前向きにいきたい僕のチェンソーマン (旧題:せっかく転生したんだし、前向きに行こう)   作:きりっと果実

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うんうん悩んでようやく最低限完成したと思ったらコロナになっちゃいました……
更新頻度おちちゃーう!ごべーーーん!!!


素敵な名前

 

 

 

「ふ〜…ここのお店やっぱラーメンよりチャーハンのが美味しいや」

 

またデンジくんも連れてこよう

 

「…それにしてもどーしよっかな」

 

恐らく、明日がデンジとレゼの初邂逅になるだろう。

ソ連からのスパイであるレゼの目的はチェンソーの心臓。

あるいはチェンソーマンという戦力かな…

あるいはチェンソーマンの存在を世に知らしめること。

……まぁとにかくデンジくんが目的なのだ。

 

原作でそうだったのだから僕がいてもそれは変わらないだろうけど、沢渡アカネのセリフから考えるに多分だけど僕も他勢力から狙われてる。

彼女も他の奴らと同様僕の心臓を狙っているのだろうか?

 

…となると僕がデンジくんと一緒に行動してたらレゼの行動が原作とは変わってしまうかもしれない。

デンジを連れて逃げること…色仕掛けとかソ連への誘致は早々に諦めて心臓を奪う方向にシフトしてしまうかもしれない。

 

それは困る。

あの哀れな少女を…実年齢はどうかはわかんないけど。

彼女をマキマさんに良いように使わせるつもりはない。

 

その為にはマキマさんがレゼを殺害する口実をとにかく潰さなくては。

2課の面々を救い、民間人を救い…被害を最小限に抑えなくてはならない。

それでもダメならマキマさん相手に直接交渉だ。

うん、勝てる気がしない(諦念)。

 

明日マキマさんから呼び出しがあるし、今日のうちに二道に顔出してレゼと関わり持っておこうかな。

あの子女の子にはどんな態度とるんだろう?

マスターがいる手前素を出すとは思えないけど……

 

「ま、考えたって仕方ないか」

 

 

ナツは思考を打ち切り既に満たされた腹で見知った喫茶店へと向かった

 

電線の上からナツを見つめる鴉に気付くことも無く

 

 

 

 

 

 

 

ガ チ ャ

 

 

カフェの扉を開くと珈琲の香りが漂ってくる

 

 

「ごめんください」

 

 

「いらっしゃいませ〜」

 

 

店に入ると返ってきた声はマスターのものではなく、女性のものだった

 

 

(うおー!レゼだー!可愛いー!)

 

おっといけない、初対面なのだから知らないふりをしなくては…

 

 

「…マスター、新しくアルバイト雇ったんですね!」

 

 

「おや、久しぶりだね。」

 

 

「久しぶりっていうか、ほんの数日ぶりですよ?」

 

 

談笑するナツとマスターをキョトンとした顔でレゼが見つめる

 

 

「あれ、マスター知り合いですか?」

 

 

「知り合いっていうか…この間来てくれたお客さんだよ。ほら、バイト募集したきっかけの」

 

 

「お〜!じゃあ私の恩人ですね〜!どうもどうも」

 

 

そう明るく振る舞うレゼの顔はとても人懐っこそうで、頬を少し染めていた。

やっぱ演技が上手いな…情報知らなかったらコロッと騙されてマブダチになってたところだ。

 

 

「ああいえそんな…どうもどうも」

 

 

そうやって互いにペコペコしている内にレゼが可笑しそうに笑いだした

 

 

「…っあははは!お客さん、面白い人ですね!」

 

 

「仲睦まじそうで何よりだけど…アルバイト中なんだから水出しなさいよ……」

 

 

笑いすぎて目に浮かべた涙を指で拭いながらマスターへと話し掛けるレゼ

 

これすらも演技だと言うのか……ソ連の訓練こわ…

 

 

「ああいえそんな、一休みしに来ただけですからゆっくりでいいですよ全然」

 

 

「ほらマスター!お客様もこういってるんだから、ご要望には答えなきゃですよ!」

 

 

「アンタほんとに…まぁいいか…」

 

 

新聞を畳みながらため息を着くマスターから目を離し、レゼの瞳がこちらへと向けられる

ニコニコと人当たりのいい笑みを浮かべていた

 

 

「ほらほら、座って座って!」

 

 

「お、おぉ…どうも」

 

 

あまり関わってこなかったタイプの絡まれ方にナツが少したじろぐ

 

 

まだ互いに名乗ってないのにこの距離感…何も知らなきゃ簡単に友達になっちゃうし僕が男なら惚れてるよ…すごいや…

 

 

「よいしょ…ほらほら、お客さんは何にします?私はコーヒーが飲みたいな〜」

 

 

「そんなキャバクラみたいなシステムなの…?じゃあまぁ、コーヒーで」

 

 

「聞きましたよねマスター!私と彼女にコーヒー1杯お願いしまーす!」

 

 

「はぁ……他にお客さん居ないから特別だよ…」

 

 

もうお昼は過ぎている

ランチタイムでもない上にこのお店はモーニングにしか客が来ないそうなのでバイトが目の前でサボってても怒らないくらいに余裕があるんだろう

 

 

「やり〜」

 

喜ぶ彼女は小さくガッツポーズをしていた

 

「…ね、私の名前レゼっていうの。貴女は?」

 

 

やがて人当たりのいい笑みがこちらを向く

 

名前を誤魔化したところで意味は無いだろう。

どうせ顔は割れている。

まあそもそも誤魔化すつもりもないけど。

 

「ナツ、僕の名前は草薙ナツだよ。レゼちゃん」

 

 

「ナツ…ナツちゃんか」

 

レゼがそらんじるように名前を呟いた

 

「素敵な名前だね」

 

 

向けられたのはやはり人当たりのいい優しげな微笑みだ。

僕が男なら問答無用で惚れているところだった。

染められた頬の意味を知らなければ、素直に友達になっていただろうな。

 

「よく言われるよ」

 

 

「あはは!ナツちゃん面白いねぇ」

 

「ねぇ…」

 

レゼが少し体を寄せてナツの顔を覗き込む

 

「私…ナツちゃんみたいな子と友達になりたかったんだ」

 

「ナツちゃんさえ良ければ…どうかな?」

 

 

「もちろん、僕もレゼちゃんみたいな子と友達になれるのは嬉しいよ」

 

 

迷うことは無い。

今は例え上っ面の関係でも、いずれ本物にしてみせるさ。

 

 

「やった!ねえ、ナツちゃんって勉強出来る?もうちょっとでバイト終わるから教えて欲しいな〜って……」

 

 

「もちろん。僕、勉強はそこそこ出来たから任せて!」

 

 

当人たちにそんなつもりは微塵もないが、まるで百合の花が咲いた様な和やかな雰囲気を纏う2人を前にコーヒーを両手に持つマスターはたじろいでいた

 

 

 

マスターがどうにか美人2人の神聖な空気を潜り抜けコーヒーが届いておよそ3時間後

 

 

「え〜?ナツちゃんもう帰っちゃうのぉ?」

 

 

「もう外暗くなってきたし、コーヒー2杯しか頼んでないのに居座り続けるのも悪いし…それに宿題は終わったんでしょ?」

 

 

「そうだけどさぁ…ねえ、また来てくれる?」

 

 

「もちろん、ここのお店の味は気に入ってるから」

 

 

「えぇ?何回も来るほど美味しくないでしょここ!」

 

 

すごい辛辣な意見だ。

僕は美味しいと思うんだけどな。

 

 

「酷くない?」

 

 

「美味しいよ」

 

 

ほらマスターも美味しいって言ってるよ。

 

 

「ジョーダンですよジョーダン。ちゃんと会いに来てね?約束だよ?」

 

 

少し口を尖らせながら反論した後、小指をこちらに差し出してくる

 

 

「うん、約束ね」

 

 

短く指切りげんまんをしたのちナツは店を後にし、鼻歌を歌いながら家路を辿った

 

なにせ今夜はトンカツだ。

しかもデンジくん好みの味付けにされた美味しいトンカツ。

子供舌のデンジくんに合わせて作られてるもんだからたまに食べるのにちょうどいい濃さの味付けでなかなか美味いのだ。

 

 

 

あの家にいる間は暗いことや辛いことを考えることが少なくて済む。

だからこの環境を守るために僕は頑張るんだ。

昔みたいに漠然と何かを救いたいなんて高尚なこと思ってるわけじゃない。

ただ、()()を守りたい。

アキくん、デンジくん、パワーちゃん…そして僕。

いずれはここにレゼちゃんも加わるのかな。

そうだったらいいな。

 

 

幸せな未来を夢想し、扉に手をかけ開く

 

 

「ただいま」

「お、もうトンカツ出来てるじゃん!ナイスタイミングだねぇ」

 

 

「遅かったな。まぁ今出来上がったところだからちょうどよくはあるか…」

 

 

「おぉ、おかえり」

 

 

「ただいまデンジくん」

 

 

…パワーちゃんが居ないと少し静かで物足りないなぁ。

早く帰ってこないかな。

 

 

「ほら、早く手洗っちまえ」

 

 

「は〜い」

 

 

「デンジ、お前も手洗ってないだろ。行ってこい」

 

 

「ちぇ、バレてら」

 

 

パワーは不在だが、なんだかんだ賑やかな早川家

その賑やかさもなりを潜め夜が更けていく

 

 

 

 

 

 

 

「ナツちゃん、わざわざ呼び出してごめんね」

 

 

「いえ、要件ってなんですか?というかデンジくん達はどこに?」

 

 

「あの2人には見回りに行ってもらっているよ。要件っていうのは彼の事なんだ」

 

 

ナツの後ろへと視線を向けるマキマに釣られ、ナツも後ろを振り向く

すると扉が開き、純白の翼が顔を覗かせる

 

 

「ナツちゃんの()()()()()()の天使くん。もう顔は知ってるだろうけど仲良くしてあげてね」

 

 

「キミが僕のバディ?…一時的だけどよろしく」

 

 

「…え?」

 

 

「ナツちゃん、どうかした?」

 

 

「え…はい。よろしく…」

 

 

 

えー……

どうしよう……

 

 

 




ナツの新しいバディの天使くんです。
なんでこんなことになってしまったんだ!(迫真)

この2人の相性どうなんでしょうね?


ちょっとコロナキツくて後書きの文も考えられないので今日のところはこの辺で……
読んでくれてありがとう!!

レゼの心理描写入れたいんだけど、解釈違い?

  • 入れて欲しい
  • 入れたっていい
  • 入れなくたっていい
  • 入れないで欲しい
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