三国時代まで生き残りたい   作:でねでね

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18話 定軍山の戦い

213年 冬

 

 馬超襲来の一報を受けたので、綿竹関攻めを中断してさっそく協議のため臣下を集める。

 梓潼にいる霍峻と孟達に一刻も早く援軍を送らなければ、こちらが劉璋と馬超にサンドイッチされてしまう。

 

 ここは、おれと魏延にry

 

「おれ!おれ!俺様がコテンパンにしてやるよ!」

 

 あ、こら、翼徳!勝手にいくな!

 

 軍議がはじまる前に張飛が出撃して行った。

 仕方ないので龐統に後のことを任せ、おれは李恢を連れて追いかけていく事になった。

 

 劉璋は劉備軍の益州攻めに対し、よりにもよって張魯に援軍を求めたのだ。敵の敵は味方?というか本末転倒な事をやらかした、そのため此方が窮地に成りかけているのだから始末に負えない。死守している霍峻たちの無事を祈るばかりである。

 

 張飛は防衛中の関所にて馬超と会敵、一騎討ちをはじめる。両者の打ち合いは激しく続き、100合以上にも及んだ。

 

 

 

 

 

 まだ一騎討ち終わらないの?もう夕方だよ。

 李恢ちょっともう夜になるから終いだ、って伝えてきてよ。あと、孔明が張魯側に間者放ってるらしいから馬超離間させてきてくれ。

 

 

「馬超殿、いま貴公は張魯軍に裏切られようとしており、再び寄る辺のない放浪に身を落とそうとしています。劉備様こそ馬超殿の真の敵と戦っているのです。仇を討ち、今こそ天下のため力を尽くされるべきでは?」

 

「むむむ」

 

「なにが、むむむだ!」

 

 李恢の説得が成功した!

 

 馬超が仲間になった!

 

 

 おれは叫ぶ。他に、この劉備の仲間になる者はいないのか!?

 

「「ここにいるぞ!!」」

 

 馬岱と馬雲騄も仲間になった!

 

 

214年 7月

 

 馬超の帰順を知った劉璋は、もはやこれまでと成都の門を開き降伏をするのであった。

 斯くして劉備軍は、漢中を除く益州全てを手中に収め、北への進路と南の南蛮の異民族がいる南中への道を得た。

 

 なんか、漢中とか南中とかニャンちゅうって呼びそう。と余計な事を考えていたら、諸葛亮と趙雲も成都にやってきた。

 劉璋軍より帰順した臣下はたくさんいる。

 

 厳顔・黄権・董允・董和・費禕・馬忠・張嶷などが仲間になった!

 

 

 張任など一部の臣下は仲間になる事はなかったので放逐した。

 とりあえずやる事は沢山あるが、張嶷と馬忠と李恢は南中方面の平定させとけばええやろ。

 

 

217年 冬 漢中攻略戦

 

 昨年、曹操が魏王になった。

 おれ達が劉璋統治下であった益州内の体制を整えている間に、漢中の張魯を下し、益州の蓋を閉めた形となる。

 漢中は益州の北側の出入り口であり、涼州方面と長安・洛陽に繋がる関中方面に進む事ができる。また、東に下れば上庸に進み、荊州・襄陽と繋がる。

 

 故に、益州平定による天下三分の計・三国鼎立に漢中攻略は必須。

 ここが天王山もとい、定軍山の戦いだ!

 

 劉備軍

  本隊・劉備、法正、黄権、趙雲、黄忠、魏延他

 別働隊・張飛、馬超、馬岱、馬雲騄他

 

 曹操軍

  主将・夏侯淵

  麾下・曹洪、曹休、曹真、張郃、徐晃、夏侯栄(13)、郭淮他

 

 

 曹操は張魯を下した後、先遣隊の張郃に南下を開始させ攻勢を仕掛けてきた。

 おれ達、劉備軍も迎撃に直ちに出陣。張郃の対処には別働隊の張飛に任せた。

 

 張飛は敵将・張郃と1ヶ月あまり対峙、戦況が長引くと張飛自ら精鋭の遊撃隊を率い、自陣を囮に張郃の側面を取るため街道を迂回、急襲を仕掛ける。張郃の布陣している場所は山道に差し掛かる所であり、横からの攻撃に軍の前後で連携が取れず敗走した。

 

 おれ達は敗走する敵軍に追撃を掛けながら、漢中攻略まで駆け上がる。

 緒戦は参謀・法正、黄権の献策から本隊は漢中攻めに、別働隊は涼州方面に展開している補給線を守る敵軍の対処とした。

 

 張飛・馬超は敵将・曹洪、曹休、曹真と対峙するが、別働隊の目的が時間稼ぎの牽制だとバレたため敵軍に速戦を仕掛けられ大敗、撤退となる。

 

 

218年 7月 定軍山の戦い

 

 劉備軍の勝利条件は、長安から曹操率いる援軍の到着前に漢中を陥落させる事である。

 故に、籠城戦をされたらゲームオーバーのため、夏侯淵を野戦に引き摺り出さなければいけない。

 

 おれ達は再度別働隊を派遣、おれ達が主将・夏侯淵に曹洪たちとの分断を狙っていると誤認させる戦略を取り、本隊は定軍山に布陣する。

 そして、夏侯淵は釣られた。陽平関でも漢中でもなく、おれの前に、定軍山の前に着陣したのだ。

 

 劉備軍 

 本陣後方・劉備、黄権、中央・趙雲、右翼・魏延、左翼・黄忠、法正

 

 曹操軍

 中央および右翼・夏侯淵、夏侯栄(13)、左翼・張郃

 

 決戦の火蓋は切られた。

 趙雲・魏延に敵陣左翼・張郃への集中攻撃を命令、敵兵力は此方より多いため、一点攻勢を行う。

 夏侯淵は本隊の軍を割り、張郃への援護を出す。これで夏侯淵の守りは半分。

 

 続いて夏侯淵の本陣近く、コチラから見て左翼側前方にある曹操軍の陣営内で小火騒ぎを間者に起こさせる。

 場所は激戦区でもないところ、大将が確認する必要もない些細な出来事。

 だが、夏侯淵は更に軍を割り、手勢を率いて確認に行ってしまう。

 それは夏侯淵が神速の攻勢を得意とする前衛型の指揮官だから。これでまた半分。

 

「故に、この瞬間は必然なのだ、黄忠殿!いまです」

 

 法正の合図に、黄忠率いる精鋭騎兵が突貫する。

 

「黄漢升、敵大将首頂戴する!!」

 

 黄忠の急襲により夏侯淵は討たれた。張郃は乱戦の中、軍を纏め陽平関の郭淮の元へ撤退する。殿軍として残ってしまった夏侯淵の子・夏侯栄の事を知らぬまま。

 

 夏侯栄は剣を取り臣下に言う。

 

「主君や肉親の危機に、どうして死から逃れられようか」

 

 享年13歳、戦死する。

 

 

 この日おれ達は定軍山にて夏侯淵を破り、そのまま漢中を攻撃、占領した。だが北の出入り口、陽平関は落とせなかった。

 

 

 

 そして、魏王・曹操が大軍を率いてやってくる。

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