ヒロアカ世界のブルアカ転生者たちはハッピーエンドを目指す 作:ブルアカとヒロアカって響きが似てるよね
今回は複数のネタの短編集です
アイディアをくださった方々に感謝を込めて作りました
正義を追い求める者たち
№.2ヒーローエンデヴァーの事務所に、黒い制服のようなヒーローコスチュームを着た者たちがやって来ていた。
「ここがあのエンデヴァーさんの事務所っすか……自分、場違いじゃないっすか?」
「そんなことはない。私も
「そうですよ、
「そう言ってもらえるのは嬉しいっすけどそれはそれで期待が重いっすね。まあ頑張るっすよ」
そうこうしている内に奥から今回の作戦の主導者、エンデヴァーがやって来た。
「今回はよろしくお願いします、エンデヴァーさん」
「……ああ、こちらもよろしく頼む。ところでそちらは新しいサイドキックか?」
「彼女はイチカ、仮免取得済みで将来うちで働く予定です」
「そうか。だが今回の作戦についてこられるのか?」
エンデヴァーがイチカに試すようにプレッシャーを放つ。彼女の額に一筋の汗が流れる。
「彼女は優秀です。これまで見てきた私が保証します」
「ツルギがそこまで言うのなら信頼しよう。今回はよろしく頼む」
「……っはい。こちらこそお願いします」
「それでは今回の件について確認する」
このまま話は今回の大規模ヴィラン集団の一斉捕縛へと移っていく。
「……1ついいですか」
「なんだ」
「この初手にエンデヴァーさんが攻撃をするところで同時に私が飛び込んでもいいでしょうか」
「しかしそれではその身も焼かれるぞ」
「私の個性なら大した問題にはなりません。どうでしょうか」
彼は少し悩むような素振りを見せた後、軽く頷いた。
「わかった。それでいこう。……では行くぞ」
その場に集まったヒーローたちがいくつかのチームに分かれ、取り囲むようにヴィランの拠点付近に移動していく。
作戦開始の合図にエンデヴァーとツルギが同時に攻撃を行った。
「赫灼熱拳・ジェットバーン!」
「キヒャヒャ……死ねぇ!」
放たれた豪炎とただの銃撃とは思えぬ破壊力を秘めた射撃は壁をたやすく破り中にいたヴィランの内の何人かを気絶させた。
「ハハ……まだだぁ!」
「大人しく投降すれば痛い目を見なくて済むかもしれんぞ?」
両者共にお互いに邪魔にならない程度に暴れヴィランを倒していく。
もちろんこんな物騒な連中が攻めてきて何もしないヴィランたちではない。
「おい!ありゃエンデヴァーじゃねぇかよ!」
「そこで暴れてるやつもやばいぞ!目がイってやがる!」
「ひるむんじゃねえ!この人数で囲みゃ倒せるだろ!」
「オラ、とっとと逃げるぞ!」
「ひぃっ!こいつ再生しやがった!」
この場所を守ろうとした者は容赦なく2人に倒されていく。
だが無論逃走を選んだ者をみすみす逃がすヒーローではない。
「……そこですね」
ハスミは自身の得物である狙撃銃で取りこぼしを的確に撃ち抜いていく。
「はいはい、悪いけどここは通さないっすよーっと」
イチカは他のヒーローと連携し、うまく大群を捌いていく。
各々が各自持ち場で戦闘を続け、作戦開始から数十分後、拠点内で暴れていたエンデヴァーから作戦完了の連絡が届いた。
「こちら主犯格の捕縛に成功した。包囲班の状況はどうだ」
「こちらA班、ヴィランを制圧しました」
「B班も同じく作戦完遂しました」
「C班も終わったぜ」
「全員無事に終えられて何よりだ。捕縛したヴィランは待機していた警察に引き渡してくれ」
連絡完了後、一息ついたツルギはエンデヴァーに話しかける。
「今回の作戦、お疲れ様でした」
「ああ、そちらもな。思ったよりもスムーズにヴィランを撃退することができた。君たちのおかげだろう。協力感謝する」
これはこの世界における一幕、正義を追い求める者たちの戦いの記録である。
緑谷出久のヒーロー談義~ヒーロー事務所キヴォトス編~
「え?最近できたヒーロー事務所キヴォトスのことを知りたいって?」
「ああ。あそこには俺たちと同じく学生をしながらもヒーロー活動をしている者が多くいると聞く。参考になるかもしれないからな!」
「そういやこの前親父があそこのヒーローとチームアップしたって言ってたな。だいぶ評価されてるみてえだったな」
「そういや私も女性ヒーローが多いって聞いたことあるなぁ、どんなところなの?」
「あそこには麗日さんの言う通り女性かつ学生のヒーローが多いんだ。それも強力な個性を持っていたり戦闘能力が高かったりと全体的にレベルの高い事務所なんだ。ここ数年で知名度を急激に上げていてその中でも有名な”ホシノ”ってヒーローはショットガンと盾を武器として戦うヒーローなんだけどその扱いにとても長けていて個性は不明だけどヒーロービルボードの順位をぐんぐん上げてるところからもそのすごさがわかるよね。僕が思うには彼女は多分視覚関係の個性を持っているんじゃないかなだって反応速度がすごく早いしどんなに遠くのヴィランも逃さないと言われてるしいやでもこれは訓練次第で身に付く技能なのかなそうなるともしかしたら彼女はこのヒーロー社会でうまく自分の個性を隠しきってることになるしいやでも個性なしであの頑強さや攻撃力の高さは説明がつきづらいしやっぱりそれがいやでもサポートアイテムの効果という可能性もあるし」
「待て緑谷君!またいつものになってるぞ!」
「あ、ごめん。でも実際彼女は強さと知名度のわりには謎が多いんだ」
「武器かぁ。俺は自分の体が武器みたいなとこがあるからな」
「切島君は武器を持つより肉弾戦のスタイルの方が合ってるよね。あ、でも似た感じの耐久性が高い個性の人ならいるよ」
「お!どんな人なんだ?」
「”ヒナ”っていうヒーローなんだけどすごい頑丈な個性で、どんな攻撃を受けても平然としてるんだ。その上で機動力も高いしその人も銃を持ってるから遠距離戦もいけるし、全体的にバランスのいいヒーローなんだ」
「そいつなら俺も見たことあるな。でも確か空飛んでた気がするんだが個性は頑丈な事だけなのか?」
「そうなんだよねそこが不思議なところで異形系が混ざってるからそれで人間にはない器官によるものかもしれないけどそれにしては羽が小さいしやっぱりなんらかの複合系個性名じゃないかっていう疑惑はネット上でも持たれてるしそもそも本人は個性が頑丈だと説明したことはないからそれすらもヴィラン含む民衆をだますミスリードかもしれなくて……あ、ごめん。ついまたやっちゃった」
「いや、それもいろんなヒーローを知ってなきゃいけない芸当だろ。俺はあんまりヒーローのことは知らねぇからな。すごいと思うぜ」
「そうだな!俺も体ばっか動かすだけじゃなくてこういう情報収集もしなきゃなって思うぜ」
「そ、そうかな……」
「実際ヒーローのこと知ってるのは私もすごいと思うよ。でもいいな、自由に飛べる人。私のは浮くだけだしな」
「麗日さんの個性も使い方次第で十分強力だと思うよ」
「ありがとデクくん。せっかくの機会だし他の人のことも教えてもらおっかな」
「いいよ。他には”ツルギ”っていう再生系の個性のヒーローがいて……」
彼のヒーロー談義は続く。
夢先生の保健室日記
キヴォトス高校保健室。緑髪の女性が保険医として常駐しているそこには、今日も客がやってくる。
「すいませーん。
「はーい、いるよー。どうしたの?」
「
「別に擦り傷だから大丈夫だって、
「駄目だよ?怪我したらちゃんと処置しないと。というわけで傷みせてね、星野ちゃん」
見せられた傷を慣れた手つきで消毒していく。すぐに処置は完了した。
「はい終わり。ヒーローやってるから当然だろうけど怪我には気をつけてね」
「……わかってますよ、夢先輩」
「あら、小鳥遊星乃、怪我はどうだった?」
「大丈夫だよ
「そう、なら安心ね。それにしてもあなたらしくないわね。私の弾幕を受け損ねるなんて」
「そうですよ、先輩。疲れてるんじゃないですか?」
「おじさんにだってミスする日くらいあるよ~そんなに気にしないでってば」
「ならいいけど。じゃあ先に戻るわね。次の授業に遅れないようにね」
「そうだ次音楽室だった!急がないと……!」
「じゃあ先行ってていいよ。おじさんはもう少しここにいるから」
「わかりましたけど……次に遅れないでくださいよ?」
去って行く2人を見送った星乃は夢の方に向き直るといつものどこか緩んだ表情とは打って変わって悩んでいるようなものを浮かべる。
「どうしたの、星乃ちゃん」
「……少し先輩に話を聞いてもらおうと思いまして」
「いいよ、なんでも聞いてあげる」
「では……最近、疲れたんです」
「まあ勉強とヒーロー活動を両立させてるもんね」
「それもあるんですが、違うんです。本当にこれでいいのかなって。人を傷つけて人を守ることは正しいのかなって。ここがそういう世界だとはわかっているんですが……」
「そっか。悩んでるんだね」
「はい。私はどうすれば……」
「……これは”ユメ”は言わないであろう私の持論なんだけど、世界には力でしか救えない人や解決できない問題もあると思う。力なき正義は無力ってやつだね。まあでも力だけあればいいってものじゃないとも思うけど。星乃ちゃんは今力の振るい方について悩んでる。それができるってことはきっと間違っても自分で気付けるってことだと思うんだ。だからきっと、星乃ちゃんならいいヒーローになれると思うよ。だってこんなに優しい子なんだから」
「……そう、ですかね?」
「少なくとも私はそう思うよ」
「……もう少し考えてみます」
「うん。それがいいよ。多分一番大事なのは何のために行動するのかだからね。大事な居場所を守るため、仲間を助けるため、ハッピーエンドを掴むため、いろんな目的があってそのために頑張れるのが人間だと思うんだ。星乃ちゃんにもあるんじゃない?この世界風に言うと
「……ありますね」
「ならそれに立ち返って見るのも大事だと思うよ」
「……少しスッキリしました。ありがとうございます、夢先輩」
「いいよ。これも保健医の大事なお仕事だしね。また困ったら来てね。話ならいつでも聞くよ」
「はい。じゃあそろそろ行きますね。また」
「またね。……うまくできたかな?まあ私に頼むってことは先生には言いづらいんだろうし……少しでも悩みの解消ができてたならいいな」
そう1人呟くと彼女は仕事に戻っていく。1人でも多くの生徒の心に寄り添えるように、と今日も彼女は努力している。
正義を追い求める者たち
鬼獣八紅さん提供の各校治安維持組織とプロのチームアップです
思いついたのが正実だったのでこうなりました
ちなみに生徒たちのヒーローネームは基本ブルアカの生徒名となっています
緑谷出久のヒーロー談義~ヒーロー事務所キヴォトス編~
fRACsさん提供の緑谷の例のブツブツです
わりと筆が乗りました
この世界線におけるヒーロー事務所キヴォトスの知名度はわりと高いです
夢先生の保健室日記
ゲーマーNさん提供の保険医をしているユメ先輩概念です
1話にちらっと出たホシノにも出てもらいました
原作通り優しくて、でもちょっと違うところもある様に仕上げてみました
こんな感じで書いてくのでネタがあればぜひ書いていってください
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=331890&uid=463323
もちろん普通の感想もお待ちしております