前向きにいきたい僕のチェンソーマン (旧題:せっかく転生したんだし、前向きに行こう)   作:きりっと果実

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短めの日常?回です。

たまにはこんな回があったっていいでしょう。

次回新人歓迎会入りまぁす!


閑話・街をパトロールし隊

 

 

「ねえデンジくん、そろそろお昼ご飯食べない?」

 

「おー、俺も腹減ったしなんか食いてえな」

 

 

僕達は今、見回りをしている。

かれこれ4時間ほどダラダラと歩き回ったり休んだりしてるが悪魔の一体も現れない。

 

 

「ワシ刺身が食いたい!スシにしよう!」

 

「え〜?この辺お寿司高いのしかないしやめとこうよ」

「僕うどんとか食べたいな」

 

「嫌じゃ!ワシはスシしか認めん!!」

 

 

こうなると大体パワーちゃんは引き返せなくなるまで意見を変えなくて面倒臭いのだが、一つだけ解決策がある。

 

それが、

 

 

「パワーちゃんグミあげる」

 

「ワシはうどんが大の好物じゃからの…スシじゃなくても許してやる」

 

「じゃうどんな。早く行こうぜ、席無くなっちまう」

 

 

デンジくんは食べられれば何でも満足なので、いつも僕がパワーちゃんを言いくるめるのを待っている。

 

 

「デンジくんはうどんで良かった?」

 

「うどんは好きだぜ、初めて食ったまともな飯だからな」

 

「そっか、なら良かった」

 

 

並んで歩く僕とデンジくんの後ろでパワーちゃんが「ワシは昔っからうどん屋に通ってはうどんを作りうどんが……」と一人で(うそぶ)いているが、反応はしない。

どうせ嘘だし。

 

 

 

店につき、メニュー表を開く

 

「デンジくんはどれにする?」

 

 

メニュー表を覗きながらそう訊ねる

 

 

「んー…じゃ俺きつねうどん」

 

「じゃあワシも同じのじゃ!狐は美味いからのお…楽しみじゃ!」

 

 

(きつねうどんに狐は入ってないけど…まあいいか)

 

 

「じゃ僕もきつねうどんでいいや」

 

「すみません、きつねうどん三人分ください」

 

 

暫くして出てきたきつねうどんをみてパワーちゃんが驚愕する

 

 

「なんじゃこの茶色いのは……!?狐はどこじゃ!?」

 

 

「これ油揚げね。あときつねうどんにきつねは入ってないよ」

 

「きつねうどんのきつねは、油揚げが狐の好物とされてたことが由来だよ。パワーちゃん知らなかったの?」

 

 

割り箸を割りながらパワーちゃんを弄る

 

 

「は……は?知っとるが?よくアブラアゲを狐に食わせておったし」

 

「俺も初めて知ったぜ。たしかにアブラアゲはうめぇな…狐もいい趣味してるよな」

 

デンジくんがパワーちゃんに同調?するがパワーちゃんはお気に召さなかったらしい

 

()とはなんじゃ!ワシは知っとる!」

 

「うるせぇ!静かに食えよ!!」

 

「いや二人共うるさいよ」

 

 

周りのお客さんに白けた目を向けられながら騒がしくお昼ごはんを食べ始める

恥ずかしいから静かに食べてくれないかな…

 

 

 

 

数分して、早くも食べ終わってしまったデンジくんに食べる様子を眺められながらゆっくりと箸を進めていると外が騒がしくなる。

 

 

「…なぁ、なんか外うるさくねぇ?」

 

「祭りでもやっとるんじゃろう」

 

「こんな街のど真ん中でお祭りしないでしょ」

 

 

パワーちゃんも食べ終わってしまい、食べ終わってないのは僕だけになってしまった。

この三人で1番食べるのが遅いのは僕だ。食事は味わいたいんでね。

 

 

「…はぁ、まだ食べ終わってないのになぁ」

 

 

いよいよ外から破壊音が聞こえてきて流石に察してしまった

 

 

「こんな破壊音響かせるのは流石に悪魔だよね……いこっか。デンジくん、パワーちゃん」

 

「おお!戦いか!!」

 

「ナツのうどん勿体ねえな…すぐ食べるからくれよ」

 

「あぁ、うん。いいよ」

 

 

実際デンジくんに食べさせたら残りのうどんは数秒で胃の中だろう。

僕が食べるの遅すぎなんだ。

 

 

「残飯にまで手を出すとは…ウヌは卑しいのぉ」

 

「俺が食うんだからまだ残飯じゃねえよ。てかお前そーゆー言葉は知ってんのな」

 

 

デンジくんが僕の残りのうどんをズズっと一瞬で平らげ、先に外に出ていた僕の横に並ぶ

 

中々にでかい。

 

 

「うーん…アレ、でかい割にそんな強くなさそうだね」

 

「『カブトムシ』の悪魔ってとこか?」

 

「悪魔のクセに無駄にかっこいいね。さすが日本男児の憧れ」

 

「俺は不味いから嫌いだなぁ…」

 

「その視点でカブトムシ見てるのデンジくん以外に見たことないよ」

 

 

悪魔を前に軽口を叩いていると

 

 

「ガハハハハハ!戦いじゃ!!」

 

 

僕の横から飛び出したパワーちゃんがあの時のように大きなハンマーを形成し、独断専行してしまう

 

 

「あっ…もう、また1人で……」

 

「ワシの、獲物じゃあっ!!!」

 

 

ガ ン ッ

 

 

「何っ!」

 

 

 

「動きは鈍いしデカいから攻撃は当てられるけど…アレ見るに結構硬そうだね」

 

「変身すんのか?」

 

 

デンジくんがスターターに手を伸ばしながらそう聞くが

 

 

「いや、いいよ。輸血袋パワーちゃんの分しかないし…パワーちゃんから手斧貰ってるでしょ?それ使って僕らは足の関節狙おう」

 

「ナツは?」

 

「僕は剣を支給されてるから」

 

 

僕は公安から簡素な作りの剣を支給されている。

この間報告がてらマキマさんに頼んだら普通に貰えた。

公安さまさまだ。

 

「僕が左半分、デンジくん右半分ね」

 

「了解」

 

「行きますか」

 

 

ほぼ同時に『カブトムシ』の悪魔に向かって走り出した。

 

大きさはそこそこ、破壊力もそこそこ、敏捷性は死んでるけど硬さはピカイチ。

結構面倒くさそうな悪魔だ。

 

それに対して作戦らしい作戦は無いが、足を重点的に狙って硬さに苦戦してるパワーちゃんのお手伝いをする事にした。

 

 

カブトムシにしてはやたらと多い足が一つ二つと断たれていく。

まぁ足数本じゃあの巨体は支えられないか。

 

一番の懸念点は羽だったのだが、飛ぼうとした瞬間にパワーちゃんが破壊してくれたのでどうとでもなりそうだ。

 

 

悪魔の足を全て()いでダルマにしてやったので油断していると

 

 

「デンジくーん!そっちは終わっ…」

 

 

いきなり視野が逆様になった

 

 

「た!?」

 

 

下のバラバラになったアスファルトに頭をぶつけて少し血を流す

 

 

「いったぁ……」

 

 

(な、なんだいまの…いきなりひっくり返された?こいつの能力かな…)

 

 

そこそこ強くぶつけてしまった頭を擦りながら立ち上がり周りを見ると足元のアスファルトが裏返っていたり、街路樹が逆様になったりしていた

 

悪魔へ目を向けると、角の形状が変化しているのが分かる

 

だが、それ以上何かをしてくる様子は無い

能力の再使用にインターバルが必要なのだろう

 

 

「トリガーはツノか…カブトムシらしいや」

 

 

(変身しなくても倒せそうだって油断しすぎたな…反省反省)

 

 

「…パワーちゃんどこいった?」

 

 

カブトムシの上や周りで走り回っていたパワーちゃんの姿が見当たらない

ついでにカブトムシの向こう側で足の関節を砕くのに走り回っていたデンジくんも見当たらない

 

 

能力を発動させたものの足を捥がれて身動きが取れない悪魔を放ってパワーちゃんとデンジくんを探す

 

 

「…いた!」

 

 

暫くして二人を見つけるが

 

 

パワーちゃんとデンジくんが地面から下半身だけを出してうごめいていた。

 

 

「犬神家…?」

 

 

くだらない事を考えるのを切り上げ、引っ張り出してやる

 

 

「ぷはぁっ!!なんじゃ!何が起きた!?」

 

「ぶはぁ…あの悪魔、死にかけのクセに変なことしてきやがって…」

 

 

何が起こったのか分かってないみたいなので少し説明をする

 

 

「カブトムシの悪魔だから、ツノを変化させることで周りのものを()()()()()()()力があるみたいだね」

 

「カブトムシがそこまで恐れられてないから良かったけど……もっと恐れられてたら厄介だったろうな…このまま生かしていてもいいこと無いね」

 

 

それこそひっくり返す対象をもっと限定…(首だけとか)したり概念的なもの(今のこの状況とか)をひっくり返せたら、変身してない僕らは負けてたかもしれない

 

 

「チッ…パワー、面倒くさそうだしさっさとトドメ刺しちまえよ」

 

「分かっておる」

 

 

パワーちゃんは近くにあるひっくり返された際に積み重なった車の上にのぼり、大きなハンマーを両手に飛び降りた

 

 

「ワシを地面に埋めた罰じゃ…地のシミになって死ねぇっ!!」

 

 

ド シ ャ ッ

 

 

何度もパワーちゃんにハンマーを叩き込まれて脆くなっていたのか、一撃で潰れてしまった。

 

しかしナマコの悪魔と違い硬い破片が飛んでくるのが凄く危ない…一般人が避難しててよかった。

 

 

「ちょっと!パワーちゃんそれ以外に倒し方ないのお!?」

 

「そうだよ!危ねぇだろ!」

 

 

僕は飛んできた破片を弾けたが、デンジくんは腕に少し喰らってしまっていた

 

 

「うるさい!これが一番気持ちがいいんじゃ!手柄を上げたワシに逆らうな!」

 

「テメー1人の手柄じゃねえ!偉そうにすんな!」

 

「みなさーん!悪魔は駆除しましたー!死体には触らず、警察の到着を待ってくださーい!」

 

 

遠くからこちらを眺める一般人はとても静かだが、僕ら三人だけで現場が騒がしくなってしまった。

 

 

デンジくんとパワーちゃんと口喧嘩を眺めてると警察の方々とか救急隊とか続々と集まってきた。

 

それにしてもあの悪魔のせいで道や周辺ががぐちゃぐちゃだ…めんどくさい力使いおって……

 

こりゃ報告書めんどくさいぞ……

 

 




面白かったですかー!?

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ありがとー♡
次回も頑張って書くから、応援してね!♡

楽しんで読んで貰えてたら幸いです。

レゼの心理描写入れたいんだけど、解釈違い?

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