「はぁ゛~~~~~~っ゛っ゛あっつ゛い…………動きたくない……」
目の前にあるのは巨大なダンボールの山、引っ越したは良いが持ってきたものが多すぎてまだダンボールは3分の1しか減っていない。
20歳の夏、都会に飽きて田舎に引っ越そうとふと思い立ち、家を契約したのはいいのだが内見の時から薄々感じていたのだがこの家は''出る''家だった。何かとは言わないが。
しかしそういうのには耐性がある為安いので即決で契約することにした。周りは山ばかりで最寄りの店もここから数キロ先にある。
良く考えればアホみたいな選択をした。がその時は就活やなんやらでいろいろ限界だったのだろう。最初からほぼ賭けみたいなものだ。
結局のところゆっくり終わらせればいいので必要な布団やなんやらだけを並べて後は必要な時にしようと思った。
「アイス……アイスが食べたい……」
こんなクソ暑い中作業をするのはとても大変なのでアイスを買いに行こう。
それがいい。幸いにも冷蔵庫などは最初に出しているので問題は無い。
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暑い昼下がり、現在自転車を漕ぎながらコンビニまで向かっている。
しかし運動不足が災いして経路の半分近くで疲れてしまった。
「なんで……こんな……遠いの……」
そうぼやきながら自転車を漕いでるとあるものを見つけた。
「これは……神社?」
手入れをされてない神社を見つけた。雑草が生い茂り、全く手入れされてない様子だった。
「これはひどいな……休憩がてら掃除しとくか……」
割とすぐ終わった。家でやる作業よりも死ぬほど楽だった。
「ふぅ……せっかくだし予備の飲み物も備えとくか」
「これからよろしくな、神様。」
そう言い手を合わせた。いい事をするってとてもいい気分だ。何かいい事起きないかなと思い自転車を走らせた。
なんだかんだで店に着き、念願のアイスにありつけた。とても幸せだ。
「んんんんめぇぇぇぇ~!!!!」
久々に食べた棒アイスはとても美味しかった。せっかくだし当たってないかな?いい事したし
「ハズレかぁ」
どうやら神様は手厳しいようだ
掃除に熱中しすぎてもう夕方になってしまう。急いで帰ろう
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どうやら''いいこと''というのは変な時に現れるらしい。まぁ自分にとっては全く悪いことなのだが。
「ところでお主、なぜ難しい顔をしてるのじゃ」
「君、すっごいの連れてきたんだね。」
短く言うと神様とやらを拾った。おまけにうちにいる幽霊までもが実体化して住み着いたらしい。
話は数時間までに遡る。アイスを買った帰り道、やっとの思いで家へとたどり着いた際、奴がいた。
「お!お主が私の神社を掃除してくれた人か!」
「誰ですかあなた」
内心ビックビクである。顔も知らない相手が家に我が物顔でいるのだ。
「私は神だぞ」
「はぁ」
「まさかお主信じてないな?」
「シンジテマスヨー」
「まあいい、私の神社を掃除してくれた礼じゃ。1つなんでも願い事を聞いてやるぞ。」
「多分これから暇になるから話し相手になってよ」
ほぼ冗談である。どうせその辺の子供だ。飽きたら帰っていくのだろう。
そう。これも全部片付けの手伝い兼家の周りの掃除も手伝わせるつもりだ。
きっと暇なんだろう。
「そうか、お主友達いないのか?」
「は?」
急にそんなことを言われて片付けの手を止めてしまった。
ちゃ、ちゃんと友達のひとりや2人くらい……いますよ……
「引っ越してきたばっかだからいないよ」
「そうか、その願い聞いたぞ。あとオマケしてやる。」
自称神がそんなことを言うと突然腕を前に出し変な呪文を唱え始めた。
するとそこには高校生くらいの少女がいた。
「お主の家に取り憑いていた幽霊じゃ」
幽霊もあまりの衝撃にびっくりしていた。
「なんで……」
「私の手にかかればこんなの朝飯前じゃ」
「ところでお主、なぜ難しい顔をしてるのじゃ」
「え?あんたたちここに住むの?」
「もちろん住むぞ?」
「私は元々ここに取り付いてたから……」
「しょ、食費が……」
つづく
なんだかんだゆるゆるのスローライフ(予定)