もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら 作:一ノ瀬 崇
待ってもらえませんでした♡
という訳で私達はミレニアムの封鎖区画《廃墟》にやってきていまーす。
薄暗い路地や非常灯の心許ない光が照らす接続回廊を進んでいると、後ろからも前からもオートマタがわらわら集まってきています。
警戒レベルたっか♡
あ、先生ちょっと頭下げてね♡
“おわっと!?”
「数が多い♡ ちょっとごめんねせんせ♡」
「前は任せて! ミドリ、援護して!」
「お姉ちゃん、左からも来てる! 右の通路確保して!」
先生の頭を胸元に抱え込んでオートマタの射線を切り、左手のリボルバーで天井を走るパイプを狙う。
割れた箇所から高圧高温の蒸気が噴き出し、オートマタの足を止めた。
続けて壁際の壊れたスイッチに弾丸を押し込み、無理やり消火扉を下ろして侵入路を塞ぐ。
振り返ってミドリちゃんの頭上を通るように跳弾させ、モモイちゃんを狙って飛び出してきた近接型警備オートマタを排除する。
「わわっ、と。ありがとフミ!」
「すごい技術⋯⋯今のスチルにしたら映えそう⋯⋯!」
「さ、今のうちに進も♡ せんせーも大丈夫?」
“もごごご”
「あぁんっ♡ そんな強く吸っちゃダメぇ♡ 後でゆっくり、ね♡」
“ぷはっ、なにやら冤罪の気配!?”
「えっ、先生とフミちゃんってそういう⋯⋯!?」
「わわ、オトナの関係だぁ⋯⋯!」
先生と戯れながら先へ進む。
途中ミドリちゃんがスゴイ目で先生を見ていた。
ともあれ通路を進みながら時折マップを確認して左へ右へと折れていく。
市街地から工場地帯へ進んだからか、さらに通路が入り組んできてマップ無しだと迷子になりそう。
撒いたり応戦したりを繰り返してやっとの事で目的の廃工場へと到着した頃には、先生もモモイちゃんもミドリちゃんも息が上がっていた。
ストップ&ゴーの連続だったからね。
私もほんのり汗を掻いてたので、胸元を広げてぱたぱたと空気を送り込む。
二人には見えないように先生にだけサービスすると、先生は喉を鳴らして食い入るように見つめた後、私のイタズラな視線に気付いて慌てて目を逸らした。
やぁん可愛い♡
もっと見て良いのよ先生♡
別の意味で息が荒くなりそうな先生に微笑みを返して、工場内を見回す。
先程まで鬱陶しいほどに私達を追いかけ回していたオートマタ達も、不思議とこの工場内には入ってこない。
外で様子を窺うでもなく、元の巡回ルートに戻っていったらしい。
G.Bibleの存在といいオートマタの挙動といい、どうにも作為めいたものを感じずにはいられない。
「⋯⋯はぁーっ、どうにか辿り着いたね!」
「ここが目的地⋯⋯の割には殺風景な気がするけど」
“でも、座標はここなんだよね?”
「苔むした配管に錆びた床板、雰囲気はあるけど埃も溜まってて長い事使われてなさそう?」
使えそうな端末は無いかとモモイちゃんが一歩踏み出す。
するとそれまで無音だった工場内に何かの駆動音が響き渡り、部屋の中央を照らすようにライトが点いた。
びっくりして振り返るモモイちゃんに、ミドリちゃんがジト目を向ける。
「お姉ちゃん⋯⋯」
「いやいや、私まだ何も触ってないよ!?」
「センサーに引っ掛かったのかな? せんせ、私の傍に」
“うん、任せるよフミ”
何が起きても良いように構えていると、支えていたアームが劣化して下を向いているスピーカーから機械音声が流れてきた。
『接近を確認』
「わっ、なになに!?」
「動かないでお姉ちゃん!」
『対象の身元を確認します。才羽モモイ、資格がありません』
「え、私?」
『対象の身元を確認します。才羽ミドリ、資格がありません』
「私も⋯⋯?」
『対象の身元を確認します。脇野フミ、資格がありません』
「⋯⋯ふーん?」
二人のデータを参照したのはまだ分からないでもない。
二人はミレニアムに所属する生徒だから。
でも私はワイルドハントに所属している、入学して間もない一年生だ。
そのデータを参照して資格無しと判断したという事は、生きているデータへのアクセスが可能だと言う事。
この廃墟の奥にある廃工場のシステムが、それを成した。
あるいは別の場所のシステムでこの廃工場にアクセスしてプログラムを走らせているのかも。
判断するにはこちら側のデータが足りない。
『対象の身元を確認します。────先生、資格を確認しました』
その声に全員の視線が先生へと向かった。
注目を集めた先生はきょとんとした顔をしている。
なにその表情、ちゅーしちゃうぞ♡
ともあれなんとなく想像は付いた。
資格の有無の判断、この区画を封鎖する権限、そして生徒と先生のデータへのアクセス。
多分、これらは全部失踪した連邦生徒会長が関わっている。
先生にしか開けられないその封印された領域、果たしてそこには何が眠っているのか。
そう考えたところで追加のアナウンスが流れる。
『他の生徒にも一時的に資格を付与します。下部の扉を開放します』
「せんせっ」
“わわっ!?”
先生の身体を抱きかかえたのと同時、足元が大きく開いて一瞬の浮遊感が全身を包む。
「うわぁっ!? 落とし穴!?」
「下部ってそういう!?」
「せんせ、舌噛まないように気を付けて!」
体勢を整えて足裏から着地し、両膝をぐぐっと曲げて衝撃を逃がす。
一拍遅れてミドリちゃんがお尻から、モモイちゃんがお腹から落下してきた。
床は凹凸の無い平面だったからそこまでダメージは無いと思うけど流石にお腹からの着地は痛そう。
見上げれば開いた床からは結構な距離があった。
私達キヴォトス人はともかく、この距離だと最悪先生は大怪我じゃ済まなかったんじゃないだろうか。
設計者に文句を言いたいところだが、一先ずキメ顔を作って先生の顔を覗き込む。
そして精一杯のイケボで問い掛けた。
ハイここ重要なのでテストに出まーす♡
「怪我は無い、せんせ?」
“⋯⋯っ、あ、あぁ、大丈夫。フミのおかげだよ、ありがとう”
「ううん、間に合って良かった」
先生は少し頬を赤らめてから目を逸らして答える。
どーよ先生、私カッコイイでしょ♡
着地の痛みから復帰したミドリちゃんは私達を見て「これは⋯⋯メインのスチルに使える!」と何も持ってない右手でペンを走らせるような動きをしていた。
隣で悶えてるモモイちゃんも気に掛けてあげて♡
まぁもっと気になるものもあるんだけど。
差し込む光が照らす一角、静かにその姿を湛える玉座。
そこに、一人の女の子が眠っていた。
なるほど、連邦生徒会長が先生に託したのはあの子って訳かぁ⋯⋯またそこはかとない騒動の予感がするね。
取り敢えず先生の頭を抱え込むようにむぎゅっとして二人に声をかける。
“わぷっ”
「あの子の事任せても良いかな? 服を着せるまでは先生の視線遮っておくから♡」
「え、あ、女の子だ! 女の子がいる! ハダカだ!」
「ちょっとお姉ちゃん、山賊みたいな感想言わないで」
「眠ってるのかな⋯⋯?」
「危なそうな時は私の勘が囁いてくれるから安心して。逆に言えば私が動かない限りはなんの心配も無いって事だから♡」
「わかった! おーい、寝てるの? 起きられるー?」
うん、向こうは二人にお任せしちゃおう。
視線を胸元の先生に戻して小声でこそこそ。
「そういう訳だからせんせ、ちょっと我慢しててくださいね?」
“う、うん。それは良いんだけど”
「にしし、代わりに私の胸で楽しんでね♡」
“いや、楽しまないよ!?”
「大きさがご不満? 好きな人に触られたら大きくなるって言うし、せんせーの好みの大きさに育てて良いんですよ?」
“待ってフミ、お互いの認識に物凄いすれ違いを感じるんだ⋯⋯!”
「じゃあシンプルに♡ せんせー好き♡ 大好き♡」
“それは⋯⋯嬉しいかな”
「でも生徒とは付き合えないんですよね? 先生という立場を背負うからには」
“⋯⋯そうだね。先生として、生徒を導く存在として、生徒と付き合う事は出来ないかな”
「うんうん、ちゃんと分かってます。なので卒業するまで待たせちゃうけど、それまではプラトニックな関係で我慢ですね♡」
“えっ”
「だって、卒業したら私生徒じゃ無くなっちゃうしー♡ そしたら生徒と先生じゃないからお付き合い出来ますよね、せーんせ♡」
“いや、まぁ、うん”
「それともフミちゃんじゃせんせーの好みに合わない?」
“そんな事はないよ。フミは頑張り屋さんで気遣いも出来て、他の子の努力を認めて一緒に喜んであげられる素晴らしい子だよ。その眩しささえ感じる在り方は、先生として学ぶべきところも多いと思ってる”
「⋯⋯⋯⋯♡」
“フミ?”
「惚れ直しちゃった♡ 卒業したら絶対迎えに行きますから、覚悟しておいてください♡」
“あ、私これ何か間違えたね?”
「ちなみに私は正室じゃなくても大丈夫ですよ♡」
“フミさん?”
「お嫁さんが何人居ても養えるだけの資金も出来ましたし、楽しみですね、せんせ♡」
“フミさん!?”
やだもー♡
これ以上惚れさせても何も出ないぞぉ♡
やんやんと悶えていると、服を着せ終わった二人がこっちに手を振って合図してくれる。
「もうおっけーだよ!」
「まだこの子は起きませんけど」
「二人ともありがとー♡ じゃ、行きましょうかせんせ♡」
“う、うん”
抱きかかえていた先生を下ろして二人の元へ。
ミドリちゃんと同じ服を着た女の子は微動だにしない。
まるで精巧な美術品みたい。
玉座の肘掛けの横には文字が刻まれていた。
“AL-1S、か”
「何かの型番でしょうか」
「きっとこの子の事だよ! ええと、アリス、で良いのかな?」
「お姉ちゃん、そんな安直な」
呑気にこの子の名前を考えていた所で、部屋中に警告音と駆動音が響き渡った。
「わっ、なに!?」
“フミ!”
「大丈夫、危険は無さそうです」
「フミさんのそのパッシブスキル、すごいですね⋯⋯」
分かる~♡
私もこの勘が無かったら何回か死んでたと思う。
警告音に耳が慣れ始めた頃、横たわっていた女の子の目がゆっくりと開いた。
蒼穹を思わせる水晶のような瞳。
思わず吸い込まれそうな目を瞬かせながら上体を起こし、呟くように言葉を発した。
「状態の変化、および接触許可対象を感知。休眠状態を解除します」
「お、起きた⋯⋯!?」
「きゅ、休眠⋯⋯?」
「接触許可対象、ね。やっぱり先生が来る事を想定してたのかな?」
女の子はゆっくりとした動作で玉座から立ち上がり、どこか興味深そうに私達を一人一人じっくりと見つめた。
その様子に敵意は無く、ただ現状を確認しているだけと言いたげな感じ。
「状況把握、難航⋯⋯会話を試みます。説明をお願いできますか」
「え、せ、説明?」
「ど、どうしよう先生」
“えっと⋯⋯ここはミレニアムという自治区にある廃工場で、君はそこで眠っていたんだ。良ければ、君の事も教えてくれないかい?”
「本機の自我、記憶、目的は消失状態であることを確認。データがありません」
「ど、どういうこと⋯⋯? い、いきなり攻撃してきたりしないよね?」
「肯定。接触許可対象への遭遇時、本機の敵対意思は発動しません」
「なるほどなるほど。まっさらなこの子を先生に預けたかった訳か⋯⋯初めまして、私は脇野フミ。フミって呼んでね」
「呼称、フミ。登録しました」
「あ、私は才羽モモイ!」
「私は才羽ミドリ」
“初めまして、先生って呼んでくれるかな”
「呼称、モモイ、ミドリ、先生。登録しました」
取り敢えずの自己紹介をしていく。
会話が成立した事で安心したのか、モモイちゃんは女の子に近付いてまじまじと顔を覗き込んだ。
「うわ、すごい。ロボットの市民ならキヴォトスによくいるけど、こんなに私たちに似てるロボットなんて初めて」
“ロボット、か⋯⋯。そうだ、もう一つ聞きたかったんだけど、接触許可対象って私達の事で良いのかな?”
「⋯⋯回答不可。本機の深層意識における第一反応が発生したものと推測されます」
「え、え、どゆこと?」
「わ、私に聞かないでよお姉ちゃん」
「んー、この子がロボットだとして、起動時に走ったプログラムがそう呼称したけど、意識覚醒後にその情報にアクセスしようとしたら権限不足で弾かれたんじゃないかな」
“おお、それっぽい! すごいねフミ”
「いやぁ、当てずっぽうですけどね。何も分かってない事には変わりありませんし」
現状では色々と情報が足りない。
連邦生徒会長の思惑もこっちの想像でしかないし、この子が何なのかも分からない。
ただ、一つ確かな事は。
この状況が一人の女の子の心をくすぐる、ロマン溢れる状況だったって事。
「うーん⋯⋯工場の地下、ほぼ全裸の女の子、おまけに記憶喪失。⋯⋯ふふっ、良いこと思いついちゃった」
「私も多分、モモイちゃんと同じ事思い付いたよ♡」
「いや、今の言葉の羅列からは、嫌なことしか思い当たらないんだけど⋯⋯」
「ねぇ、先生。この子、連れ帰ってもいい?」
“⋯⋯うーん、まぁ、そうなるよね”
「えぇ!? 本気!?」
「ミドリちゃん、モモイちゃんはマジだよ。ほら、あのキラキラした顔♡」
「うっ、騒動の前によく見た表情」
「じゃあモモイちゃんいっつもあんな顔してるんだ」
「あれ!? 今さり気なくフミにディスられた!?」
「にしし、めーんご♡」
「ゆるす!」
「やったー♡」
「いやいや、お姉ちゃん連れ帰ってどうするの!?」
「ふっふっふ、そりゃもちろん我らがゲーム開発部の新入部員になってもらうのさ!」
ぺかーっと明るい顔で宣言するモモイちゃん。
対するミドリちゃんは唖然として顎が外れそうなほと口を開けて固まった。
私はモモイちゃんの案に賛成だけど、モモイちゃん自身の言葉が少し足りていない。
そう、この場にはミドリちゃんだけじゃなく、もう一人説得しなくてはならない大人がいるから。
もちろん先生も頭ごなしに否定するつもりは無い。
でも、だからこそ先生に首を振らせるだけの理屈、メリット、あるいは────覚悟を示さないといけない。
そのちょっとしたサポートの為に、私は口を開く。
「モモイちゃん、これは敢えて聞く事だから悪く思わないで欲しいんだけど」
「うん?」
「ちょっとイヤな聞き方をするね? 今私達はこの子について何も分かってない。それこそ、敵なのか味方なのかも。この子を連れ帰って、もしいきなり牙を剥いたら、例えばミドリちゃんが襲われたりしたら?」
「敵になるかもしれない、ってこと?」
「そう。だって、この子が誰なのか、あるいは何なのか、私達は知らないからね」
「うーん⋯⋯でもさ。それって裏を返せば、友達になれるかもしれないじゃん」
何の憂いも無く、モモイちゃんは女の子を見た。
女の子は何も言わず、ただじっとモモイちゃんを見ている。
不意にモモイちゃんはニカっと笑って私へと振り向いた。
「何も知らないってことはさ、私達の仲間になってくれるかもしれないし!」
無垢、という言葉がこれほど似合う子を、私は知らない。
どこまでも純真な笑顔を浮かべたモモイちゃんに、私の口角も自然と上がっていた。
「合格♡」
「え?」
「変な聞き方してごめんね、モモイちゃん。でも、せんせーにその想いをどうしても伝えて欲しかったから」
「そっか、私はなんとなくお姉ちゃんが言いたい事が分かったけど、先生には言葉にしないと⋯⋯」
“やっぱり、フミは優しい子だよ”
「にしし、惚れ直しちゃった?」
“⋯⋯少なくとも、モモイと笑い合ってた時のフミはすごく魅力的だったよ”
「ならヨシ♡」
「よく分からないけど、先生も賛成してくれたの?」
“うん”
「そっか! ならヨシ、だね! ね、アリス!」
「──⋯⋯?」
呼び掛けに首を傾げる女の子。
後ろを振り返っても誰もおらず、首を戻してモモイちゃんを見る。
そんな彼女に、モモイちゃんは元気よく答えた。
「あなたの名前だよ! アリス! これからよろしくね!」
「⋯⋯本機の名称、『アリス』。確認をお願いします」
「ちょ、ちょっと待って! それお姉ちゃんが勝手に読んだ名前でしょ!? 本当ならAL -1Sちゃんなんじゃないの?」
「そんなに長いと呼びにくいじゃん。どう、アリス? 気に入った?」
「⋯⋯⋯⋯」
女の子は一度目を閉じ、深く考え込むように顔を伏せた。
少しの間が空き、女の子は目を開いて顔を上げた。
そして──誰もが見惚れてしまいそうなほどに、その顔をほころばせた。
透き通った、綺麗な笑顔。
「⋯⋯肯定。本機、アリス」
「あはは! ほら、見たか私のネーミングセンス!」
「うーん、いいのかな⋯⋯」
ドヤ顔でダブルピースを見せ付けるモモイちゃんに、まだ少し悩み顔のミドリちゃん。
そんな二人をどこか楽しげに見守る女の子──アリスちゃん。
「丸く収まりそうで良かったね、せんせ♡」
“うん、彼女達のお手伝いが出来て良かったよ。まぁ、問題はこの後なんだけど⋯⋯”
「この後?」
“帰り道。来る時に使った通路は、ほら”
先生が苦笑いを浮かべながら指を上に向ける。
そうだ、落ちてきたんだった。
じゃあ別ルートを探して帰らないといけないんだけど⋯⋯どうしよっか。
“それとアリスの登場でみんな忘れてるみたいだけど、本来の目的はG.Bibleの入手じゃなかった?”
「あっ、忘れてた。でもユウカさんは一定の功績か部員数の確保で廃部を免れるって言ってませんでした?」
“うん、そうだね。結果的にアリスを仲間に加えた事で、最初に弾いた方の選択肢でクエストクリアとなった訳だけど”
「⋯⋯何か心配事が?」
何か見落としている事があっただろうか。
少し不安になりながら先生に先を促すと、先生は困ったような笑みを浮かべた。
“ミドリがさ、言ってたよね。モモイのあの顔は騒動の前によく見た表情だ、って”
「確かに言ってましたけど⋯⋯?」
“って事はさ。この後で何か一騒動待っているんじゃないかな、って”
「⋯⋯いやいや、まさか、そんなぁ♡ せんせーも人が悪いなぁ、もう♡」
“ふふっ、人を説得したり誘惑したりは得意なフミでも、自分を騙すのは苦手らしいね。また一つ、フミの新しい一面を見付けられたよ”
「嬉しいけど今は聞きたくなかったなぁそのセリフ♡」
“私はフミよりも長い人生を送っているから、身に沁みて知っているんだけどさ。こういう時の悪い予感って、何故か的中率が100%なんだよね”
⋯⋯じゃあこの後何かイベント起きるの確定じゃないですかー♡
やだー♡