前向きにいきたい僕のチェンソーマン (旧題:せっかく転生したんだし、前向きに行こう)   作:きりっと果実

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作品を投稿し始めた頃に予想してたよりかなりUAとか伸びててレゼ篇の力をひしひしと感じます。

皆さん楽しんで貰えているようでとても嬉しいです。


奔走・想定外・警戒

 

 

 

店を出る前と出た後の機嫌の差を訝しまれながらも無事歓迎会が終わり解散となった

 

 

「早川家は私が送っていくよ。荒井君は姫野ちゃんをお願いね」

 

「マキマさん、僕ちょっと用事があるので先に帰っててください」

 

「そう?…一人で大丈夫?」

 

「はい、全然気にしないで帰ってください」

 

 

 

明日起こるであろう事件の為、事前にやっておきたいことがある。

 

今日一緒に飲んだ人達の殆どが明日の公安襲撃で死んでしまうのだ。

 

それは少しやるせない…ので今夜から明日の早朝にかけて少々仕込みをする。

 

殆ど運任せになるが…やらないよりマシだろう。

 

 

「それじゃあ、マキマさん。今日はゴチでした!」

 

「あぁ、気にしなくていいよ。これも上司の務めだからね」

 

 

同心円状の瞳に見送られながら一人集団から離れる

 

 

 

僕は東京に来てからそこかしこのヤクザと関わって生きていた。

 

一つの組と深く関わってもろくな事がないから、一度関わったらもうそことは取引はしないようにしていた。

 

ヤクザの事務所の位置は全て覚えている。

 

ならば事務所に忍び込み、奴らが必ず手を触れる場所に()()()

 

 

 

 

ナツは鎌の悪魔と契約している

 

契約内容は二つ、

 

一つは鎌の悪魔に変身する為の力

 

もう一つは変身せずとも鎌の悪魔の力を行使できる()()

 

 

 

権能があるなら変身する必要が無いと考えるかもしれないが、権能だけを持っていたところで身体能力は人のまま、その上再生も蘇生もしないし老化はする

 

 

 

今回ナツが利用するのは後者、権能の方だ

 

 

その内容は主に3つ

 

1.魂の観測

 

2.自身の体を媒介とした大小様々な鎌の生成

 

3.不明

 

 

3つ目は恐らく鎌の悪魔によって意図的に隠されている

 

どういうわけか鎌の悪魔は他の武器人間の心臓になった悪魔と違い、明確な意志を持ち続け定期的にナツの脳へと情報を送ってきている

 

が、3つ目の力の存在は示唆するもののその具体的な内容は一向に開示されていない

 

 

 

話を戻して、3つの能力の内今回使うのは2つ目

 

 

鎌の生成だ

 

 

この鎌の生成、パワーの血の武器のようにかなり融通が効く

 

パワーのように様々な武器を作ることは叶わないが、()であればなんでも作れる

 

手鎌であろうと立鎌であろうと月鎌であろうと大鎌であろうと、大きかろうと小さかろうと刃の部分のみであろうと、ナツの体を媒介とすればいくらでも生成ができるのだ

 

生やせるし作れるし飛ばせる

 

何もパワーのように血を媒介にする必要は無いので鎌を生成した後に動けなくなるなどのデメリットも無い

 

 

与えられた力の中で、最も実用的な力

 

 

この力を、襲撃に来るであろうヤクザ相手に時限爆弾的に使う

 

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

 

とにかく人が触れるであろうありとあらゆる場所にナツの体の一部、毛や皮膚や体液(少し躊躇ったが背に腹はかえられなかった)を付着させた

 

 

この付着させたモノにヤクザが触れるかは運次第、そして生成するタイミングが銃撃の前に間に合うかも運次第

 

 

何から何まで神頼みな穴だらけの作戦である

 

 

 

 

「それでもやらないよりはマシだよね」

 

 

ヤクザの事務所の扉を開き、バレないようにありとあらゆる場所に仕込みを終わらせ外へ出る

 

 

「……まず一軒。いやぁ…東京に来てから鍛えたスニーキングの技術がこんなふうに役に立つとは」

 

 

ナツは東京へ来てからヤクザと関わりながらも家が無いため各地を転々としていた。

 

容姿がいい上に天涯孤独の若い女がヤクザに目をつけられないはずもなく、幾度となく隠れんぼを強いられることとなっていた。

 

 

その為ナツは素人相手に限るが()()()()()()()()()()に関しては極めに極めていた。

 

 

しかし……

 

「…こりゃ一睡も出来なさそうだな」

 

自分の知るヤクザの事務所全てを回れるか怪しい

 

一軒一軒に掛かる時間はそうでもないが、移動の時間が馬鹿にならない

 

 

 

 

瞬間、名探偵ナツの脳裏に電流奔る

 

 

(原作でビームくんが言っていた……チェンソーマンは腕のチェンソーのチェーンを伸ばしひっかけて建物から建物へと移動していた、と)

 

(ものすごく速かったと)

 

 

(チェーンより扱いは難しいけど…上手くやれば似たようなことは出来る…かも?)

 

 

ナツは手から鎖の部分が随分と長い()()を生成し、ビルの壁に投げつけ、刃を食い込ませる

 

 

(…引っ張っても鎌が落ちない。行けるか?)

 

 

近くのビルの屋上へと這い上り、一か八か某蜘蛛男のように身を投げる

 

 

「……フッ!」

 

 

振り子のような動きをして、向かいのビルの壁へと張り付くことに成功した

 

 

「なんだ…やれんじゃん…!」

 

 

少しワクワクしていた

 

その後は両手から使い捨てるかのように鎖鎌を生成し続け、夜の街を飛び回り続けた

 

 

ナツが通った建物の壁に鎖鎌が残りまくっているが、悪魔がいるような世界だ

 

誰も気にする事はあるまい

 

 

 

 

 

そうして自分の知るヤクザの事務所全て周り切る頃には太陽が顔を出し始めていた

 

 

 

「ハァ…!ハァ…!ちょっと…人間の体でやるには…!ちょっと……オエッ!」

 

 

体力を大幅に消耗してしまった上に手の皮膚を鎌に変換し続けていたので手のひらが随分とボロボロになってしまっている

 

 

「二度とやらない……少なくとも変身しなきゃやらない…!」

 

 

「はぁ……帰るか…」

 

 

此度の無茶を反省し、とぼとぼと家路を辿った

 

 

 

 

家に着き、玄関の扉を開くがまだ誰も起きていないらしい

 

 

「疲れたし…着替えなくていいか…起きたらそのまま仕事行こ……」

 

 

玄関の扉を閉め、部屋に入りそのまま布団へと倒れ込む

 

 

「もぉむり……」

 

 

布団へと倒れ込み僅か数秒、ナツは眠りに落ちた

 

 

 

 

 

「…い!……んか!」

 

 

「…んあ〜……」

 

 

「おい!早く起きんか!ワシがチョンマゲに怒られたじゃろうが!」

 

 

「……ごめん」

 

 

「謝るならはよう起きんか!」

 

 

怒るパワーちゃんにゲシゲシと蹴られる

 

 

「わ〜ごめんって、起きる、起きるよ」

 

 

ほんの少ししか寝れてない体をどうにか起こす

 

 

伸びをすると体中からバキバキと音が鳴りひびいた

 

 

「呑気なやつじゃのぉ…もう朝飯食う時間もないからの」

 

 

「…えっ!?」

 

 

パワーの言葉に焦燥感を煽られ時計を確認すると既にいつもなら家を出ている時間だった

 

 

「嘘でしょ!?なんで起こしてくんなかったの!!」

 

 

「ウヌで起きればいいじゃろ」

 

 

「いっつも僕に起こされてるくせに!」

 

 

(朝ごはん食べる時間がないじゃんか!毎朝の楽しみなのに!)

 

 

ドタバタと足音を立てながら急いで出勤の支度を始めた

 

 

「ん?ナツ今起き「おはよう!」

 

「ぐえっ」

 

 

トイレから出てきたデンジを押し退け洗面台に歯を磨きに行く

歯を磨きながら諸々の支度を全て済ませる

 

 

寝巻きに着替えていなくてよかった。

この分なら間に合いそうだ

 

 

歯も磨き終わり、荷物を持って家を出ようとすると早川先輩から声が掛かる

 

 

「草薙」

 

「はい?」

 

「ほら」

 

 

そう手渡されたのはレタスとハムとトマトのシンプルなサンドイッチ

 

 

「朝飯がパンで良かったな。食いながら行け」

 

「早川ママ……?」

 

 

慈母神は目の前にいた

 

 

「馬鹿なこと言ってないでさっさと靴を履け。後ろ詰まってるぞ」

 

「ああふいまへん(すみません)

 

 

 

いつもより数分遅れて四人で家を出た。

 

 

「そういえば、姫野先輩から今日の昼飯はお前らも誘うように言われたんだが…来るか?」

 

 

「俺は構わねえよ」

 

「僕も、是非」

 

 

襲撃の時あのメンバーでご飯食べてたのなんでだろうとは思ってたけど、普通に誘われてたんだ。

 

 

その後電車に乗り、公安に着いて出勤した

 

 

 

 

 

 

 

「早川先輩が言ってたの、ここで合ってるかな」

 

 

「俺ラーメン屋って初めて来たぜ」

 

 

「ワシは行きつけのラーメン屋が……」

 

 

パワーちゃんがまた何かほざいてる。

しかもまた行きつけって、飯関連の嘘のバリエーション少なくない?

 

 

「なんだお前ら、もう来てたのか」

 

「ナツちゃ〜ん昨日ぶりだね〜!」

 

 

「今ちょうど着いたとこですよ。中入りましょ」

 

 

 

各々が好きなメニューを頼みランチタイムと相成った

 

 

「結構美味しいですねここ」

 

 

「私らとナツちゃん達の見回り地点の中間くらいにあったからここにしたけど、そうだね。結構美味しい」

 

 

 

店内の客は僕らと黒い服装したモミアゲ男一人だけ

 

 

食べ始めてから結構時間経ったけど、もう始まるかな?

 

ヤクザの人達、()()で死んでくれるといいな。

 

 

そう思いながら机の下で拳を強く握る

 

昨日仕込んできた自らの身体の一部を強く意識する

 

集中して、集中して、ようやくその存在を捉えた瞬間

 

強く握っていた手を、今度は思いきり開く

 

 

何かを裂いたような感覚がした

 

 

…何となくだけど、手応えはある。少なくとも何人かは持って行けた。

 

あとはこの後銃声が聞こえてこなければ僕の完勝だけど、

 

 

 

パン パン パン

 

 

原作よりもずっと少ないが、銃声がナツの耳に届く

 

 

……ま、そう甘くないか。

 

 

 

「なんだこん音……」

 

「知らんとは愚かじゃの……太鼓の音じゃ」

 

「祭りか……」

 

 

だったら良かったんだけどな。

 

 

「な〜ホントにウヌら昨日交尾してないのか?」

 

 

…デンジくん、朝には家に居たけど結局行ってたのね。あの後すぐ一人で離れちゃったから気付かなかった。

 

 

おしおきが足りなかったかな

 

 

「意外と一途なんだよ〜?デンジ君は!」

 

 

…一途?原作だと紳士じゃなかったっけ?

 

(……へえ〜?ふう〜ん?)

 

 

このあと起こることを知りながらも嫉妬できるナツは常識人の皮を被った狂人だ

 

 

 

 

「ここのラーメンよく食えるな……味酷くないか?」

 

 

(うるさいモミアゲだな。刈り取ってやろうか)

 

 

モミアゲの空気を読まない一言で全員が困惑する

 

 

「誰…?」

 

「俺はフツーにうめえけどな」

 

「ワシに気安く話しかけるな!」

 

 

姫野先輩、デンジくん、パワーちゃんが各々反応を見せるが、なんだかんだデンジくんの対応が一番大人な気がする。

 

美徳だね。

 

 

「味のよしあしが分からないんだな。まあ仕方ない事だ」

 

 

一方モミアゲマンはつらつらとくだらない持論を展開し続ける

 

話の内容はどうでもいい。僕は急所に弾貰う姫野先輩を庇うだけだ。

 

 

「薬売った金で欲しいモンなんでも買ってくれてさ…み〜んなに好かれた江戸っ子気質のいい人だった…」

 

 

胸もとをまさぐり、一枚の写真をこちらへ向ける

 

 

「デンジ、お前も好きだったろ?」

 

 

写真に映るのはデンジくんの幼少期を地獄にしたヤクザとミニモミアゲマンだった。

 

 

「なんのつもりだテメぇ…」

 

「知り合いか?」

 

 

知り合いも何も、とんでもない因縁のある二人

 

 

「銃の悪魔はてめぇ()の心臓が欲しいんだとよ」

 

(……何?)

 

 

(…まさか鎌の心臓まで?)

 

 

記憶と違う発言に気を取られていると、銃口がこちらへ向いていた

 

 

(しまった!)

 

 

パン パン

 

デンジが頭を撃ち抜かれ、そのまま後ろのアキも肩を撃ち抜かれる

 

 

パン パン パン

 

姫野を庇うのが一歩遅れ、ナツと姫野それぞれ腹部と肩を撃ち抜かれる

 

 

「クソっ……」

 

 

三発目をナツたちの陰に隠れることで避けたパワーが奇襲を仕掛け、一撃を与える

 

 

チョンマゲ!

 

 

「コン…!」

 

 

 

ナツたちが昼飯を食べていた店から狐の頭が壁を破壊しながら顕現する

 

 

 

「クソ…油断したあ〜…」

 

「ナツちゃん!」

 

 

姫野先輩が撃たれた肩を抑えながら僕の血が止まらない腹部を抑える。

 

結構仲良くなれたからか、僕の血を見て焦ってくれている。少し嬉しい。

 

 

 

冷や汗を流すアキが振り返り、撃ち抜かれたデンジとナツ、姫野を視界に入れる

 

 

 

早川アキ……私の口にとんでもないモノを入れてきたねえ…

 

 

「先輩っ……パワーちゃん連れてこっちに離れて…」

 

 

ほんの少し自分の知らない事が起きていることに不安を感じ、念の為アキを下がらせる

 

 

人でも悪魔でもなっ…

 

 

アキがパワーとともに後ろへ下がると

狐の頭から刃の先端と血が吹き出た

 

 

切り裂かれた狐の頭から現れたのはデンジやナツと同様、刀の悪魔を心臓に宿した怪物

 

両手と頭部から生えた刀からは狐の血と肉が滴っている

 

 

「パワー…二人の血を止めてろ」

 

 

アキが刀に手を伸ばす。

 

「先輩」

 

ナツが床に散った自分の血から鎌を生成し、刀の柄を押さえた。

 

「その刀は使わなくていい。僕らでやります」

「なっ…」

 

 

(使わせる訳には行かない。この人は死なせたくない)

 

 

「姫野先輩、もう僕の事はいいので…デンジくんのスターターを引きにいかせて下さい」

「駄目…!血っ、血が止まってない!」

「いや、死にませんから」

 

姫野先輩は焦って僕の再生能力を忘れているらしい。心配してくれるのは嬉しいけど。

 

「パワーちゃん、姫野先輩お願いね」

「逃げんわ!舐めるな!」

 

腹部を押えながら立ち上がり、デンジの元へ駆け出した。

 

 

ナツが腹部を押えながら立ち上がり、デンジの元へと駆け出した

 

 

デンジの胸のスターターを引き、自分の胸元から鎌を引き抜く

 

 

 

エンジン音が鳴り響き、黒煙が吹き荒れた

 

 

 

辺りに満ちた黒煙が晴れると二人分の輪郭が鮮明になる

 

 

 

「おはようデンジくん、いい夢見られたかな」

 

 

「あ〜痛ってえ〜!最悪の気分だぜオイ…」

 

「飯食ってたのにバカスカブチ込んできやがってよお…」

 

 

「そんなことした悪いやつはあちらで〜す」

 

 

ナツが刀の悪魔を指差す

 

 

「へェ…テメえ悪いヤツか……」

 

「俺はよお…悪いヤツぁ好きだぜ〜?」

 

「ぶっ殺しても誰も文句言わねえからな〜」

 

 

ナツとデンジが構えると、相手も同じく戦闘態勢に入る

 

 

「気を付けてね、あいつ僕らと同じだから」

 

 

「じゃあ再生すんのか……でも、ぶっ殺しゃあ関係ねえよなあ〜!?」

 

 

「それもそうだね…大好きなおじいちゃんと同じとこに送ってあげるよ、坊ちゃん……化け物じゃ同じとこは無理か」

 

 

「クソ野郎共が……!」

 

 

 

三人同時に走り出し、攻撃を繰り出す

 

 

 

「ぐあっ」

 

 

刀を避けきれなかったデンジが攻撃を喰らうも、大振りの攻撃で隙だらけな刀の悪魔の首目掛けて鎌を振り下ろした

 

 

 

 

ヘビ、尻尾

 

 

「なん…!クソっ!」

 

 

 

横から乱入してきたヘビの尻尾にターゲットを変え、切り裂く

 

 

「早かったじゃねぇか……」

 

「お前一人じゃすぐ負けるだろ」

 

「負けねぇ…!」

 

 

 

(…思ってたより随分早く来たな、僕の影響か?)

 

 

 

「デンジくん、黒い方やって」

 

「いいぜえ…どっちが先に倒せるか勝負な!」

 

「へえ?負ける気しないな」

 

 

 

互いに隙を探り合い、戦局が硬直する

 

 

注意深く観察すると…途中参戦して来た女、沢渡アカネがちょうどよくナツの血を踏んでいることに気がついた

 

 

 

 

「そんなに見つめられると照れる…な!」

 

 

沢渡の足下から鎌が急激にせり上がり、片方の足を貫く

 

 

「クソ…!」

 

 

「足下がお留守だよ」

 

「油断したなバァ〜カ!」

 

相手が怯んだのを機に2人同時に斬り掛かる

 

 

「ヘビ!尻尾!」

 

「ちっ…デカイから邪魔なんだよねそれ!」

 

 

「クズ共が!」

 

「ウらぁ!!油断する方が悪いんだぜ!」

 

 

デンジくんの方は優勢そうだ。僕も頑張らなきゃ。

 

 

「ヘビの代償は爪かな?残った数枚ぽっちの爪で僕を倒し切れるといいね!!」

 

 

「クソ…!尻尾っ!!」

 

 

「ソレはもう効かないよ!」

 

 

尻尾が迫る度切り刻まれているため、ヘビの体はボロボロだ

 

こちらも優勢になってきてこのまま仕留め切れるかと考えた矢先

 

 

「痛え!!」

 

 

デンジが背後の壁ごと斬られてしまった

 

 

「デンジくん!」

 

 

 

「ヘビ、薙ぎ払い!」

 

 

「なっ…!グアっ!」

 

 

デンジに気を回した瞬間、初見の攻撃を喰らい吹き飛ばされる

 

 

 

 

 

「ナツ!…オラッ!」

 

 

ナツが吹き飛ばされたのを見て、状況を不利と見たデンジが近くにいた敵のお仲間を捕らえる

 

 

「おい!そこのワルモン!こいつテメェの仲間だろ!!」

 

 

「それならどうした」

 

 

「お〜1ミリでも動いてみな〜!?お仲間のお顔がおミンチになるぜ〜!!」

 

 

「糞野郎が…」

 

 

刀の悪魔が座り込み

 

 

「そ〜そ〜!そこで座ってな!!」

 

 

次の瞬間にはデンジの背後に立っていた

 

 

「ん?消えた!?」

 

 

デンジの上半身が捕まっていたヤクザごとズルりと落ちた

 

 

「こいつを運ぶ。さっさと車を持ってこい」

 

「急げよ。…クソ、鎌はどこまで吹き飛びやがった?」

 

 

沢渡にそう訊ねる

 

 

「二人同時は無茶だった…鎌のヤツ、妙に反応が良い。タイマンじゃ無理だ」

 

 

「テメえで立てた作戦だろうが…!これだから女は前に立たせるとろくな事がねえ…」

 

 

「黙れ。予想外だったんだ、今はチェンソーだけでいいから早くしろ」

 

 

 

「ぐっ…」

 

 

ボタボタと、刀の悪魔が溶けるように変身が解ける

 

 

「だがお仲間は全員撃ち殺したハズだ……デビルハンターも人だ、銃には勝てんだろう…!」

 

 

 

 

 

 

ナツが知り合った人間のうち、襲撃を受けた者で死亡したのは荒井、伏、伏と共に行動していた先輩のみとなる

 

消えるはずだったいくつかの運命を、運任せの杜撰な作戦でほんの僅かに守ることが出来た

 

しかし命を救われた者も、会話していた相手がいきなり体中から鎌を生やしながら弾け死んだ上、死体の懐から規制されているはずの銃が出てきてわけも分からず混乱していた

 

 

生き残ったとて、公安に残るかはまた別だろう

 

 

 

 

 



 

 

「…君は何処まで視えているのかな」

 

 

新幹線で自らを襲ったヤクザの死体を眺めながらマキマが呟く

 

 

同心円の視線の先にある死体のいくつかには、自分の身に覚えがない鎌が生えていた

 

 

「鎌というより、君に警戒が必要かな」

 

 

 

「ナツちゃん」

 

 

 

 

 





ついにマキマさんに警戒されましたネ

今までナツは変身しても槍の武器人間みたいに手から武器を生やさず鎌を持って戦っていましたが、実は権能の方を同時に使えばサムライソードやチェンソーマンみたいに体から生やして戦うこともできます。体から武器生やして戦ったことなくて、なんかやりにくいからやってないだけです。

それと、鎌って結構種類があるので他の武器人間(爆弾は除く)よりも比較的器用に動けます。

これらの情報は全て鎌の悪魔自身がナツに提供しました。
一体何者なんだ鎌の悪魔!()

契約内容が2つなのも相まって、またどこかで面白い戦い方を見せてくれるかもしれませんね。


楽しく読んでもらえていたら幸いです。

チェンソーマン最高!チェンソーマン最高!!

レゼの心理描写入れたいんだけど、解釈違い?

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  • 入れなくたっていい
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