もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら   作:一ノ瀬 崇

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ミニストーリーVol.1
日焼けの魔力


「⋯⋯よし、完成だ」

 

 

 タブレットでデータを入力しパラメーターを調整していたウタハさんが顔を上げた。

 ヒビキちゃんとコトリちゃんもお疲れ様♡

 エンジニア部に前々から依頼していた装置の完成が間近だと聞いて、居ても立ってもいられず早速お邪魔しにきたのだった。

 ちなみに今日のお土産は栗あんのたい焼き。

 自然な甘みが好みだったのか特にコトリちゃんに大好評だった。

 でも一気に四つ食べるのはどうかと思うよコトリちゃん。

 

 

「しかし本当に良いのかい? 予算の半分を出資してくれただけでも有り難いのに、使用後の個人データも使って良いだなんて」

「もちろんですよ。データは多い方が良いですよね? それにこの日焼けマシンは宇宙線への対策のシミュレーション装置としてもデータを使い回せるはずです」

「そっか、日焼けは肌がダメージを負った事に対する防御反応でもあるから⋯⋯!」

「紫外線を防ぐ新素材や肌のダメージを効率良く回復する為のデータ取得にも繋がります!」

「⋯⋯やれやれ、いったい君はどこまで計算ずくだったんだい?」

「ふふ、ナイショです♡ それに、宇宙って、ロマンじゃないですか♡」

「全く、逃がした魚は大きいと良く言うが⋯⋯先生は龍を釣り上げていたとは」

「やぁん、そんなに褒めても何も出ませんよ♡」

 

 

 という訳で資金を注入して作ってもらったのが全身日焼けマシン『じっくり日焼けちゃん』だ。

 命名はウタハさんである。

 そう、モモゾンから特注の網タイツが届いた。

 これはやるしかあるまい、と思い至ったので早速エンジニア部を頼った。

 

 

「じゃあ早速やってもらっても良いですか?」

「あぁ、サンオイルは自動で散布されるから中で一時間横になってるだけで良い。ちなみに今日はどんな水着で入るのか聞いても良いかい?」

「全裸ですよ♡」

「⋯⋯うん?」

「全裸ですよ♡」

「⋯⋯えっ」

 

 

 予想しない回答だったのか、三人とも動きが止まった。

 理論上全裸でも何も問題は無いが、普通の日焼け跡を付けたいだけだと思っていた三人は度肝を抜かれたようだ。

 

 

「⋯⋯その、フミさん? 宜しければ後学の為に理由など説明頂けましたら⋯⋯」

 

 

 コトリちゃんが困惑から抜け出せないまま、それでも質問を飛ばしてくる。

 解説と説明がなにより好きなコトリちゃんらしい。

 隠すものでもないし、軽く微笑んで答えた。

 

 

「その方がえっちだからです」

「そのほうがえっち」

「ちなみに先生も普通の日焼けの薄い本よりも全日焼け、つまり白い所が無いキャラの薄い本で色々致す回数が圧倒的に多いです。前に『単に肌の色が濃いのも良いけど、全部が日焼けっていうのも素晴らしいよね! だって焼く時に何も着てなかったって事でしょ! 余す所なく日焼けしてちょっと敏感になってるのとか⋯⋯あっ』って言ってましたよ♡」

「せんせいのせいへき」

「ウタハ先輩、コトリがオーバーヒートした」

「うぅむ⋯⋯わ、私も日焼けしてみようか⋯⋯」

「先輩?」

「多分食い入るように見つめられますよ♡」

「⋯⋯うん、データは多い方が良いからね!」

「先輩?」

 

 

 そんな感じで無事に全身日焼け褐色になったフミちゃんが降臨しました。

 ひれふせ!

 頭が高いゾ♡

 一応全身スキャンして悪影響が出てないかを確認。

 ふっふっふ、この無毛ボディを堪能するがよい♡

 ちゃんと産毛も処理済みだゾ♡

 

 

「ふむ、火傷や特異な反応は無し。純粋に日焼けしただけ、という状態だね」

「フミの身体綺麗だね。色んなコスプレ衣装似合いそう」

「なんだか妙な色気が溢れてますね⋯⋯この色気は何かデータに反映出来ないでしょうか」

 

 

 体調もバッチリ焼け具合もバッチリ。

 かんぺき〜、ってやつ♡

 

 

「ありがとうございました♡」

「礼には及ばないよ。それと、キヴォトス人の肌が日焼けから元の色に戻り始めるのは平均で一週間ほどだ。もし二週間を過ぎても肌の色が戻らない場合は来てほしい。治療が必要になるかもしれないからね」

「はぁい♡」

「それと、これは非常に個人的なお願いなんだが⋯⋯」

 

 

 ウタハさんは少し言いにくそうに視線を逸らす。

 

 

「先生の反応も教えてほしい。その⋯⋯どういった部位に目が行った、とか、どんなポーズに興奮していた、とか」

「⋯⋯あはっ、高く付きますよぉ♡」

「言い値で買おう」

「教えた後で先生にしっかりアタックしてください♡ みんなが卒業した後もキヴォトスを離れられないくらい♡」

「⋯⋯分かった、マイスターの称号に誓おう」

「待って♡」

 

 

 流石にそんなもん誓われてもマイスターの称号も困ってしまうだろう。

 でも思いの外ウタハさんが先生に気を許してるのは良い情報だった。

 どんどん囲っていこう。

 真っ赤になってるコトリちゃんは⋯⋯たい焼きもう一個目の前に出したら動き出すんじゃないかな。

 

 

 

 

 はい。

 何事もなくシャーレに戻ってきたよ。

 ソラちゃんは三度見してから持ってたバインダー落としてたけど。

 仮眠室で先に色々着替えて支度。

 黒インナーと黒スパッツに、紺のホットパンツと右足に網タイツ、上にワンサイズ大きい空色のブラウスを着て準備おっけー♡

 これで先生を悩殺しちゃう♡

 意気揚々と執務室へ入る、しかし誰も居ない!

 おやぁん?

 給湯室を覗いても誰も居ない。

 はて、今日は外出の予定は有ったかなとホワイトボードの予定表を見るも記載は無い。

 モモトークで誰かに呼び出されたかな?

 仕方がないのでお客さん用のソファーでごろごろしていると複数の足音が。

 

 

「ただいまー! 帰ったわよ!」

「おかえりー♡」

 

 

 アルさん達便利屋68の帰還だった。

 いつものように両手をふりふりしてお出迎えするも、アルさんは何故かフリーズ中。

 

 

「アルちゃーん、入れないよー?」

「どうしたのさアル」

「ふ、ふ、ふ⋯⋯」

「アルさま?」

「フミが不良になっちゃったわぁぁぁぁ!?」

「ええぇぇぇぇっ!?」

 

 

 初耳だった。

 知らない間に私は不良になったらしい。

 白目を向いて固まるアルさんと足しか見えないけどめっちゃぷるぷる震えているはーちゃん。

 そんな二人を押し退けて、ムツキさんが前に出てきた。

 

 

「わ、フミっち日焼けしてる! すごーい♪」

「よいしょっと⋯⋯ホントだ。どうしたのフミ」

 

 

 置物と化したアルさんを慣れた手付きで観葉植物の横に並べたカヨコさん。

 なんかしっくりくるのヤバ♡

 遅れて部屋に入ったはーちゃんもびっくりしている。

 

 

「ミレニアムのエンジニア部に頼んで日焼けマシン作ってもらっちゃった♡ いえーい♡」

「フミちゃんが日焼けしてます⋯⋯!」

「⋯⋯え? 日焼けしてるの見て不良になったって言ったのアル?」

 

 

 天然記念物を見たような視線を向けるカヨコさん。

 なるへそ、不良のイメージが古い。

 髪の毛染めて日焼けして派手な格好に、って今どき厚い本でも薄い本でも見ないよ。

 どっちかっていうとNTRされてるか外人にヤク漬けにされてる娘だよその特徴。

 

 

「前にせんせーが日焼けっ娘について熱く語ってたからね、褐色まで焼いてみたの♡ どう、はーちゃん♡」

「あわわ⋯⋯フミちゃんがえっちです⋯⋯!」

「どこまで日焼けしてるか確かめてみる? ちらっ♡」

「あぁ⋯⋯っ!?」

 

 

 インナーをずらして胸元をチラ見せすると、はーちゃんの様子がおかしくなった。

 なんか呼吸が荒くて愛用のショットガンも足元にするりと落としてる。

 そのままフラフラと近付いてきた。

 

 

「フミちゃん⋯⋯フミちゃん⋯⋯っ♡」

 

 

 あっ、これ理性飛んでますね。

 じゃあ責任取らなくちゃね、おいでー♡

 ソファーに仰向けに寝転んで両手を広げてはーちゃんを手招きカムカム♡

 あわれ、はーちゃんは私に吸い寄せられてしまいました。

 もう、そんな可愛い顔して♡

 食べちゃうよー?

 

 

「フミちゃんっ♡」

「はーい♡ はーちゃんのフミちゃんだよ♡ おいで♡」

「はーっ、はーっ」

「ふふ、はーちゃんどうしたいのかな♡ まずはむぎゅむぎゅする?」

 

 

 むぎゅむぎゅと抱き締める。

 硝煙と火薬の香りの中に、少女特有の甘い香りが混じる。

 すぐ近くにはーちゃんの顔がある。

 いつ見ても美人さんで可愛い♡

 お互いの吐息が掛かる距離で、私は目を細めて笑う。

 

 

「次はどうしたい? おしえて、はーちゃん♡」

「はぁ⋯⋯っ、はぁ⋯⋯っ♡ きっ、キスっ、フミちゃんとキス、したいです⋯⋯っ♡」

「よく言えました♡ じゃあ、しよっか♡」

 

 

 背中に回した左手に力を込め、わずかにはーちゃんの身体を倒す。

 ほんのわずかな距離。

 それが柔らかな温かさで埋まる。

 

 

「〜〜〜〜っっっ!!!」

 

 

 はーちゃんの綺麗な、アメジストのような瞳が震えている。

 まつ毛も綺麗で、美術品みたい。

 唇に伝わる熱がとても愛おしくて、何度もついばむようにキスを重ねた。

 

 

「ちゅ♡ ん♡ ちゅっ♡ ちゅ♡ はーちゃん♡ んっ♡ はーひゃ♡ ちゅるっ♡ んんっ♡」

「ふー⋯⋯っ! ふー⋯⋯っ!」

「んふふ⋯⋯っ♡ れるっ♡」

「んぅ!?」

 

 

 キスに夢中になってるはーちゃんの隙を突いて、わずかに開いた歯の隙間に舌をねじ込む。

 舌先がはーちゃんの舌を舐め上げ、はーちゃんが身体をびくんと跳ね上げた。

 それでも歯を閉じて私を傷付けまいとぷるぷる震えているのがとても愛おしい。

 だから存分に、可愛いお口を陵辱する事にした。

 

 

「ちゅっ♡ れろ♡ んぅっ♡ ちゅ、ちゅぅっ♡ れろっ♡ んぷ♡ ちゅっ♡ ちゅるっ♡ んぅ♡」

「んぅー、んぅーっ♡ ぷぁ♡ フミちゃ♡ んぅっ♡ んっんっ♡ んんぅーっ♡ ん、んん──⋯⋯⋯⋯っ♡」

 

 

 舐め、ねぶり、吸い、絡め。

 あらゆる角度からはーちゃんの舌を犯すと、はーちゃんは全身を大きく震わせて脱力した。

 ふふ、キスだけで気持ち良くなれる身体になっちゃったねぇ、はーちゃん♡

 でもまだダメ♡

 もっと気持ち良くしたげる♡

 

 

「んぅっ!? んー!? んぅーっ! んっ♡ ぷはっ♡ フミちゃ♡ んはっ♡ フミちゃんっ♡ ちゅるっ♡ んぅぅっ♡」

 

 

 まだ波が引き切っていないにも関わらず動き始めた私に抵抗しようとはーちゃんが唇を離そうとする。

 もちろん、ダメに決まってるよね♡

 腰に回していた右手ではーちゃんの後頭部を抑え、逃げられないように固定する。

 視界いっぱいに映るはーちゃんの瞳がいやいやと揺れるけど、はーちゃん大好きな私がここで止められる訳が無い。

 舌の裏を根元からなぞり上げると、一瞬はーちゃんの目がぐりんと裏返った。

 ふーん、そっかそっか♡

 はーちゃんはここが良いんだね♡

 責め立てるように重点的に舌を這わすと、はーちゃんは何度も大きく身体を跳ねさせる。

 交わした膝がぬるりと潤みを帯びた。

 

 

「ちゅ、ぷはっ♡ ふふ、ごちそうさま♡ はーちゃんとっても可愛かったよ♡」

「はぁー⋯⋯っ♡ はぁー⋯⋯っ♡ フミ、ちゃ⋯⋯♡ フミちゃ、ん⋯⋯♡」

 

 

 瞳にハートマークが浮かびそうなほど、はーちゃんの顔は淫靡に蕩けていた。

 もう一度、今度は慈しむように優しく口付ける。

 嬉しそうに微笑んで、はーちゃんは目を閉じた。

 いきなりの開花から連続での散華は流石のはーちゃんでも堪えたらしく、荒い息を吐きながらぐったりと私の上に横たわる。

 ちょっと上体を起こしてみると、三人が顔を真っ赤にして固まっていた。

 アルさんは私達を見ながらも無意識におへその下──紋章が浮かびそうな所を両手で隠すように押さえている。

 ムツキさんは両手で目を覆っているけど、指は完全に開かれていて最初から最後までガン見していたのが丸分かりだ。

 カヨコさんはパーカーのポケットに両手を入れたいつもの立ち姿だけど、何やら私を見る目が熱い。

 改めて三人に笑みを送ると、三人は弾かれたように足音を響かせながら逃げ出して行った。

 ありゃりゃ、ざーんねん♡

 取り敢えずはーちゃんをお風呂に入れてあげよっか。

 ほらはーちゃん、一緒にお風呂入るよー♡

 

 

 

 

 その後自分を取り戻したはーちゃんとお風呂でのんびり。

 最初は我を忘れて襲い掛かってしまった事をめっちゃ謝られた。

 どう考えても食べられてるのはーちゃんなんですケド♡

 というか私がはーちゃんを誘惑した訳だし、気にしなくて良い、むしろこれからいっぱいしよ、とさらに誘惑してみた。

 顔を真っ赤にしてお風呂の水面をぷくぷく言わせてたはーちゃんだったけど、じーっと見つめていると小さな声で「よ⋯⋯よろしくお願いします⋯⋯♡」と返ってきたのでもう一回襲った。

 てへぺろ♡

 お風呂でお互い裸だからか、すぐに全身を震わせてぴくんぴくんしちゃうの可愛すぎてズルい♡

 お互いに洗いっこしたりまたキスしたりと存分に遊んでから上がると、脱衣所でアルさんと鉢合わせた。

 なんかアワアワしてたから、はーちゃんと二人で挟み込みながら「今度は一緒にしてみませんか♡」って耳元で囁いてみた。

 アルさんはまた真っ赤になって固まってたけど、アルさんもはーちゃんも満更ではなさそうだった。

 広がるイチャイチャの輪♡

 取り敢えず服を着直してはーちゃんをエレベーターまで見送り、執務室へと戻る。

 自分の椅子に座ってのんびり一息。

 

 

「ふー⋯⋯っ」

 

 

 って違う♡

 エアちゃぶ台返しばしーん♡

 先生に見せる為に色々やったのに肝心の先生はどこなのよさ!

 モモトークを見るも特に連絡は無し。

 ウェーブキャットのスタンプ連打しとこ♡

 

 

「もーっ♡ 可愛いフミちゃんが待ってるのに、せんせーはどこに行っちゃったんだか♡」

 

 

 まぁその間にはーちゃんを堪能したんだけど。

 いやぁー可愛かった。

 私が男の子だったらもうどろどろになるまでやってたね。

 逆にはーちゃんが男の子だったらどうかな⋯⋯ダメだわ、多分あの時逢った時からずっとちゅっちゅしてる所しか想像出来ないし、再会したら再会したで一日中盛り合ってるケダモノになっちゃう。

 お互いに女の子でヨシ!

 ちなみにお互いに男の子なルートはどこにも無いです。

 有ってたまるか!

 キヴォトスでは人間の男の子は貴重なんだぞ!

 いっぱいたねまいて、やくめでしょ♡

 そんなバカな事を考えて時間を潰す。

 時計の針はそろそろ午後五時を回ろうとしていた。

 まだかなまだかなー。

 ソファーに寝転んでごろごろ。

 にゃーんにゃーんにゃー。

 すると、執務室のドアが開いた。

 先生だ。

 手ぶらな所を見るに、やっぱり生徒からのモモトークで飛んでいったらしい。

 

 

 “ただいまー⋯⋯えっ、あ、フミ?”

「んなー⋯⋯あ。おかえりせんせー♡ 待ちくたびれたよもうー♡」

 

 

 ソファーから起き上がって先生を出迎える。

 いつものようにおかえりのハグを要求するも、何故か先生は固まったまま。

 でもなんか鼻息は荒いような⋯⋯あっ。

 

 

「忘れてた♡ フミちゃん日焼けバージョンでーす♡」

 “ウッ”

 

 

 その場でくるっと一回転して、両手でハートマークを作る決めポーズ。

 らびゅん♡

 固まってた先生はなんらかのダメージを負って仰け反っていた。

 

 

 “えっ、フミそれどうしたの!?”

「復活が早い♡ 打たれ強くなってきた♡ エンジニア部のみんなに頼んで日焼けマシン作ってもらいました♡」

 “おぉ⋯⋯! 流石はエンジニア部だね、頼りになるなぁ⋯⋯!”

「もっと普段から労ってあげて♡」

 “⋯⋯それで、フミはそんな格好でどうしたのかな?”

「む、理性で立ち塞がるか勇者よ♡ ならば私の魅力で骨抜きにしてやるわ♡ ちらっ♡」

 “うおぉぉぉっ!”

 

 

 ホットパンツのボタンを外してジッパーを下げると、先生は両手の拳を握り締めて歓声を上げた。

 先生こういう風にジーンズとかホットパンツの前開けて下着や鼠径部見えるの好きだもんね♡

 さらに今日の私には網タイツがあるのだ。

 

 

「ほら、せーんせ♡ 約束してた網タイツと素足で、お腹ふみふみしてあげる♡」

 “本日はよろしくお願い致します”

 

 

 いつになくキリッとした顔で言う先生。

 決まってるけど絶対今じゃないやつ♡

 どこか落ち着かない先生の手を引いて、いつもの仮眠室へご案内。

 マッサージの為に着替えてもらってる間にエアコンの温度調整してアロマも焚いて♡

 

 

「はーい♡ 一名様ごあんなーい♡」

 “なんか緊張してきた⋯⋯!”

「じゃあ最初にふみふみからする?」

 “はい、よろしくお願い致します”

「いつもより素早い♡」

 

 

 いつものマッサージウェアに着替えた先生を連れてベッドへ腰掛ける。

 その途端先生は踏まれる為のベストポジションを求めて床へと転がり込んだ。

 待って♡

 情熱がすごい♡

 微調整をしてここだというポイントを見付けたらしく、仰向けになってどこか誇らしげに見上げてくる先生。

 なんだかワンちゃんみたいで可愛い♡

 よく見えるようにブラウスの前を全部開け、右足をゆっくりと回すように動かしながら先生の視線を私の全体へ向けさせる。

 

 

「ふふ、どこが見たいか教えてせんせ♡」

 “まずは網タイツとスパッツの間の疑似絶対領域かな!”

「こだわりが強い♡」

 

 

 お望みの場所を見せ付ける為に、先生の顔の方へ腰をずらした。

 ピンと脚を伸ばしてから、膝を曲げて先生のお腹の上に優しく足を置く。

 体重をかけないように注意しながら、下半身全体を先生の顔の方へと傾ける。

 

 

 “おぉ⋯⋯っ、絶景⋯⋯!”

「ふふっ♡ せんせ♡ 見てるだけで良いのぉ? 網タイツの端に乗ったむちむちお肉、触ってみない♡」

 “えっ、お触りも良いの!?”

「せんせーだけ♡ せんせーだけの、特別サービス♡」

 “⋯⋯ごくり”

 

 

 先生の右手がそろそろと伸び、私の太ももに触れる。

 指先が肌を滑る度に、私の心に幸せの電流が走っていく。

 

 

「あんっ♡ ふふっ、せんせーの触り方、やらしー♡」

 “ダメだった?”

「ううん♡ もっと触って♡ せんせーの為に日焼けしてきたんだから、いっぱい堪能して♡」

 “なら、お言葉に甘えて”

 

 

 今度は大胆に、網タイツごとしっかりと揉みしだいてくる。

 手の平から伝わる体温、好き勝手に形を変えてくる力強さ、なにより興奮を隠さない先生の目。

 どんどん、心が高まっていく。

 

 

「あぁんっ♡ せんせー♡ 触り方がやらしい♡ もっとぉ♡ もっと触ってぇ♡」

 “フミの太もも、すべすべなのに手に吸い付いてくるみたいだよ⋯⋯!”

「せんせーが喜んでくれてる♡ 嬉しい♡ 幸せになっちゃう♡」

 “私は先生としてダメになりそうだよ!”

「やんっ♡ 頑張ってせんせ♡ せんせーなら大丈夫♡ ほらっ♡ 頑張れ♡ 頑張れ♡ ふれーっ♡ ふれーっ♡ せ・ん・せっ♡」

 “それ余計にダメになっちゃうやつ!?”

「えぇっ♡ じゃあ⋯⋯♡ せんせ♡ ダメになっちゃえ♡ ガマンしないで♡ ほらっ♡ ほらっ♡ ダメになれっ♡ なっちゃえっ♡」

 “それはもっとダメになる!?”

 

 

 そう言いながらも、先生は太ももを撫でる手を止めない。

 それどころか空いた左手でふくらはぎをむにむにと弄んでくる。

 情熱的なマッサージに、思わず嬌声が上がる。

 

 

「ひゃぁん♡ せんせー、あんっ♡ そんなに私の脚、気に入ってくれたのぉ?」

 “うんっ、フミの脚は最高だよ!”

「にししっ♡ 嬉しいっ♡ せんせーの一番♡ もらっちゃった♡」

 

 

 思う存分撫で回され、解放された時にはもうくたくた。

 床に寝転がる先生の上に倒れ込み、いっぱい抱き締めてもらった。

 先生の胸板広くて大きい♡

 心臓の鼓動も聴こえる♡

 

 

 “フミ、大丈夫?”

「⋯⋯せんせー以外のお嫁さんにいけない身体にされちゃった♡」

 “そこまでは⋯⋯したかも”

「最初からせんせーのお嫁さん希望だから大丈夫♡」

 “⋯⋯卒業したらね”

「待ち遠しいなぁ⋯⋯私はいつでもおっけーですからね♡ せんせーがしたくなったら、いつでも♡」

 

 

 先生に幸せにしてもらった事で存在をアピールしだしたぽっちを先生の胸板にこすりこすり♡

 

 

 “⋯⋯逆に、フミがそう言ってくれるから先生として色々頑張れてるよ”

 

 

 気付いた先生は叱るように、網タイツを履いてない左脚の太ももをぺちんと軽くはたく。

 その衝撃で、また私の背筋に幸せが流れていく。

 

 

「あんっ♡ ⋯⋯ふふっ♡ 私がちょっとでも先生の助けになれていたのなら、とても嬉しいですよ♡」

 “いつも本当に助かってるよ。ありがとう、フミ”

「んふふ♡ どういたしまして♡ ⋯⋯この後、いつものマッサージもします?」

 “今日はやめておこうかな。⋯⋯我慢出来なくなりそうだから”

「じゃあ膝枕と耳かきも次回ですかね?」

 “次回もぜひよろしくお願いします!”

「ふふ、はぁい♡ ⋯⋯また、明日はお互い寝不足ですね♡」

 “だねぇ⋯⋯不健全な先生でごめんね”

「私はとっても嬉しいので問題なし♡ 本当は先生の衝動を全部受け止めたいんですから♡」

 “実はフミ、私の煩悩が生み出した幻だったりしない?”

「確かめてみますぅ? ほらほら♡ フミちゃんはここですよぉ♡」

 “うーん、幻じゃなく女神だった”

「お嫁さんですよぉ?」

 “卒業してからね!”

「何番目でも構いませんので♡」

 “構って!?”

「構ってほしいんですかぁ♡ てぃてぃ♡ なでなで♡」

 “そうじゃなくて! 嬉しいけど!”

「にしし♡ せんせーに喜んでもらえて幸せ♡」

 “やっぱり私に都合の良い幻覚じゃない?”

「確かめてみますぅ?」

 “しまった、無限ループの罠だ!”

 

 

 ピロートークを楽しんでから、後片付けをして一緒に晩ご飯を食べ、のんびりした後分かれて就寝。

 もちろん寝る前にめっちゃソロプレイに励んだ。

 そして翌日、二人揃って疲れた顔を突き合わせ、一緒に笑い合うのであった。

 めでたし♡

 

 

「あ、言い忘れてましたけどこの日焼け全面なんです♡」

 “全面、って?”

「白い所がない、全身日焼けって事です♡ 胸元も腰元も全部、褐色♡」

 “フミ、早速今日の夜マッサージお願い出来るかな!”

「にしし♡ 喜んで♡」

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