もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら   作:一ノ瀬 崇

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二十五話目

 軽く一眠りして起きると、まだ早朝と言っていい時間だった。

 ぐぐっと伸びをして目をやると、まだすやすや寝息を立てているコハルちゃんの姿が。

 眠る前は私が抱き締めていたのだけど、いつの間にかコハルちゃんが私を抱き締めて寝ていた。

 これじゃー起こしちゃうなーまいったなー♡

 という事で再びベッドの中へ。

 よく見るとコハルちゃんは口元をもにゅもにゅさせていた。

 試しに人差し指を差し出すと、軽く唇で咥えてぺろぺろと舐め始めた。

 これは⋯⋯えっちでは?

 私の心の副担任が勢いよく首をもたげる。

 人差し指を口から離すと、コハルちゃんは寂しそうに眉を下げる。

 再度人差し指を口に当てると、安心したようにちぅちぅ吸い始めた。

 おっほ♡

 これはしゅごいでごじゃる♡

 その時、私の脳髄に電流が走り抜けた。

 昨日は遅くなった為、いつもの着ぐるみパジャマではなく薄手のサテン生地のものだ。

 ワンピース型ではなく、前をボタンで留めるタイプの。

 そして今、私はノーブラである。

 ここから導き出される答えとは────そう、疑似授乳プレイである。

 最近はマッサージもご無沙汰、熱く火照る身体を持て余し気味な私はいそいそと胸のボタンを外し始める。

 鼻息荒く全てのボタンを外した私は目線を上げ──コハルちゃんと目が合った。

 んぉぉぉピンチですわよ♡

 

 

「んぅ⋯⋯フミ⋯⋯?」

 

 

 しかし、まだコハルちゃんは半分寝ている!

 ビンチはチャンス!

 すぐさま色気をしまい込み、慈愛に満ち溢れた表情と声色を作りコハルちゃんを優しく抱き締める。

 

 

「まだ早いから、もう少し寝てて大丈夫だよ⋯⋯♡」

「ん⋯⋯」

「一緒に二度寝、しよっか⋯⋯♡」

「⋯⋯⋯⋯ぅん」

 

 

 甘い声を残して、コハルちゃんは目を瞑る。

 優しく背中をぽんぽんしてあげると、やがて寝息が聞こえてきた。

 ⋯⋯⋯⋯っ、セェェェェェフっ!!

 危うい所だった。

 もう心臓はバクバクである。

 いやぁギリギリでしたわね。

 起きて普通にイチャイチャするのとはまた別、寝惚けて意識も曖昧な所にするイタズラというのは実に甘美で背徳的な愉しさと悦びがある。

 それを堪能してこその色欲。

 それを制御してこその歓楽。

 つまり────すやすやえっち最高、である。

 

 

「んにゅ⋯⋯フミ⋯⋯すき⋯⋯⋯⋯」

 

 

 おっ、やっば♡

 ちょっと幸せになるっ♡

 ふぅ、興奮が高まりましてよ。

 コハルちゃんの寝言に理性、いや平静を削られながら再び淫惑の宮殿へと足を踏み入れる。

 抱えるようにコハルちゃんを抱き寄せ、自然な体勢で口元にぽっちを寄せる。

 寝息にくすぐられて存在を主張し始めたぽっちがコハルちゃんの唇に当たり。

 

 

「────っ♡」

 

 

 やばっ♡

 良すぎるっ♡

 吸われるたびに幸せになるっ♡

 

 

「⋯⋯っ、ん⋯⋯っ♡ くっ、ふ⋯⋯っ♡」

 

 

 必死に息を殺して身体の震えを抑え付ける。

 少しでも気を抜けば嬌声が口から溢れ出てしまう。

 それを防ごうと歯を食いしばるも、甘い痺れが胸から胎へと走り抜ける為、呼吸すらままならない。

 

 

「んっ、んぅっ♡ ふ、ふっ、〜〜っ♡」

 

 

 どうにか声は抑えているものの、漏れ出る吐息は熱を帯びている。

 吹き出す汗で身体はびしょ濡れだし、腰は情けなくへこへこ動いている。

 無垢なコハルちゃんに穢してもらっているというこの状況も手伝って、私は凄まじい興奮の中に居た。

 なるほどこれは夜這いという文化が生まれる訳だ──などと頭の片隅で考えながら、私の身体は与えられる幸せに打ち震えていた。

 何度幸せに上り詰めたか分からない。

 すっかり全身を駆け巡る甘い痺れに支配された身体は、それでも弱々しく抵抗を続けていた。

 もう無理。

 そう思っても、まだ先の幸せへと押し込まれる。

 今の状態でコレなら、もし先生に寝ている所を襲われでもしたら⋯⋯?

 そんな妄想が生まれた瞬間、幸せのギアが七段ほど引き上げられた。

 

 

「んお゛ぉ゛っ♡」

 

 

 堪らず、喉が震える。

 慌てて歯を食いしばる。

 今の声でコハルちゃんが目覚めてしまわないか、震えながら視線を下げる。

 

 

「んっ⋯⋯ちゅ⋯⋯⋯⋯フミ⋯⋯?」

 

 

 いけない、目覚めてしまった。

 昏い幸福を貪る時間は終わった。

 上気した顔を隠す事なくコハルちゃんへ向け、震える身体を叱咤して微笑む。

 

 

「おは、よう⋯⋯っ♡ コハル、ちゃん⋯⋯♡」

「フミ⋯⋯? ちゅ、ん?」

 

 

 先程とは違い、意識がゆっくりと浮上している。

 同時に、口内にある不思議な突起に気付いたらしい。

 なんの考えもなく、コハルちゃんはその突起に噛み付いた。

 瞬間、視界が弾けた。

 

 

「あ゛ぁぁぁ゛っ゛♡」

 

 

 背骨がへし折れるくらいに身体を仰け反らせ、必死に意識を繋ぎ止める。

 今までで一番の強さ。

 脳が焼け付くほどの幸せを感じながら、肺に溜まっていた空気を全て吐き出した。

 私の反応にびっくりしたコハルちゃんが完全に目覚める。

 荒い呼吸を繰り返す私をきょとんと見下ろしている。

 なんて言い訳をしようか、と酸素不足の頭で考えているとコハルちゃんの顔が赤く染まっていく。

 

 

「っ、ごめんフミ!」

「⋯⋯ふぇ⋯⋯?」

「わ、私っ、寝惚けていたとはいえフミを襲っちゃうなんて⋯⋯っ!」

 

 

 身動ぐたびにコハルちゃんをお腹の上に乗せるような体勢になっていったからか、どうやら寝惚けて上に乗り襲いかかったと勘違いしているみたい。

 いやまぁ、襲わせたのは私なんだけども。

 でも、まずは泣きそうになっているコハルちゃんに伝えないと。

 私はゆっくりと右手を持ち上げ、コハルちゃんを抱き寄せる。

 困惑するコハルちゃんの耳元に熱い吐息を吹きかけながら、震える喉を鳴らした。

 

 

「だい、じょーぶ⋯⋯♡ いっぱい、きもちよくしてくれて、あり⋯⋯がと⋯⋯♡」

「フミ⋯⋯っ!」

「こんど、するとき、は⋯⋯いっしょ♡ いっしょ、に♡ きもちよく、なろー⋯⋯♡」

「っ!」

「こはる、ちゃん⋯⋯♡ すき⋯⋯♡ だいすき、っ♡」

 

 

 怒ってないよ、と頬に口付ける。

 そこで私は力尽きた。

 すやすやえっち連続幸せ返り討ち、その恐ろしいまでの気持ち良さに。

 私は再戦を誓って眠りに着いたのだった。

 

 

 

 

 

 いやぁ、久し振りにスッキリしたね。

 やはり禁欲生活が長引くと身体がどんどん敏感になる。

 というかシチュの力ってやっぱすごいのね、普段やってる乳繰り合いよりも興奮具合が違ったよ。

 今度ヒフミンにもやってみよう。

 お互いどハマりするかもしれない。

 これからの流行りはイメプレだよ!

 

 

「という訳でコハルちゃん」

「はい⋯⋯」

 

 

 私のベッドの下で土下座体勢になってるコハルちゃんへ声をかける。

 いや何故に土下座。

 コハルちゃんはむしろ被害者側なんだけどね。

 取り敢えず抱き寄せてベッドに戻ってごろごろ転がる。

 そのまま押し倒すような体勢になってコハルちゃんに優しく額ちゅー。

 

 

「終身刑♡ 私と先生のハーレム入りだから♡」

「ほへっ?」

 

 

 あらやだ可愛い♡

 改めて怒ってないよー、コハルちゃん大好きだよー、一緒にラブラブしよー、ついでに卒業したら先生ともしよー、一緒に子供産もー、と説明&説得。

 情報量の多さに目を白黒させていたが、唇にちゅーしてあげたら首を縦に振ってくれた。

 コハルちゃんげっとだぜ♡

 

 

「⋯⋯ヒフミもこうやって堕とされたのかしら」

「ヒフミンはなんか、こう、気付いたらやってた」

「えぇ⋯⋯?」

 

 

 魂が惹かれ合ってたんだよきっと。

 適当にぽやぽやしててもお互い好きになってたからね。

 さて、晴れてコハルちゃんもハーレム入りした事だし、今日はお赤飯でも炊こうかな?

 

 

「お赤飯はやめてね」

「代わりに何が良い?」

「じゃあフミが一番得意な料理で」

「おぉ⋯⋯難しいところ来た♡」

「材料が足りない?」

「ううん、好みが分かれそうだなーって」

「まぁ、楽しみにしてるわ♪」

 

 

 無事に仲良しから仲良し(嫁)になれたのでヨシ!

 気兼ね無くちゅーが出来るぞ!

 早速ちゅー♡

 

 

「んっ♡ ちゅ、ちゅっ♡ んぷっ♡」

「ひゃ、んっ、んぅっ」

「ちゅっ♡ コハルちゃん、舌伸ばして♡」

「んっ、こ、こぉ⋯⋯?」

「れろっ♡」

「ふなぁっ!?」

「れる、ちゅ♡ じゅるる♡ ちゅ♡ れぇ♡ りゅぷっ♡」

「〜〜〜〜っ♡」

 

 

 コハルちゃんの初べろちゅーも頂きました♡

 ぴくぴく震えて可愛い♡

 お手々を捕まえて恋人繋ぎにしてさらにべろちゅー♡

 お互い満足するまでしてから唇を離すと、もうコハルちゃんはとろとろだった。

 

 

「はぁ⋯⋯っ♡ もう、フミのえっち⋯⋯♡」

「えっちな私はキライ?」

「ばか。大好きよ、フミ♡」

「私も、コハルちゃん大好き♡」

 

 

 もう一度、今度は触れるだけの優しいキスをして起き上がる。

 えっちな汗も掻いたし、シャワーでも浴びに行こう。

 洗いっこして軽くイチャイチャしながらお風呂に浸かり、汗を流していつもの制服にお着替え。

 時計を見ると、まだみんなが起き出すよりも少し早い時間だった。

 

 

「ご飯の仕込みでもしておこうかな」

「何か手伝える事ある?」

「じゃあ味見と配膳と不意打ちちゅーでもしてもらおうかな?」

「ほぼ戦力外じゃないの!」

「にしし、なにせ私の一番の得意料理だからね♡」

「え、早速作ってくれるの?」

「大した料理じゃないから期待されるとフミちゃん困っちゃうかも♡」

「何言ってんのよ、アンタの料理が一番美味しいに決まってるでしょ」

「もう♡ そんな嬉しい事言うと襲っちゃうゾ♡」

「夜なら良いわよ」

「やん♡ コハルちゃん積極的♡」

「フミはただでさえライバル多そうだもの。攻める時に攻めて、私の存在を刻み込んでやるんだから♪」

「強い♡」

 

 

 コハルちゃんを侍らせて朝ご飯の支度を始める。

 作る料理は鶏ごぼうとタケノコの炊き込みご飯、マイタケと大根おろしの味噌汁、揚げ豆腐の根菜餡掛け、糸こんにゃくとたらこの煮物、甘く味付けた玉子焼き。

 至って普通の和食。

 メニューを聞いて、コハルちゃんは首を傾げた。

 

 

「特別な料理、ってイメージは無いけど⋯⋯これがフミの一番得意な料理なの?」

「うむー♡ 一見普通のご飯だけど、それが良いんだよ♡ 特別な記念日に出てくるご馳走じゃなく、なんでもない普通の日々の中で、今日も美味しいって思ってもらえるような料理が一番ステキだと思うから♡」

「そっか⋯⋯やっぱフミは最高のお嫁さんなのね」

「照れちゃう♡」

「そりゃ私みたいな小娘じゃ手玉に取られる訳だわ。アンタ実は年誤魔化してない?」

「なにおう、ピチピチの十五歳だぞお♡」

「千十五歳でも驚かないわよ」

「長命種すぎる♡」

 

 

 会話を楽しみながら料理を作っていく。

 あちらこちらから出汁の効いた良い匂いが漂い始め、私もコハルちゃんも腹の虫が祭囃子を奏で始める。

 匂いに誘われたのか、みんながぞろぞろと顔を出した。

 

 

「おはようございます♡」

「おはよう、良い匂いがするな♪」

「おはようございます、あ、この匂いは⋯⋯!」

 “おはよう、二人とも”

 

 

 早速ヒフミンが気付いた。

 いつになく上機嫌なその様子に、三人もなにかと期待を寄せる。

 コハルちゃんに手伝ってもらって配膳し、みんなで仲良くいただきます。

 

 

「ん〜〜っ♪ フミちゃんの本気ご飯、久し振りです♪」

「どれもとても美味しくて、箸が止まりませんね♡」

「フミ、おかわり!」

 “私もおかわり!”

「はいなー♡」

「わ、すごい。派手な味付けでもないのに、味覚がこれ以上ないくらい刺激されてる」

 

 

 差し出されるお茶碗に炊き込みご飯をよそいながら、みんなに声をかける。

 

 

「デザートに揚げ大福と緑茶もあるから食べすぎないでね?」

「フミ好き」

 “フミ、卒業したら一緒に住もう”

「やん、嬉しい♡」

「あらあら♡」

「アズサちゃんと先生が飯堕ちしました!?」

「いや、これは堕ちるわ。なるほどね、確かに一番得意な料理って言うだけの事はあるわね。私もおかわり」

「ほいさー♡」

 

 

 その後全員がおかわりをしてデザートも食べて一服。

 今日ばかりは始業時間をちょっとずらそう、という事になった。

 みんな大満足でなにより♡

 お昼ご飯は軽めに冷やし鬼ネギ蕎麦と鮭わかめおにぎりにしようかな。

 差し入れは揚げ大福のアイス版にしてみよう。

 

 

「揚げ大福アイス!? そんなのもあるのか!」

「フミちゃんと一緒に暮らしたら体重管理が大変そうですね⋯⋯?」

「ふっふっふ、肥えるのが嫌ならしっかり勉強してたっぷり運動するのだー♡」

「鬼! 淫魔! フミちゃん!」

「今私の事淫魔っつったか?」

「ひえぇぇぇ〜っ!?」

 “ごらんアズサ、あれが誘い受けだよ”

「なるほど、勉強になるな」

「先生、アズサに変な事教えないの」

 

 

 後ろから組み付いて脇腹からお肉を寄せてやる。

 おら見ろヒフミン、これがアンタの駄肉じゃい!

 恥ずかしいでちゅねー♡

 省みるって事を知らないのかよ。

 合宿生活でちょっとムチムチしてきた太ももをぺちぺち叩いて現実を解らせてやった。

 基礎代謝の高さに甘えるな♡

 散々にヒフミンを辱めてやったので解放する。

 この後みんなはまた小テストからの復習とテスト範囲の勉強だ。

 今回も全員小テスト合格でご褒美を用意してある。

 ぜひとも頑張っていただきたい。

 

 

 

 

 

 

「ちわーす♡ 脇野屋でーす♡」

 “お、来たね”

 

 

 小テストが終わった所で教室へ。

 今日もみんな顔が明るい。

 揚げ大福アイスを配り、先生とアロナちゃんの分も教卓に置いて緑茶淹れ淹れ。

 

 

「うぅ〜ん、中身がこしあんからバニラアイスになるだけでこんなに変わるんですね♪」

「求肥のもちもち感とアイスのとろける感じが良いですねぇ♡」

「あぁ〜⋯⋯っ、緑茶も沁みるわね♪」

「すごい⋯⋯! フミはお菓子の魔法使いだったのか⋯⋯!?」

「ふっふっふ⋯⋯実はこの大福アイス、まだ変身を残しているのだ⋯⋯♡」

「!? 変身!?」

「中身のアイスを⋯⋯なんとチョコにも出来ちゃう♡」

「チョコ⋯⋯⋯⋯!!」

 

 

 アズサちゃんの目が今日一輝いてる。

 他の三人も目を光らせてるね。

 

 

「なんとこの揚げ大福アイスのチョコ、カフェオレ、ストロベリーの三種類を⋯⋯小テスト合格でプレゼントしちゃいまーす♡」

「先生! 採点を! 早く!!」

 “わぁ、待ってアズサ!?”

「何をもたもたしているんだ! おっぱいか!? 揉むか!?」

 “女の子が軽々しくそんな事言っちゃいけません!”

「うーん、お手軽地獄♡ ほらアズサちゃん、落ち着いて♡ じゃないとおちち突くわよ♡」

「ひゃあんっ」

 

 

 取り敢えずアズサちゃんを不意打ちほっぺちゅーで制圧する。

 はーい、こっちで待ちましょうねー♡

 先生も後ろ髪引かれて指をわきわきさせないの♡

 ハナコちゃんは胸を隠してどうし⋯⋯あぁ、おちち突くであの感覚を思い出したのか。

 ムッツリさんめ♡

 

 

「うぅ、フミ⋯⋯捕虜への虐待は禁止されているんだ⋯⋯早く大福アイス食べたい⋯⋯」

「アズサってこんなキャラだったっけ?」

「あはは⋯⋯すっかり胃袋掴まれちゃいましたね」

「フミちゃんは女の子を誑かすプロですね♡」

「絶妙に否定出来ないラインで攻めてこないで♡」

 

 

 一旦みんなを落ち着かせて椅子に座らせる。

 今までにないくらい高まる期待の中、結果発表。

 

 

 

 

 第四回試験対策小テスト採点結果

 ──阿慈谷ヒフミ:92点 合格

 ──白州アズサ :77点 合格

 ──下江コハル :77点 合格

 ──浦和ハナコ :100点 合格

 

 

 

 

 見事全員合格ライン突破。

 ヒフミンに至っては90点の壁を超えてきた。

 やるじゃん♡

 

 

 “良いね、みんなの頑張りが着実に点数に表れて来ているよ。ヒフミはもう立派なトップ層入りだし、アズサとコハルも最初の点数が信じられないくらい成長してる。ハナコには簡単なテストかもしれないけど、その分みんなの勉強を見てくれて助かってるよ、ありがとう”

「あはは⋯⋯褒めすぎですよぉ」

「ふふーん♪」

「当然よ、エリートだもの♪」

「うふふ、みなさんのお手伝いが出来て嬉しいです♡」

「では小テスト合格祝いに追加の揚げ大福アイスを進呈しちゃいまーす♡ しかも! なんと今回は各三個ずつ♡」

「「いやっふーっ♪」」

 

 

 アズサちゃんとコハルちゃんがテンション上げ上げ((>ワ<)な顔)で両手を振り上げハモった。

 そのまま二人でワルツでも踊りそうな勢いだ。

 ヒフミンとハナコちゃんもわくわくを隠せない様子で両手を差し出している。

 くるしゅうない♡

 たーんとお食べ♡

 もちろん先生とアロナちゃんにも追加でお渡し。

 みんなで食べるともっと美味しくなるからね。

 

 

 “アロナがフミを崇め始めたんだけど”

「ストロベリーのアイスは材料にミルクも混じってるのでいちごみるく味でもありますからね」

 “なるほど、それで大喜びなんだね。ん、美味しい!”

「にしし、喜んでもらえてなにより♡」

 

 

 一口食べてはほっぺたを抑えて幸せそうにくねくねしているアズサちゃんを眺めながら、私も自分の分をぱくり。

 外側のカリカリと内側のアイスが面白い食感になってて食べてて楽しい。

 求肥自体もほんのり甘いから、アイスが溶けた後でも口の中が甘さでいっぱい。

 そこへ緑茶を流し込むと、とてもさっぱりして気持ちいい。

 お茶の甘みと香りでリセットして、また美味しい一口目を堪能出来る。

 これは悪魔の発明だったかもしれない。

 あ、食べ切ったアズサちゃんがまたしょんぼりしてる。

 可愛い♡

 

 

「なぜだ⋯⋯なぜお菓子は食べたら無くなるのだ⋯⋯」

 “いや食べたからだよ”

「ばにたす⋯⋯」

「ばにらないで♡ というかもう少ししたらお昼ご飯だけどお腹大丈夫♡」

「お昼ご飯!」

 

 

 しゃきっと元気になったアズサちゃん。

 可愛すぎか♡

 小テストで間違えた所を復習し、次回の得点源へと変えていく。

 もうみんな立派な成績上位勢なんじゃないかな。

 その後みんなでお昼ご飯を食べて、午後の勉強へ。

 私もシャーレの仕事をぽちぽちこなして、空いた時間ではーちゃんやアリスちゃん達にモモトークを送信。

 こんな感じで頑張ってるよー、と報告だ。

 今日は何事も無く過ぎていく。

 今までが濃密だった分、ちょっとした休暇みたいな。

 平和なまま日が暮れて晩ご飯タイム。

 みんなでシャワーを浴びてさっぱり。

 すっかり私は気を抜いていた。

 刺客が迫っている事にも気付かず。

 

 

「フミ、今日は私の番だ。一緒に寝よう♪」

 

 

 お゛っ♡

 可愛いの暴力♡

 

 

 

 

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