リアル鍛冶師のおっさんが刀匠へと至るまで 作:バナナラッシー
参考程度に8話突入前のテツギリのステータス
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PN:テツギリ
LV:15
JOB:鍛冶師(鎚使い)
3,000マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM(スタミナ):60
STR(筋力):50
DEX(器用):15
AGI (敏捷):5
TEC (技量):30
VIT (耐久力):1(7)
LUK(幸運):10
スキルポイント:15
スキル
・武装鍛造
・アイアンスマッシュ
・アームブレイク
・ウォールキック
・乱撃
・アクセル
・クイックスピン
装備
右:見習いの鎚
左:なし
頭:なし
胴:放浪の外套(VIT+3)
腰:放浪の袴(VIT+3)
足:草履
アクセサリー:放浪の竹笠
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「ま、まだやるべきことはたくさんあるんだがな。」
そう、おそらく四駆八駆の沼荒野にいる主ってやつは間違いなくボスモンスターだ。
最初のエリアボスであるあの蛇野郎でさえ、薬草を俺が持っていなかったら死んでいただろう。
そんなシビアな世界で無策に突撃するほど俺は馬鹿じゃない。
「工房に行くときにちらっと見えたんだよなぁ。【
俺はこういう細かいところを見逃さない。ああいう場所では大体スキルの合成だったり、進化をさせるところだってテンプレが決まってる。
「おじゃましまーす」
「いらっしゃいませー!」
何とも元気な挨拶に出迎えられながら、俺は特技剪定所へと入店した。
とりあえずはここの店主に話を聞くのがベストだろう。
「すみません、ここって何をする場所ですか?」
俺は半ば確信を持ちながらここの店主のおばちゃんに質問した。
「おや?ファステイアで一回教わらなかったのかい?ここに来る人は大体知ってるんだけど・・・」
・・・え?ファステイアで教わらなかったのかって?
「あぁ、えっと、教えてはもらったんだけどいまいちピンと来なくてね。もう一度確認したいなって思ったんだ。決して、行ってないわけじゃないから・・・ね?」
俺の苦し紛れの言い訳におばちゃんは何かを察したかのように苦笑い、とても丁寧にこの施設について教えてくれた。曰く、
なんで俺はそんな大事な施設を最初の街で見逃したのだろう・・・
「まったくナイーブな気分になっちまったぜ。まさかチュートリアルをすっ飛ばした状態だったとは思わなかったぜ・・・」
結局俺は雑多になっていたスキルたちをいい感じにまとめて店を出た。
金は統廃合でほぼ消えたし、NPC相手に恥もかいたし・・・
まあ俺にはお楽しみの刀があるし、そのくらいへでもないがな。
「さてさて、大方準備は整ったしさっそく試し切り・・・うん?ステータス不十分?」
なになに、水刃「
STR(筋力):30 DEX(器用):20 AGI (敏捷):10 TEC (技量):20
・・・DEXとAGI が足りない!なんてこった、まさか要求ステータスを満たしていないとは思わなかった。スキルポイントって余ってたっけ、あぁ神よどうかご慈悲を!
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PN:テツギリ
LV:18
JOB:鍛冶師(鎚使い)
500マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM(スタミナ):60
STR(筋力):50
DEX(器用):20
AGI (敏捷):10
TEC (技量):30
VIT (耐久力):1(7)
LUK(幸運):10
スキルポイント:5
スキル
・武装鍛造
・アイアンスマッシュ
・アームブレイク
・ウォールジャンプ
・乱撃
・ブーストアクセル
・バレルスピン
装備
右:水刃「
左:なし
頭:なし
胴:放浪の外套(VIT+3)
腰:放浪の袴(VIT+3)
足:浮き草履
アクセサリー:放浪の竹笠
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た、耐えたぁ・・・まさか蛇野郎に感謝をする日が来るとは思わなかった。残り5ポイントは何かあった時のためにとっておこう。そのほうが絶対にいい。
一度ログアウトして休息を取ったら今度こそ、四駆八駆の沼荒野へ出発だ。
いつの間にか夕方になってたし、早めにけりを付けねぇとな。
「・・・ここか」
ショップで更新した地図を頼りに俺は目的地に到着した。そこそこ多くのプレイヤーたちが鉱物っぽい物をツルハシで叩いては一喜一憂している姿が良く見える。
「採掘ポイントらしいし、そりゃあ人がたくさんいるわな・・・夏休みシーズンに入ったらさらに増えるんじゃないか?」
そんな恐ろしい予感を抱えつつ、俺はとりあえず歩き回る。どこで主が出てくるかわからないし、何をすればいいのかもわからないからだ。それに・・・
「このての特別なクエストにたくさんのプレイヤーを巻き込むのはあまり好ましくないな」
特別なクエストやシナリオには大抵いい装備やアイテムが報酬として与えられる。それがRPG系のゲームの醍醐味だ。そんなイベントが目の前で起こった時に参加しない奴なんていないだろう。
それにこのシャングリラフロンティアってゲームは上位クランのユニーククエストやシナリオの独占が多いと弟子のひとりが嘆いていた記憶がある。プレイヤー達のフラストレーションは相当のものだと推測できる。
「俺は有名になりたいわけじゃないんでね・・・っと、結構歩いたな」
いつの間にか俺の周りにはプレイヤーがいなくなっていた。この浮き草履ってやつはすげえな。
周りのやつらが泥でぬかるんでる中、スイスイ歩けちまうぜ。
「こういうところで現れてくれたらうれしいんだが・・・ん?なんかあそこら辺だけやけに光が
反射してやがるな」
あたり一帯が泥だらけなせいでせっかくの夕日も全然映えていなかったってのに、なんでだ?
「うおっと。いきなり浅瀬にな・・・」
俺は次の言葉がのどから発せられなかった。あまりにも、目の前の景色が幻想的だったからだ。
濁り一つない清らかな水辺に生えているまるで水晶のように光り輝く鉱石たちと、今にも沈みそうな夕日がきれいに重なり合い、まるで極楽のような雰囲気を醸し出していた。
そのせいだろうか。俺は右側から迫りくる大きな塊に反応することができなかった。
「ぐっ・・・不意打ちとはやってくれるじゃねぇか池の主!」
完全な八つ当たりだが、そんなのは今どうせもいい。さっきの攻撃でHPがあと半分だ。
俺に不意打ちをかましてきたやつは馬鹿でかいカエルだった。
だがただのカエルじゃねぇ。背中に何本も水晶の柱を背負ってやがる。
・・・あれを俺に飛ばしてきたの?え?なんで俺生きてるん?
「確かにここまで来る道中でカエルは嫌になるほど見てきたがよぉ、さすがに限度ってもんがあるだろ・・・」
カエルここまで魔改造している運営は頭がいかれてんのかな・・・
こんなゲーム作ってる時点で大体察せるか。
「まぁ今まで張り合いのあるやつがいなかったからな・・・ぶつ切りにしてやるよガマ野郎!」
「グゴァァァ!」
俺は腰に差してた鞘から水刃「流転」を引き抜く。まずはあいつに何が効くかを色々試さねえとなんねぇ。まずは最初に・・・
「ブーストアクセル!からの一閃!」
脚力を強化するスキルを使ってガマの横腹に急接近。からの一閃。
「・・・武器のバフものってるはずなんだがなぁ。怯みすらしねぇとは。
てかやっと名前見れたわ。ええっと、『
なんとまぁ安直な、ってあぶねぇ!」
間一髪のところで水晶柱を弾く。いくら何でも強すぎる。動きはかなり鈍いが遠距離からどんどん水晶を飛ばしてくるから実質距離なんてないに等しい。さらに言えば刀ってのは固いものに対してはひどく無力だ。その証拠として2,3回使っただけで耐久力がもう5分の1削れた。
「グガァァァァ!」
「な、なんだ?」
おいおいまだなにかあるってんのかよ。さすがにもう腹がいっぱいだぜ。
「は?」
俺は今、自分が何をされたのか分からなかった。気づいたら俺の体には無数の水晶が刺さっていて、俺のHPは0になっていた。
(こいつ、こんな隠し玉を持ってやがったのか。だがどうして今それを・・・あ)
俺は視界がブラックアウトしていく中で確かに見た。あの忌々しいガマが息を切らしている姿を。
そうかそうか。お前にとってもあれは苦肉の策ってわけか。
「顔、覚えたからな、水晶大蝦蟇。首を洗ってまってやがれ」
俺は水に沈みながらも、最後までガマの顔を見つめていた。
絶対にあいつは次で殺す。
・
四駆八駆の沼荒野のレアエリア、【水鏡の群生地】にのみ出現するボスモンスター。
背中に生えている8本の破壊属性を持つ水晶柱を飛ばすことができ、直撃すると四駆八駆の沼荒野での適正レベルプレイヤーは大体即死する。また、戦闘開始から10分経過すると8本の柱を同時に発射する。この攻撃は敵対しているプレイヤーが多いほど分散する。さらに、同時発射後はしばらくの間疲弊するため、チャンスタイムとなる。群生している水晶を食べて生活しているため皮膚が硬質化しており、打撃系以外の武器は装甲をはがさない限り、攻撃を与えることはできない。
・ブーストアクセル
アクセルの進化スキル。移動系のスキルが欲しいよね、となってとりあえず進化させた。
・バレルスピン
クイックスピンの進化スキル。回避系も欲しいよね、となって進化させた。
・ウォールジャンプ
ウォールキックの進化スキル。壁が2枚ないとジャンプできなかったのが、壁1枚でもジャンプできるようになった。
・乱撃
貪食の大蛇戦から生えてきたスキル。一度発動するとスタミナが切れるまで殴り続ける。
打撃系武器、拳、ツルハシで発動可能。
テツギリ、初の敗北。次回でリベンジなるか!
唐突で悪いのですが、皆様は主人公の身体欠損には肯定的ですか?特に他意はないです
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yes
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no