前向きにいきたい僕のチェンソーマン (旧題:せっかく転生したんだし、前向きに行こう)   作:きりっと果実

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こっからの展開思いつかない…どしよ……


刺客編
無妄の地


 

 

 

「いてて……」

 

手がヒリヒリする。

 

公園でサッカーをしていたら

トモアキくんの蹴ったボールを

手で止めてしまった。

 

顔に当たるよりはマシだ。

 

「救急箱どこだっけ……」

 

まぁ、お父さんに聞けばいいか。

 

少女は駆け出した。

 

 

玄関の扉は閉まっていた。

 

コンコン。

 

「ただいまお父さん!」

 

今日は休みだ。

家にいるはずだった。

 

返事はない。

 

もう一度叩く。

 

コンコン。

 

静かだった。

 

家が静かなのではない。

 

周囲が静かだった。

 

虫がいない。

鳥がいない。

人がいない。

 

風すらない。

 

少女はそこで初めて

気づいた。

 

世界が

何も音を出していない。

 

怖い。

 

()()()()()

 

瞬きをした。

 

景色が変わっていた。

 

 

夜だった。

 

暗いはずなのに

何もかも見えている。

 

足元を見る。

 

花が咲いている。

 

そう思った。

 

近づくと違った。

 

花弁がない。

 

指が咲いていた。

 

指の中心に

眼があった。

 

花は風もないのに

嬉しそうに揺れていた。

 

視線を逸らす。

 

地面の奥に

何かが埋まっていた。

 

石碑のようなもの。

 

文字が刻まれている。

 

読めない。

 

読めないのではない。

 

()()()()()()()()()()()()()

 

ゾッとした。

 

 

見ないように

空を見た。

 

月があった。

 

黒かった。

 

黒いのではない。

 

月が

こちらを見ていた。

 

笑っていた。

 

その時

背後に気配が生まれた。

 

振り向いてはいけない。

 

そう思った。

 

思ったというより

 

()()()()()

 

これは

 

知ってはいけないものだ。

 

少女は歩いた。

 

一歩。

 

もう一歩。

 

そして走った。

 

逃げた。

 

花から

月から

知らない何かから。

 

怖い。

 

助けて。

 

お父さん

 

誰だ、それは。

 

自分は誰を呼んでいる?

 

 

やがて

地平線が明るくなった。

 

朝だ。

 

そう思った。

 

太陽が昇った。

 

だが

 

光が来ない。

 

太陽が黒かった。

 

その時

少女は気づいた。

 

ずっと夜だったのではない。

 

空が

黒いだけだった。

 

世界が

何かの内側だった。

 

花が歓喜した。

 

月が笑った。

 

太陽が震えた。

 

全てが

少女を見ていた。

 

怖い。

 

怖い。

 

怖い。

 

 

世界がざわめいた。

 

喜んでいる。

 

悦んでいる。

 

歓んでいる。

 

慶んでいる。

 

まるで

 

客が来たかのように。

 

遠くの地平線に

巨大な影が横たわっていた。

 

骨のようだった。

 

だが

 

それが何の骨なのか

 

誰も知らない。

 

 

背中が焼けた。

 

熱い。

 

熱い。

 

その時

 

熱が消えた。

 

目の前に

何かが立っていた。

 

一本脚の

案山子のような影。

 

大きな布を被っている。

 

奇妙なほど

可愛らしい柄だった。

 

理由は分からないが

 

それを見た瞬間

恐怖が少しだけ消えた。

 

いや、すまない

 

声が聞こえた。

 

すると

 

世界の歓喜が

急に静まった。

 

まさか入ってくるとは思わなかった

 

少女は近づいた。

 

導かれるように。

 

「……あなたは、お父さん?」

 

影が止まった。

 

……それは、誰だ?

 

少女は答えられなかった。

 

分からない。

 

でも

 

どうしてこんなに

胸が痛いんだろう。

 

答えを知りたいのか?

 

「うん」

 

それは出来ない

 

「どうして?」

 

契約だからだ

 

影はまた歩き出した。

 

ここは墓場だ

 

「お墓?」

 

正確には

 

世界に存在してはいけなくなったものの墓場だ

 

少女は振り返った。

 

指の花。

黒い月。

黒い太陽。

 

そして

 

遠くの骨。

 

あれらは忘れ去られたもの

 

或いは、まだ確認されていないもの

 

或いは――消え去ったもの

 

 

やがて

世界は静かになった。

 

花は消えた。

 

月は消えた。

 

太陽も消えた。

 

色のない地平線。

 

空虚な空。

 

その先に

 

一人の男が立っていた。

 

背中だけが見える。

 

その姿を見た瞬間

 

ナツは泣きそうになった。

 

理由は分からない。

 

でも

 

抱きしめたくなった。

 

呼びたくなった。

 

思い出せそうだった。

 

「……──────」

 

その瞬間

 

にゃ〜お

 

 

「ぁあ……おはよう、ニャーコちゃん」

 

汗の匂いがした。

 

夢の内容は思い出せない。

 

でも

 

ろくでもない夢だった気がする。

 

パチーン

 

「いたぁっ!」

 

「なんでワシが帰ってきとるのにウヌがニャーコと寝とるんじゃ!!許せん!!」

 

「え…いや、ニャーコちゃんの裁量……いたっ!」

 

「ニャーコはワシのニャーコじゃ!今日からはワシと寝るんじゃからな!」

 

パワーちゃんはそう言ってニャーコちゃんを掻っ攫っていってしまった。

あの連れ去られ方で嫌がる素振りを一切見せないあたり本気で懐いてるんだなぁ

 

 

 






今回実にまとまりがなくて訳の分からない話だったと思います。
眠っている間にナツの夢と鎌さんの力が悪魔合体してもうた結果みたいなもんだと思ってください。こんなこと滅多に起きないのでこんな訳分からんトラウマプレイスはもう出てこないと思います。


地獄に落ちるあたりはもう展開考えてるんですが…
レゼや姫野込の今後の展開がまぁ難しい…
かなりゆっくりになりそうです。
どうぞ最後までお付き合い下さい。

誤字脱字等、ぜひご報告お願いします。
考察なども大歓迎です。バチバチに展開当てられても逃げ隠れせずそのまま使います。そうなったら誇って下さい。

作者、頑張りまぁす!!
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