もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら   作:一ノ瀬 崇

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しあわせな夢に振り回されて

 いつもの始業時間よりも早い午前六時。

 欠伸を噛み締めながらまったりとお茶をくぴくぴ。

 今日は日曜日。

 シャーレの業務は突発的なものを除けば無いと言っていい、久し振りの完全オフの日だ。

 習慣でこの時間に起きたは良いけど予定は何も無い。

 

 

「んー……せんせーに朝駆けでもするかぁ」

 

 

 コップを置いてのそのそ起き出し、パジャマ姿のまま自室代わりに使っている仮眠室を後にする。

 目指す先は同じく仮眠室の先生用に区切られた部屋。

 そろーりそろーり、音を立てないようにゆっくりドアを開けて部屋の中へ。

 お目当ての先生はぐっすりと眠っている。

 半袖のシャツと短パンの、実に扇情的な格好。

 

 

「おじゃましまーす♡」

 

 

 もちろん潜り込む他ない。

 先生の胸元までもぞもぞと這い寄り腕を回して密着。

 体温で蒸れた先生の匂いを肺いっぱいに吸い込むと頭がくらくらするほどの幸福感がやってくる。

 堪らず熱い息を吐いていると、寝返りを打った先生に抑え込まれる。

 ちょうど腕の中にすっぽりと収まる体勢だ。

 なにこれしゅごい♡

 こないだ知った事だけど、先生は寝ている時手近なものに抱き着く癖が有る。

 つまりこうして懐に入れば普段とは違う力強さで抱き締めてもらえるという訳だフゥーハハハ!

 んお゙っ♡

 気を抜いていた私のお尻を先生の右手が鷲掴む。

 沈み込む指に圧し潰されむにゅりむにゅりと自在に形を変えながら、私の脳に甘い痺れを叩き込んでくる。

 左手は私の背中に回され逃げ出さないようにしっかりと捕まえている。

 

 

「んふっ……♡ せんせーったら、もぅ……♡」

 

 

 そんなに心配しなくても私は逃げないよーっ♡

 パジャマのボタンを外してシャツ越しに胸を当てて密着くにくに♡

 私の鼓動と先生の鼓動がゆっくりと混じり合い、少しずつ一つになっていく。

 普通に抱き合うより余程えっちな気がする。

 気付けば、勝手に腰が先生を求めてへこへこ動いてた。

 これじゃヒフミンを笑えない。

 

 

 “ん……フミ……?”

 

 

 まだ意識のはっきりしていない声色で先生が尋ねる。

 見上げればいつもよりふにゃふにゃした顔で目をつむったままの先生。

 半分くらいは寝てそう。

 

 

 “んー……”

 

 

 そして何を言うでもなく、先生は顎を引いて鼻先を私のつむじにくっつけた。

 そのまま少し深く吸われる。

 むずむずとくすぐったい。

 

 

「うひー♡ くすぐったいよ♡」

 “フミはいい匂いがするね……”

 

 

 匂いを嗅ぎながら更に深く私を抱き締める先生。

 両手だけじゃなく両脚も回されて、もはや私に抵抗する術はない。

 元から無抵抗だけども♡

 そうすると当然、全身が先生の身体に密着する。

 何がマズイって寝起きでフルおっきな副担任が私の先生専用職員室を訪ねているのだ。

 薄い布三枚で隔てられただけの、お互いの大事な場所。

 熱をもったそれが、布越しに私を征服しようと擦り上げてくる。

 

 

「んぁっ♡ せ、せんせ……♡」

 

 

 声に媚が滲む。

 堪らず腰が跳ねて身じろぎしたのを咎めるように、先生は私の方に身体を大きく傾けた。

 ぐらり、と先生の身体が私に覆い被さる。

 

 

(んぅぅっ♡ ヤバ♡ これヤバいって♡♡)

 

 

 組み敷かれて先生の体重が全身に掛かる。

 心地よい重みに酔っている場合じゃない。

 全体的に体重が掛かっていると言う事はつまり、副担任が職員室をノックする勢いも強くなると言う事。

 

 

 “んん……フミ……”

「ふーっ♡ ふーっ♡♡」

 

 

 歯を食いしばって嬌声が漏れるのを防ぐ。

 そんな私の努力を嘲笑うように、先生は夢うつつな様子で腰を上下に擦り付けてくる。

 なんだか分からないけど気持ちいい、くらいの認識で動いているんだろう。

 もっとも、動かれる私には堪ったものではない。

 擦れる度に甘い痺れが脳髄を焼き、柔肉が主を迎え入れるべくその口を小さく開いてよだれを垂らしている。

 

 

 “ぅ……ん、……あれ、フミ……?”

 

 

 頭がチカチカ明滅を繰り返していると、ようやく先生が目覚めたらしく上体を起こした。

 すると当然、下体が沈み込む。

 

 

「お゙ごっ♡♡♡」

 “うわっ、フミごめん!? え!? 何でフミ!?”

 

 

 体勢がずれた事で副担任ごと落とされた腰が、私のお腹もろとも一番大事なお部屋をこりゅっと圧し潰した。

 今まで味わった事のない感覚に脳が震える。

 でも悪くはない。

 むしろ癖になりそうまである。

 新しい扉に手を掛けている私とは裏腹に、先生は軽くパニックになっていた。

 腕を着こうとするもまだ頭が覚醒しきっておらず肘を曲げたままアレコレ動かすけど、その度に私の顔が先生の首元に埋まっては離れを繰り返す。

 汗も掻いて濃厚になった先生の匂いが鼻腔をくすぐり、中から私を溶かしていく。

 そうしてわちゃわちゃする事たっぷり十分。

 

 

「いやー、軽い気持ちで潜り込んだら返り討ちにされたでござるの巻♡」

 “なんか、もう、朝から疲れたよ……”

 

 

 互いに汗を掻いておでこが艶々している。

 しかも一部分は私のしずくで色が変わっている。

 これは洗濯コースだね。

 

 

 “と言うかフミ”

「はーい♡」

 “本気で我慢してもらわないと困るんですけど!”

「えー♡ だってせんせーが欲しくて、最近指だけじゃ物足りなくなっちゃって……♡」

 “いやまぁ、私も最近見る夢はほとんどフミ相手だけど”

「みんなにはナイショでしちゃお♡♡ ほらぁ、私のここ、せんせーに愛されたくて泣いちゃってるよぉ……♡♡」

 “ゆ、誘惑しないで……!”

「せんせーがシたくなったらいつでも使って良いんだよぉ♡ 前からでも後ろからでも♡ 立ったままでも押し倒しても♡ 好きなだけ動いて、せんせーのを私の奥に、びゅーっ♡ びゅーっ♡ っていっぱい注ぎ込んで♡♡ お腹大きくなった私と、ミルク呑ませ合いっこしよぉ♡♡♡」

 “う、うぅ……”

「今も、ほら♡ 私をちょっと押すだけで、無抵抗にころんってなっちゃうよ♡♡ せんせーの好きな時に使えるお嫁さん穴だよぉ♡♡♡」

 “うっ、うっ…………うわぁぁぁぁああぁ!!”

 

 

 脚を広げて両手で迎え入れる格好をして微笑みかけると、先生は凄まじい勢いで走り去って行った。

 予想外の動きに呆気に取られていると、シャワーの水音と共に“冷たっ!?”と先生の悲鳴が聴こえてきた。

 どうやら煩悩を振り払う為にシャワーを浴び、ついでに発散するつもりらしい。

 

 

「……ふふっ、もう♡」

 

 

 意気地なしと言うべきか、身持ちが固いと言うべきか。

 先生のそんな所も堪らなく愛おしい。

 すかさず、先生の着替えと私の分の着替えを手に脱衣所へ突撃。

 普通の漫画やアニメならここで追撃を止めるヒロインが多いけど、私は手を抜かない。

 いやこれから手で抜いてあげに行くんだけど♡

 

 

「と言う訳でノックせずにもしもーし♡」

 “えぇぇぇっ!? ナンデ!? フミサンナンデ!?”

 

 

 ガチャっと浴室のドアを開いて中に侵入。

 もちろん服は脱ぎ捨ててすっぽんぽんである。

 視界には先生の裸体が広がっている。

 うひっ、鼻血出そう♡

 素早く先生の背中に抱き着いてぷっくり立ち上がったぽっちを押し付けすりすり。

 左手はおへその辺りを押さえるように回して、右手は太もも周りをさわさわなでなで♡

 先生は腰を引きながら焦ったように私を引き剥がそうとする。

 

 

 “ちょっ、フミさん!? 本当にダメだから!?”

「だいじょーぶだいじょーぶ♡ 私がせんせーの身体を綺麗に洗ってあげるだけだから♡」

 “全然安心出来ない……!”

「でもぉ、コッチは洗って欲しそうにしてるよぉ♡♡」

 “うっ”

 

 

 右手を伸ばして熱くて太くて硬いものに指を絡める。

 びくん、と強く脈打つ副担任。

 すっご♡

 コレが私の中に入っちゃうんだぁ……♡♡

 やわやわゆるゆる、と形を確かめるように指を滑らせる。

 

 

 “うぁっ! フミ、動かさないで……!”

「あっ、痛くしちゃった……?」

 “ちが、気持ちよすぎて……!”

「良かった♡ 私の手で、いっぱい良くなって♡」

 “フミ……!”

 

 

 広い背中に唇を何度も落としながら、右手で優しく、少しずつ早くなぞり上げていく。

 先生の身体から立ち上るオスの匂いが強くなっていく。

 熱めのシャワーが壁を叩く音に混じって、互いの荒い息が浴室を震わせた。

 背中にぽっちを押し付けくにくに、太ももにお豆を擦り付けくちくち、右手でご立派様を優しくこきこき♡♡♡

 私から溢れる蜜が先生の太ももを濡らし、体臭を混じり合わせていく。

 

 

「あぁん♡ いいよぉ♡ せんせーのびくびくしてるぅ♡」

 “フミ、それダメ……っ!”

「うれしい♡ せんせーが私で気持ちよくなってくれてるぅ♡ せんせーすき♡ だいすき♡♡」

 

 

 上下に擦る右手にぬるぬるとした感触が少しずつ広がってきた。

 シャワーのお湯とは違う液体の感覚。

 気持ちよくなると出てくる、男の人の蜜。

 

 

 “フミっ、もう、もう……!”

 

 

 先生の声が切羽詰まってきた。

 何かを懇願するかのように私の名前を呼んでくる。

 もう至っちゃう?

 そうしたら、先生のミルクがとぷとぷ溢れちゃう?

 そんなの──もったいない。

 

 

 “うぁっ、フ、フミ……?”

 

 

 突然ぴたりと動きを止めた私に、先生が戸惑いを乗せた声を上げる。

 右手の中の副担任は刺激を求めて不規則に脈動を続けているけど、私の手はそれを押し留めるように動かない。

 その右手をそっと解き、私は先生の正面に回って壁に背中を預けて両脚を開いた。

 ぽっちもお豆も、大事な所を全部、先生に見えるように。

 奥まで見えるように、両手の指で開いて。

 

 

「浴室の壁なんかに出しちゃダメ♡ せんせーのミルク、全部私のここに注いで欲しいの……♡ ここ、見えるでしょ……♡♡」

 “フ、フミ……っ”

 

 

 先生は前屈みになって血走った目を私に向けている。

 隠すように回された両手の隙間から、たくましくて雄々しいそれが覗いている。

 蛇の頭、亀の頭、或いはキノコに例えられるそれは、確かに不思議な形をしていた。

 一つ予想外な事と言えば、私の想像よりも太くて大きい。

 私の小さな入口に本当に入るのか疑わしいくらい。

 疑問と恐れを抱く頭とは裏腹に、蜜壺はとぷりと蜜を垂らしながらひくひくと震えて主人の帰りを待っている。

 先生の前に身体を晒してから小さく至りっぱなしだ。

 媚びるようにへこへこと情けなく前後する腰を先生に見せ付けながら、ぴゅっぴゅっと蜜を吐き出す。

 

 

「せんせー、きて……♡ フミを、せんせーのメスにしてほしいの……♡♡」

 “…………フミっ!”

「きゃぁんっ♡♡♡」

 

 

 がばっと先生が覆い被さるように抱き着いてきた。

 それだけで全身が甘く痺れて頭が真っ白になる。

 ぱちぱち弾ける悦楽の火花を眺めていると、先生が荒い息を吐きかけながら私の顎を持ち上げた。

 すぐ目の前に、愛しい先生の顔がある。

 

 

 “先生を誘惑して、フミは悪い子だ”

「あぁ……っ♡ はいっ♡ フミは悪い子です……♡」

 “悪い子には、コレで、いっぱいお仕置きしてあげるね”

 

 

 ぬるりと私のおへそを熱くて硬いものがなぞり上げていく。

 すご……♡

 ここまで届いちゃうんだ……♡

 

 

「いっぱい、いっぱいお仕置きして♡ せんせーに逆らえないように♡ 私がせんせー専用のへこへこ愛人形だって教え込んでください♡♡♡」

 “それだけじゃない。フミは私の可愛いお姫様だって、理解するまでいっぱい愛してあげるからね”

 

 

 先生の両手がしっかりと私の腰を捕まえる。

 あぁっ、もう逃げられない♡

 

 

「せんせ……♡♡」

 “いくよ、フミ”

「きてぇ♡ せんせーのものだって、刻みつけてぇ♡」

 “フミ……っ!”

 

 

 先生の先端が私の入口に狙いを定めて、そのままゆっくりと進み────。

 

 

 

 

 

 

「…………んぁ゙っ♡」

 

 

 腰が跳ねた勢いで視界が明転する。

 先生の姿はどこにもなく、自分の居る場所も浴室ではなく自室として使っている仮眠室だ。

 腰の疼きに苛まれながら周囲を窺い、導いた答えは。

 

 

「……夢オチだなんてサイテー♡」

 

 

 持ち上げていた首を落とし枕に後頭部をぼふっと埋める。

 胸中に宿るのは悔恨。

 どうせ夢ならせめて最後までヤってから目覚めて欲しかった。

 下着どころか全身びしょ濡れだ。

 このまま自然乾燥させたらベッドに事件現場のような人の形のシルエットが変色して浮かび上がるだろう。

 面倒くさいけど着替えと洗濯が急務だ。

 スマホに手を伸ばし画面を見る。

 時計は十時を示していた。

 普段と比べると随分寝過ごしたものだ。

 日曜日だから良いものの、平日だったら間違いなく遅刻である。

 取り敢えずシーツを引っ剥がして回収ボックスに投げ込み布団乾燥機を仕込んでから脱衣場へ。

 パジャマと下着を洗濯機に入れて回し、少し熱めのシャワーを浴びる。

 

 

「んぁ〜……♡ 生きかえる……♡」

 

 

 冷えていた身体に熱が行き通りようやく意識がシャッキリしてくる。

 返す返すも目覚めるタイミングが惜しすぎる。

 もう少しで先生の欲棒もとい欲望を受け入れられたと言うのに、その光景は霧散して消えた。

 ごちそうを前にお預けを余儀なくされた子袋も悲しげにきゅんきゅん啼いている。

 こんなの生殺しだ。

 

 

「……よし、今日はせんせーにくっつきデーにしよう」

 

 

 そうと決まればこうしては居られない。

 手早く頭と身体を洗ってドライヤーで乾かし、お気に入りのインナーとスパッツで密着した時の肌触りを確保し、いつもの制服に袖を通す。

 鏡で変な所が無いか確認して準備オッケー。

 いざゆかん、愛しの先生の元へ。

 

 

 

 

 

 

 “なるほど、それで今日はゆっくりだったんだね”

「そーなのだー♡」

 

 

 娯楽室のソファーに腰掛けまったりとクロノスチャンネルを眺める先生に突撃して、向かい合わせに座って全身を密着させるように抱き着いている。

 夢よりも伝わる体温と香ってくる先生の匂いが強い。

 身体の内側からぽかぽかしてくる。

 

 

 “でも気持ちよくなっちゃって起きるだなんて、フミはえっちな娘だね”

「うん♡ せんせーは、えっちな娘はキライ?」

 “大好きだよ。特にフミなら大歓迎”

「にしし……♡ せんせーすきすき♡♡」

 “ふふ、甘えんぼさんだね”

 

 

 胸板に頬ずりして赤くなった顔を隠す。

 時間が過ぎれば過ぎるだけ先生への想いが積み重なっていくのズルい♡

 こんなのもう逃げられないよぉ♡

 逃げるつもりもないけど♡

 

 

「ねぇ、せんせ……♡」

 “卒業したらね”

「むーむー♡ 待てないよぉ♡」

 “フミは我慢の出来る良い子だよね?”

「悪い子になっちゃうかもしれないよぉ♡」

 “悪い子なら、ご褒美は無しかな?”

 

 

 そう言って先生が背中を撫でていた手を止める。

 失われた温もりに心がきゅっとなる。

 

 

「やぁん♡ いじわるしないでぇ♡」

 “なら、良い子になるかな?”

「なるぅ♡ せんせー好みの良い子になるからぁ♡」

 “なんかちょっとニュアンスが違うかな!”

 

 

 ともあれ背中を撫でるのを再開してくれる先生。

 心がとろとろに溶かされていくのを感じながらまた先生に抱き着く。

 

 

「今日はなんかダメかも♡」

 “ふにゃふにゃのフミは新鮮だね。普段とは違った可愛さがあってステキだよ”

「にしし♡ せんせー♡」

 “うん?”

「すき♡」

 “私も好きだよ、フミ”

「〜〜っ♡♡♡」

 

 

 おでこにキスされて、全身が幸せで痺れる。

 先生はどこまで私を惚れさせれば気が済むのだろう。

 こんな事をされては毎日が発情期になってしまう。

 

 

「エンジニア部にせんせー棒の開発依頼出そうか悩む♡」

 “やめてね?”

「だってせんせーがシテくれないんだもん♡ 私の寂しがり屋さんなとこ、せんせーに慰めてほしいなぁ……♡」

 “我慢だよ、フミ”

「うぅ〜、切ないよぉ♡ 早くほじってぇ♡ せんせーにいっぱい使ってほしいのぉ♡♡ 疼いておかしくなっちゃうからぁ♡」

 “ダメだよ、フミ。ほら、我慢我慢”

「うぅ~、うぅ~♡♡♡」

 

 

 頭を優しく撫でられながら身をよじる。

 スパッツ越しに先生の副担任をすりすり刺激して甘い快楽を得ていると、両肩をくいっと押される。

 身体が離れた所で両脇に手を入れられ軽々と持ち上げられくるりと前後を入れ替えられた。

 後頭部に先生の胸板が当たる。

 

 

「んぅ?」

 “我慢してるフミにご褒美をあげようかなって”

 

 

 その言葉に胸が跳ねる。

 すっかり先生に躾けられてしまった気がする。

 ドキドキと早鐘を打つ心臓を宥めながら期待を滲ませた目で先生を見上げていると、両手が私のおへそ付近に回された。

 手のひらから伝わる体温がとても心地良い。

 筋肉の緊張がほぐれふにゃふにゃと力が抜けていく。

 蕩けた私を見て先生はくすりと笑みを浮かべ、優しくお腹全体をゆっくり撫で回していく。

 

 

「ふわぁ〜……♡」

 “ふふ、気持ち良さそうだね”

「しあわせ♡ あったかくてきもちぃ♡」

 “ご褒美はここからだよ”

「ふぇ?」

 

 

 疑問を浮かべる間もなく、先生は右手の人差し指でおへその少し下をとん、とん、と叩き始めた。

 なんだろう、と思っているとリズムの中に少しずつ深い刺激が生まれて行く。

 眠っている神経を優しく起こされる感覚。

 好奇心に任せて見守っていると、その瞬間は突然やってきた。

 

 

「んぁ゙♡」

 “お、目覚めたね?”

「せんっ、せ♡ なに♡ これっ♡ ぁ゙っ♡ やっ♡ やめっ♡」

 

 

 とん、とん、とん。

 一定のリズムで叩かれる。

 その度に鈍い痺れが奥に響き、甘美な陶酔となって背筋を駆け昇ってくる。

 女の子の部屋が先生のノックで目覚めてしまった。

 

 

「あっ♡ ぁ゙っ♡ あぁっ♡ せんせっ♡ せんせっ♡ これ♡ これダメっ♡ とんとんっ♡ とんとんダメっ♡」

 “大丈夫、気持ちよくなっていいからね”

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ダメっ♡ くるっ♡ きちゃうっ♡ イっ゙♡♡♡」

 

 

 大きく腰が跳ねる。

 脳が焼けるくらいに強いビリビリが走り抜け、胸がしあわせでいっぱいになる。

 荒い息を吐きながら脱力していると、先生の両手がゆっくり上へとずれる。

 インナーの中へと潜り込んだ指先が直接ぽっち周りを刺激する。

 

 

「んにゃぁっ♡♡ せ、せんせ……♡♡」

 “気持ちよくなれたご褒美だよ、フミ”

「んぁっ♡♡ せんせーの指、やさしいよぉ……♡♡」

 

 

 ぷっくりと膨れた所を指の腹でなぞり、やわやわと刺激してくる。

 ぴりぴりと気持ちよさが小さく弾けていく。

 でも、足りない。

 もっと強い刺激がほしい。

 

 

「せんせっ♡ もっと♡ さきっぽもいじってぇ♡♡」

 “フミは欲しがり屋さんだね”

「せつないのぉ♡ せんせぇ♡♡ せんせぇ♡♡」

 

 

 浅ましくおねだりを繰り返す私に微笑んで、先生は指を滑らせる。

 爪先がぽっちの先を掠め、カリッ、と優しく引っ掻く。

 その瞬間、頭でぱちりと何かが弾けた。

 

 

「んぁぁぁっ♡♡♡ いいっ♡♡」

 “これが良いのかな? いっぱいカリカリしてあげるね”

「あぁ゙っ♡♡ ぁ゙っ♡♡ しあわせっ♡♡ あたま溶けるぅ♡♡ とけるぅっ♡♡♡ んぉ゙ぉぉっ♡♡♡」

 

 

 連続で昇り詰め、何度も何度も幸せに至る。

 スパッツ越しに溢れる蜜は留まることを知らず、小さなアーチを描いて床を濡らす。

 全身がびくびくと強く痙攣して、自分ではもう抑えられない。

 気持ちいい。

 それだけはハッキリ分かった。

 

 

 “壊れても良いよ、私の可愛いフミ”

 

 

 先生の囁きと共に、ぽっちが強く抓まれた。

 今までで一番、強い快感が私の脳神経を焼き切った。

 

 

「あぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ♡♡♡♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ぁ゙っ♡♡」

 

 

 びくり、と身体が跳ねる。

 反射的に手足をばたばたと動かして体勢を保とうとするも自意識と身体の状態にずれが有り、今自分がどんな体勢になっているのか理解するのに時間が掛かった。

 どうやら、私は横になっているらしい。

 見渡せば見慣れた自室代わりに使っている仮眠室の光景。

 荒い息を整えてもう一度ぐるりと部屋を見渡す。

 

 

「…………何が夢で何処からが現実なの♡」

 

 

 日付は変わらず日曜日。

 時間は朝七時だった。

 もう軽くパニックである。

 取り敢えず色んな汁でべちょべちょなシーツとパジャマを洗濯に出して着替える。

 びみょーにスッキリしない頭を振りながら娯楽室へ向かってみると、先生がトーストセットをテーブルに置いている所だった。

 

 

 “おはよう、フミ。朝ごはんにトースト焼いたんだけと、良かったら一緒にどうかな?”

「おはよ、せんせー♡ うん、食べるー♡」

 

 

 先生の隣に座ってトーストをかじる。

 薄く塗られたバターが香ばしい。

 さくさく食べ進めていると、先生が私を見ているのに気付いた。

 

 

「んぅ?」

 “今日もフミは可愛いなって”

「んふー♡」

 

 

 やだもう照れちゃう♡

 のんびりと朝食を終えて、まったりとした空気が流れる。

 散々夢でシたし、今日はもうゆっくり過ごそう。

 変に手を出してまた夢オチになったらいよいよ私のSAN値が危ない。

 

 

「せんせ♡」

 “うん?”

「今日は一緒にのんびりしよー♡」

 “そうだね”

 

 

 笑い合って肩を寄せながら、モニターに映るクロノスチャンネルを流し見る。

 今日もキヴォトスは平和だ。

 伝わってくる体温に意識を向けていると、画面の中の生徒が慌ただしく動き始めた。

 

 

『速報です! 今入ってきた情報によりますと、ブラックマーケット周辺で大規模な爆発が有りました! 現場では紙袋を被った人物が戦車を乗り回していたとの目撃証言もあり、噂に聞くファウストの仕業ではないかとの声も上がっています!』

 “えぇ……?”

「待って♡」

 

 

 どうやら、今日も平穏無事には済まないらしい。

 と言うかコレが一番夢であれ♡

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