もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら   作:一ノ瀬 崇

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お試し! 複数当番制度!?

 耳に馴染んだ朝九時のチャイム。

 シャーレの始業時間を告げる音色と共に、執務室の扉が開いた。

 

 

「先生、おはよう」

 

 

 挨拶をしながら入ってきたのはアズサちゃん。

 いつものようにキリッとした顔付きで気合いも入ってやる気満々な様子。

 そんな彼女の後ろには、もう一人生徒が居る。

 

 

「おはようございます! イブキも来たよー♪」

「おはようございます☆ 先ずはこちらへどうぞー♪」

 

 

 両手をぶんぶん振って挨拶してくれるイブキちゃん。

 今日も可愛らしくて困っちゃうなぁ。

 そんな二人を温かく出迎えるのはアビドスからお越しのノノミさん。

 そう、今日は遂にシャーレ当番の複数人運用初日なのだ。

 リンちゃん先輩に稟議の叩き台を渡して色々調整してもらい、実際の運用にこぎつけてもらった。

 普段交流の無い生徒が顔を合わせる場になる事も考えて、記念すべき第一回はこちらで直接声を掛けてメンバーの選定をした。

 波風立たなそうで協調性の有る人選とも言う。

 

 

 “アズサ、イブキ、おはよう。今日はよろしくね”

「まずは歓迎がてら、プリンとカフェオレをどうぞー♡」

 

 

 拡張した来客用のスペースにお盆を持って行く。

 ご飯も食べられるように色々動かしたり家具を追加したりで、もうこの一角は執務室なのか休憩室なのか謎な空間になっている。

 こことは別にカフェも設置してあるからその日の気分でゆったりと過ごす事が出来る。

 仕事場とはいったい♡

 

 

「わ、フミ先輩のプリンー♪」

「フミのお菓子はどれも美味しいから好きだ!」

「ふふ☆ 同じレシピで作ってもフミちゃんのお菓子はなんだか特別な美味しさですよね♪」

 

 

 早速私のお菓子の話題で仲良く盛り上がっている。

 いやぁ、なんだか面映ゆいですなぁ。

 ニヨニヨしながらみんなを眺めていると先生に脇腹をつんつんされた。

 なんだよぉーやめろょー♡

 

 

 “フミが人気者で私も嬉しいよ”

「にしし、照れちゃう♡」

「あっ!」

 

 

 イブキちゃんが驚いたように声を上げる。

 どうやら仕掛けに気付いたらしい。

 キラキラした目を向ける先には忍者ニンペロのイラストが描かれたお皿。

 そう、プリンの下に隠しておいたのだ。

 アズサちゃんも自分のお皿にモモフレンズが隠れていた事に気付く。

 キャラはもちろんスカルマン。

 ノノミさんのお皿にはMr.ニコライが描かれている。

 みんな喜んでくれているみたいで、この日の為にヒフミンを連れてアンテナショップ行脚に行った甲斐も有るというもの。

 流石ファウストだけあって道中色んなイベントが有ったけど……それはまた今度お話しよう。

 

 

「スカルマンのお皿……!?」

「わぁ〜、とっても可愛いお皿です♧」

「後で洗っておくから、帰りに持ってって良いからね♡」

「良いの? やったー!」

「ありがとう、フミ!」

「とってもステキなプレゼント、ありがとうございます☆」

 

 

 イブキちゃんとアズサちゃんの、ぺかーっとした笑顔に癒される。

 これには先生もデレデレだ。

 ノノミさんもご満悦な様子でマイナスイオンを放出している。

 

 

「いやしかしこの人選は我ながら賞賛に値すると思う♡」

 “特に良い子達だからね。無事仲良くなれて一安心だよ”

「面倒くさそうなメンツや手が掛かりそうな組み合わせも有りますからね♡」

 

 

 特にゲヘナとトリニティの組み合わせは割と気を遣う。

 気にしない子も居るけど、なんやかんやライバル視してたりさらっと見下してたりする子も居るからね。

 後は引っ込み思案だったり内気で大人しい子は集まると無言で重苦しい雰囲気になりやすい。

 私や先生と話してばかりでお互いに交流無かったら、あんまり意味ないからね。

 わたわたして私と先生に助けを求めるはーちゃんやレイサちゃんはちょっと見たい気もするけど。

 うん?

 レイサちゃん?

 元気いっぱいだけど結構人見知りで不安もいっぱいな子だよ、仲良くなるまではちょっと大人しいタイプ。

 可愛いよね♡

 

 

「さてー、顔合わせも終わった所で早速今日の流れを説明するよー♡」

 “と言っても普段の当番の仕事とやる事は変わらないんだけどね。逆にシャーレの業務でやってみたい事とか、将来の仕事に関してチャレンジしてみたい仕事が有ったら一緒にやってみようと思うんだけど、どうかな?”

「社会見学、というやつだな。将来か……どんな仕事に就きたいんだろうな、私は」

 “急いで決めなくても良いんだ。どんな選択肢を選んでも、色々悩んだり後悔したりすると思う。それでも、そんな暗い気持ちを『まぁいいか』って吹き飛ばせるような、しなやかな心を育てる一助になれたなら私は嬉しい”

 

 

 おぉー……先生がカッコいい事言ってる♡

 思わずみんなとキュンキュンしちゃったよ♡

 その後みんなで先生をむぎゅむぎゅおしくらまんじゅうの刑に処した。

 どこまで惚れさせるつもりだオラァン!

 なおノノミさん以外ちっこいので先生の意識はほぼ背中と後頭部に集中していた。

 やはり物理的な包容力は負けるぜ!

 という訳でシャーレの通常業務をささっと終わらせて本命の数字を扱う書類へ取り掛かる。

 みんなの愛憎が篭もるであろう経費のお勉強だ。

 まぁ本格的なのはユウカさんが来た時にやるとして、今日やるのは将来お仕事をする時に必要な経費申請のやり方を実際のレシートを使って教えていく。

 なお先生のレシートなので経費に入ったり入らなかったりする。

 一応全部保管しててえらい♡

 

 

「例えば交通費。定期券を買ったらその写し、電子マネーで払うなら最初に出社ルートと経費試算表みたいなのを提出するよー♡ この辺は会社ごとに細かいやり方が違うから、確認はしっかりね?」

「経費申請をしたらどうなるんだ?」

「だいたいは月ごとで計算して、翌月か翌々月のお給料にプラスされて支払われるね。月二十万のお給料で交通費が一万だったら、次のお給料が二十一万になるよ♡ これは会社からのお給料じゃなく、みんなが仕事の為に自腹切ったのを補填する為のお金だから♡」

 “フミ、良く知ってるねぇ……!”

「ホントはせんせーも知ってないとダメなんだゾ♡」

 

 

 流石は書類の山を前に途方に暮れていた先生だ、事務作業の知識に疎い。

 まぁ教員と会社員じゃ求められる知識もスキルも違うからそこは致し方なし。

 むしろ先生と生徒の立場を逆転させて色々一緒に勉強しつつお楽しみも出来るからヨシ!

 ゆーわく家庭教師プレイでもするか!

 

 

「弾薬費とか修繕費の算出も大事だよ。使ったり壊したりした分だけ掛かるお金だから、この辺は平和な方が安くなるねぇ♡」

「自販機で買えるとはいえ、補給回数が多いと結構な金額になりますね♧」

「いっぱい撃ってたらプリン一週間分とかになってる事もあるもんねー」

「プリン本位制なイブキちゃん可愛い♡」

「うん、弾は効率良く使わないと。懲らしめた不良からもらっていくのも限りは有るから」

「アズサちゃんは世界観がポストアポカリプス♡ 不良生徒は動く弾薬ボックスじゃないのよ♡」

 

 

 いやまぁゲヘナの娘はレイダーみたいな発想してる事多いけども。

 肩にトゲ付いたやつとか売れるかな?

 

 

「こういう細々とした書類仕事は目立たないけどすっごく大事だから、覚えておくと役に立つと思うよー♡ 少なくともせんせーはお礼言ってハグしてくれる♡」

 

 

 その言葉にみんなの目がキラリと輝く。

 対する先生は眼圧に思わず腰が引けてるね。

 その後は先生のレシートを手早く仕分けてデータ入力していく三人の姿を眺めつつカフェオレをくぴくぴ。

 凄い勢いで処理されていくもんだから、先生が隠そうとしていた限定版オモチャの購入履歴やらちょっと奮発して贅沢しちゃったデリバリーお寿司の証拠やらが白日の下に晒されたのだった。

 ユウカさんが居なくて良かったと息を吐いている先生だけど、それ多分後でユウカさんのチェック入ると思うんですケド♡

 詰めが甘い♡

 温かく見守っていると、突如先生は私に向き直る。

 

 

 “怒られる時は、一緒だよ”

「待って♡」

 “フミだって白子ポン酢軍艦とかウニ包みとか頼んでたじゃない! 一緒に怒られようよ!”

「お寿司はともかく、私はオモチャ買ってないのでー♡」

 “ずるいぞ!”

「ずるくないでーす♡」

 

 

 縋り付くようにひしっと腰元に抱き着いて来る先生を引き剥がすべく、おでこにてぃてぃと不許可のハンコを押していく。

 こんな事もあろうかと作っておいた特注のハンコだ。

 もちろんインクは付けてないので、先生のおでこに面白い凹みが出来ていく。

 

 

「ふふっ、先生ったら子供みたいですね♧」

「フミ先輩、イブキも先生にハンコ押してみたい!」

「私もその後にやってみよう。普段頼もしい先生がこんな風に可愛くなるのは、なんか、良いな」

 “ハッ、みんなの目が微笑ましいものを見る目に! 普段の私に戻らねば!”

「手遅れなのでは♡ ビタミンCが不足してると皮膚に付いた痕が消えるのに時間掛かるって言いますけど、せんせーの肌年齢はどうかなー?」

 “うっ、さ、最近はサラダや果物も食べてるから!”

「二日に一食の頻度は食べてるって言えないんですよ♡」

 

 

 うりうりー、とおでこに刻印してハンコをイブキちゃんに手渡す。

 果たしてイブキちゃんはどこに押すのか。

 おでこかほっぺたかな?

 と、そんな風に考えているとイブキちゃんはハンコを構えたまま先生に笑顔で問う。

 

 

「先生、今度イブキとデートして♪」

 “おぅっ?”

 

 

 予想外の言葉に思わずアシカになる先生。

 なるへそ、イブキちゃんもしっかり女の子だねぇ。

 

 

「一緒にご飯を食べて、一緒に遊んで、一緒のお布団で寝るの!」

 “そ、それはちょっと私には刺激が強いかな……?”

「ていっ♪」

 

 

 ぐりっ、とほっぺたへ不許可を下す。

 再び、イブキちゃんは先生へと笑顔を向ける。

 

 

「イブキと一緒に、ご飯を食べて遊んでお休みするの!」

 “え、ええっと……”

「ていっ♪」

 

 

 今度は反対側のほっぺたに押される不許可ハンコ。

 無限ループ入ったねぇ。

 数回抵抗していた先生だったけど、結局はイブキちゃんの笑顔の圧に負けて約束させられていた。

 当然アズサちゃんとノノミさんにも同じ事を約束させられたのは言うまでもない。

 ガードよわよわ♡

 

 

 “勢いのままにとんでもない事を約束してしまった気がする……”

「この期に及んで確信持ててないのはダメでしょ♡ 他の子にバレたら収拾付かなくなっちゃうゾ♡」

 “どうしようフミ?”

「広まったら大勢の子達とわちゃわちゃ騒動に発展してデートもうやむやになっちゃうから、言い触らさないようナイショの秘密にしましょ♡」

「うん、解った」

「はーい♪」

「私達と先生だけのヒミツですね☆」

「という訳で約束は約束なので、三人とのデートは楽しんでください♡ あ、手を出すと正妻戦争が起きそうですからヤるなら覚悟を持って♡」

 “手は出さないよ!?”

「私ならいつでもオッケーでフリーですよ♡」

 “…………出さないからね?”

 

 

 それにしても、いつもはここまでグイグイ来ないイブキちゃんが猛烈アタックしてるのは珍しいね。

 その辺どうなのかつんつんしてみた。

 

 

「先輩たちはみんな、ステキな人だから……子供なイブキじゃ、先生をメロメロに出来ないかも、って」

「なるへそー。どうなんです、せんせ?」

 “確かにみんな魅力的だけど、イブキもステキな女の子だよ。今でこれだけ可愛いんだから、将来は私なんか声も掛けられないくらいの美人さんになるよ”

「えへへ……そしたら私から先生に声をかけるから大丈夫だよ♪」

 “それは楽しみだね”

「いつものクソボケなのか全てを受け入れた世界線なのか判断に困る♡」

 “そんな! 私はいつだって正直さ!”

「近所でも評判だもんねー♡」

 

 

 

 

 

 

 という訳で大好評のうちに終了した複数当番初日。

 みんなにモモフレンズのお皿と追加でガトーショコラのお土産を持たせて見送り、飲み物や駄菓子を買うついでにソラちゃんをもちもちしてカフェへ。

 テーブルやソファー、ダーツマシンやコーヒーマシン、各種ボードゲームやお気に入りの漫画等の雑多な家具を手当たり次第に設置して出来上がった、シャーレで一番統一感の無い部屋だ。

 パーテーションで仕切ってあるけど、ビニールプールや簡易温水シャワーや人工ビーチもある。

 イメプレ用かな?

 普段から誰でも自由に使っていい施設となっていて、土日にはのんびりとここで過ごしている生徒も多い。

 戦闘はご法度なので入口の鍵付きロッカーに銃を預けて入室するタイプだ。

 先生も普通に利用するからね。

 危ない事は禁止なのだ。

 

 

「んー? 今日は誰も来てないのかな?」

 “珍しいね。使用記録は……あ、今日は朝から誰も来てないみたいだよ”

 

 

 壁掛けボードの使用記録欄は真っ白のまま。

 ロッカーも全部空いてるし、今日の利用は私達が最初みたいだ。

 なんだか得した気分。

 

 

 “それじゃ適当に座ってのんびりお菓子でも”

「せんせ♡ こっちこっち♡」

 “フミ?”

 

 

 窓際すみっこ、木目のパーテーションで仕切られた空間へと先生を手招き。

 ボックスタイプの壁と小さな鍵でしっかり区切られた、ちょっとした小部屋。

 そこには三人くらい座れそうな大きいふかふかの椅子とレースカーテンの付いた窓、椅子と同じくらいの幅のテーブル、そして小さな豆電球。

 密会に使えそうな、秘密基地感溢れる場所だ。

 空調の改良による快適性と新素材の使用による防音性が以前のものより増している。

 こんなん使うしかないじゃない!

 

 

「どーん♡」

 “おっと”

 

 

 ソファーに先生を座らせて、股の間に腰を下ろす。

 背中を預けると温もりが伝わってくる。

 先生は突然の事に頭を傾げていたけど、すぐに左手をお腹に回して右手で頭を撫でてくれた。

 

 

「うむうむ、分かってらっしゃる♡」

 “どうしたの、フミ?”

「甘えたくなったのですー♡」

 “甘えたくなっちゃったかー。今日の為にフミ頑張ってくれたもんね。よしよし”

「にししー♡ くるしゅうない♡」

 

 

 後頭部をぐりぐり押し付けると、対抗するようにわしゃわしゃと力強く撫でられる。

 いやぁん、先生に乱されちゃう♡

 ちたぱた暴れると窘めるように大きな左手が私のおへそ周りを優しく撫で回す。

 伝わる熱と慈しむ手付きに、身体が溶けていくような安らぎを感じた。

 

 

「あぁ〜……♡ せんせー、それだめぇ〜……♡」

 “ふふ、弱点がいっぱいだね?”

「せんせーに私の弱い所全部知られちゃう♡」

 “もっとフミの事を教えて欲しいな”

「やぁん♡ せんせーに勝てなくなっちゃう♡ いつでもどこでも簡単に押し倒される、よわよわフミちゃんになっちゃう♡」

 “フミはいけない子だなぁ……!”

 

 

 きゅっ、と耳たぶを抓まれる。

 それだけで腰が砕けたように私の身体はふにゃふにゃになってしまう。

 

 

「だめぇ、逆らえなくなるぅ♡ どんどんせんせー専用に躾けられちゃうよぉ♡」

 “そのつもりだからね。……将来、どんなに素敵な相手が現れたとしても、フミを誰かに委ねたりしたくないから”

「んぉ゙っ♡」

 

 

 囁くと同時に強く抱き締められ、ちょっと至った。

 身体のスイッチが入ってしまったのを感じ取ってか、先生の身体も少しずつ変化していく。

 具体的には、お尻の辺りに硬くて熱いものが、こう、すりすりと。

 幸せ過ぎてヤバいですの♡

 

 

「せんせ♡ せんせー♡」

 

 

 媚を詰め込んだ甘ったるい声を出しながら、両手を上げて先生の首に回す。

 そのまま啄むように首筋へ唇を寄せると、先生は右手を頭から外して私のおでこを軽く弾いた。

 

 

 “まだダメだよ”

「あぅんっ♡」

 “ノっちゃう私も悪いけど……フミはえっちだね”

「むぅ♡ 早くオトナになりたいなぁ♡」

 “私も待ち遠しいよ。さ、えっちなのは抜きにしてのんびりしよう”

「はぁーい♡」

 

 

 今回も先生の理性の壁越えは果たせなかった。

 なかなか手強い♡

 お腹に回された手を両手で押さえながら左に倒れ込み、先生と一緒に寝転がる。

 まったりくったり。

 心地よい温かさに、ついつい欠伸が出ちゃう。

 

 

 “お昼寝しちゃう?”

「しちゃおっかー♡ 夕方だけど♡」

 “こういうの、何寝って言うんだろうね?”

「ごろ寝♡」

 “確かに”

 

 

 中身の無い会話を楽しみながら二人してふにゃふにゃ眠りに就く。

 ほんの三十分くらいだけど、すっごい充実した。

 心なしか肌も艶々してる気がする。

 名残惜しいけど起きるかー、と身体を起こそうとする。

 けど、先生の腕が私をがっしり捕まえて離さない。

 やぁん熱烈♡

 どうにか外れないかともぞもぞ動いてると、眠ったままの先生がぐいっと身体を抱き締めてきた。

 あぁん大胆♡

 

 

「やん♡ せんせーったら甘えんぼさん♡」

 “んん……すぅ……”

 

 

 軽く身じろぎはするけど先生はまだまだ夢の中。

 目覚めが近いのか先生の副担任は元気になってる。

 今度お風呂に乱入してサイズを確かめたい所さん。

 あの定規お腹に当てるやつやってみたい。

 そんな事を考えていると、不意に先生の腕が動いた。

 お腹に回されていた両腕が肌をなぞるように上の方へと。

 

 

「んやっ♡ せんせ、あんっ♡」

 

 

 まだまだ成長してない辺りをむにゅりむにゅりと揉みしだかれる。

 眠っているからか今までに無い力強い手付きに堪らず翻弄されてしまう。

 なにこれ屈服感が凄い♡

 抑え込むように身体を曲げているせいか、お尻に副担任が擦り当てられている。

 えっ、どうしよう。

 脱いだ方が良いのかな♡

 寝ている先生に純潔を散らされるのも一興ではあるけどもちょっと特殊過ぎる初体験になっちゃう。

 けれど動けば動くほど、先生の腕は強く私を抱き締めて逃げ出さないように引き入れる。

 肺に先生の体臭が混じり、多幸感で頭がくらくらする。

 

 

「んっ♡ ふっ♡ ふーっ♡」

 

 

 漏れ出る嬌声を噛み殺し、快感に震える身体を抑え付ける。

 そんな私の努力を嘲笑うかのように、先生は右手で粘土をこねるように手のひらで転がす。

 硬くなったぽっちの感触が面白いのか、手のひらの中心に擦るようにぐりぐりくにくに、まるでオモチャみたいに。

 そうして暫く好き放題弄ばれてようやく先生が目覚めた。

 腕の中には幸せいっぱいで力無く痙攣する私の姿。

 手のひらには小さなお胸の柔らかい感触。

 そして何やら濡れそぼったお互いの腰元。

 

 

 “……えっ、あ、えっ……?”

 

 

 合体はしてないからセーフ♡

 すっかりぬるくなったお茶を飲んで一息ついた所で正座している先生のほっぺたをつんつん。

 

 

「寝てる時は大胆だねせんせー♡」

 “申開きもございません……”

「今度マッサージの時に同じ事してくれたら許す♡」

 “え、いやでもそれは”

「ストレス解消も兼ねた、私とせんせーだけのヒミツ♡ それに、今度は私がせんせーを良くしてあげるから♡」

 

 

 胸元に先生の頭を抱き寄せ苦しくない程度にむぎゅーっと抱え込む。

 ちっぱいでも先生が喜んでくれるならヨシ!

 

 

「にしし、この胸でもせんせーが満足してくれるって解ったのが今日の収穫ー♡」

 “うぅ、どんどんフミに溺れてしまう……”

「いっぱい溺れて♡ 私の全部、せんせーのものだから♡」

 “ダメ人間になっちゃうよぉ!”

「お互い引きこもっても問題ないだけの資産あるのが怖くて困る♡」

 “それは本当にそう”

 

 

 取り敢えずミレニアムの方を二人で拝んでおいた。

 なーむー。

 ユウカさんのお陰でお金の心配も無いし、今日は豪勢にやっちゃうか!

 

 

「という事で出前でも取ります?」

 “あ、ここ頼んでみようよ。美食研究会オススメの1ポンドステーキとガーリックライスのセットだって”

「思いの外ガッツリ♡」

 “煩悩を叩き出すのに食欲を使おうかなって”

「私はいつでもウェルカムなのになー♡」

 “未成年淫行で捕まっちゃうかな!”

 

 

 対策にそのうちヴァルキューレも誑し込んでおこう。

 一先ず秘密基地から出てお互い着替えるついでにシャワーを浴びに行く。

 どうせなら一緒に入ろうかと提案したけど襲いかねないからと結構ガチ目にお断りされた。

 聞けばごろ寝の最中、とてつもなく過酷な夢を見たらしい。

 相手は私だとか。

 ふーん、へー、ふーん♡♡♡

 ちょっと顔が熱くなったのを自覚しつつ居住区の自室でシャワーを浴びながら色々と発散して着替えを済ませ、カフェに戻る。

 先に待っていた先生は落ち着いた様子でどこかスッキリしていた。

 悟り開いてそう♡

 程なくして届いたステーキ弁当をつつきながら談笑タイム。

 

 

「そう言えばどうでした? 複数当番」

 “仕事自体は私とフミでだいたい回せるし、今日みたいに生徒達の交流の場として使っていけたら良いね”

「人選もだいぶこっちで調整しましたけども」

 “ゆくゆくは気にせず集まれると良いよね”

「ですねー♡ みんな仲良くが一番♡」

 “明日も複数当番なんだっけ?”

「ですね、明日は連邦生徒会のシステムでランダムに抽選みたいですけど。そろそろ発表されましたかね?」

 “どれどれ……アロナ、どうかな?”

 

 

 シッテムの箱がぴこぴこ光って何やら喋っている。

 エンジニア部に頼んで通訳ソフトとか作れないかなー。

 アロナちゃんともお話したいし。

 

 

 “えぇ……?”

「どしたのせんせー♡」

 “明日の当番生徒なんだけど”

「うんうん♡」

 “ゲヘナからアコ、トリニティからハスミ、ミレニアムからユウカだって”

「待って♡」

 

 

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