私はハッピーエンドが良い。ハッピ゙ーハッピ゛ーハッピ゛゛ー!゛!゙!゙!゛
実の所当初の案では支配状態のレゼさんをお出しして尊厳破壊マキレゼしようとしてました。途中で自分の酷い倒錯具合に気付いてナシにした。おそらくそれは、私が一番苦しむことになる
どうにも、懐古というものを好きになれない。例外ただ一つを除いて、心地の悪い記憶ばかりが頭の中へと帰ってくるからだ。
結果、恋愛とは面倒な物だった。それは共犯者なくして成立しない罪悪であるから。*1記憶の風化が彼女の声も、顔すらも不明瞭にし、どこか遠くへと忘れさせてしまったが、確かな心臓のざわめき立ちがそれはかつて絶対にあったのだと教えてくれる。
時計の針を巻き戻して、いつか、何処かの記憶の中を追いかける。迫り来る大戦争を知らぬその顔は、眩しく、燦めき、どうしようもなく美しくて───
「あの時何があったか聞かせろだって?残念ながら、キオクニゴザイマセンね」
「………」
つい最近公安の職員に取り調べを食らったと思ったら、なんと二回目。今度は悪魔からも取り調べをされている。俺はそうも許されざる大罪人か?俺は殺しも脱走も───あぁ、
「……黙って俺を凝視しても、何も始まらないじゃありませんか?」
しかしこの部屋、窓が一枚しか無いからか空気が淀んでいて、居心地は最悪の一言に尽きる。その上に血の臭い……しかも最近のものが微かに漂っている。鼻が常人より効くもので、知りたくない情報すらそこから伝わってくる。取調での拷問は日本じゃ禁止の筈なのだが、この部屋は取調室じゃあないのか?だとすれば、本来の用途は…うむ、考えたくもない。
「本当に、何も覚えていませんか?」
そう問われても、本当に何も記憶らしい記憶は持ち合わせていない!私は真実のままにそう答えるしかなかった。下手な嘘を付けるほどに仮想の経験を生み出す脳もなければ、それを簡単に許せるだけの邪心は此処にご不在だ!いますぐ他を当たって欲しい。紹介状だって書いてやるつもりだ。
「では、質問をさせてください。あなたの心臓は、本当に機関銃の悪魔のものですか?」
この部屋の空気すべてが俺の身体にその重みを預けているかのような苦しみに満ちる雰囲気の中、相手からそう問われた。
「…………最近、俺でも自分が何者かが怪しくなってきた所で。もしや、何か心当たりでも?」
「……一つだけあります。それは
屋外で、何か種類も分からぬ鳥が、何処かを目指して飛び立った。
姿が見えなくとも、音は目でなく耳で感じるもの。目の前に壁があろうが、それを飛び越えやってくる。瞬きの為に目が閉じて、その時意識が奪われる感覚がした。これも、二回目。自分か何者か、知れる寸前だったのに。
『シーーーーッ!許可のないネタバレは許しません、支配の悪魔!』
「…………」
『……えぇと……マキマ、と呼ぶべきでしたか?』
「呼び方の話じゃ無いんだけどな……」
私の職場には、とても面倒な人がいる。仕事をしない犬、だからといって殺処分も出来ない。
「彼はフランス共和国の生物兵器だ。扱いを一つ間違えれば数十万の国民が数分の内に虐殺、長期的に見れば数百万は下らないだろう」
「あちら側の要望で、そちらの組織に入りたいそうだ。君にどうか、その災害をなんとか抑え込んでほしい。私のような常人には、彼の思考がどうしても理解できなかった」
「心苦しいが、後は頼む」
そうして、その人を急に紹介された。上司ではなく、部下として。
「あんたがこれからの上司か?以後、宜しく」
黒鉛の塊で塗り潰したかの如く光の写りこまない目に、下手なコラージュのように口角だけが吊り上がったその人の顔が、私の記憶に貼り付いて剥がれない。
勤務態度は、一般的に見れば最悪。事例を上げればキリがない。
ある時、事務作業中でも公然と飲酒をしていた。
「こんな業界、普通の人間はシラフでやっていける訳がない。そう思いませんか?」
卓上、紙の束とペンが住んでいる場所の隣に、当たり前だと言わんばかりに瓶が一本、グラスが一つ居座っている。
「…それは?」
「あぁ、これです?」
傾けられた瓶の中には、深緑をした怪しい液体が充填されていた。
「アブサン、って酒です。*2知りませんか?」
「…お酒の種類は、岸辺さんに聞いた方が良いと思います」
「なんと、それは悲しい!もっと外の酒を知った方がいい。世界はこんなにも広く醜いのに、それを騙す手段を知らないのは絶対に不幸。あんたも、色々酒を試してみるべきだと思う」
「………はぁ」
一応の上司の前でも全く畏まる様子も無ければ、更に一杯飲み干してすらいる。空になったグラスにもう一杯を注ごうとする手を凝視した所で、ようやく何かを感じてその手を止めた。
「……俺になにかしようとしているのなら辞めたほうがいい。こんなでも、自分の腕には自信があるもんで」
「………どうして、そう?」
「こちらの方が長生きをしている。それだけの事だ、支配の悪魔」
その時に感じた全容の掴めない不信感、底の見えない事への不安が、私を今も恐怖させ、彼に勝てないのでは、と心のどこかで思わせている。
その人の正体が分かった今、その掴めないやりにくさは確信に変わった。
『まだ彼には私の正体が分かっていないのです、簡単に外野から明かさせる訳にはいきません。例えあなたが相手であろうと』
闇の中を覗くようなあの目から一転、炎のような瞳孔を携えて、私の一番苦手とする悪魔がそこにいる。
「…どうしてそんな姿なのかな?」
『おや、そう遠慮しなくてもよろしいのですか?』
身体の表面が泥のように崩れ、床に落ちていく。中から現れたその姿は、証言の通りに眩しい程の白髪をしていた。
『あなたは私よりもこの身体と対面している時間の方が長いから、話しにくいのではないかと。どうやら、考え過ぎでしたね』
私がそれと今まで対面した事はない。しかし悪魔とは、輪廻転生を行い続ける存在。きっと私以外の私が、それに苦しめられてきたのだろう。
『しかしこの部屋、どうも居心地が悪くて敵いませんね。窓を増やすべきでしょう』
さっきまでの取り調べ相手が椅子から急に立ち上がって、何もない壁の方向に向かって歩き始める。
「……ここに改築の予定は暫く入ってないかな。あまり使っていないから」
そう返答していると、突然返答するべき相手が壁へと吸い込まれるように消えようとしているではないか。
…………どうして?
意識のすべてを一瞬呆気にとられて、止めなければと焦る意識が帰ってきた時には、止めるべき相手は壁の向こう側へ消えてしまっていた。
『あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………』
その直後、壁越しに聴こえる間の抜けた声。
どうやら、あちらはここが5階だと忘れていたようだ。とにかくあれを捕まえ直さなければならない、と私も椅子から立ち上がり、ドアを開け外へと向かった。確かにあの部屋は空気が淀んでいることにも、その時やっと気が付いた。
・オリ主くん
だいぶ過去に囚われている。昨日Yのメモリが空から降ってきた。
・マキマさん
にゅあ〜〜の回数が増えてきた。この世界じゃ公安屈指の苦労人(特定個人?のせい)
受験の悪魔が強すぎる!
書かなすぎによってエミュが前回比で6倍ぐらい下手になっているのを感じます。
感想とお気に入りが私の動力です。是非とも
レゼちゃんどうする?
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平和が一番ですよ
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人手がとにかく足らんのだ!