ヒロアカ世界のブルアカ転生者たちはハッピーエンドを目指す 作:ブルアカとヒロアカって響きが似てるよね
この世界において、転生者は思い思いの活動をしている。ヒーローになる者もいればヴィランになる者もいる。
だが、そんな転生者の中でも一線を画す存在がいる。
今日はそんな彼女の紹介である。
彼女はこの世界に第二の生を受けて数年後、ふと思い至った。
この世界、あれが存在しないな、ということに。
まあそれは当たり前のことではあった。そもそも前世とは世界線自体が違うのだし。転生者の中には自分の好きだった作品が最後まで読めなかった、あるいはもう読めなくなったことに涙を流した者も多くいた。
そんな者たちと彼女が違ったのは、彼女には行動力とそれを実行できるだけの前世で学んだ知識が備わっていたことであった。
故に彼女は誓った。
「絶対に……絶対にこの世界にペロロ様を、モモフレンズを作り上げてみせます!」
もうおわかりだろう。彼女の今世の名は阿慈谷
そして現在、彼女は現役社長をしながらも学生として勉強を行うという二足の草鞋を履いている……わけではない。別に会社を信頼できる人間に任せているという意味でもない。彼女は三足目の草鞋を履いているのだ。
その名はプロヒーロー。そう、彼女はペロロ様ヒーロー・ヒフミとして活動を行っているのだ。
彼女がこうなったのにはわけがある。
彼女はまだ幼い頃からモモフレンズ社設立のために頑張った。資金は
しかし、せっかく販売したモモフレンズのグッズは売れなかった。特にペロロ様のものは。
一二三は激怒した。かの移り変わりの激しい市場をペロロ様で埋め尽くすことはできないものかと思案した。市場調査を繰り返し、世の流行り廃りを学び、彼女は気がついた。
この世界で最も効果的なマーケティング法、それはヒーローを用いたものであると。
有名なヒーローが宣伝すれば商品はファンを中心に飛ぶように売れ、コラボなんてした暁にはプレミアがつく。
そんな真実を目の当たりにした彼女がこのような結論にたどり着くのはもはや必然であった。
「私がモモフレンズヒーローになって有名になれば、ペロロ様のファンも増えるはずです!」
こう決意した彼女は社長業の傍らヒーロー免許を取るための勉強と訓練を始めた。
身体能力はもともとキヴォトス人スペックであるが故に並の増強系個性持ちと同等、そこからさらに訓練で鍛えることにより肉体年齢に比べて、というか大人より動けるようになった。
次に会社設立時にできたツテからヒーローコスチュームをオーダーメイドで注文。モモフレキャラでいっぱいのファンシーな格好に、キヴォトス人のマストアイテム・銃を得ることができた。
さらに、彼女が表向き登録している個性もヒーロー向きで強力だった。
これらの要素と狂気的なまでの情熱が組み合わさった結果、彼女はトントン拍子に試験に合格。プロのヒーローとして活動するようになった。
「ハハハ!全員ぶっとばしてやるよ!」
「オラオラっ!抵抗してみろよ!」
暴れる2人組のヴィラン。1人は後方から石を射出し、もう1人は殴る蹴るの暴行を繰り返していた。
「うわぁぁぁん!」
「うるせぇんだよガキ!」
泣き叫ぶ逃げ遅れた子供にパンチを繰り出すヴィラン。
「ペロロ様、お願いします!」
だがその拳は狙いを外れ、突如として現れた巨大な謎の鳥のキャラクターのオブジェにぶつかる。
「な、なんだこれ?」
「私とペロロ様が来たからにはもう好きにはさせません!」
そこに現れたのはモモフレンズヒーロー・ヒフミ。ここ最近認知度を上げている若手ヒーローである。
「ヒーローだと!?」
「ちっ、ずらかるぞ!」
それを見て逃走しようと試みるヴィランたち。
しかしそれは足を撃たれて倒れ込み失敗する。
「無駄です。逃がしたりなんてしませんよ」
「くそっ、こんな変な個性のやつなんかに……」
「……変?」
ヒフミの様子が変わる。
「もしかしてペロロ様のことを言ってるんですか?どこが変なんですか?可愛いですよね?それがわからない人は大人しく檻の中で反省しててくださいね?」
ヴィランの頭に銃弾を何発も打ち込む。一応ゴム弾なので命に別条はないがかなり痛く、彼らは気絶した。
「ふぅ……そっちの子たちは大丈夫ですか?」
「うう……おねえちゃん、ヒーロー?」
「はい、そうですよ。ペロロ様と一緒にあなたたちを助けに来ました」
そう言って先程のオブジェを指差す。あれはヒフミの登録してある個性"攻撃誘導"によるものである。まあわかりやすく言えばヒフミのEXスキルと同じ効果を持つものだ。
「よくがんばりましたね。ごほうびですよ。どれが欲しいですか?」
彼女が取り出したのはモモフレンズのぬいぐるみたち。
「わたしこれ!」
「ペロロ様ですね」
「うん!ペロロさま、わたしをたすけてくれた!」
「はい、ペロロ様はいい子の味方ですからね。だからこれからもいい子でいるんですよ?」
「はーい!」
その内警察が現着し、子どもは親の元へ、ヴィランは逮捕されこの世界においてはよくある事態は幕を閉じた。
1人のモモフレンズファンを生み出して。
ご覧いただけただろうか。
この様にして彼女はモモフレンズのファンを増やしているのである。
このままいけばこの世界におけるサン◯オ的な立ち位置を得る日も近い……のかもしれない。
キヴォトス高校敷地内のテラスにて、3人の少女たちがお茶会をしていた。
以下はその会話を抜粋したものである。
「こういう場も久しいね」
「そうですね、最近は
「ほんとに忙しかったんだからね?ヴィランは出るしコスメのCMの仕事とかもあったしさ」
「……あまりこういうことを言いたくはないが確かこの前は『やっぱり私可愛いからこういう仕事も集まっちゃうんだよね☆』とか言ってなかったかい?」
「別にいいでしょ、昔のことなんて」
「昔というにはかなり近い時間軸の話をしているのだが……」
「まあまあ
「まあそうだね。今日はせっかく都合がついたのだから」
「私もだけどナギちゃんたちもいろいろあったもんね」
「まあ生まれが生まれですしね。ここに入るのにも一苦労でしたし」
「私はまだ楽な方だが……それで言うなら一番は彼女になるだろうね」
「彼女、とは?」
「君が気にかけている一二三のことだよ」
「あ〜確かにヒフミちゃんも最近よく現場で見たなぁ」
「彼女の場合はそれに加えてモモフレンズ社社長としての仕事もある。自分から望んだものとはいえその苦労は計り知れない。それを難なくこなす彼女はとても普通とは呼べないね」
「でも本人は普通って言ってるけどね」
「彼女はその実績で私たちの家と並ぶレベルの財力を持っていますからね。私も時々お話を伺っていますが恐らくは前世からそれなりの地位を築いていたのでしょうね」
「私はその辺のことはよくわからないけど……でも実際ヒーローとしては優秀だと思うよ。あの技もヴィランの攻撃を逸らすのに使えるし、普通に戦っても強い。まあ本人の目的を抜きにして見たら立派なヒーローそのものだよね」
「君は戦闘力だけならトップレベルだがそれ以外のところではまだまだだしね」
「もうっ、私だってがんばってるんだよ?」
「ええ、知っていますよ美香さん。私も力になれればいいんですが……」
「ナギちゃんも仮免は持ってるんだしやばくなったら出番来るんじゃない?」
「そうならない様にするのが君たちヒーローではないのかい?」
「でもこのままいったら最終決戦に近い何かは起こるんじゃない?」
「もしそうなったら……」
これ以降も会話は続く。
123:名無しの生徒
そういやモモフレンズって実際転生者の中で好きな人どのくらいいるの
124:名無しの生徒
ウェーブキャットなら好きだよ
125:名無しの生徒
ペロロ様可愛いじゃん
126:名無しの生徒
っぱスカルマンよ
127:名無しの生徒
俺は特に好きでも嫌いでもないかな
128:名無しの生徒
アングリーアデリー派
129:名無しの生徒
わりといるんだな……
130:名無しの生徒
原作だと劇的には流行ってないんだっけ
131:名無しの生徒
そんな感じのはず
一部のファンにうけてるみたいな
132:名無しの生徒
それでいくとこの世界での流行り方はすごいよな
133:名無しの生徒
まあ全部どこぞのペロキチのせいなんですけどね
134:名無しの生徒
この世界にペロロ様がいない→なら作ろう!
この発想に到れる時点で頭おかしい
135:名無しの生徒
演技でこんなことできないだろうから素だろうし
136:名無しの生徒
素でこんなことできるやつが元の世界にいたと思うと恐ろしいよ俺は
137:名無しの生徒
まあ原作に大きな影響はないし
138:名無しの生徒
世界観にクソデカ影響与えてるんですけど
139:名無しの生徒
1つの流行りを作るって改めて見てもすごいよな
140:名無しの生徒
一番すごいのはそれ含めていろいろやってるペロキチだけどな
141:名無しの生徒
なんであんなことできんだろうな……
142:名無しの生徒
なら聞いてみる?
143:名無しの生徒
>>142え?
144:名無しの生徒
本人ここに呼べるぞ?
145:名無しの生徒
どうやんのさ
146:名無しの生徒
おまえ知り合いかなにか?
147:名無しの生徒
>>146いや違うけど
じゃあやるぞ
あー誰かペロロ様のこと教えてくれないかなー
148:ペロロ社長
ペロロ様について知りたいんですか?
なんでも聞いてください!
149:名無しの生徒
うわ
本当に来たよ
150:名無しの生徒
こんなキャラだっけこいつ
151:名無しの生徒
ちょっと聞きたいことあるんだけどいい?
152:ペロロ社長
はい!もちろんです
153:名無しの生徒
だそうだぞ
154:名無しの生徒
じゃあなんで会社作ったの?
155:ペロロ社長
それはペロロ様のためです!
156:名無しの生徒
プロヒーローになった理由は?
157:ペロロ社長
それもペロロ様のためですね
158:名無しの生徒
こいつ同じことしか言わないな
159:名無しの生徒
原作よりやばくなってない?
160:ペロロ社長
別に私はペロロ様が好きなだけの普通の生徒ですよ?
161:名無しの生徒
こいつっ!
純粋な顔で言い切りやがったっ!
162:名無しの生徒
マジで否定してんのかそういうポーズなのかわからん
163:名無しの生徒
前世からペロロ様が好きだったの?
164:ペロロ社長
はい、そうですね
前からペロロ様のことは好きでした
だからこの世界にもペロロ様たちを広めようと思ったんです
165:名無しの生徒
好きが高じるとここまでいくんだな……
166:名無しの生徒
でも原作よりアウトロー度は下がってるし
167:名無しの生徒
でも俺ファウストの噂聞いたことあるけど
168:ペロロ社長
それは私とは無関係です
169:名無しの生徒
え?
でも証言的にはそうっぽいけど
170:ペロロ社長
無関係です
いいですね?
171:名無しの生徒
はいわかりました
172:名無しの生徒
圧がすごい……
173:名無しの生徒
そこまで言うならほなファウストとちゃうか〜
174:ペロロ社長
わかってくれたならいいんです
じゃあ私仕事があるので戻りますね
175:名無しの生徒
……行ったか?
176:名無しの生徒
まあ嘘つく理由もないし
177:名無しの生徒
ていうかこの世界でファウストになる理由とかある?
178:名無しの生徒
別に銀行強盗した話も聞かないしな
179:名無しの生徒
どちらにしろわりと強いヒーローがヴィランムーブもできるとか普通にやばいだろ
180:名無しの生徒
まあ変なことはしないでしょ
自分のせいでモモフレンズの評判落ちるとか許せないだろうし
181:名無しの生徒
たまたま善側にいるアウトロー感が強いな……
182:名無しの生徒
それは原作でもそうだし
183:名無しの生徒
でもポンポン寄付とかしてる会社の社長だよ?
184:名無しの生徒
その辺はあれやろ
前世のパクリで金稼ぐのが良心にどうたらみたいな
185:名無しの生徒
あれに良心があるのか?
186:名無しの生徒
単純に好感度稼ぎじゃないの
187:名無しの生徒
めちゃめちゃ疑われまくってて笑う
188:名無しの生徒
別に悪い子じゃないと思うんだけどな
189:名無しの生徒
でも良い子とも言えなくない?
190:名無しの生徒
それは……そうなんですが……
191:名無しの生徒
有名企業の社長の裏の顔って言うとすごいそれっぽいよね
192:名無しの生徒
裏の顔(公式公認ペロロキチ)
193:名無しの生徒
グッズも現地行って買ってるっぽいしね
194:名無しの生徒
そこら辺律儀だよな
195:名無しの生徒
まあ先生も何も言ってないしいいんだろ
196:名無しの生徒
原作で銀行強盗勧める先生の言葉に説得力があるかって言うとな……
197:名無しの生徒
それはそう
>>200ならペロキチはヴィラン墜ちする
198:名無しの生徒
>>200ならモモフレンズが爆発的ブームになる
199:名無しの生徒
>>200ならヴィラン連合にモモフレンズファンがいる
200:ペロロ社長
>>200じゃなくてもモモフレンズは世界を救います!
ペロロ社長
ヒフミの転生者
感性がガッツリ被ってるタイプ
モモフレンズ社社長兼プロヒーロー兼学生とかいう過剰な肩書を持っている
その全てはペロロ様含むモモフレンズを広めるために得たもの
今世ではヒフミエミュを多少はしているもののその行動の大半が素である
感想で指摘されたのでネタ集め用に作りました
ネタをください(懇願)
後普通に感想もください(乞食)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=331890&uid=463323