もしもシャーレにヒモを養う適性の有る娘が応募してきたら   作:一ノ瀬 崇

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真っ先に咲く花

 キーンコーンカーンコーン。

 朝九時のチャイムが鳴る。

 みんなに温かいココアを配って、いざ書類の海へ。

 今日の当番はサオリちゃん、イオリちゃん、カリンさんの三人。

 なんだろう、この波乱の予感は。

 相性的にはそんなに悪くないはず。

 みんな真面目だし分からない所はちゃんと聞くし、イオリちゃんとサオリちゃんの間の緊張感もほぼ無い。

 先生が許してるし、ベアトリーチェって分かりやすい悪者の存在も公布出来てるからね。

 だから心配するような事は何も無い、はず、なんだけど。

 戦闘時の勘とはまた違う、私個人に係る勘が何かを訴えていた。

 何かしらの空気を感じつつも書類作業は何事もなく進み、お昼前には全て片付いた。

 ここからは自由時間だ。

 早速交流を深めるべくフリートークへと洒落込んだ。

 ……のだけど。

 

 

「する訳無いだろうっ! 先生がっ、そんな破廉恥な真似をっ!!」

「いやしたんだよ! 最初の一回目は確かに私が悪かったけど、その後もフミと一緒にぺろぺろと! 性懲りもなく舐めてくるんだよ!」

「……その、私も踏んでほしいと言われて先生をふみふみしたが……」

「そんな訳があるかっ!? 先生は敵対した私にさえ慈悲を与えて、アツコを、家族を助け出す手伝いをしてくれたんだ! 文字通り命を賭けて! そんな先生が、そんな、ヘンタイみたいな事をする訳が無いッッッ!!!」

「いやしたんだよ! オマケにブラックマーケットで私の卒業アルバムを買った挙句、モモトークで『小学生のイオリも可愛いね!』って送ってきたんだぞ!! キモいだろ!!」

「たまたま作戦で先生と同じ場所にいる時に狙撃する事になったが……その、先生は私のお尻に釘付けだった。バニースーツを着ていたのも有るかもしれないが……」

 

 

 あっ、これかぁ。(納得)

 先生尊敬できるよ凄い大人だよ私の恩人だよ私を導いて欲しいな派のサオリちゃん、先生のヘンタイばかばかキライごめんうそホントは好きだけど素直になれないの派のイオリちゃん、先生は時々えっちだけどそんな先生も悪くないしちょっとドキドキしちゃうよ派のカリンさん。

 この三人が互いの派閥の面子と意地と誇りを賭けて対立してしまったのだ。

 いや対立してるのはイオリちゃんとサオリちゃんだけでカリンさんは謎の情報公開をしてるわ。

 私も初耳何ですけどせんせ♡

 なお渦中の先生はシッテムの箱で顔を隠して小さくなってる。

 それを見て、サオリちゃんは先生が心を痛めてるのに生徒を糾弾しようとはしない人格者だと改めて崇拝してるし、イオリちゃんは本当の事だから縮こまって何も言えないでいると思って、カリンさんはそう言えばASMRのショタ先生も普段はあんな感じでちょっと恥ずかしがりやだったりするのだろうかと考えている。

 いやカリンさん一応当事者♡

 

 

 “私の事を凄い神聖視してるのはちょっとアレだから認識を改めてもらいたいかな”

「それはそうと私への擁護は一切出てこないんですねサオリちゃん♡」

 “普段から抱き着いたりほっぺたちゅーしてるからね。フミがイオリの脚をぺろぺろしてても違和感無かったんじゃないかな”

「まことに遺憾です♡」

 

 

 三人から離れて机の陰でこそこそお話。

 まぁサオリちゃんはアレだけドラマチックな体験をしたら先生を崇拝してもおかしくない。

 元々ベアトリーチェが恐怖で縛って無理矢理畏怖を集めてたからね。

 信仰するって面ではシスターフッドの次くらいに適性があったのかもしれない。

 

 

「でもあの状態のサオリちゃんに真実を伝えるの残酷なのでは♡」

 “私は信仰対象じゃなく、ただ生徒に寄り添い導く先生なだけで、みんなと同じ人間なんだけどね”

「せんせー教立ち上げたらキヴォトス征服出来そう♡」

 “私が死んだら絶対後継組織が分裂して全面戦争起きてキヴォトス滅びるよ”

「それを避けるには全員せんせーの子を孕ますしか♡ 頑張ってせんせー♡」

 “教職者としてそれは避けなければいけないのです!”

「ともあれ一度クールダウンさせないと♡ サオリちゃんの口説き落としは任せますね♡」

 “私もだんだんフミみたいに籠絡が上手くなってきてそうでヤダなぁ……”

「最初から私より上手い♡」

 “そんなバナナ”

 

 

 愕然とする先生にウインクを残してイオリちゃんとカリンさんを一先ず回収。

 取り敢えず隣のカフェで飲み物でも頼んで待っててもらおう。

 その間に先生が聖人ではないってサオリちゃんに説明するから。

 

 

「それは良いけど……大丈夫か? アイツ結構先生の事盲信してないか?」

「忠誠度はそのままに変態なのを認めさせるだけだから何とかなるなる♡」

「……余計悪化しないか?」

「カリンさん、しーっ♡ 待っててもらう代わりにガトーショコラ置いてくから♡」

「ゆっくり話してて良いぞ!」

「任務でも待機する事が多いからな、任せてくれ」

 

 

 ガトーショコラを出した途端笑顔になるイオリちゃんとカリンさん。

 もー反応が可愛いんだから♡

 お二人には先生のヘンタイ談義で盛り上がってもらおう。

 その間に私は執務室に戻ってサオリちゃんの様子をチェック。

 ちょうどイオリちゃんが言ってた事は本当だと説明した所らしく、サオリちゃんがショックを受けていた。

 

 

「そんな……本当なのか……」

 “幻滅させてしまったかな。でもごめん、私は聖人君子でも完璧超人でもない、普通の人間なんだ”

「……いや、済まない。私が勝手に理想を先生に押し付けていたようだ。……ん、フミ?」

 

 

 しょんぼりしてるサオリちゃんに背後から近付いてむぎゅっと捕まえ、そのままキャスター付きの大きな椅子に二人で座る。

 床を蹴ってからから進み先生の前へ。

 ふっふっふー、ここからは楽しい楽しい説得タイム♡

 

 

 “サオリは、この間のシャーレラジオは聴いてくれたかな?”

「あぁ、スクワッドのみんなと楽しませてもらった」

 “その中で、君たちが魅力的な女の子だと言ったのは覚えてるかな”

「覚えている。アツコやヒヨリ、ミサキもそうだしイオリやカリンも、私には無い魅力で溢れているのは解る」

 “……一人、大事な子を忘れているね”

「もちろんフミも愛嬌があって良い子だな」

「にしし♡ ありがとー♡ でもサオリちゃん、せんせーの言いたい子とは違うみたいだよ♡」

「なに……?」

 “私が言っているのはサオリ、君だよ”

「わ、私かっ?」

 

 

 戸惑うサオリちゃん。

 先生は身を屈めてサオリちゃんの顔を正面から覗き込む。

 私がとん、と背中を押せば唇が届きそうな距離。

 

 

 “最近、サオリはお洒落をするようになったね。明るい色のリップを塗ったり、まつ毛を整えたり。いつものサオリも好きだけど、どんどん魅力的になってるよ”

「……! 気付いて、いたのか……」

 “もちろん。可愛いサオリがますます綺麗になっていくんだもの、気になって仕方なかったよ”

「それは……その、済まない」

 “ふふっ、謝る必要なんて無いんだよ。もっともっと、綺麗なサオリを見せて欲しいな?”

 

 

 先生の右手がサオリちゃんの頬に添えられる。

 ぴくん、と小さく身体が跳ねた。

 

 

 “あの時は傷だらけで荒れていた肌も、もちもちすべすべの艷やかな肌になったね。綺麗だよ、サオリ”

「う……そ、その、先生……?」

 “私は聖人君子じゃない。慕ってくれる生徒に情欲を向けてしまうような、ダメな大人なんだ。イオリやカリンにしたような事を、サオリにだってしたいと思ってしまうような、最低の大人さ。……失望したかい?”

「そんな事は無い! ……そんな事は、無い、が……。何なんだ、この動悸は……」

「サオリちゃん、はいかいいえ、シンプルに考えてみて♡ せんせーに、()()()()()……されてみたい?」

 

 

 ぴくり、とサオリちゃんの肩が跳ねる。

 徐々に耳たぶに赤みが差し、呼吸が僅かに早く浅くなっていく。

 今、サオリちゃんの脳内では先生が自分に対して破廉恥な事をしようと迫ってくる様子が思い描かれているはず。

 なら私は、その想像を少しだけ具体化するお手伝いをしよう。

 

 

「想像してみて♡ 可愛くなったサオリちゃんに我慢できなくなったせんせーが、こっそり太ももを撫でてくるかも♡ こんな風に、さわさわ、って♡」

 

 

 左手を伸ばしてサオリちゃんの太ももを撫でる。

 指先が僅かに内股を擦るように動かせば、サオリちゃんはハッとした様子で両脚を閉じた。

 

 

「他にも、偶然を装ってサオリちゃんの魅力的なお胸に触れてくるかも♡ あくまで、偶然、一瞬だけ♡」

 

 

 今度は右手を持ち上げて手の甲でサオリちゃんのお胸を下からふにょんと触れる。

 たったそれだけで、サオリちゃんの身体はぴしりと硬直してしまった。

 

 

「でもここまではアツコちゃんはヒヨリちゃん、ミサキちゃんが居る所でもこっそり出来る事。もし、サオリちゃんと二人っきりの時にせんせーが我慢できなくなっちゃったら……どうなっちゃうかな♡ 例えば、書類を受け取ろうとしたせんせーが転んじゃうかも♡ サオリちゃんは多分、せんせーが怪我しないように受け止めると思うけど……その時、たまたま、偶然、せんせーの両手がこんな風になっちゃうかも♡♡」

「うぁっ……!?」

 

 

 両手を持ち上げてサオリちゃんのお胸を鷲掴みにする。

 痛くないように優しくふにふにと指を動かし、人差し指と中指でサオリちゃんのぽっちをくにくに虐める。

 ちょっとずつ硬くなってきたそれをぴんぴん弾いて遊びながら、真っ赤な耳に囁く。

 

 

「目の前にはせんせーの顔が有って、お互い見つめ合って♡ 何かを言う前に、せんせーが近付いてきて……サオリちゃんの唇、優しく奪っちゃうかも♡ スクワッドのみんなにはナイショで、二人だけのヒミツを作っちゃうの♡ どうかな♡ そんな風にせんせーに、されてみたくない……? ただの守られる生徒じゃなく、せんせーの特別な相手として、えっちな事、されたくない……?」

 

 

 落ち着かなさそうに視線を彷徨わせたサオリちゃんは、それまでとは違ったか細い声で呟いた。

 

 

「その……されてみたい、と、そう思った……」

 “良いのかい、サオリ? 私は先生という立場にありながら生徒に情欲をぶつける、悪い大人だよ?”

「先生になら……っ、……いや、違う。……先生が、良いんだ……」

 

 

 真っ赤になって俯いてしまうサオリちゃん。

 両手はおへその下辺りを押さえるように置かれている。

 ほほう、きゅんきゅんしちゃってるねぇ♡

 ニヤリと笑う私と同様に、先生も悪い大人の顔をしていた。

 先生はそっと両手でサオリちゃんの肩を抱いて、口を耳元に寄せる。

 

 

 “それならサオリ。今後は、サオリにも少し過激なスキンシップを取っても良いかい?”

「か、過激なスキンシップ……」

 “そう、例えば……”

 

 

 先生がサオリちゃんの耳たぶを軽く食む。

 面白いくらいにびくっと身体を跳ねさせるサオリちゃん。

 抱き締めていた私ごと身体が動いちゃったね。

 そのまま先生の右手が肩を撫で下ろし、お腹の辺りへ伸びる。

 丸出しのおへその周りを指先で優しくなぞりながら、うなじに息を吹き掛けて遊んでいる。

 

 

 “……こんな風に、サオリにイタズラしちゃうよ?”

「……っ、く、ふっ……、んっ……」

 “おや、サオリからえっちな吐息が漏れてるね。もしかしてサオリも……こういうイタズラされるの、好きかな?”

「……くっ、んっ……ふーっ、ふーっ……」

「素直になって良いんだよ、サオリちゃん♡ せんせーに本心を曝け出して、いっぱい可愛がってもらお♡ スクワッドのみんなとハーレムメンバーになって、せんせーに愛されてお腹にとぷとぷ注いでもらお♡♡♡」

「ぁ……、うぁ……」

 

 

 真っ赤な顔のまま、サオリちゃんが顔を上げる。

 潤んだ瞳にはもう先生しか映っていない。

 堕ちたな♡

 

 

 “サオリ、どうして欲しい?”

「……わ、私も……私も、先生に可愛がって欲しい……先生の望む事なら、何でもする……どんないやらしい服でも着る、どんないやらしい言葉でも覚える、だから、だから……私を、先生の雌にして欲しい……」

「よくできました♡」

 “ありがとう、サオリ。でも、まだ先生としてやる事があるから……今はここまで、ね”

 

 

 私は左頬に、先生は右頬にキスをする。

 左右から挟まれて愛を注がれたサオリちゃんは石像のように固まってしまった。

 直後、一際大きくサオリちゃんの腰が跳ねる。

 幸せに至ったみたい♡

 しかし先生もだいぶ染まって来てるね。

 最初は私と恋人繋ぎするだけで照れてたのに、今やサオリちゃんを手玉に取ってえっちなお嫁さん宣言させちゃうだなんて。

 いやホントに最後の壁が分厚い。

 どうにかしてヒビでも入れられたら後はもう合体一直線だと思うんだけど。

 

 

 

 

 という訳で後は先生にお任せしちゃって私はカフェへとんぼ返り。

 カリンさんはこないだC&C全員纏めてハーレム入りしてもらったから、イオリちゃん攻略だね。

 もうほぼ堕ちてるようなもんだけど♡

 

 

「ただんもー♡」

「おかえりフミ。説得出来たのか?」

「もち♡」

「もちもちか」

「ふにゅー♡」

 

 

 ダブルピースぶぃぶぃしたらカリンさんにほっぺたをもちもちされた。

 やーん積極的♡

 

 

「いやそれペット的な扱いじゃないか?」

「つまり愛され枠♡」

「無敵なのやめろ」

「イオリ、フミの事に毎回ツッコむと精神と喉が保たないぞ。私は半分くらい諦めた」

「スルーしちゃいやーん♡ てぃてぃ♡」

「んっ、こらフミ、太ももを叩くんじゃない」

「ぬわー♡ おろちて♡」

 

 

 抗議がてら立派な太ももをぺちぺち叩いてぷるぷるさせて遊んでたら、両脇に手を通され持ち上げられてしまった。

 そのままカリンさんの膝上に乗せられてぬいぐるみスタイルに。

 ぎゅっとされてしまった♡

 

 

「いや、捕まったのになんでキリッとしてるんだ?」

「これはこれで役得♡」

「フミは甘えん坊だからな。捕まえて抱き締めておくと悪さをする事が減る」

「なるほど……流石は噂に名高いC&Cだな」

「いや……実は先輩が見付けた方法なんだ。フミも先輩の前ではただの生徒になってしまうんだ」

「先輩って言うと、あの委員長と同じくらいの背丈の?」

「いや、そっちじゃなくて大きい方だ」

「大きい方?」

「背丈もおっぱいもお尻も大きいんだよー♡」

「…………うん、まぁ、そうだな」

「凄い口篭ったな!?」

「いや、面と向かってそれをリーダーの前で言ったら怒髪天だからな……フミはわざと言ってリーダーに怒られるのが好きみたいだけど」

「てへぺろ♡」

「厄介すぎる……」

 

 

 いつの間にかイオリちゃんとカリンさんも仲良くなったみたいで何より♡

 どんどん色んな所で仲良しの輪が広がっていくといいなー、と思いながらAMASに運んできてもらったキウイジュースをストローでちぅちぅ吸っていると、イオリちゃんがジト目を向けているのに気付いた。

 はて、なんじゃろほい。

 

 

「どしたのイオリちゃん?」

「それだよそれ」

「どれ?」

「なんでカリンは『さん』で私は『ちゃん』なんだよ」

「そう言えばそうだな。でもサオリもちゃん付けで呼んでいなかったか?」

「確かに。おいフミ、何で違うんだ?」

「んー、一つは交流の深さかな?」

 

 

 例えば補習授業部。

 ヒフミンはヒフミンとして、最初はアズサちゃんとハナコちゃんをさん付けしてた。

 コハルちゃんは同級生だからちゃん付けだったけど、二人とも仲良くなるにつれて私がちゃん付けで呼びたくなったから変えた。

 ヒフミンは普段はヒフミン、えっちして高まってきたらヒフミ呼び。

 まぁあいつは特別枠だから例外処理にしておこう。

 

 

「二つ目はキャラ的な雰囲気ですかね♡」

「雰囲気?」

「イオリちゃんは何て言うか『イオリちゃん』って雰囲気が有って♡」

「……舐めてる?」

「えっ♡ 舐めて良いの♡」

「やめろ!! 違うからな!?」

「……ちょっと分かったかもしれない」

「カリンまでそっち側か!?」

「あぁいや、そうじゃなくて。多分、フミが気兼ねなく甘えに行ける雰囲気がイオリにはあるんだと思う。母性とはまた違うと思うんだが、こう、面倒を見てくれそうなお姉ちゃん感というか、話す時に同じ目線まで降りてきてくれる感じが」

「それに近いかも♡ イオリおねーちゃーん♡」

「お姉ちゃんじゃないからな! ……まぁ、納得はしてないけど理解はした」

「将来は保育士とか似合うかもしれないな」

「フミみたいなのの相手は大変そうだな……」

「失敬な♡ 品行方正ですわよ♡」

「淫行旺盛だろ」

「ぷっ、くくっ……ふっ、ぐっ、あははははは!!」

「待って♡ カリンさんガチツボ♡」

 

 

 私を抱き締めたまま笑いを堪らえようとしてぷるぷるしてる。

 けど堪え切れずに吹き出してしまった。

 まことに遺憾です♡

 

 

「はははは……た、確かにフミにぴったりだ! ははっ、いたた、は、腹が痛い……んふっ、ふふふっ」

「イオリちゃんの撃墜スコアが伸びていく♡」

「どちらかと言えばフミの普段の行いだろ?」

「ぐぬぬ♡ 返す言葉もございませぬ♡」

「ははははっ!」

「くぅー、可愛い顔で笑いおって♡ 写真に収めておきたかった♡」

「ふふふっ……帰ったらC&Cのみんなにも教えないとな。特にリーダーは大笑いしそうだ」

「うにゃーっ♡ やめるのです♡」

「モモイたちにも伝えようか?」

「捕虜の虐待は禁止されていますっ♡」

「私も帰ったら委員長やアコちゃんに伝えてみるか」

「まずい♡ アコさんに知られたら普段の仕返しとばかりに弄られてしまうー♡」

「仕返しされる程弄ってるのか?」

「アコちゃん、何故か側面が開いてる服を着てるんだ。それでこないだフミがアコちゃんを横乳さん、って呼んでた」

「横乳さん……んふっ!」

「いやアレは脳内で今日もアコさん横乳開いてるなーって考えてたら、いつの間にか横乳さん今日もアコ開いてるなーってなってて♡」

「逆になっちゃったんだよな」

「横乳さんに淫行旺盛なフミ……あはは、ダメだ、お腹痛い……!」

「むぅ♡ まぁ珍しくカリンさんが大笑いしてる所見られたからヨシ!」

「良いのか……」

 

 

 しばらくカリンさんが笑い止むまでジュースを飲んだり駄弁ったりして過ごす。

 普段キリッとしてる事が多いから、笑ったカリンさんは最高にステキだった。

 先生もイチコロかもしれない。

 時間も良い所だったので執務室に戻ってサオリちゃんと仲直り。

 

 

「済まなかった、イオリ。私は自分の中で勝手に先生を偶像化し、それを他人に押し付けていた。改めて謝罪させてほしい」

「あぁ、いや、別にそこまで改まって言わなくても大丈夫だぞ? 元はと言えばこのヘンタイ二人が悪いんだから」

「さり気なく巻き込まれた♡」

 “怒られる時は一緒だよ、フミ”

「これからは共に先生の欲望を受け止め、卒業後は子を成し母として成長して行こう。もちろんカリンも一緒だ」

「……んん? 待て、何かおかしな方向に行ったな?」

「聞けばイオリ、お前は先生の性癖である褐色肌フェチ、脚フェチ、ツンデレの三つを全てをしっかり抑えてあるそうじゃないか。カリンも褐色肌で美脚の持ち主だ、先生を誘惑し溜まった欲望をぶつけてもらうのには絶好の逸材じゃないか。私は色々と至らない部分が多いが、その分先生に尽くして寵愛を受けられるように努めるつもりだ」

「待て待て待て待て!?」

「……そうか、私は先生の好みか。……ふふっ♪」

「これからはライバルとして、先生の寵愛を受ける仲間として、将来はママ友として、よろしく頼む」

「だから待てって!!!?」

 

 

 先生への理解も深まったしサオリちゃんもハーレムインしたし全方位ヨシ!

 ……あ、イオリちゃんの誘惑忘れてた。

 てへぺろ。

 

 

 

 

 

 

「という事が有ったんじゃよ♡」

「そうだったんですね……最後はみんな仲良くなれて、良かったです……♪」

 

 

 いつものように便利屋のオフィスではーちゃんを侍らせてまったりタイム。

 今日は脚の間にはーちゃんを座らせて後ろからもみもみさすさすむにむにすりすり楽しんでいる。

 はーちゃんもすっかり健康的な身体付きになってきてフミちゃん嬉しい♡

 制服の裾から手を入れておへそに手を当ててぽかぽか温め。

 私の手いっつも温かいから、おへそに当ててると温かくて気持ちいいと体温低めな子や冷え性な子に評判だ。

 もちろんはーちゃんもお気に入り。

 普段控えめなはーちゃんがおねだりしてくる程度には大層気持ちいいらしい。

 その分、フリーな左手ではーちゃんを弄んでいる。

 太ももをさわさわしたり、お胸をふにふにしたり。

 肩を抱き寄せてキスもしちゃったり。

 

 

「我が世の春がきた!」

「えへへ……フミちゃんの好きにされちゃいます……♪」

 

 

 そんな私たちに向けられるジト目が一つ。

 この部屋の主にして我らが愛するアウトロー、アルちゃん社長である。

 今日はなかなかツッコミが飛んでこないので言われるまで好き放題してる。

 ほらはーちゃん、お胸優しくふにふに♡

 

 

「あっ……♡」

「可愛いよ♡ 私のはーちゃん♡」

「はい……♡ 私の身体、フミちゃんの好きに弄ってください……♡」

 

 

 全身を預けるように脱力して委ねてくるはーちゃん。

 おお、神よ!

 何故私に副担任が居ないのですか!

 ……居たら所構わずはーちゃんに襲い掛かるからか。

 ならしょうがない♡

 代わりに右のお胸もさわさわ♡

 

 

「ふぁ……っ♡ 私の身体、どんどんフミちゃんに開発されちゃってます……♡」

「私の事をもっと好きにさせちゃう♡」

「これ以上好きになったら、日常生活送れなくなっちゃいますよ……?」

「そしたら一日中はーちゃんと一緒だね♡」

「あわわ……刺激的すぎます……♡」

 

 

 はーちゃんに顔を寄せてちゅー♡

 びっくりしたはーちゃんだけど、すぐに目を瞑ってキスをおねだりしてくる。

 もー可愛すぎ♡

 五回ほどキスを交わした所でようやくアルさんが吼えた。

 

 

「だぁぁぁっ!! 目に毒なのよっ! 部屋でじっくりやってきなさい!!」

「ひゃっ!?」

「にゃあん♡」

「ネコ居た?」

「カヨコっち、それフミっちだから」

 

 

 目を輝かせて振り向くカヨコさんちょっと面白い。

 相変わらずアルさんは頬を赤く染めてる。

 耐性なかなか付かないの可愛くて好き♡

 

 

「フミでも良いか。二人纏めてよしよーし」

「うにゃーん♡」

「えぅえぅ……♡」

「……カヨコも何かおかしいわね?」

「最近ネコ探しの依頼来てないからねぇ。欲求不満なんじゃないかな?」

 

 

 ソファーの上から綺麗な手が伸びてきて私とはーちゃんの顎をくすぐる。

 思わずにゃんにゃんしてしまいました!

 カヨコさんの手技にかかれば先生の副担任も即ぴゅっぴゅに違いない。

 妖しく微笑むカヨコさんに「仕方ないなぁ……♡」って言われる先生……くっ、めちゃくちゃ羨ましいぞぉ!?

 

 

「うにゃにゃにゃ♡」

「うん? 甘えん坊さんだね」

「にゃうーん♡」

「フミっちが本格的にネコ化してきた!」

「ネコ化って何よ?」

「えぅえぅ……♡」

「ハルカちゃんもすっかりネコ化してしまって……」

「だからネコ化って何よぉ!?」

 

 

 そんな風にアルさんをからかって遊んでみた。

 毎回反応が良いからついつい甘えちゃう♡

 お詫びも込めてアルさんを真ん中に右に私左にはーちゃん膝の間にムツキさん背中にカヨコさんがくっついて究極合体!

 

 

「許してにゃん♡」

「ふふっ……許してほしいな、アル……♪」

「アル様、お情けを……♡」

「アルちゃん、許して♪」

「許すわよ! でも何なのこのねっとり感は!?」

「日頃アルさんがみんなの脳を焼いてた結果では♡」

「そんな危ない事しないわよ!?」

「あ、この場合の脳を焼くってのは比喩でして♡ 脳が焼ける程に鮮烈な体験や台詞、特に自分の恋心にクリティカルヒットしちゃう事をされちゃうのを、脳を焼かれるって言うんです♡ 最近流行りのスラングですよ♡」

「なるほど、ええと、つまり……?」

「日頃からアルさんのカッコいい所を見せられて、女の子としてきゅんきゅんしちゃってた、って事です♡ 流石社長♡ ターゲットの心臓も女の子のハートも撃ち抜いちゃうなんてアウトロー♡」

「……そうね! 社員の心を鷲掴みにするくらいでないと、最高のアウトローにはなれないものね!」

 

 

 ぺかー、と目映い笑顔を浮かべるアルちゃん社長。

 何一つ事態は好転してないぞぉ♡

 特にムツキさんとカヨコさんの目が妖しい光を湛え始めてる。

 これは便利屋69のトライアングルですな!?

 きゃードスケベ企業♡

 こんな危ない場所にはーちゃんを置いて行けるか、私ははーちゃんと逃げるぞぉ♡

 という訳ではーちゃんを抱きかかえてスタコラサッサ。

 

 

「ひゃっ」

「えっ、ちょ、フミ?」

「ごゆっくりー♡」

「それってどうい、む、ムツキ? カヨコ? 何か顔が近い気がするのだけど……? ん、んむーっ!?」

 

 

 さらば社長、また会うその時まで、しばしの別れ!

 多分明日の朝大浴場で一緒になると思うけど♡

 当初の予定通りはーちゃんを拉致出来たので自室に連れ込む。

 先日のヒフミンショックで篭もってた淫臭は全て抜けて染み付いていた淫水も全て片付け完全清掃したので、お部屋は以前と変わらず綺麗なままです。

 若干私の匂いがまだ薄いかな?

 色々と新調したベッドにはーちゃんを降ろすと、以前とちょっと部屋の感じが変わってる事に気付いてきょろきょろ部屋を見渡している。

 動きが可愛い♡

 そんなはーちゃんへ、今日は改めてプロポーズしちゃおうと思う。

 こないだ買ったプリムラの種も届いたし、植木鉢や肥料にじょうろ、ちっこいスコップにピンクの軍手なんかが入った土いじりセットも買っておいた。

 後必要なのは私の度胸だけ。

 出来るだけいつも通り、震えないように。

 

 

「にしし♡ 今日ははーちゃんにプレゼントを用意したのだー♡」

「プレゼント、ですか……?」

「うん♡ じゃじゃーん♡」

 

 

 自分で出した効果音と共にベッドの下から袋を二つ取り出す。

 片方は土いじりセット、もう片方がちょっと可愛い小さな袋に入ったプリムラの種だ。

 受け取ったはーちゃんはあわあわしながら袋と私へ視線を行ったり来たり。

 可愛すぎて鼻血出ちゃう♡

 

 

「ええっ!? あ、あの、もらっても良いんでしょうか……?」

「うん♡ 受け取ってほしいな♡」

「……えへへ、ありがとうございます、フミちゃん……♪」

 

 

 きゅっと袋を抱き締めて口元をむにゅむにゅさせちゃうはーちゃん。

 余りの可愛さにノックダウンさせられそうだけど、今日は気合を入れて前に進むのだ。

 早速中を開けてもらい、プレゼントを確認してもらう。

 

 

「これは……種、ですか?」

「そう♡ プリムラの種♡ はーちゃんは、プリムラってお花、知ってる?」

「いえ、初めて聞きました……あ、でもこの写真の花は見た事があります!」

「そっか♡ プリムラの花はね、どの花よりも早く、一番最初に咲く花って呼ばれてるの♡ まだ寒さに凍える蕾が多い中で、一番に開いて綺麗な花を咲かせる、そんな花♡」

 

 

 そこで言葉を区切り、深呼吸を一つ。

 脚よ竦まないでおくれ、私は前に進むんだ。

 私の雰囲気を感じ取ったはーちゃんが、ちょっと緊張を滲ませて私を見据える。

 

 

「この花のように、私の側で一番に咲いていてほしい。そんな想いを込めて、この花を贈るね。伊草ハルカさん。私と、結婚を前提にお付き合いしていただけませんか」

 

 

 十年越しのプロポーズ。

 幼い頃の約束を果たすべく、今の気持ちを全て伝えるべく、真っ直ぐに告白する。

 はーちゃんの手から、ぱさりと袋が落ちる。

 両手で口元を隠すように押さえ、その宝石のように綺麗な目には涙が溜まっていく。

 次の瞬間、私は床に押し倒されていた。

 胸の上では涙を流すはーちゃんの笑顔が咲いている。

 

 

「はいっ……! 私を、フミちゃんのお嫁さんにしてください……っ!」

「…………あは♡ 良かったぁ〜……、すっごいドキドキして呼吸を忘れる所だった……♡」

「もう、もう! 私がフミちゃんのプロポーズを断る訳ないじゃないですかぁ……っ!」

「分かっててもドキドキしちゃうよぉ♡ だってはーちゃん、すっごい可愛くて綺麗で魅力的で、他の子が放っておかないくらいの美少女さんだもん♡ 負けるつもりは無いけど、はーちゃんを取られないかずっと怖かったんだもん♡」

「フミちゃんは普段カッコよくて可愛くて頭も良いのに、今だけはおバカさんですっ! 私だって、世界で一番フミちゃんが好きなんですから……っ!」

「……にししっ♡ 私とはーちゃんって喧嘩した事無かったけど、これが初めての喧嘩かな? それも夫婦喧嘩♡」

「もうっ、もうっ! フミちゃん……っ!」

 

 

 お互いに強く強く抱き締め合う。

 制服が皺になっちゃうのも構わず、お互いの体温を交換するように、強く。

 そのまま、唇が重なり合う。

 何度もキスをしたはずなのに、今回のキスは特別な味がした。

 何度も何度も唇を合わせ、舌を伸ばして絡め合う。

 銀の鎖でお互いを繋いで、心を縛り合う。

 この先一生、離れる事の無いように。

 ……そうしてキスを重ねていると、少しずつお互いに吐息が熱くなっていく。

 いつの間にか、はーちゃんの瞳にはハートマークが浮かび上がっていた。

 キスの意味合いが、変わりつつある。

 

 

「んっ、ちゅっ、フミちゃんっ♡ ちゅっ♡ れろ♡ んぷっ、ちゅ、ちゅるっ♡」

 

 

 夢中になってキスをするはーちゃんも可愛いけど、今日はさらにもう一歩進もうと思う。

 背中をぽんぽん叩いて一度離れてもらい、身体を起こす。

 少し残念そうに唇に人差し指を当てるはーちゃん。

 なんだその可愛さは♡

 これもう犯罪級だよ♡

 思わず押し倒したくなるのをグッと堪えてはーちゃんをベッドに座らせる。

 そう、今日はさらにさらにプレゼントがあるのだ。

 この為に大金をはたき(ユウカさんに三度見された)、札束でエンジニア部のみんなをはたき(コトリちゃんが一番悦んでた)、極秘データだと言っているのにハッキングしようとするヒマリさんのお尻をはたき(チヒロさん監修)、各種データ集めと動作の確認の為に自らに鞭打ち、性懲りもなくハッキングしようとするヒマリさんに鞭打ち(チヒロさんがやってた)、ようやく完成した秘密兵器。

 その名は────双頭先生棒Ver1.0だ。

 またもやベッドの下から袋を取り出し、中身をはーちゃんに見せる。

 最初は首を傾げていたはーちゃんに正体と利用方法を教えると、ぽんと音が聞こえそうな程真っ赤になってあわあわし始めた。

 初々しい反応が可愛い♡

 

 

「こっ、ここ、これが、せ、先生の……っ!?」

「サイズは70%近くダウンさせてるけどね♡ 形は本物そっくりだよ♡」

「あ、あわわわ……!?」

「し・か・も♡ ギミック搭載済み♡ はーちゃん、右手で輪っかを作ってみて♡」

「……こ、こう、ですか?」

 

 

 はーちゃんが右手を持ち上げて人差し指と親指で輪っかを作る。

 そこに双頭先生棒の片方を挿し込む。

 それが意味する所を感じ取って、はーちゃんのあわあわが加速した。

 驚くのはここからだぞぅ♡

 

 

「そしたら人差し指から小指まで使って、優しくむにゅっと押し潰してみて♡」

「は、はい……♡」

 

 

 言われた通りに指を握るはーちゃん。

 すると先生棒の反対側がぷくっと膨らんだ。

 まだピンと来てないみたいなので、今度は私が同じように反対側をむにゅっと握る。

 するとはーちゃんの指が膨らんだ先生棒で押し拡げられた。

 何かに気付いて息を呑むはーちゃん。

 

 

「こ、これって……♡」

 

 

 何度もむにゅっと握っては押し拡げられる指の感覚に息が荒くなっていくはーちゃん。

 ここで次のギミックをご紹介だ。

 はーちゃんが握ったのに合わせて私も先生棒を握り込むと、中央部のセンサーが反応して先生棒全体がぶるぶると震え出した。

 

 

「きゃっ……♡」

 

 

 思わず手を離すはーちゃん。

 両方から握られると震える、その意味する所を正しく理解して私を見る。

 その瞳にはハートマークが乱舞していた。

 

 

「さらになんと、このアタッチメントを付けるとここの仕掛けを外さない限り、先生棒が抜けないようになります♡」

 

 

 私が取り出したのは腰に回してカチッと嵌めるタイプの固定紐だ。

 外す時は三つのつまみを右、左、右と回さないといけない。

 これをお互いの腰に装着すると、仕掛けを外さない限りずっと繋がったまま、入ったままになる。

 その間、多分先生棒は震えっぱなしだろう。

 全てを理解したはーちゃんが、ごくりと唾を呑み込む。

 

 

「はーちゃん♡」

「……はい♡」

「お互いの初めて、交換しよっか♡♡♡」

「……はいっ♡♡♡」

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