新エリー都を翔ぶ黒き鳥   作:独立傭兵ピヨピヨ

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赤牙組掃討

八咫烏工造の手によってACのメンテナンスと弾薬の補給を完了させたレイヴンはAC内に乗り込んでブリーフィングを聞いていた。

 

《レイヴン、仕事だ。依頼主は新エリー都の企業の一つ、八咫烏工造だ》

 

《はーい!改めて挨拶しますね!八咫烏工造の社長、光明です。どうですか?機体はピカピカ!部品も壊れていた所も特注で修復!弾薬も普段通りに使えますよ!まぁ、その話しは置いときましょう》

 

光明はそう言ってレイヴンの前の画面に写真を大きく載せて見せた。  

 

写真には赤い服が特徴的な明らかにカタギではない者達の姿が写し出されていた。

 

《私達からの依頼は赤牙組の掃討です。こいつら私達が丹精込めて作った武器の代金を支払わずに私達を脅して踏み倒したんですよ!酷いですよね!ボコボコにされたって文句を言う理由にすらなりませんよね!……単刀直入に言います。生死は問いません。分からせてやってください。昔の理想を捨て去った屑共にね。拠点を幾つか潰せば再起は難しくなるでしょうから片っ端からブッ潰してください。……以上です!よろしくお願いいたしますね》

 

光明からのブリーフィングが終わるとレイヴンは今回の任務のターゲットである赤牙組の構成員の特徴をしっかりと掴むと出撃の用意を整えていく。

 

《赤牙組は嘗ては自分達の故居を守る為に存在した組織だった……だが、今や悪名高いギャングに成り下がり、まだ志のある者達も去っていった……八咫烏工造も昔はよく贔屓していた……レイヴン。叩き潰してやれ。理想を捨てるなとは言わないがそれを信じた者の想いを踏みにじった報いをくれてやれ》

 

カルラのその言葉が終わると同時にトラックの扉が開かれると備え付けの小型のカタパルトでレイヴンのACは飛び出し、そのまま飛び立っていく。

________

______

___

 

新エリー都にある人気の無い場所にある雑居ビル。

 

その雑居ビルは赤牙組と呼ばれる暴力団の拠点となる事務所があり、その中に数十人規模の構成員が待機している。

 

事務所内では寛いだり、違法な手段で手に入れたディニーを数えたり、電話で恐喝する等と在り来たりな光景がある中、その事務所は一瞬にして吹き飛ばされた。

 

「な、何だ……!?」

 

中にいた赤牙組の構成員の殆どは吹き飛ばされ、死んだ中、生き残った構成員の男が上に乗った瓦礫を落としながら起き上がろうとした時、目の前に巨大な影が見えた。

 

構成員の男は恐る恐る上を見上げるとそこにはレイヴンの乗るACがおり、ナイトウォールの隻眼の光が冷たく構成員の男を貫くとレイヴンは何の迷いもなくACの片足を上げた。

 

「ま、待て!待ってく」

 

何をされるのか悟った構成員の男は懇願するがその途中でACの足が振り下ろされ、構成員の男はそのまま下敷きになった。

 

《レイヴン……生死は問わないと言われているが殺し方は考えろ。それを整備する者の身にもなれ》

 

「分かった……」

 

カルラはレイヴンのやらかした殺し方に苦言を呈し、レイヴンはそれを聞き入れると次の目標へ向けて飛び立つ。

 

《目標はまだ三つ残っている。ホロウ外の拠点を潰せば赤牙組は弱体化せざる負えない。治安局もこの騒ぎを何れ聞き付ける。その前に目標を破壊しろ》

 

カルラの指示を聞いたレイヴンはブースターで都市の空を滑空し、素早く移動する。

 

その姿を新エリー都の住民達は気付き、騒ぎ、スマホのカメラを向けて撮影を試みる。

 

レイヴンは目撃されているのを気にも止めずに目標の一つである赤牙組の拠点をBML-G2/P03MLT-06のミサイルを一斉に発射、拠点を粉砕する。

 

《良し目標破壊。……ん?レイヴン。フリージアが多数の赤牙組の増援を補足した。無理に殲滅する必要は無いが追加報酬を期待できる。判断はお前に任せるがどうする?》

 

レイヴンは暫く考えた後、まだ余裕があると判断し、赤牙組の増援の元に急行する。

 

レイヴンは急行して駆け付けると車両に乗った多数の赤牙組の増援を見つけ、レイヴンは空から接近にするとロックし、BML-G2/P03MLT-06のミサイルを放って破壊。

 

そこから更に上空から強襲する様にRF-025 SCUDDERを撃ちながら急降下する。

 

奇襲された赤牙組はミサイルの雨と大口径のライフル弾を受けて数秒と待たずに撃破された。

 

「く、クソォ……化物め……!」

 

運が良いのか悪いのか生き残った赤牙組の男はゆっくりと立ち上がった時、レイヴンの急速な接近に気付くも遅く、PB-033M ASHMEADの杭をまともに受けて絶命した。

 

《良し。赤牙組の増援を排除。引き続き奴等の拠点を叩け》

 

レイヴンはそれを聞いて再びブースターで飛び立つと近くにあった赤牙組の拠点に迫った。

 

その様子を襲撃の知らせを聞いて警戒していた赤牙組の構成員達が見つけ、慌てふためいた。

 

「こ、此方に来るぞ!?」

 

「な、何してんだ撃て!撃てぇ!」

 

「治安局だぁ?馬鹿野郎!!そんなの後でどうとでもなるわ!!さっさと撃て!!」

 

赤牙組の構成員達は銃を手にレイヴンに向けて発砲、攻撃されたレイヴンはブースターを上手く使って回避するとRF-025 SCUDDERを撃ち、赤牙組の拠点を潰した。

 

《目標破壊。次で最後だ》 

 

レイヴンは仕事を終らせるべく動く。

 

ブースターでの素早い移動で新エリー都を飛ぶ中、レイヴンのレーダーに幾つもの反応を検知した。

 

《治安局の武装ヘリか。出来る限り攻撃するな。治安局の人間を傷付ければ面倒になる。振り切れ》

 

カルラがそう指示した時、治安局の武装ヘリがスピーカーでレイヴンに警告を出してきた。

 

《そこの武装した機械人!武装を放棄して直に投降せよ!繰り返す!武装を放棄して投降せよ!》

 

治安局からの警告を受けたレイヴンはそれを意に介さずブースターで更にスピードを上げて振り切る視線を見せた。

 

それを見た治安局側はレイヴンに抵抗の意志があると判断して搭載されていたミサイルを一斉に発射した。

 

レイヴンは攻撃を受けた際のアラートの警告音を聞くと同時に回避行動を取り、治安局の武装ヘリのミサイルを躱して構わずに突っ切っていく。

 

《フリージアが治安局の増援を確認した。急げ》

 

カルラのその言葉にレイヴンは更にブースターを上げてスピードを上げると治安局の武装ヘリは引き離されていく。

 

《は、速い!?撒かれるぞ!》

 

《応援はまだか!急いでくれ!》

 

レイヴンは治安局側の傍受された通信を聴きながら治安局を撒くと最後の赤牙組の拠点まで来た。

 

赤牙組の拠点に急接近しするとPB-033M ASHMEADのフルチャージで一気に破壊した。

 

崩れる建物をレイヴンは見つめた所でカルラからの通信が届く。

 

《目標破壊を確認。これで最後だ。治安局が集まりつつある。早急に離脱して帰投しろ》

 

カルラからのその言葉にレイヴンは戦闘モードを解除すると治安局が追い付いてくる前に離脱した。

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