給食を食べた後、すぐに迎えが来たので母の白波雫と一緒に帰宅した。我が家を見てみると
疑問に思うことがあるんだよな。父さんは船舶管理会社の一社員で、母さんは専業主婦なのに、
どうして3階建て地下あり車庫と表庭に裏庭つきの豪邸に、なんで住めるんだろう?
祖父母がすごいのか?でも会ったことないんだよな。前世で、社会人になってアパートぐらしを
初めてから聞いても、母さんは笑って誤魔化すし、父さんは嫌な顔をするんだよな。そんなことを
考えていると、母さんが車庫に車を止めて一緒に家に入ると、学校でのことを聞いてきた
「ねえ智也。体は大丈夫」
「すっげー痛かったけど今は大丈夫」
「あっ、じゃあ体やスキルをちゃんと操作出来たのね」
ステータスのことを聞いてくるなら母さんもステータスを操作したのか。
まあ、俺と一緒にゲームして遊んでいるからその辺の知識もあるか
「属性変化もちゃんと弄ったよ」
「智也は、属性のステータスは良かったの?お母さんは散々でね。
あっ、でも強化と操作や収束はよかったからスキルで結界や使い魔と式紙を選んだのよ」
「えっと、結界と式紙はいいとして使い魔は作れるの?」
使い魔って、素体になる生き物が必要じゃないの。そこらにいる鳥や野良猫を使い魔化しても
言うことを聞くのか?力が手に入っても従わず攻撃してもない
「ええ、使い魔の作り方は、選んだスキルが教えてくれたから生き物さえ用意出来れば」
「いや、野良の動物を使い魔にしても言うことを聞かないんじゃ。物語の使い魔ってペットとか
事前に信頼関係が出来てるじゃん。いきなり支配下に置かれて暴れたりしない大丈夫?」
母さんは、焦った様子でなんか言い訳を始めた
「大丈夫よ。使役方法があるから何とかなるわ。基本は魔力と命令を与えていればいいみたい」
声が震えてるんだが、俺は呆れたような表情を浮かべながら
「取り敢えず、ある程度の自衛が出来るまで試さないということで」
しょんぼりした様子で
「そうね」
明らかに、テンションが落ちてるんだけど、というかこんな話をしてる余裕はないんだった。
早く食料や生活必需品を集めないと、俺は焦った様に説得する
「母さんスキルの話は後で、それより食料品や生活必需品を集めないと」
「いきなりどうしたの?」
母さんの危機感がないような返答に、俺は焦った様に説明する
「どうしたのじゃない。あの人魚が言ってじゃん。領域内って範囲はわからないけど、外国も一緒
じゃないはずだから燃料や食料が日本に入ってこないよ。燃料が入らなくなったら再来月あたりで
車は動かなくなるし、日本の自給率は低いから食料の争奪戦になるかもしれない」
「俺は、スキルで農業を取ったからスキルの知識で作れるけど、種も苗木もないから今は何も
出来ない。普通に育てるより早く収穫できるみたいだけど、ゲームのようにすぐに収穫できる
なんてことはないから缶詰や塩とか集めないと、日本円もいつまで使えるかわからないよ」
「パニック映画のような世界になったらお金なんてゴミに変わるし、金より缶詰の方が高価になる
世界が来るかもしれない。何ごともなく、今の生活が続いたら笑い話になるけど、何かがあって
からじゃ遅いよ」
そこまで言うと、母さんも危機感を覚えたのか、すぐに買い物の準備を始めた。
それからは、近所のスーパーや業務用スーパーを何往復かしていると早上がりした父と合流した。
父さんに状況を教えたら、すぐに別の場所に保存食品を買いに行った
21時になり営業時間が終了したことにより、家に帰宅して休憩する。
ちなみに、家と車庫は繋がっている。休んでいると父さん(敏勝)と母さん(雫)が話し出した
「まさか、世界が映画見たいな世界になるとはな」
「そうね。まだ頭が追い付いてないわ」
「よし、明日からの行動を決めるぞ。ぐずぐずしていると物がなくなるからな。
俺は、キャンプセットやサバイバル用品と調理器具を中心に集めるから、
そっちは医薬品や衣類品を中心に集めてくれ、目安としては3年分くらい集めれればいい。
そしたら、当面の心配はなくなるからな」
いや、医薬品も大事だがそれよりも農業をするための物資を買った方がいい
「待って、俺はスキルで農業を取っているから、種や苗木それから土と肥料に植木鉢や
プランターを買いたい。スキルの農業は、種からなら一ヶ月あれば収穫できるし、苗木からでも
三ヶ月で収穫できるだから、明日の午前中は農業関連から買いたい。
というか、かなりのお金がいると思うけどあるの?」
「金の事なら心配ない。車を乗り換えるための金があるから大丈夫だ。
じゃあ、俺も午前中は農業関連を買うから、そのあとはさっき言った通りに頼むぞ」
「ええ、わかったわ。じゃあ、買い集めた物資を地下に運び込んだらもう休みましょう。
明日も忙しくなるからね」
母さんはそう言いながら俺の頭を撫でる。そうしてみんなで車庫に移動し、約800個の段ボール
約1年半分の食料と2年分の塩を地下に移動させた。移動するのに父さんが収納を取っていたのが、
大いに助かり一時間ほどですべて運び終わった。ただ思っていた収納より不便だった。
これから成長するのかな。5個しか入れれないし、体に1個当たり10キロの負荷があるそうだ
改めて思ったけどこの体すごいな、小学生の体なのにあんまり疲れないんだけど、というより
疲労回復が早いのか。俺は右手に気を集中してみると、薄い琥珀色に輝いた。この体になってから
気というエネルギーが、はっきりわかるようになった。俺はすぐにスキルを試して見たかった
「いや、スキルは物資を集め終わってからだ。一度始めると気になって仕方がないからな。
明日か明後日で、買い物を終えてからにしよう」
さて、風呂に入って寝ますかね。そうして、長い一日が終わった