もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら 作:一ノ瀬 崇
たわわなおちちが目の前に広がっている。
呼吸に合わせて緩やかに上下する柔らかな双丘に見惚れながら息を吸い込むと、甘い体臭が鼻腔をくすぐる。
見上げた先では彫刻や絵画の中の女神ですら裸足で逃げ出すほどの美しさを放つ相貌が安らかな寝息を立てていた。
「ん……」
身じろぎとともに漏れ出た声は艷やかで心地好い響きを孕んでいた。
傾国と謳われる女性はこんな声だったのかもしれない。
……とまぁ、つらつらと並べてみたけれど。
つまるところ、アルさん最高、の一言に尽きる。
何らかの法に触れてるでしょこれ♡
こんなに綺麗でステキで美しいのに、えっちでスケベで官能的なのはキヴォトス広しと言えどもアルさんくらいしか居ないのではなかろうか!
ヒフミンやはーちゃんももちろんステキなのは間違いないけど、大人っぽさとあどけなさを両立したこの美しさは他の追随を許さない。
取り敢えず無音モードで写真と動画撮っておこう♡
アルさんステキー♡
と、私の動きを感じ取ったのかアルさんが薄く目を開ける。
その仕草もせくちー♡
「ん……フミ……?」
「おはよーごじゃまー♡」
「おはよう……ふふ、今日も可愛いわね……」
寝ぼけているのかいつもより色気が凄まじい。
こんなん成人指定だよ!
なんて思っているとアルさんは両手を伸ばして私の後頭部を抑え、くいっと抱き寄せた。
そのまま唇が重なる。
驚いていると淫靡な動きで舌が割り入ってきた。
滑らかな感触が私の口内を優しく陵辱していく。
「んっ♡ んぅっ♡ んっんっ♡ ふぅっ♡ んふぅ♡ ふっ♡ ちゅ♡ ちゅるっ♡ ちゅっちゅっ♡ んちゅ♡」
「んぷ……っ、ふふ、ごちそうさま♪」
「ふわぁ……アルしゃん……♡」
とろとろにされてしまった私にもう一度軽く口付けて、アルさんは身体を起こしてぐぐーっと伸びる。
その奥ではいつの間にか起きていたシロコさんが顔を赤くしながら私たちをガン見していた。
いやん、見られちゃった♡
「んん……くぅー……っ! もう朝ね。……あら、起きてたのね。おはよう、二人とも」
「ん、おはよう……」
「にしし……おはよーごじゃまー♡」
火照った顔を隠すようにアルさんへむぎゅっと抱き着く。
寝起きであんなの反則だよ♡
抱き着いてきた私に軽く微笑んで、アルさんはわしゃわしゃとわざと雑に頭を撫でてくれた。
「あら、今日は甘えん坊さんね♪」
「アルさん好き好きー♡ 大好きー♡」
「ふふっ、私もフミの事、大好きよ♪」
「にしし、両想いだー♡ 大好きなのに、もっともっと好きになっちゃう♡」
「それじゃあ、私からもいっぱい好きを返してあげなくちゃね」
「うぅ……♡ アルさんしゅき……♡ 結婚して二児の母になって、朝ごはんの片付けしてる時に子どもに「今日牛乳パックもってかないと」って言われて「もっと早く言いなさいよーっ!?」って白目剥いて……♡♡」
「いやに具体的ね……」
普通にあり得そうなのがポイント♡
シロコさんともおはようのハグをしてからテントを出る。
時刻は朝七時。
ちょうどみんなも起き出してきた。
まだ寝てるのはアヤネちゃんだけだね。
結構寝起きにうにゃうにゃしちゃうタイプで、セリカちゃんもよく布団に引きずり込まれたり布団を引っ剥がしたりの攻防を繰り広げているらしい。
それはつまり……スケベチャンスじゃな?
両手をわきわきさせながらテントに近付こうとすると、首根っこを抑えられた。
「はいはい、朝っぱらから主文後回しよ」
「やーん♡ 裁判長動きが早い♡」
「どうせ昨日もお風呂でなんかやってたんでしょ?」
「オゥ、バレテーラ♡」
「全く、しょうがないんだから」
コハルちゃんが軽く溜息を吐いて呆れたように笑う。
何だろう、妹を見るような視線を感じる。
もしやコハルちゃんはお姉ちゃん属性も持っているのではなかろうか。
ママ属性持ってるし結構ありそう。
「コハルお姉ちゃん……!」
「アンタみたいな手の掛かる妹は願い下げよ」
「そんなー♡」
「ふふん、悔しかったら私の嫁から抜け出す事ね♪」
「終身刑だから娑婆に出られない♡」
「ならずっと一緒ね? 良かったじゃない♪」
コハルちゃんがものすごい強くなってるんですが!
これは紛うことなき正義実現委員会のエリート。
密かにコハルちゃんに飼われたい同好会が結成されたというウワサも本当かもしれない。
「それより朝ごはんの準備よ。アンタのごはん、みんな首を長くして待ってるんだから」
「期待されては仕方がない♡ 今日はオムライスとコンソメスープ、デザートにティラミスだよ♡」
「「いやっふー♪」」
コハルちゃんとアズサちゃんが両手を上げてくるくる回っている。
普段クールなアズサちゃんもお菓子に関してはわんぱくガールになっちゃうの可愛くて好き♡
そんなギャップにやられたのか、ヒフミンを始めとしてカヨコさんやノノミさんもメロメロになっている。
あの可愛さは世話焼きポジションの人には抜群だね。
という訳で家庭科室をお借りしてさっさか作っていく。
コンソメスープは固形のコンソメ出汁で手軽に作りつつ、オムライスは硬めのやつにしてケチャップでハートマークを描いていく。
ティラミスは昨日のうちに冷蔵庫へ入れておいたのを取り分けるだけだ。
出来上がったのを配膳してみんなでいただきます。
“フミのオムライスは絶品だね”
「せんせーのオムライスのハートマークは特別製♡」
“ありがとう、ちょっと照れちゃうね”
もぐもぐ食べ進める先生。
今回影が薄い先生だけど、それには理由がある。
私たちが楽しんでる所を撮影してもらっているのだ。
後で写真をモモトークに上げてくれるらしいので、プチ修学旅行みたいな感じで楽しみ。
お礼に自撮りをいくつかこっそりあげよう♡
「ん〜っ☆ フミちゃんのお料理は最高ですね♪」
「手際も良いし味付けもプロ級……いったいどこで学んだんだか」
「補習授業部でも毎日美味しいごはんを作ってくれましたけど、合間にお菓子も作ってましたね♡」
「フミっちのお菓子良いな〜、私も食べたい!」
「なら補習受ける? ムツキ」
「うっ、それはちょっと〜……」
「うふふ♡ 勉強を頑張ったご褒美みたいなものですから♡」
「でもフミちゃんのごはんとお菓子があるなら、勉強合宿も楽しくこなせそうですね〜♧」
ノノミさんカヨコさんハナコちゃんムツキさんが補習授業部でのごはんについて話している。
あの時は色々工夫を凝らしてみんなの勉強のお手伝いもしてたなぁ。
最初はコハルちゃんもまだまだ余所余所しくて、ちょっと壁があったからね。
アズサちゃんは少し警戒心が残ってて合宿所にトラップ仕掛けてたし。
ハナコちゃんは……あの頃はまだつよつよお姉さんだったんだけどねぇ。
ヒフミンはヒフミンだった。
特になし!
「フ〜ミ〜ちゃんっ♪」
そんな風に思い返していると背中にヒフミンが抱き着いてきた。
もう食べ終わって食器を片付けてきたらしい。
身体を回して横抱きにしてほっぺたをつついてやる。
「ぷみっ♪」
「どうしたのよ♡」
「フミちゃんに想われた気がしまして♪」
「ちょうどアンタの事は考えてたけどさ♡」
「以心伝心ですね♪」
「はいはい♡ 私も食器片付けるから待ってなさい♡」
「はーい♪」
ヒフミンを椅子に座らせて食器を洗浄機に入れる。
支援物資と称して私が楽をするために先生経由で運び込んだものだ。
シッテムの箱しゅごい。
ぽちっとボタンを押せば自動でお湯と洗剤が吹き出てケチャップや油をキレイに流していく。
文明は偉大だわー。
と、視線を感じたので顔を食洗機から上げるとみんながじっとこっちを見ていた。
「なにごと♡」
「いやぁ……フミっちの砕けた言葉って破壊力あるなぁ、って」
「普段の話し方も良いですけど、ヒフミちゃん相手の時は素のフミちゃんと言いますか……ふふっ、特別感があって良いな、って思います♡」
「私と話してる時はですます調じゃないけど、それでもヒフミと喋ってる時は違うものね」
「まぁ、付き合いの長さと言うか♡」
ヒフミンはヒフミンだし。
笑って流しているとねっとりした熱視線が向けられた。
我が愛しの姫君はーちゃんである。
上目遣いで期待を込めて見つめている。
「……ほら、ヒフミンはヒフミン枠だけど、はーちゃんはまた別の特別枠だから♡ 私のお姫様枠って言うか♡」
「じー……っ……♡」
「うっ♡ 期待を込めた眼差し♡」
「珍しい、フミが圧されてるね」
「流石はハルカね」
「くふふっ、写真撮っておこうっと♪」
“バッチリ録画もしてるよ”
「ええい♡ 見るでない♡ シャーレに来た時のおやつ減らすぞぉ♡」
「横暴だー! 収監するわよー!」
「フミ、それはいけない。戦争が始まる」
「おやつの時だけコハルちゃんとアズサちゃんの反応が過敏になるのはなんなの♡」
「あはは、フミちゃんのお菓子は人気ですからね」
「シスターフッドでも虜になっている方が多いとか……一度フミちゃんの味を覚えると身体が求めてしまうんですね……♡」
「そう言えば自警団の子もフミのお菓子に夢中よね」
「クッキーと交換で色々手に入るらしいよ?」
「フミクッキー本位制、か」
「流石フミちゃん……♪」
「初耳なんですケドー♡ と言うかみんなに行き渡るようにクッキーあげてるはずなんだけどにゃー♡」
「そのうち裏取引に使われるかもしれませんね♧」
「フミのクッキーで争いが起きるのはなんかシュールね」
「うへ〜、おじさんも気持ちは分かるけどね。癖になっちゃうくらい美味しいから」
「ん、フミのクッキーで人手を確保して銀行を襲う」
「襲ったらダメですからね?」
「どんどん話が大きくなる♡ クッキーの提供を見送るべきか♡」
「バカね、暴動が起きるわよ」
「まさかの暴動♡」
「フミ、こんな事を言うのは本当にいけない事だとは分かっているが……こっそり焼いてほしい」
「アズサちゃんが闇堕ちしてる♡」
話していたら食べたくなってきた。
なのでクッキー焼きまーす♡
材料を用意してボウルで混ぜ混ぜ……コハルちゃんとアズサちゃんの待機が早い♡
まだ出来ないから向こうで待ってて♡
「「クッキー♪ クッキー♪」」
「やだもう可愛い♡」
「ん、早く焼くべき」
「シロコさんもおめめキラキラさせてるし♡」
「大人気ですね☆」
「んー……せっかくだしアレも使っちゃうか♡ せんせー、六番の箱出してください♡」
“六番だね、ちょっと待ってね”
先生がシッテムの箱を操作すると、何もない空中にクーラーボックスが現れた。
すかさずキャッチしてくれたハルカちゃんにお礼のちゅーをして箱を受け取り中身を取り出す。
「板チョコ……ですか?」
「うん♡ これでチョコクッキーにしちゃう♡」
「チョコクッキー!」
「さっすがフミね!」
「二人のテンションが高い♡」
「あまりの可愛さに母性が目覚めそうですねぇ……♡」
「あはは、ちょっと分かるかも……♪」
早速湯煎してチョコを溶かしつつクッキー生地を焼いていく。
普段のやつより二周りくらい大きく作ったから一度に焼けるのは五枚ずつだね。
焼き上がったらチョコを使ってお絵描きタイム♡
先生を呼んで画面に映してもらったのを見ながら形を整えていく。
「よし、っと♡ 完成でーす♡ まずはアビドスのみなさんからどうぞー♡」
「あら、私たちからで良いの? って、これって!?」
お皿を覗き込んだセリカちゃんが驚きの声を上げ、釣られて覗き込んだ四人から歓声が上がる。
「わぁっ☆ 凄いですっ♪」
「えっ、これって……!?」
「ん、私のヘイローの形!」
「うへ〜、食べるのが勿体ないよぉ〜♪」
そう、クッキーそれぞれにその人のヘイローを描いてみた。
私たちは自分のヘイローしか認識出来ないけど、先生は全員の形を識別出来るみたいだからイラストで再現してもらったのだ。
それをちょちょいとチョコで描いたら完成。
喜んでもらえて何より♡
サプライズ成功だね♡
「わぁ、良いなぁ良いなぁ♪ フミちゃん、私のも作ってくださいっ♪」
「慌てるなヒフミン♡ 今次のを焼いてるから♡」
「ふふっ、とってもステキなサプライズですね♡」
「大好きなみんなの笑顔のためだからねー♡」
「わくわく!」
「わくわく♪」
「あの二人は遂に口でわくわく言い始めた♡ 可愛い♡」
という事で第二陣が焼き上がった。
ヒフミン、ハナコちゃん、コハルちゃん、アズサちゃん、そして先生の分。
先生はヘイローが無いから代わりにハートマークを作ってあげた。
フミちゃんの愛を受け取って♡
“ありがとう、フミ”
「にしし♡ どういたしまして♡」
「フミっちー、早く私たちのもー!」
「しばし待たれぃ♡ 最後に回した分ちょっと特別なの作るから♡」
ムツキさんの催促つんつんをほっぺたで受け止めながら最後の生地を焼いていく。
焼き上がったクッキーにそれぞれのヘイローを描いて、最後の一枚にはロゴっぽく『便利屋68☆』と描いて完成だ。
それを見た四人の顔から笑みが溢れる。
「あはっ、すごーい♪」
「とってもステキです……♪」
「飾っておけないかしら?」
「気持ちは分かるけど……写真撮っておこうか」
「にしし♡ みんな大満足みたいでフミちゃん一安心♡」
ここからは普通のクッキーも焼いていく。
みんなスイーツ大好き女子高生だからね、あれ一枚じゃ足りないんだよねぇ。
という訳でオーブンフル稼働でクッキーを量産していく。
でも焼き上がった側から消えていくんだよね。
おとめのふしぎ!
なお摂取カロリーは見ないものとする♡
「私は勘の影響で大丈夫だけど♡」
“この後みんな青い顔して走り込みするんだろうなぁ”
「お昼はチーズハンバーグ丼でも作ろうかと思ってたんですけど♡」
“もう一回走れるドン!”
案の定午前中はみんなで校庭を走り回る事になった。
後悔先に立たず♡
動きやすいようにジャージだったりブルマだったり、いやぁ眼福ですにゃー♡
ノノミさんアルさんハナコちゃんはもうたゆんたゆんぷるんぷるんで大迫力、アヤネちゃんシロコさんヒフミンムツキさんは生足が艶めかしい。
その他のみんなはもっとお肉付けても良いと思うんだけども♡
「せんせー、バッチリ撮れてる?」
“うん……凄いよ。楽園はここにあったんだね”
「一人エデン条約しないで♡ 後で見せてね♡」
“もちろん。いやぁ、キヴォトス最高だね!!”
「出来れば他の場面で聴きたかった♡」
撮影係の先生と校庭横のベンチに座ってみんなを応援。
無理しすぎないように冷やしたスポーツドリンクや氷嚢、湿布や消毒液なんかも準備してある。
「フミの裏切り者ー! アンタなんか市中引き回しよー!」
「恨むならいっぱい食べた自分を恨んで♡」
「くっ……せっかくいっぱい食べたのに、それを消費しないといけないなんて……全ては虚しい……!」
「ばにらないで♡ お昼にバニラアイス付けてあげるから♡」
「本当かフミ!」
「待ちなさいアズサ! それは罠よ!?」
「罠でも良いんだ……! 私はバニラアイスが食べたい……!」
「仕方ないわね……私も食べるわ! アズサだけに午後のマラソンをさせないわよ!」
「コハル……! ありがとう、コハルが一緒なら心強い!」
「二人で食べた分のカロリーを消費しましょう……!」
「ああ、一人では諦めてしまう事でも、二人ならきっと出来る……!」
「なにやら壮大な話になってますね……♡」
「あはは……二人が仲良しなのは間違いないんですけど」
「これだから補習授業部大好き♡」
それにしても運動量にかなり差が出てる。
グラウンド周回を始めてヒフミンとハナコちゃんが最後尾で三周目、次に便利屋のみんなとコハルちゃんアズサちゃんが七周目、アビドス勢は脅威の十五周目だ。
体力お化けしか居ない説♡
まぁよくよく考えたら後方支援で一番動かないアヤネちゃんも市街地突っ切ってトラックに追い付いたらしいし、そもそもの基礎体力が他校の一般生徒とは比べ物にならないんだろう。
「となると、夜の個別指導もアビドスのみんな相手だと朝までもつれ込むのでは♡」
“技術でカバーしないと貪られ続けそう……”
「シロコさんやノノミさんはそっちもタフそうですね♡ 鰻や山芋を使った晩ごはんでブーストしますか♡」
“翌朝のリカバリーも大変そうだぁ……”
「吸収が良くて栄養たっぷりなごはん……煮込みうどんとかどうです?」
“風邪引いた時を思い出すね”
「桃缶も付けますか♡」
“あ、キヴォトスでも風邪引いた時の桃缶ってお約束なんだ?”
「桃缶やみかん缶は風邪っぴきのお供ですね♡」
先生と楽しく話していると一陣の風が舞い込む。
ふわりと髪の毛を持ち上げるほどの風が、走るみんなのシャツを軽くたなびかせた。
「むっ! せんせー!」
“バッチリだよ!”
すかさず先生に合図を送れば阿吽の呼吸で先生が画角に収める。
チラリと覗くアルさんのおへそが何ともせくちー♡
これは国宝級のお宝♡
ささっといちごオレの缶ジュースとクッキーをシッテムの箱に捧げてアロナちゃんのご機嫌も取る。
なにとぞお目溢しを〜♡
チカチカと画面が明滅して缶ジュースとクッキーが掻き消える。
今回だけですよ、と聞こえてきそうだ。
「叶うならアロナちゃんのせくちーショットも見たいんですけどね♡」
“アロナも可愛いから色んな服が似合いそうだね”
「せんせーもメロメロになっちゃいます?」
“なっちゃうねぇ。多分フミも悩殺されちゃうね”
「いつか一緒にデートしたいですねー♡」
“私も守備範囲なんですか!? ってアロナがびっくりしてるよ”
「だってアロナちゃん可愛いし♡」
“そこに異論は無いね。可愛いよアロナ”
照れたように画面が光る。
初いやつめ♡
そんな風に悲喜こもごもな運動を終えたみんな。
汗に濡れた肌が色っぽいですにゃー♡
みんなにシャワーを浴びて汗を流してもらってる間にお昼の準備。
予定通りにチーズハンバーグ丼とポテトサラダとバニラアイスを出したらみんなにほっぺたをうにうにされた。
「なぜじゃー♡」
“そりゃあアレだけ頑張って消費したのに、それ以上のカロリーを出されたら、ねぇ?”
「確かに♡」
「えへへ……フミちゃん、やわっこい……♪」
「ふにゅおー♡」
はーちゃんにもむにむにぷにぷにされつつ、みんなの様子を窺う。
なんだかんだ成長期だしごはんならセーフと食べ進めているのはコハルちゃんアズサちゃんシロコさんセリカちゃんはーちゃんアルさんのグループ。
また運動しないとなぁ、と諦めながらもにょもにょ食べているのはヒフミンノノミさんホシノさんムツキさんのグループ。
始めからごはんの量を少なめにしてセーブしてるのはハナコちゃんアヤネちゃんカヨコさんのグループだ。
「うぅ……フミちゃんの料理、美味しいですけどついつい食べ過ぎちゃうんですよね……」
「胃もたれしない味付けなのも相まって凶悪です♧」
「うへぇ〜……全部忘れてお昼寝したいよぉ」
「でも動かないとムツキちゃんがムニュキちゃんになっちゃう……」
“女の子は大変だなぁ……”
「がんばえー♡」
「フミちゃんの鬼! 悪魔! 淫乱ワイフ!」
「おい待てヒフミン♡」
新しい二つ名を付けるんじゃない♡
ともあれ楽しいアビドスお泊まり会もこれで終了。
最後に使った所をみんなで掃除しておしまいだ。
「いやー楽しかったわ!」
「たまにはこんな日も良いね」
「また遊びに来るね〜♪」
「お、お世話になりました……!」
ぺかーっと笑顔満開なアルさんを見れば分かる通り、便利屋のみんなも大満足の旅行だったみたい。
特にカヨコさんは良い息抜きになったんじゃないかな。
いつもお疲れ様です♡
「ん、誇り高きファウストの仲間として、また私たちの新たな仲間として7のナンバーを授ける」
「これからもヒフミ、いやファウストの右腕として存分に力を奮うつもりだ。安心して任せてほしい」
「アズサちゃんっ!? た、頼もしいですけどファウストの名前は忘れてくださいっ」
「あらあら……♡」
「この場で取り締まるか悩むわね……」
向こうではアズサちゃんのガスマスクにシロコさんが7の数字を書き入れていた。
もしや覆面水着団のナンバー♡
銀行強盗はしないでね♡
「それではそろそろ帰りますか♡ お世話になりましたー♡」
セリカちゃんとアヤネちゃんにアビドス駅まで送ってもらい、駅で分かれて無事シャーレに帰宅。
すっごい楽しい旅行だった♡