リアル鍛冶師のおっさんが刀匠へと至るまで 作:バナナラッシー
「ふぅ・・・こんくらいでいいかな」
とりあえずここで上げられる限界までレベルを上げてやった。
どうやらこのゲームは1レベル上がるごとにスキルポイントが5ポイントもらえるらしい。
「多いのか少ねぇのか分らんが、慎重に振り分けたほうが良さそうだ」
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PN:テツギリ
LV:15
JOB:鍛冶師(鎚使い)
3,000マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM(スタミナ):60
STR(筋力):50
DEX(器用):15
AGI (敏捷):5
TEC (技量):30
VIT (耐久力):1(7)
LUK(幸運):10
スキル
・武装鍛造
・アイアンスマッシュ
・アームブレイク
・ウォールキック
装備
右:見習いの鎚
左:なし
頭:なし
胴:放浪の外套(VIT+3)
腰:放浪の袴(VIT+3)
足:草履
アクセサリー:放浪の竹笠
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DPSにつながるようなものを重点的に、鍛冶ができるかまだわかんねぇから技量や器用は少しだけ上げることにした。もともとのステータスが低いやつは上げる必要がない。
しかし結局、あの赤いナイフはゲットできなかったな。
「なんで武器を壊すような動きをしちまうんだよ・・・3回くらいあのウサギに会えたのに全部のナイフをぶっ壊しちまった・・・」
あのウサギはかなりレアな部類のモンスターだったらしい。ゴブリンやコボルトなんかのやつらには何十回も会ったのに、ウサギは全然出てこなかった。
「ただ、いい気づきは得られたな。」
この世界のスキルは自身のアクションに対応して発現するらしい。
相手の武器を破壊しまくることで、武器に対するダメージが増加するスキルを。
木を使って壁キックをしまくることで、壁を経由してのジャンプに補正がかかるウォールジャンプを得ることができた。レベルアップでスキルが得られた時代が懐かしい。
「ちっと時間食っちまったな。さっさとエリアボスとやらに会いに行くか」
ボスとはいえ、所詮は最初のボスだろ?パーティーとか組まなくてもいけるだろ。
「お前がエリアボスか・・・こう、なんていうか、結構怖ぇな」
最初のエリアボスがどんな奴かと思ったら、まさかの巨大蛇だった。
小っちゃい蛇だったらリアルでもよく見るのに、ここまでデカいとなるとさすがに怖い。
が、こいつを倒さねぇと俺は鍛冶ができないんだ。
「悪いが手短にやらせてもらうぜ。俺には理想の鍛冶ライフが待ってるからなぁ!」
「フシャァア!!」
俺は突進してくる蛇野郎、いやこいつは雌か?まあとりあえず蛇を軽くいなし、全力の一撃を叩き込んだ。推奨レベルは10だが5レベルも離れてれば大丈夫だろ。
「ふむ・・・あんまりきいてねぇな」
まだまだ蛇は元気いっぱいだ。鎚とかの打撃系じゃ相性悪いか?
「耐久は・・・まだ大丈夫そうだな。しゃあねぇ、ちまちまやっていくか」
どんな生物でも殴ってればいつか倒れんもんだからな。
「がああぁぁ!なんで倒れねぇんだよぉぉ!」
「フシュゥゥ…」
明らかに相手は弱っている。だがなかなか倒れてくれねぇ、どうなってやがる。
「だがあと1、2撃くらいだろ。いい加減決着付けようぜ、蛇野郎」
「グシャァァ!」
まずはウォールキックを起動。蛇の体も壁判定になる仕様を利用し高く上がる。
ここでアイアンハンマーを構え、重力に合わせて落下する!
「おぉおお!」
ここが現実とほとんど同じような世界だというのは痛いほど身に沁みついている。
ならそのリアルな世界を利用して、重力とスキルの合わせ技をお前に放つ!
「アイアンh・・・」
「フシャァア!」
そんな蛇の咆哮に合わせるかのように、下か紫色の液体が飛んできた。だが起動したスキルを
無理矢理止めることはできない。俺は勢いに任せて鎚を振りかざした。
「っハンマー!!」
「ぐぎゃあぁぁ・・・」
怒りと憎しみを込めた一撃により第一エリアボス、貪食の大蛇はポリゴンとなって消えていった。
「っつしゃあぁ!やってやったぞ蛇野郎!もう2度とその面みせてくんじゃねぇ!」
いくら年をとっても、このような達成感は素晴らしいものだ。
俺がそんな感傷に浸っていると、残り15しかないHPが一つ減った。
「これは、毒?まさかあの紫の・・・ってやべえ!まだ俺セーブしてねぇ!」
まずいまずいまずい、このまま死んだらまたあの森を歩かなきゃならねぇ!
俺は今の自分ができる最高速度で次の街へと駆け出した。
あんなの初見殺しじゃねぇかよぉぉぉ・・・
ちなみにテツギリは武器の扱いがめちゃくちゃうまいです。
今回の貪食の大蛇戦でも見習いの鎚は壊れていません。(ほぼ壊れかけだけど)
どんなものでも大事に使う精神は大事ですよ。
唐突で悪いのですが、皆様は主人公の身体欠損には肯定的ですか?特に他意はないです
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yes
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no