もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら 作:一ノ瀬 崇
「わぁーっ♪ すっごい広いです!」
「コユキちゃん、走ったら危ない♡」
「にははっ♪ だってだって、まるでレジャー施設みたいですよぉー!」
てててっ、と駆け出そうとするコユキちゃんの手を握ってなんとか押し留める。
流石にお風呂場だから走ると危ないからね。
でもコユキちゃん、名前の通り肌白くて綺麗だねー。
ちょっと薄細がすぎる気もするので、しっかりごはんを作って肋の浮かないもちぷに程度まではお肉を付けてほしい所さん。
でもお胸は私より僅かに膨らんでないかい?
どういうこったよぉ♡
「それじゃ、まずは気になるだろうし色々見て回る?」
「はい! 早速一つ目の……えっ!? 見てください、滝ですよ! ちっちゃいですけど!」
「打たせ湯って言ってお湯を直接背中や腰、肩に当てるタイプのお風呂だね♡ 肩こりがひどい人なんかは肩に当てるように座ると、落ちてくるお湯が肩叩きと同じ効果を発揮して凝りが解れるの♡ やり過ぎたら皮膚が痛痒くなって真っ赤になっちゃうから注意だけど♡」
「へぇー、なんだか面白いですね!」
初めて見る打たせ湯にコユキちゃんは興味津々だ。
実はこの打たせ湯、別の需要もある人気スポットでもあるのだ。
以前発売したASMR、あれの通常版バッドエンドルートで主人公が地下牢に捕らえられて水責めを受けるシチュがある。
先生の歪んだ愛と嗜虐心に晒されるシーン何だけど……ここの打たせ湯を使って……♡
後はご想像におまかせ♡
自警団の一部の子がドハマリしていた。
性癖の闇は深い♡
「こっちは何でしょう? 何だかカプセルみたいになってますけど」
「ここはミストシャワーだね。細かい霧が吹き出して全身を湿らせて普段のシャワーでは流し切れない細かい汚れを落としたり垢こすりに使ったりも出来るの♡」
「ほぇー、なんだかオシャレな雰囲気ですねー!」
「私は水圧高めの熱いシャワーをざぶざぶ浴びる方が好きかな♡」
「にはは、私もです♪」
目をキラキラさせて色んなお風呂を楽しそうに眺めるコユキちゃん。
一通り見て回ったので身体と髪を洗う事に。
いやしかしコユキちゃんもなかなかの長さだよね。
ツインテールを解くと完全に引きずっちゃうもん。
「ここまで長いとお手入れ大変じゃない?」
「ですねー。でも自慢の髪の毛なので、お手入れは欠かせません!」
「確かに綺麗な髪の毛だよねー♡ 遠くからでもコユキちゃんだって分かる♡」
「ハッ、もしやユウカ先輩が私をすぐ見つけるのはこの髪の毛が魅力的すぎたのでは……?」
「一理ある♡」
洗い終わった髪の毛をくるくる編んでお湯に付かないように纏め上げる。
フミちゃんお風呂バージョンだ。
すると隣からキラキラした視線を感じる。
「コユキちゃんもやってあげよっか♡」
「にはは、よろしくお願いしますー♪」
と言う訳でコユキちゃんも編み編み。
ボリュームあるから左右にお団子を作ってあげよう。
出来上がったのを鏡で確認して、コユキちゃんは楽しそうに色んな角度で覗き込んでいる。
「お団子も似合うねー♡ とっても可愛い♡」
「ありがとうございます、フミちゃん! にはは、これでフミちゃんも私の虜になっちゃったりします?」
「私は最初からコユキちゃんの事好きだよ♡」
「……ふ、不意打ち禁止ですよー……♡」
「にしし♡ 可愛い♡」
照れて顔を逸らすコユキちゃんと背中を洗いっこして準備万端。
いざ湯船へ。
二人で向かったのはスタンダードな普通のお風呂。
ただ大きい銭湯並みに広い。
コユキちゃんは早速ざぶざぶ泳ぎ始めた。
まぁ今は私とコユキちゃんの貸切だから良いか♡
「にははー! 広いですー!」
「まてまてー♡」
「きゃー♪ フミちゃん遅いですよー!」
「犬かきだからゆっくりちゃぷちゃぷ♡」
広い湯船を贅沢に使って追いかけっこを楽しんだ。
クールダウンついでに本来の目的を果たそうと、一段高くなってる所に腰を下ろしてお腹くらいまでお湯に浸かる。
股の間にコユキちゃんを座らせて密着むぎゅむぎゅ♡
「はふー、楽しかったです!」
「コユキちゃん意外と泳ぎが達者なんだねぇ♡」
「にはは……ゴールデンフリースの時に海に放り出されまして、必死に動いてたら泳げるようになりました」
「まさかのスパルタ方式♡ コユキちゃんが無事で良かった♡」
「そんな風に心配してくれるのフミちゃんだけですよー! 先輩方はもちろん先生だってあの時は苦笑いしてるだけでしたし!」
「さもありなん♡ 無断でお金いっぱい使っちゃったんでしょ♡」
「ウッ。……に、にははー」
「可愛く誤魔化してもダメだぞー♡ 耳たぶはむー♡」
「きゃあん!? み、耳はダメですよー……!」
わたわたと身体をくねらせるコユキちゃん。
うなじにも軽くちゅー♡
しっかり捕まってて逃げられないと分かってか、コユキちゃんは頬を赤く染めて首で振り返る。
「うぅー……フミちゃんのえっちー……」
「にしし♡ だってコユキちゃん大好きだもん♡」
「そ、それは嬉しいですけど……」
「じゃあコユキちゃんに、私が好きで堪らなくなっちゃう魔法をかけちゃう♡」
「えっ!? や、やっぱりフミちゃんは淫魔王だったんですか!?」
「後でせんせーは足つぼに処す♡ ともあれくらえー♡」
両手の位置を調整して私の胸とコユキちゃんの背中がぴったり密着するように抱き締める。
ふっふっふー、薄い胸ならではの魔法を喰らうがよい♡
「わわっ、フミちゃん」
「むぎゅっと♡ 苦しくない?」
「それは大丈夫ですけど……あれ? 抱き締めるだけですか?」
「ううん♡ 背中に集中してみて♡」
「背中……その、フミちゃんの胸が当たって……」
「にしし♡ 胸も良いけど、その間♡」
「間……? ……あっ、これ……フミちゃんの、心臓の鼓動ですか?」
「そう♡ 私の音、届いてる?」
「はい、ゆっくり、とくん、とくん、って」
「コユキちゃんのと比べてどうかな♡」
「私の……あっ、私のはちょっと早いです!」
「なら二人の鼓動を合わせてみよっか♡ 一緒に呼吸を合わせて……♡」
コユキちゃんの左肩に顎を乗せて、一緒に呼吸する。
吸って、吐いて。
ちょっとずつ、そのリズムを合わせていく。
吸って、吐いて。
私の両手に、コユキちゃんの手が重なる。
吸って、吐いて。
ゆっくりと互いの呼吸が重なっていく。
吸って、吐いて。
「あ……♪ 重なり、ました」
「うん……♡ 私とコユキちゃん、同じ早さでとくん、とくん、って鳴ってるね♡」
「にはは……♪ なんだか不思議です……♪ 胸の奥がとってもぽかぽかして、フミちゃんをいっぱい感じられますよー♪」
「私もコユキちゃんの事、どんどん好きになってる♡」
「ふえっ……!? あ……これが、好き……?」
戸惑いながら自分の胸に手を当てて考え込むコユキちゃん。
可愛くて尊い姿だけど、私みたいな悪い子の前でそんな無防備な姿を見せたらダメじゃない♡
ほら、耳元から毒を流し込んじゃうよ……♡
私は顎を上げてコユキちゃんの耳に優しく囁く。
「コユキちゃん♡ 好き♡ 大好き♡」
「ひゃっ……ふ、フミちゃん……」
「一つ良い事教えてあげる♡ 今、この瞬間、ここには私とコユキちゃんしか居ないの♡」
「…………♡」
「だから、今の私は……コユキちゃん、専用だよ……♡ せんせーも、他のみんなも、今だけは誰も手出し出来ないの♡ 抱き合ってもちゅーしても、それ以上も……♡ コユキちゃん……♡ 私とナイショの、えっちな事、しよ……♡♡」
「…………♡♡♡」
こくん、と小さく首が縦に振られた。
頬に優しく唇を落として、両手を動かす。
「あっ……♡」
甘い声が上がる。
コユキちゃんのなだらかな膨らみを、優しく持ち上げるように刺激していく。
同時に押し付けている胸を揺すって、背中に当たる感触を意識させる。
お互いのぽっちが、少しずつ硬くなってきた。
「ふ、フミちゃん……♡ 背中、当たってますよぉ……♡」
「コユキちゃんの声で興奮しちゃった♡ もっと聞かせて♡」
「あ……っ♡ 先っぽ、熱くなって……♡」
ぷくり、とぽっちが勃ち上がった。
その周辺をゆっくりとなぞり、期待を高めていく。
わざと一瞬だけ掠めるように触れれば、小さな身体がぴくんと跳ねる。
「ひゃあっ♡ フミちゃぁん……♡ 先っぽ、ジンジンしますよぉ……♡」
「気持ちいいのが貯まってきたかな♡」
「これが、気持ちいい、なんですね……♡ ……その♡」
「言ってみて♡ コユキちゃん♡」
「もっと、気持ちいいの、ほしいです……♡」
「……じゃあ、ちょっと激しくするよ♡」
「……♡」
指先でぴんっ、と弾くようにぽっちを撫でる。
最初は触れるか触れないかの距離で、ちょっとずつ強くしてカリカリ引っ掛けるように。
十分に硬くなったら親指も伸ばして優しくきゅっきゅっと圧し潰していく。
「にゃあぅっ♡ あっ♡ あっ♡ これ気持ちいいですっ♡ ぞくぞくしてっ♡ おっぱいジンジンしますっ♡ んひっ♡♡ やぁっ♡ くりくりダメですよぉ♡♡ 変になっちゃいます♡」
「可愛いよ、コユキちゃん♡ ほら♡ 先っぽ絞っちゃうよぉ? ぎゅーっ♡ ぎゅーっ♡」
「あぁんっ♡ それっ♡ それダメですっ♡ おっぱい出ないのに♡ おっぱい絞られるの好きになっちゃいますよぉ♡♡ あっ♡ なんか変ですっ♡ おっぱい気持ちよくてなんかきちゃうっ♡ フミちゃぁんっ♡♡ なんかきちゃいますっ♡」
「幸せが貯まってきて、弾けそうになってるんだね♡ 良いよ♡ 私の手で、いっぱい気持ちよくなって♡♡♡」
「あぁっ♡ フミちゃんっ♡ フミちゃんっ♡ きますっ♡ 気持ちいいのきますっ♡♡ ……っあ゙っ゙♡♡♡♡」
ちっちゃな先っぽをぎゅーっと絞られて、コユキちゃんが幸せいっぱいになった。
身体ぴくんぴくんさせて可愛い♡
くてっ、となった身体を優しく抱き締めてほっぺちゅー♡
「いっぱい気持ちよくなれたね♡ 良い子良い子♡」
「はぁ、はぁ、はぁ……す、すごかったですよー……♡ びりびりって、溶けちゃうかと思いましたぁ……♡」
「……ねぇ♡ コユキちゃんっ♡」
左手を下げておへそのちょっと下に当てて優しく撫でこ撫でこ♡
それだけでコユキちゃんの肩がぴくんと跳ねる。
「もっと気持ちいいコト、教えてあげよっか……?」
「ふ、フミちゃん……それって……♡」
「にしし♡ イヤだったら、今日はこれでおしまい♡ お風呂上がって、アイスでも食べながらみんなで遊ぼ♡ でも、もし……もっと気持ちいいコト、知りたかったら……いっぱい、気持ちよくしてあげる♡♡♡」
「…………♡」
「止めるならこのまま立ち上がって♡ 止めないなら……振り返って、ちゅー、しよ♡♡」
答えは分かり切ってる。
顔を赤くしたまま振り向いたコユキちゃんを正面から抱き留めて、お互いの舌を絡め合う。
私の舌がコユキちゃんの舌を舐め上げる度に、小さく身体が震えている。
正面から抱き合った事で、お互いのぽっちが擦れ合う。
ぴんぴんに張ったそれがコリコリとお互いを刺激して、思わず二人で声が漏れた。
それを二人で笑い合う。
「にはは♪」
「にしし♡」
「フミちゃん、私、すっごいドキドキしてますよー♡」
「私も♡ だけどコユキちゃん、このドキドキも、重なってるね♡」
「あっ♡ ホントですね♡ フミちゃんとドキドキの早さが一緒です♡」
「それじゃ、もっとドキドキしよっか♡ ちょっと移動するよ♡」
のぼせないように湯船から上がって岩盤浴が出来る所へ。
ここにバスタオルを重ねて敷けば、簡易ベッドの出来上がりだ。
温かいし身体も冷えず、生まれたままの姿で過ごせる。
簡易ベッドに寝転んだコユキちゃんは意外と快適な事に驚いている。
「わー♪ ふわふわであったかいですねー!」
「ふっふっふー♡ みんなにはナイショのフミちゃんスポットなのだ♡ そんな場所に連れて来られた可愛い子ちゃんは、どうなっちゃうのかなー♡♡」
「きゃー♡ フミちゃんに食べられちゃいますー♡」
「にしし♡ 付いてきたからには、優しく出来ないかもよ?」
「フミちゃんになら……ううん、フミちゃんが、良いです……♡ 私の知らない、気持ちいいコト♡ いっぱい教えてくださいっ♡」
「フミ、ちゃんっ♡ これっ♡ なんだか、へんっ♡ ですっ♡ わかんないのがっ♡ のぼって♡ あ゙っ゙♡ っ゙♡ まって♡ まってくださいっ♡ そこダメですっ♡♡ ジンジンしておかしくな、うひぃっ♡♡♡ ひぁっ♡ あっあっあぁ〜っ♡♡♡ ダメぇっ♡♡♡ お豆さんっ♡♡♡ 吸っちゃダメですよぉぉぉっ♡♡♡♡♡」
「あぁぁ♡ あっ♡ あっ♡ 私のも、フミちゃんのも♡ ぬるぬるでいっぱいです♡ フミちゃんとくちゅくちゅ、気持ちいいですよぉ♡♡ これ、クセになっちゃいます♡ もっとくっつけっこしましょう♡♡♡ ひにゃあっ♡♡♡ お豆さんくりくりダメですよぉ♡♡ それされると♡ またきちゃいますぅ♡♡ あっ♡ くるっ♡ きちゃうっ♡」
「ちゅっ♡ ちゅっ♡ んっ♡ フミちゃ♡ んぷっ♡ れろっ♡ ちゅ♡ ぷはっ♡ あー♡ あーっ♡ いいですぅ♡ フミちゃんにキスされながら、くにくにイタズラされるの大好きになっちゃいましたぁ♡♡♡ 私の身体♡ フミちゃんの好みに躾けられちゃってますよぉ♡♡ フミちゃん♡ 好きですっ♡ 私もフミちゃんのお嫁さんにしてください♡♡♡ いつでもどこでも、イタズラしてくれて良いですからぁ♡♡♡」
「あー♡ あー♡ あぁ♡ あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ またっ♡ またきちゃいます♡ ぅあ゙っ♡♡♡♡ はぁっ♡ はぁっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あー……っ♡♡♡ またすぐきちゃう♡ フミちゃんになんども幸せにされて、頭ふわふわですよぉ♡♡♡ もう身体が気持ちいいコト覚えちゃいましたぁ♡ フミちゃんっ♡ 私、もうフミちゃんがいないとダメですっ♡ ずっと、ずっと一緒にいてくださいっ♡ 大好きっ♡ 大好きですっ♡♡ フミちゃんっ♡ フミちゃん……っ♡♡ あっあっあっ♡ あぁぁあ……〜っ♡♡♡♡♡♡」
「はい♡」
「にはは♪」
“そっかぁ”
所変わって居住区の第四レク室、通称お泊まり組の娯楽室へ。
長いお風呂から上がりパジャマに着替えた私とコユキちゃんを見て、先生は悟った表情を浮かべた。
私は黒インナーとスパッツの上にウェーブキャットの着ぐるみパジャマ、コユキちゃんはフードにウサ耳の付いた着ぐるみパジャマ。
なんか期せずしてペアルックみたいになった!
二人は仲良し♡
まぁコユキちゃんははにかみながら半歩後ろで私の腰元をちょこんと摘んでるんだけど♡
「あぁ、遂にコユキも毒婦の餌食に」
「淫魔に魅入られちゃったかぁ」
「それはそれとしてフミさん、先程の特技についてですね」
「きみたち♡」
とりあえずハレさんとマキちゃんには焼きを入れるとして、コタマさんには
と言っても割と感覚でやってる所があるから、大筋の説明をして今度改めて機器を取り付けて医学的に調べてみる事になった。
やっぱ理論的なアプローチで解明しようとするのミレニアムって感じでカッコいいね♡
音に関しては本当にキリッとしててステキ♡
普段のコタマさんについてはノーコメントで♡
「と言う訳でハレさんとマキちゃんには逆さ責め、鞭打ちを行う♡」
「思ったよりガチの処刑だ!?」
「アテナ3号、ここから入れる保険を検索して」
『提言:口は災いの元』
“ユーモアセンスもあるんだね、アテナ3号”
『返答:恐縮です』
まぁ冗談だけど♡
代わりに二人の分の栗羊羹はちょっと小さく切っておこうかなー?
持ってきた羊羹を取り出して備え付けの簡易キッチンへ向かうと、コユキちゃんもとてとて付いてくる。
包装の角っこに付いた羊羹の欠片を爪楊枝で取り出してコユキちゃんにあーん♡
「んー♪ 美味しいですよー♪」
「それは何より♡」
にぱー、っと笑うコユキちゃんにバードキスをして羊羹を切っていく。
端っこのちょっと大きいのは先生とコユキちゃんに、中くらいのを私とコタマさんに、わざと包丁を曲げてTの字型に抉ったのをハレさんとマキちゃんのに。
もちろん、抉った部分はちゃんと追加で出してあげる。
ふっふっふー、パッと見で絶望するが良い♡
「そこでちゃんと用意しておくのがフミちゃんの優しい所ですよねー♪」
「いやん♡ てれちゃう♡」
「にはは、フミちゃん可愛いですよー!」
「コユキちゃんも可愛いよー♡」
癒されつつ緑茶も淹れる。
やっぱり羊羹には緑茶だよね。
このお茶の甘みと渋みがもう最高なんだよね。
私のはガッツリ濃いめに淹れておこっと♡
お皿を持っていくと、先生が組み立て式のテーブルを用意してくれていた。
流石先生、以心伝心♡
「栗羊羹のお通りなるぞー♡」
“下にぃ、下にぃー!”
「ものども控えーい、ですよー♪」
「ははーっ!」
「羊羹様万歳!」
「お待ちしておりました!」
やんややんやと盛り上がる中で、ハレさんとマキちゃんが気付いた。
コタマさんや先生のお皿と見比べて、さっと顔が青くなる。
「殿!? ご無体な!?」
「これは直訴も致し方なし……!」
「うわぁ、綺麗に抉れてますね」
“サイコフレームみたい”
「おはぎ押し返してそう♡」
貧相な見た目になってしまった自分の羊羹を見て愕然とするハレさんとマキちゃん。
覚悟を決めた顔の二人が前に出てそっと平伏する。
三つ指を突いたまま硬い声色で告げた内容とは。
「「脚を舐めさせていただきます」」
「待って♡」
どこで覚えたの♡
コユキちゃんに背中に隠してもらっていた小皿を出してもらいつつ二人を立たせる。
気軽に脚を舐めるとか言わないよーに♡
「ゲヘナの風紀委員さんから匿名でお二人が事あるごとに脚を舐めようとしてくると苦情が入ってるらしいのですがそれは」
“げふんげふん”
「げふんげふん♡」
「えぇ……先生もフミちゃんも、へんな所はそっくりなんですね」
“いやアレは仕方がないんだよ”
「コラテラルダメージってやつなの♡」
「いいですよー、別にお二人が変態さんでも私は構いませんからねー。にはは!」
「懐が深い♡ けど訂正はしたい♡」
“よそうフミ、なんか墓穴を掘る気しかしない”
くっ、戦略的撤退♡
そう言えばコタマさんハレさんマキちゃんもパジャマ姿だ。
と言ってもシャーレ備品のシンプルな青と白のチェック柄のやつだけど。
「機材やノートパソコンを入れていたら着替えの存在を忘れていまして」
「シャーレラジオですっかり頭がいっぱいになってた」
「お絵かきセットや液タブって意外と嵩張るんだよね」
“でもみんな似合ってるよ。元が素敵だからシンプルなパジャマでもなんだかオシャレに見えるね”
「にはは、先生の口説き文句が決まりました! どーですか、解説のフミちゃんさん!」
「予想しない一撃にみなさん頬が赤らんでますね♡ 普段はクソボケなせんせーですが、褒めるタイミングは外さないので注意が必要です♡」
“わぁい褒められた”
「いえ、半分くらい言われてませんか?」
“意図してクソボケにならないと生徒相手に不純異性交遊して捕まっちゃうから……”
「ラジオでも言ってましたが本当に精神削って耐えてたんですね……よろしければ貧相な胸ですが貸しますよ?」
“うわぁんコタマママー!”
「おっふ。ちょっと録音していいですか」
“割と台無しじゃない?”
「でもお腹に抱き着いてくれるんですね。おーよしよし……♪」
“あっ、なんか母性を感じる”
「コタマ先輩、抜け駆けは無しだよー!?」
「くっ、出遅れた……サイズは大して変わらないのに」
思いの外コタマさんが先生相手にポイントを稼いでおられる♡
しかしこの面々だと胸のサイズはほぼどんぐりの背比べなのがちょっと哀愁漂う。
一人くらいボインはおらぬか♡
ともあれ追加の小皿も出て同じ量がもらえると分かりハレさんとマキちゃんも一安心。
みんなで仲良く羊羹と緑茶に舌鼓をぽんぽこ打って楽しくお喋り。
内容は次回のシャーレラジオについてが多かった。
なんだかんだ楽しかったもんねー。
初っ端の先生には参ったけど♡
思い返してもゾクゾクしちゃうので、みんなで先生を突っついた。
おらー反省しろー♡
ぷにぷにー♡
“あぶぶぶぶ”
「にはは♪ 先生面白い顔になってます!」
「写真撮っちゃおっか♪」
「それならみんなも写って記念写真にしよう。アテナ3号、撮影お願いね」
『受諾:記念撮影を開始します』
「じゃあみんなもっと寄って♡ ほらむぎゅー♡」
「これだけ近いとちょっと照れますね……」
『撮影:はいチーズ』
パシャリとシャッター音と共にフラッシュが焚かれる。
最新AIでも撮影の合図はチーズなんだ?
写真の写り具合をみんなが確認してる間にお皿を持って流し台へ。
とことこ付いてきたコユキちゃんに気付いて眺めていると背中を向けて右、左、とお尻を振ってから半回転してポーズを決めた。
やーんなにそれ可愛いー♡
思わずむぎゅむぎゅした。
流石私のお嫁さん♡
さっさか洗って水切り台に並べてみんなの所へ戻る。
ここからは楽しい楽しいゲーム大会だ。
モニターやゲーム機をセットするのはハレさんに任せて私はソファーに座る。
するとコユキちゃんが正面に回って、そのまま私の股の間に座った。
振り向いて私と目が合うと、にぱー、と眩しい笑顔を浮かべる。
それを見て先生は一つ頷き、咳払いをして声を調整してから語り始めた。
“コユキン、という生き物を、知っていますか? これは、コユキン。優しくしてくれた人を友達だと思って、ついてくる習性があります。友達の為に力を駆使して強固な鍵を開けたり、時にはこんな大きな太ももに立ち向かったり、ってあらら~、挟まれちゃってますね……。さみしくなるとコユキンは、シャーレのフミの所に帰っていきます。明日も一日、頑張ってね”
「ぷひゃっ♡」
「なんですかー!?」
「おほっ、良い声」
「あははっ、こんな大きな太ももって絶対ユウカ先輩じゃん!」
「ちょっと先生、笑ってケーブル差せない……!」
油断したら大ボケかましてくるの厄介すぎる♡
撃墜スコアを伸ばした先生をぺしぺししながら、みんなでパーティーゲームをする。
すごろくとミニゲームで人気を貯めつつ、トップスターになるのを目指すモモフレンズパーティー8だ。
じゃんけんでペアを決めて、一枠は気兼ねなくイジメられるようにCPUを入れる。
ペアはコタマさんとコユキちゃん、マキちゃんと先生、私とハレさん。
ゲームの腕前的にも均等にバラけた気がする。
ヴェリタスのみんなもゲーマーだからね。
“お? 箱が出て来たね”
「ランダムイベントの人気スポットですね」
「一気にプラス20だね」
「きゃーせんせー豪運♡」
「やったー! 先生えらいっ!」
「うわぁ!? 週刊誌の襲撃ですー!?」
早くも悲喜こもごも♡
先生はアホみたいな豪運でレアイベントを引き寄せ、コユキちゃんは早速マイナスイベントを引いてる。
でも次のターンのバトルコンテストではコタマさんが音感を活かすミニゲームで圧勝してコユキちゃんのマイナスを取り返していた。
いやん、コユキちゃんの好感度を稼がれちゃう♡
「コタマ先輩、カッコいいですよー!」
「ふふふ、もっと褒めてください」
“おお、コタマがお姉さんしてる。ちょっと感慨深いね”
「ミニゲームの選定も運要素だからね。最後まで気が抜けないよ」
「お、ここはハプニングイベント?」
「強制的に人気を消費する代わりに、他のプレイヤーが止まると宣伝してくれて人気が上がるマスになるんだよ!」
そんなやり取りを経て早くも10ターンが経過した。
残り5ターン、ここからは通常マスでの営業人気が2倍に増える。
まさに最後まで逆転要素たっぷり。
「しかし立ちはだかるCPU♡」
「強さはふつうに設定してあるんですが」
“巡り合わせでレギュラー番組出演回数を稼がれちゃってるね”
「CPUに負ける訳にはいきません! 頑張りましょうコタマ先輩!」
「ここからが本当の勝負だね」
「気合入れて行くよー!」
白熱したゲーム展開。
最後の最後まで接戦が繰り広げられ──先生が止まったチャンスマスでCPUから全人気とレギュラー番組を掻っ攫っていった。
いや豪運♡
当然圧倒的な差を付けて先生とマキちゃんのペアが優勝した。
「いやあ先生は豪運でしたね♡」
“まさかあんな要素もあるなんてね。リアルファイト勃発しない?”
「むしろ発生したらスクショ撮るレベルですよ」
「色んな意味で美味しい絵面だもんね!」
「にはは♪ でも楽しかったですねー!」
「成績画面ではどのマスにどれだけ止まったかも見られるよ」
ハレさんが操作するとそれぞれのキャラがどのマスに止まったかを示すカウンターが表示される。
私は主にハプニング、先生は各種プラスイベント、コユキちゃんは週刊誌の襲撃と見事に何かが反映されてた。
私ハプニング枠だったのか♡
“巻き込まれ枠では有りそう”
「絶妙に否定しがたい♡」
「あれ? このマスはなんですか?」
コユキちゃんが指さしたのは全員が止まらなかったマス。
縁が金枠になっててなかなかゴージャスっぽい。
「ああ、それはカジノマスですね」
「カジノですか!」
「何種類かミニゲームが有って、最大で64倍まで増えるね」
「まぁ、大体はハズレか2倍に収まるんだけど」
「やってみたいです!」
と言う訳でパーティーモードからミニゲームモードに移ってコユキちゃんのカジノゲーム挑戦が始まった。
ルーレット、ハイアンドロー、ぴったり9、トラックレース、スロットなんかが揃ってる。
手持ちは初期人気の10。
伸るか反るかの深夜枠特番がモチーフらしい。
意気揚々とチャレンジしたコユキちゃん。
“がっ……ダメ……っ! 1050年地下行き……!”
「うわぁあああー、なんでー!!」
増えたかと思えばその数倍を一気に失い、リトライを重ねるコユキちゃん。
マイナス総計は地下アイドルの下積みを1050年分やらないといけないレベルに膨れ上がっていた。
あまりの不運にみんなも肩ポンタイム突入だ。
「ふっふっふー、ここはフミちゃんの助けが必要ですかにゃー?」
「フミちゃ〜ん!」
「よしよし♡ コユキちゃんにはこれを授けよう♡」
そう言って私がパジャマのポケットから取り出したのは、以前二人で見付けたクローバーを加工してペンダントにしたもの。
上部のリングにチェーンを通して、ネックレスのように身に着ける事が出来る。
これをコユキちゃんにプレゼントしちゃうのだ♡
首に付けてあげる♡
「これで開運間違いなし♡ 二人で掴んだ幸せがコユキちゃんの不運を退けてくれるから♡」
「フミちゃん……! にはは、ありがとうございますー! よーし、早速再チャレンジですよー♪」
そして迎えたカジノ挑戦。
負ける事はあるけど、なんやかんやで収益はプラスになっていた。
最後はハイアンドローを見事に決めて、無事人気カンストまで辿り着く。
ファンファーレが流れる中、コユキちゃんは目を見開いて画面を見つめ、勢いよく振り返って抱き着いてきた。
「フミちゃんフミちゃん! やりましたっ♪」
「おめでとー♡ 二人の愛の勝利だね♡」
「にはは♪ フミちゃんが居てくれれば不運なんか敵じゃありませんよー!」
“すごいね、カンストまで行けるなんて”
「いいものを見させていただきました」
「タダのジンクスでこれほど成果が出るのは確率的にもあり得ない……フミ、ちょっとそれ量産してみない?」
「んー♡ これはコユキちゃんとの思い出の品だから作るなら別ので♡」
「フミちゃん……♡」
「なるほど、この気配りが淫魔たる所以」
「マキちゃん足つぼ♡」
「ぎゃーっ!? いたたた!? なにそこ!?」
「腎臓♡ ポテチとか燻製さきいかとか塩っぱいもの食べ過ぎてない?」
「食べてるぅーっ!!」
“フミの足つぼ、痛いけど的確だから参考になるし健康にもなるんだよね。痛いけど”
「いたたたた!? そこはなに!?」
「膀胱♡ ゲームに夢中でおしっこ我慢するでしょ♡ 膀胱炎になっちゃうよ♡」
「心当たりぃーっ!!!」
“せっかくだしみんなも受ける?”
「おおっと何やら眠気が」
「道連れを増やそうとしないでください」
賑やかに楽しんだ所でそろそろお開き。
ヴェリタスのみんなはそれぞれ居住区の空き部屋でのんびりと眠る事に。
先生のお部屋は突撃禁止だからねー♡
コユキちゃんは私のお部屋で一緒にお泊まり。
枕元のウェーブキャット抱き枕や壁掛けスタンドのクソデカリボルバーに興味津々のご様子。
と思ったらベッドにダイブして深呼吸し始めた。
「ふぁー♪ フミちゃんの匂いがいっぱいですよー! 私ここに住みたい……」
「ユウカさんが連れ戻しにきちゃうねぇ♡」
「うぅ、恐怖の太ももリッパーが……!」
「巧みな脚技で攻めてくる♡」
ごろごろするコユキちゃんを眺めながらアロマを焚いて着ぐるみパジャマを脱いでいく。
インナーとスパッツもぽぽいのぽいだ。
コユキちゃんは生まれたままの姿になった私に驚いているけど、すぐに自分も着ぐるみパジャマを脱ぎ始めた。
頬に赤が差している。
そんなコユキちゃんに、悪い私はまた毒を流し込む。
「ね、コユキちゃん♡ このアロマ、不思議な香りでしょ♡」
「確かに変わった匂いですねー……?」
「ウソかホントか、このアロマを嗅ぐと、えっちな事がしたくて堪らなくなるんだって♡」
「えっ!? そ、それって……」
「だからコユキちゃんがどんなに乱れても、どんなに淫らになっても、全部アロマのせいだから♡ いっぱい気持ちよくなっても、いっぱいおねだりしても、仕方ないよね♡♡♡」
「…………♡」
「さ、コユキちゃん♡ したい事、おしえて♡♡」
「……その♡ フミちゃんと、またいっぱい、くちゅくちゅしたいです……♡ いっぱいいっぱい、気持ちよくしてください……♡♡♡」
「よくできました♡♡♡」
翌朝、めっちゃ艶々した私とコユキちゃんを見てみんなが顔を赤くしていた。
どうやら隣の部屋に集まって聞き耳を立てていたらしい。
思春期ですなぁ♡
“一番爛れてるのはフミなんだけどね”
「それはそう♡」
作った得意料理も、コユキちゃんと先生以外は半分くらいしか味が分かって無かったんじゃないかな。
流石に今度もっかい作ってあげよう。
「と言う訳で、コユキちゃんゲットだぜ♡」
「ゲットされましたー!」