DB関係のネタとか設定とかSSとか投げるところ(チラ裏) 作:こねこねこ
設定と1話目のセット。同じく凍結扱い。もったいない病だから拾ってきた。
このお話は、
『もしターレスの地球来襲時、悟空が負けて悟飯が拐われていたら』
というIF話です。
そもそも本家の時系列があやふやなので、ここに少し背景解釈を(´ω`*)
事件当時、悟空は超サイヤ人に未覚醒かつ10倍界王拳使用。しかしピッコロは登場していることから考えて、時系列はフリーザ編のどこかという事になります。
の割には地球でのほほんとキャンプしたりヤムチャが車新調したり餃子達も出ている事から、本編そのままの設定では少々無理があると判断しました。
よってこの小説では、
『ベジータ・ナッパ戦の際にピッコロ・餃子が死ななかった』
という時間軸でお話が展開していきます。
という事にしておきます。
ピッコロ生存によりDBは無事、ヤムチャ・天津飯も蘇生。悟空の界王拳10倍やピッコロ達の戦闘力も個々の修行により会得後、「地球まるごと超決戦」に繋がっていきます。
ナメック星へは行っていないのでピッコロさんはネイルと融合せず、ナメック星のDBの存在も判明しないまま。
よってターレスに悟空とピッコロさん含め戦士のほとんどが殺された後、地球は神精樹によりほぼ壊滅。
DBも使えず打つ手も無いまま悟飯はターレスに連れ去られてしまいました。
そこから、4年後のお話です。
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『カカロット、お前が死んだ後はオレがガキの面倒を見てやるから安心しろ。』
『・・・・・悟飯・・・』
『おとうさん・・・!!おとうさんッ・・・!!!』
ひたすらに呼んだ。
呼び続けた。
絶命し、光を亡くした瞳でなお自分を見つめる父親に。
涙が涸れても、
声が涸れても、
それでも尚。
呼ぶことしか出来なかったから。
何も出来なかったから。
・・・自分はどうしようもなく、無力だったから。
『・・・お・・・とうさ・・・ん』
その日、
その瞬間、
少年を取り巻く世界の全てが変わった。
《群青色エメラルド.1》
-----ああ、またあの時の夢だ。
うっすらと瞼を開く。
抜かれたばかりの薬液に全身は濡れていたが、ほんの1時間ほど前まで負っていた傷は悉く塞がっていた。
口元のマスクと身体の各所に付けられたコードを外し、開いたケースの中からそろりと抜け出す。
と、横手から白い物が飛んできた。
片手で受け取ったそれは大きめのタオルケット。
少年はちらりと視線を落とした後、何を言うでもなく淡々と体を拭いた。
「流石に回復が早いな。」
投げ渡した当人はさして気にする様子も無く口を開く。
少年は一瞥をくれた後、傍らに掛けてあった服に手を伸ばした。
「・・・何か用ですか、ダイーズさん」
「何だ?ご機嫌斜めだな」
「別に、・・・」
そんなことはない、とは言わなかった。
あの夢を見た後はいつもこうだ。
あの夢。
あの時の、夢。
・・・おとうさんが、殺されたときの、夢。
閉口したまま、袖口に腕を通す。
少年がこれ以上何も語る気が無いと察した男は、やれやれと肩を竦めて背を向けた。
「ターレス様がお呼びだ。起きたらすぐに来いってよ」
「・・・・・はい」
短く了承の意を伝えると、男は扉の奥へと消えていった。
黒のアンダースーツと白のブーツだけ身に付けて、部屋を後にする。
一緒に置かれていたアーマーには手を触れない。
本当は、こんな戦闘服なんて着たくもなかった。
けれど、自分の身に付けていた道着は既にボロボロの上にサイズが合わなくなって久しい。
・・・"ここ"に来て、もうどれほどの時が経ったのか。
通路を歩きながら窓の外へと目を向ける。
一面の星の海。
この船が今銀河のどのあたりを漂っているのか、少年には知る由も無い。
歩を進めて暫くしてから、
大扉の前で少年は足を止めた。
自動で開く扉の動きを目で追い、断りも入れず踏み込む。
広い。
コンソールと思われるそのフロアの壁面は様々な光が明滅する機械で覆われ、正面には巨大な円形のモニタが備え付けてあり・・・その手前に、いつしか見慣れてしまった後姿が居た。
「遅い」
「・・・これでも直接来たんだけど」
ほんの5分ほど前まではまだメディカルマシンの中だったのだ。
・・・だが、目の前の男が---ターレスがそんな事を考慮してくれる筈もない。
案の定、眉を潜めた少年の言葉にも軽く鼻で笑うだけだ。
父親と寸分違わぬ顔立ち。
だがそこに浮かぶ表情はかつて少年が愛し慕ったそれとは真逆のものである。
嘲りの笑みを溢すターレスを、少年はただ見つめていた。
「・・・何か用なんでしょ」
苛立ちを抑えずに切り出す。
「ああ・・・」
振り向いたその顔を視界に入れた、その直後。
「もう"此処"にも随分馴れたもんだな・・・悟飯」
「・・・ッ!!!」
その言葉を聴いた途端に、ざわりと全身の毛が逆立つ。
駄目だ。
駄目だ。
やっぱり駄目だ。
「・・・ぶな、って、」
「その名を、呼ぶなって・・・!!言ってるだろおぉぉ!!!」
一瞬で気が膨れ上がり、名を呼ばれた少年の姿が掻き消える。
打撃音。
瞬時にターレスの間合いの内まで距離を詰め、少年---悟飯が拳を突き出していた。
しかしその先は、大きな掌の中。
突然の襲撃に全く動じる事なく、ターレスは一撃を受け止めていた。
上がる口角はそのままに、小さく声を上げて嘲笑う。
「どうした・・・?」
ギリギリと込められる力に拳が軋み、痛みに顔を歪ませながらも悟飯はなおターレスを射殺さんとばかりに睨めつけた。
それに何の反応も返さず、ターレスは掴んだ拳ごと悟飯を床に叩き伏せる。
「ぐぁッ!!」
「威勢が良いのは構わんが、今は遊んでる暇が無いんでな」
見ろ、と促された視線の先。
巨大なモニターには、煌々と輝く惑星がひとつ映し出されていた。
「次に降りる星だ。」
「ッまた・・・、殺すのか・・・?」
問いには答えず、いまだ床に這ったままの悟飯へと一言。
少年を凍り付かせるには充分な言葉を投げ掛けた。
「お前も来い。」
「・・・ッ!?」
それは、可否を問うものではない。
有無を言わさぬ命令だ。
この者達に[_FS_AU_SEP_]とって星に降りるということは・・・その地に住まうものを殺し、壊し、奪うことに他ならない。
少年の故郷とて同じ目に遇ったのだ。それを忘れた筈はないのに。
この男は、少年に加担しろと言っている。
「ふざ、けるな・・・!!」
「三日後には着く。準備はしておけ」
「従うと思うのか!そんな・・・ッ、」
悟飯の言葉は途中で途切れた。
モニタに映し出された映像が切り替わったのだ。
そこにあるのは、先程のものとは対称的な赤茶けた星だった。
「・・・ぁ・・・!」
「懐かしいか?」
それでも悟飯は気付いた。
・・・これは、地球だ。
映像がまた切り替わる。
枯れた山、乾いた大地、崩れた廃虚、そのどれもに面影がある。
神精樹に侵され、たった数年でここまで見る影も無くなってしまったが・・・そこに映し出されたのは間違いなく少年の故郷だった。
「残った探査機が拾ってきたあの星の様子だ。・・・しぶといな、ここまで荒廃してもまだ生き残っている生物がいるとは」
「・・・何が、言いたいんだ・・・!」
最後に切り替わった画面には、僅かに残った人々と廃虚があった。
・・・その中にかつて親しかった者の姿を見つけ、悟飯は思わずターレスに視線を戻す。
握り締めた掌にギリリと爪が食い込んだ。
「もう一度、あの星に寄ってみるのもまた一興かと思ってな」
「なッ・・・!?」
薄らと笑みを浮かべ、何てことはないといったように言い放ったその一言に少年は目を見開いた。
・・・今一度あの星に降りる。
星の命がほぼ尽きかけたあんな場所に行く理由なんてひとつしか無い。
僅かに残った人々を、今度こそ根絶やしにする気だ。
むしろ星そのものすら消すつもりかも知れない。
そしてその全ては、間違いなく自分の為だ。
「何が言いたいかは、解るだろう?」
「ッ・・・やめてよ・・・!行く、から・・・!だから・・・!!」
わななきながら、この上なく愉快といった表情を浮かべるターレスに懇願する。
・・・選択肢なんて、元から無かった。
「お前、次第だな。"悟飯"。」
「・・・・・」
下がれ、と短く告げられた悟飯は何も言い返す事なく部屋を後にする。
通路を行く足取りは重い。
・・・噛み締めた唇が破れ、血が滲んだ。
[続く]
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2013/1/12
続かない。
だってもう同じような話他の人がいっぱい書いてる以下略