新エリー都を翔ぶ黒き鳥   作:独立傭兵ピヨピヨ

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【C4-621・ACアセンブル】

・頭部【HC-2000/BC SHADE EYE】

・コア【CC-2000 ORBITER】

・腕部【AC-2000 TOOL ARM】

・脚部【2C-2000 CRAWLER】

・ブースター【ALULA/21E】

・火器管制【IB-C03F: WLT 001】

・ジェネレーター【AG-E-013 YABA】

・コア拡張機能【アサルトアーマー】

・カラー【全体的に塗装が少し剥げた黒色。目やランプは赤に光る】

【武器】

・右腕【RF-025 SCUDDER】

・左腕【PB-033M ASHMEAD】

・右肩【BML-G2/P03MLT-06】

・左肩【BML-G2/P03MLT-06】

見た目通りナイトフォール仕様ではあるがC4-621の扱い安さに合わせられたアセンブルとなっている。

場合によっては型に囚われずに武装を変え、ACパーツも変える事がある為、決まった形はない。

最終決戦時にこのアセンブルだった為、他のパーツや武器はロスト同然の状態で置いてけぼりである。



燃え尽き、舞い上がる

ブースターで男達に急接近したレイヴンは最初にブースターに乗って勢いのある蹴りをリーダー各の男の腹に目掛けて入れるとリーダー各の男は海老反りになりながら吹き飛んで近くの壁に激突した。

 

「あ……兄貴……?」

 

リーダー各の男が吹き飛ばされた姿を見て取り巻きの男の一人が恐る恐る声を掛けたが返事が無い。

 

リーダー各の男は項垂れ、壁には返り血で染まりあげられ、被っていたヘルメットは割れて中から見える顔はあちこちの穴からボタボタと血が流れる様子だった。

 

「ひッ!?」

 

取り巻きの男はそれを見て尻餅をついた時、大きな悲鳴が響いた。

 

レイヴンによるRF-025 SCUDDEの掃射が始まったのだ。

 

本来ならばACやMTの様な機体を相手にする武器でその為、大口径なのもあって被弾した男達は普通の被弾よりも生々しく体がバラバラに吹き飛んでしまった。

 

「クソ!殺せ!殺しちまえ!!」

 

男達は武器を手に一斉にレイヴンに向かって攻撃を仕掛けた。

 

クロスボウを手にした男達がレイヴンに向かって矢を放つもレイヴンはまるでステップを踏む様にブースターを使って避ける。

 

「死ねぇ!!」

 

鉄パイプの様な武器を手にした男の一人がレイヴンに向かって駆け出し、殴りつけようと武器を振り下ろそうとしたがそれよりも早くレイヴンが左腕に取り付けてあるPB-033M ASHMEADが男を突き破る形で殴り飛ばされた。

 

無論、原型など留められる事は出来ない。

 

「撃破……撃破……撃破……」

 

レイヴンは悲惨な状況の中、黙々といつも通り……ではないが容赦のない攻撃を続ける中。

 

「ひぃッ!もう嫌だ!あんな死にかたをするくらいならエーテリアスの餌になった方がマシだ!」

 

「逃げろ!!」

 

「お、おい!逃げるな!?」

 

レイヴンの異常なまでの容赦無き戦いと悲惨な死に方をする仲間を見て恐怖で男達の一部が逃げ出した事により他の男達も逃げ出していく。

 

レイヴンはそれを見て両肩のBML-G2/P03MLT-06で狙いを着けると一斉にミサイルを発射した。

 

背を向けて逃げ出していく男達はミサイルの爆撃によって吹き飛ばされ、爆煙が晴れた頃にはレイヴンのみが立っていた。

 

レイヴンはもう敵はいないと考え、身構えるのをを止めようとした時、入る筈の無い通信が入った。

 

《お前の戦いを見せてもらった。強いな……軍の機械か?》

 

「誰……?」

 

声からして女性の物だ。

 

レイヴンは急に通信を繋げてきた人物に対して警戒心を見せつつ問うと相手はそんな事は百も承知とばかりに話を続ける。

 

《私を知りたいか?教えても構わないがその前にホロウから抜け出した方が良い。ボンプはいるか?》

 

「ボンプ……?」

 

《ボンプを知らないのか?……まぁ、良い。それなら私のボンプが案内する。クロスケ》

 

通信を行う女がそう呼ぶように言うとトコトコと走ってくるハット帽を被った黒いウサギの様な何かがやって来た。

 

《これがボンプだ。名はクロスケ。私が使っているボンプでこのホロウのキャロットデータ……つまり地図を入れてある。クロスケの案内でホロウに出られる筈だ》

 

「ンナ!」

 

女のその言葉を背定する様にクロスケは元気よく返事をした。

 

レイヴンはその様子を静かに見つめる中、女は続ける。

 

《悪いようにはしない。私を信じろとは言わない。生きて出たいと思うなら私に従ってくれ》

 

女のその言葉にレイヴンは暫く考えた後、決断した。

 

「分かった……信じる……」

 

《ありがとう。クロスケの誘導に従って進んでくれ。だが、気を付けろ。道中、あのホロウレイダー……先程の男達やエーテリアスの様な化物がいる筈だ。戦闘に備えておけ》

 

「うん……」

 

レイヴンは女のその言葉を聞いて頷くとクロスケに近付いて。

 

「ンナ?」

 

「大人しく……しててね……」

 

レイヴンはそう言ってクロスケは潰さない様にACの腕で持ち上げるとコックピットの入り口まで運ぶとコックピットを開けてそのままクロスケをコックピットの中に入れてレイヴンの膝に乗せる形で置いた。

 

「これなら……戦いやすい……」

 

《その機械……有人機だったのか?》

 

「これはAC……だけど……小さく……なった……」

 

《……色々と興味深くなる一方だが今は脱出だ。クロスケ。誘導を始めろ》

 

「ンナンナ!」

 

女の指示を聞いたクロスケは短い腕を伸ばしてレイヴンに行くべき道を示した。

 

「分かった……しっかり……掴まってね……」

 

レイヴンはそう言ってブースターで勢いよく示された道を進む。

 

猛スピードで突き進むレイヴンはクロスケの誘導を見逃さず進み続けた。

 

誘導を受けるままレイヴンは移動を続けていると目の前に不気味に光る黒い球体の顔を持つ生物が複数現れた。

 

《待て。エーテリアスだ。進路上を塞ぐ形で彷徨いているな。捨て置いても騒ぎを聞き付けて他のエーテリアスを呼ばれても面倒だ。素早く対処しろ》

 

女の指示を受けてレイヴンはブースターでエーテリアスに向かって行き、RF-025 SCUDDERで攻撃しつつ、両方のBML-G2/P03MLT-06のミサイルで一掃する。

 

何体かは倒したがそれでも生き残りのエーテリアスがおり、エーテリアス達はレイヴンに向かって攻撃を仕掛けにいった。

 

レイヴンはブースターを使って回避しつつ反撃。

 

RF-025 SCUDDERやBML-G2/P03MLT-06による中、遠距離攻撃を主軸にPB-033M ASHMEADでの強力な近接攻撃を行いながら対処した。

 

《よし。そのまま……いや、待て。この反応は……ッ!?避けろ!》

 

女の指示を受け、レイヴンは避けると上から巨大なエーテリアスが現れ、地面を揺らし雄叫びを挙げた。

 

《ファールバウティ……先程のエーテリアスとは一味違うぞ。見た目通りの怪力だが動きは遅く遠距離攻撃は出来ない。距離を取りつつ攻撃をするか回避した後の攻撃の隙を突け》

 

レイヴンはそれを聞くとすぐに動いた。

 

RF-025 SCUDDERやBML-G2/P03MLT-06で攻撃しつつファールバウティの攻撃に備えた。

 

ファールバウティはその巨体故かレイヴンの攻撃を物ともせずにゆっくりと迫ると勢いよく飛び上がり、上から体を支えている腕を振り下ろして叩きつけてきた。

 

レイヴンはファールバウティの攻撃をブースターで回避して至近距離からRF-025 SCUDDERとBML-G2/P03MLT-06での一斉掃射を行うとファールバウティは流石に怯みを見せる。

 

《ファールバウティが怯んだ。そのまま押し切れ》

 

女の指示にレイヴンは従いPB-033M ASHMEADを力を溜め込むに構えると勢いよく殴り付けた。

 

PB-033M ASHMEADの爆発的な打撃力は幾つもの敵を葬り去った火力を持ち、限界まで溜め込めば大抵の敵には大ダメージを与える事が出来る。

 

隙が大きいのが難点だかファールバウティの様な鈍足で且つ、巨大な相手にならとてつもなく有効な攻撃だ。

 

PB-033M ASHMEADの強烈な一撃はファールバウティを吹き飛ばし、壁に叩き付ける。

 

ファールバウティは暫く踠いた後、塵となって消え去り、レイヴンは漸く一息ついた。

 

《邪魔者は消えた。もうすぐホロウから出られる。引き続きクロスケの誘導に従って脱出しろ》

 

「ンナ!」

 

女の言葉が終わると同時にクロスケが目の前の壁を指し示し、レイヴンは困惑する。

 

《大丈夫だ。ホロウ内の空間は歪だ。道がある場所には壁が。道無き場所には道がある。だからこそ私の様な案内人……プロキシが必要だ。私を信じて壁に飛び込め》

 

レイヴンは流石に迷いを見せつつも最終的に信じ、壁にゆっくりと触れる。

 

すると壁に触れたACの腕が壁など何も無かったかの様に入り込み、レイヴンは驚きつつもそのまま壁の中へと入った。

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壁を通り抜けたレイヴンが出た先は薄暗い路地裏だった。

 

今のサイズのACでも狭いと感じる程の広さでレイヴンは困惑を覚えつつ後ろを見ればエーテリアス頭の様な色合いの大きな球体がそこにあった。

 

「ホロウから出られたな。侵食の兆候も無し……ではあるが改めて検査だな」

 

レイヴンは声のする方向へと視線を向けた時、クロスケがはしゃぎ出した。

 

「ンナ!ンーナ!」

 

「クロスケは中にいるな?滅多に経験出来ない経験が出来てご機嫌だな」

 

はしゃぐクロスケを他所にレイヴンの目の前には黒いスーツを着て、その上に黒いコートを羽織るソフトハットを被った白い長髪の女がそこにいた。

 

「約束通り私が誰で何なのか教えてやる。私はカルラ・ディーヴィス。裏ではハンドラー……そう名乗るプロキシだ」

 

「ハン……ドラー……」

 

レイヴンはハンドラーと名乗った女に心に刺が刺さる気持ちを抱きながら静かに見つめるのだった。

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