DB関係のネタとか設定とかSSとか投げるところ(チラ裏) 作:こねこねこ
考えてるうちに流石にかわいそうになってきたので没りました。
ので、殴り書きのメモだけ残しておく。
派生IFです。
本編第五部(ブウ編後編)、66話「明暗分かつ水鏡の」の直後から分岐。
シロを救う手立てを見失い、失意と葛藤に苛まれていたブロリー。
そのときにふと、
『何もかも全てが夢であれば良かったのに』
とほんの一瞬願ってしまった。
結果、その願いが最悪の形で叶うことになる・・・といった感じのお話。
超神水が既に失われていたと判明した後、神殿でひとり葛藤しつつも答えはまだ出せないまま休息をとることになったブロリー。
意識が落ちて寝入る寸前、数々の悔恨と共に『何もかも全てが夢であれば良かったのに』とささやかに願ってしまった。
そして次に目を覚ましたとき、そこは神殿の敷地ではなく遠い記憶の中に見覚えのあった屋内。
7年前の、新惑星ベジータの宮殿に設えられた自室だった。
姿も当時の服装のまま、額には懐かしさすら感じる制御装置。
外へ出れば死んだはずの父親パラガスが「どうしたというのだ、死人でも見たような顔をして」などと声を掛けてくる。
何もかもがあの事件当時の頃のまま。・・・ただ、あの小さな少女の姿だけはどこにも見えなかった。
困惑と混乱に見舞われながら、ブロリーは父親へ「銀髪の小さな娘を見たことはあるか」と問うてみるもパラガスはそんな者は知らないという。
事件が起きるより前にもシロはパラガスと何度か面識があった筈だったのに。その返答に嫌な予感がしつつも、当時はパラガスが本格的に動く前日にシロが自分の元を訪れていたという自分の記憶だけを頼りにブロリーは半ば縋るような気持ちで"その時"を待つ。
しかし結局その後もシロは一切姿を見せないまま、パラガスが地球へ向けて発つ日が来てしまった。
失意の中でそれを見送り、そしてパラガスに連れられてやってくるベジータとその取り巻き連中。
従順なふりをして大人しく振るまえという父親の指示に抗おうとすれば制御装置で抑えられ、ベジータに付き従って出征した日の深夜。宮殿で、いつの間にか遅れてやってきたらしいカカロットがベジータへ声を掛ける姿があった。
ブロリーの記憶の中にある彼とはそれなりに付き合いも長く、その家族も含めて悪くはない関係であった筈。
なのにその姿を見た途端に自分の中の何かが無性にざわつき、『カカロット』という名前を口にしたその瞬間抑えきれないほどの黒いものが内から溢れ出して急に身体の自制が利かなくなった。
その場は居合わせたパラガスにより制御装置で抑えられたが、自室に戻った後も得体の知れない衝動は治まらずに自らの"内側"からどんどんと滲み出し意識と理性を蝕んでいく。
不快感と困惑の中で、ブロリーは認めたくはなかったが事実を悟った。
恐らくここは、"シロが訪れなかった世界"。
かつて記憶の中の過去に新惑星ベジータで彼女が辿々しくも語った、"本来あるべきだった世界線"なのではないかと。
夢であればよかったと願ってしまった。
その結果、シロの存在そのものすらも全てが夢幻と消えてしまった。
自らの祈りが。逃避が。この状況を招いたのだという事実に愕然とするブロリーを、気づけば誰かが見下ろしていた。
嘲笑いながら『お前が望んだことだ』と言い放つソレは、ブロリーと全く同じ顔をしている。
違うと叫び、どれだけ否定しようとも。もう二度と戻れはせず、現実は何も変わらない。
絶望と失意と共に黒いものに蝕まれ、ブロリーはそれ以降肉体の制御を完全に失った。
力に呑まれ、親しかった筈の人間達を傷つけ、暴虐の限りを尽くさんとするその様子を"内"から茫然と眺めている。
『カカロット』に固執し、その息子共々執拗に甚振り続ける様を。
恐怖に怯える奴隷達が見ているその目の前で、帰りたいと願っていた故郷をこの手で破壊する様を。
・・・そのひとつひとつを見る度に、遠い記憶の中でかつてシロが"手を出さないで欲しい""戦ってほしくない"と頼み込んできた情景が走馬灯のように蘇る。そしてその"理由"を目にしながら、その記憶も徐々に掠れていった。
シロのいない世界。
彼女がかつてここにいたという痕跡は、今やブロリーの記憶そのもの。そして彼を"人"へと変えた、その精神性だけが証明している。
手から零れ落ちる砂のようにどんどんと失われていくソレを握りしめながら、
父親の入ったポッドを自分の手で圧し潰す様を見てブロリーは再び絶望の澱の中へと沈んでいった。
(ここまで考えてやめました)