起きたら最悪だしね。自分のエネルギー管理なんて感覚でしか判断できないから危ないのよね。ゲームみたいに残存エネルギーが数字でわかればいいのに