前向きにいきたい僕のチェンソーマン (旧題:せっかく転生したんだし、前向きに行こう)   作:きりっと果実

9 / 32
永遠の悪魔の前座はできるだけ少なく終わらせたかったので詰め込みました。
物語的な山場が少なく、僕の文がびみょいのもあって少し退屈になっちゃうかもしれませんが、楽しんで読んでいただけたら幸いです。


ホテル・イズ・エタニティ

 

 

「…………んん…?」

 

目が覚め、部屋の時計を見ると針は既に8時半近くを指していた

 

「…………やばあ…急がなきゃ遅刻しちゃうぅ…」

 

いつもなら朝ごはんを食べ終わってる時間だった

 

部屋を出てとぼとぼ食卓へ向かうと、デンジくんもパワーちゃんもちょうどご飯を食べ終わるところだった。

 

「なんじゃ。ウヌ、今頃起きたのか」

「起きたなら早く飯食っちまえ。今日お前とデンジは報告書を書きに行くんだぞ」

 

パワーちゃんと何やら死んだ顔をした先輩からそう言われる

みんな僕が起きてきたことに気が付いたらしい

 

「じゃあ僕のこと起こしてくださいよお……遅刻したら怒られちゃうじゃないですか…」

「自分の面倒は自分で見るんだな」

 

(僕が寝てる間に何が…?)

 

制服姿で食器を洗いながら死んだ顔した先輩がそう言う

 

「それに、そういうことはパワーに言え。部屋同じだろ」

「じゃあパワーちゃん起こしてよお」

「そんなことは知らん!自分で起きれんとは、なっさけないのお!」

 

ぐう…不服だけど、言ってることはそんなに間違ってない。

不服だけど。

てかこの子自分でちゃんと起きれるのか……

 

(というか、さっきからデンジくんが一言も喋らないな?)

 

ナツが起きてきてからデンジは口を閉ざし、チラチラとナツを盗み見ていた

 

「デンジくんどうしたの?体調悪い?」

 

定位置に座り、ご飯に手をつけながら訊ねる

 

「…んぁっ?あ、いや、なんでもねぇ…」

 

僕に声を掛けられた事に一瞬たじろいだデンジくんが、茶碗に残った米を一息に口内にかき込んだ。

こころなしか、耳が少し赤くなっているように見えた。

 

(…なるほど?寝起きだけど、頭が回ってきたぞ??)

 

名探偵ナツの推理力が光る

 

(つまるところ、デンジくんは僕と顔を合わせるのが恥ずかしいんだ)

(そりゃあ、昨日あんなことがあったもんね。うんうん……僕はツラが良いし、当然だね)

 

その後、僕が急いでご飯を食べてる間もデンジくんは食器も片付けずにこちらをチラチラと伺っていた。

 

(可愛いやつめ、しょうがないにゃあ……サービスしちゃお)

 

ご飯を食べ終え、食器を片付けた後デンジくんの手を握って引っ張る

 

「ほら!僕のせいで遅くなっちゃったし早く行こうよ」

「うおお!?」

 

つい昨日の晩、胸を揉んだくせに今更手を握られたくらいで緊張しちゃって…

 

(すごい初心!こりゃあからかいたくもなるね!)

 

「あ、おい!ワシを置いていくな!」

 

デンジの手を引っ張るナツ、引っ張られるデンジ、追いかけるパワーの3人は急ぎ足で公安庁舎へ向かった

 

 

 

 

「おはよう、二人とも」

 

「おはようございます、マキマさん」

 

挨拶を返すのは僕だけ。

デンジくんは握られた手に夢中で返事が出来ていない。

パワーちゃんは部屋の外で待機だった。

 

マキマが手を繋ぐ二人に気が付く

 

「…随分と仲良くなれたみたいだね。よかった」

 

(自分の犬を取られたからか、少し面白くなさそうにしてる雰囲気を感じる…手を繋ぐのはやりすぎたかな……?)

 

そう思い、パッとデンジの手を離す

手を離されたデンジの口から「あ……」と、少し残念そうな声が漏れた

 

「もう早川くんから話は聞いてるかもしれないけど…今からコウモリ、並びにヒルの悪魔に関しての報告書を書いてもらいます」

 

「ほら、席は用意してあるから二人とも座って」

 

そう言われ、僕とデンジくんは席に着いた。

 

「これが書類ね…ハンコ2つ用意したから、これを押していってくれる?」

「了解です。…はい、デンジくんの判子」

「おぉ…ありがとう」

 

書類と判子を受け取り、押していく

 

「これが建設物損壊の始末書で……」

 

ポン

 

危険な悪魔を頑張って駆除したのに、悪いことでもしたような気分だ

 

「あと…これは国土交通省からだ。それはココとココにハンコ」

 

ポン ポン

 

「書類ばっかりで嫌だね。コウモリの悪魔を倒したのに悪いことしたみたい」

 

マキマさんはデンジくんにそう言う

 

(僕もヒルの悪魔倒したんですけど!)

 

マキマさんはデンジくんの耳に口を近付けて囁く

 

「デンジ君にお願いがあるんだけどいいかな?」

「ハ、ハイ!」

 

昨晩以降、どうやらデンジくんは以前にも増して女体に敏感になってしまったらしい。

おかしい…僕の脳内CPUの演算では女体への耐性が上がるはずだったのに……!

 

マキマはどこからか用意した椅子を、デンジとナツの正面に置いて座る

 

「これはナツちゃんにもお願いなんだけどね……」

 

スラリとした脚を組む

 

()()()()()()()()()()()()

「銃の悪魔…?」

 

初めて聞くのか、デンジくんは聞き返した

 

(倒して欲しい…ね)

 

「13年前米国に出現して今もどこにいるかわからない…全てのデビルハンターが殺したがっているとっても強い悪魔」

「私は、キミ達なら殺せると思うんだ。…他のデビルハンターの誰よりも特別だから」

 

(()()()()()()()()()()()()()()()())

 

「…ナツちゃん、どうかした?」

「あぁ、いえ…なんでもありません」

 

その後は、

 

13年前に銃を使った事件などが増えた事

世界的に銃が恐れられ始めた事

銃を使った大きなテロが起こり、『銃の悪魔』が現れ5分で120万人弱を殺し姿を消した事

それ以降全ての悪魔が恐怖から強くなった事

 

等、話を聞いた

 

「なんかよく分からないけど…なんよく分からないヤツですね」

「まぁ確かに…いままでとはスケールが違いすぎるね」

 

単純に理解が及ばないデンジと知っているが理解は出来ないナツ

 

「デンジ君とナツちゃんなら倒せると思う?」

 

デンジとナツが顔を見合わせる

 

「…ナツは?」

「う〜ん…デンジくんが頑張ってくれるなら、僕も頑張ろうかな?」

 

マキマはそれを見てやはり少し面白くなさそうにしているが、二人は気付かない

 

少しあざとく返す。

騙すみたいですごく申し訳ないが、デンジくんには乗り気になって貰わないと。

マキマさんの命令に応えられない()に何が起きるかなんて考えたくもないから。

 

「そ、そうか?じゃあまあ…俺たちがすっげえ〜ドカンと頑張るので、大丈Vです!」

 

本来マキマさんからのご褒美に浮かれて出た発言、それが僕の言葉から出た。

僕が物語に介入出来ていると感じられて、自信が湧く。

 

「…そう。それならまずは銃の悪魔を見つけなきゃね」

 

発言に少し間が空いた。

マキマさんの事が少し分かってきたかもしれない。

 

デンジくんが満足気にマキマさんへピースしている。

 

「…で、銃の悪魔はどうやって見つけるんですか?」

 

デンジくんが聞いてくれなかったので僕が聞いた

 

「これを見て」

 

そう言うと、マキマさんは徐にアタッシュケースを取り出し中にある銃の悪魔の肉片を見せる

 

銃の悪魔の体から焦げ落ちた肉片、この肉片を食べた悪魔は力を増す

 

そして肉片同士がくっつく特性を利用して探すそうだ。

 

肉片を大きくすればするほど、元の体に引き寄せられる。

そのために肉片を集めるのだ。

 

 

 

 

公安に悪魔の駆除要請

森野ホテル内部で悪魔の目撃ホテル宿泊者の生存不明

駆除に当たった民間のデビルハンターが複数死亡

銃の悪魔の肉片に動きあり、おそらく肉片を食べている悪魔です

公安対魔特異4課7人を出動させます

 

 

 

 

 

 

「このホテル内のどこかに悪魔が潜んでいる。それもただの悪魔じゃない」

 

先輩の持つ紐に括り付けられた肉片がホテルの方へ引っ張られるように揺れ動く

 

「肉片を食べた悪魔がいるんですね」

「ソレが吸い寄せられてんなら銃の悪魔本人がいるんじゃねえの?」

 

デンジくんの疑問に先輩が答える

 

「肉片が大きければ大きいほど強く引き寄せられる。この程度じゃ違う」

「いいのぉソレ…!ワシによこせ!」

 

パワーちゃんが肉片を欲しがるのは食えば強くなれるからか、あるいはただ強欲なだけか…

 

「お前ら…敬語はどうした?」

「あ?」

「はア?」

 

デンジくんを肘で小突く

 

「コラ」

「う…早川先輩……」

「ハ!?」

 

デンジのあまりの変わり様にパワーが目をひん剥く

 

「よし」

 

敬語を使えたデンジにアキがガムを渡した

 

「おお、やりー」

「おー、ねえソレなに味?」

「ガム味」

 

…フルーツとかあんまり食べないから分かんないのかな

 

「なんでワシにはないんじゃ!ズルい、よこせ!」

「ふざけんな!やだよ!」

 

パワーがデンジからガムを奪おうとする

 

「パワーちゃんも敬語使ったら貰えるんじゃない?」

「ハッ!断る!!人間は傲慢じゃのお!」

 

アキがもう1つのガムをパワーに見せつける

 

「敬語」

「…先輩……」

「よし」

 

敬語さえ使えるならご褒美はくれるらしい。

やっぱり面倒見が良いな…さすがお兄ちゃんだ。

 

「わー」

 

ガム貰って素直に喜ぶパワーちゃんが可愛い。

この子自分が可愛いこと分かってそう。

 

「ねえパワーちゃん、ソレなに味?」

「ガムの味がする」

 

この子らから聞こうと思った僕が馬鹿だったかもしれない

 

「……先輩、僕にも下さい」

 

先輩に手を差し出すと、「はあ……」と少し呆れた様子で懐からもう1つ出してくれた

 

「うひょ〜」

 

貰ったガムを口に含む

 

(何の味だコレ…強いて言うならガム味…?デンジくんたちの回答は的を得ていた…?)

 

「…お前、デンジから悪い影響受けてないか」

「なンだよ悪い影響って!」

 

そう閑談(かんたん)していると、荒井くん…だったかな?が早川先輩に話しかけてくる

 

「早川先輩…これから一緒に悪魔と戦う仲間として…そいつらに背中任せて大丈夫なんですか?」

 

あれま、疑われちゃってる。

そりゃそうか…パツキンのチンピラと魔人だもんね。

 

「方やチンピラ、方や魔人…もう1人はよく分かりませんが、そいつらと仲良くしてるあたり自分は信用できません」

「…ん!?失礼な!!」

 

僕もかよ!

 

荒井?くんの疑念に対し、早川先輩はそう言われるのを分かっていたかのように説明する

 

「こいつらに背中は任せない」

 

荒井くんも黙って話を聞く

 

「悪魔駆除には基本こいつら三人を先行させる。この三人が逃げたり悪魔に寝返った場合は俺たちが殺す」

 

僕も武器人間だから特別扱いなのちょっと忘れてた。殺すとか言うから一瞬びっくりしちったよ。

 

「畜生みたいな扱いじゃな!」

「人間じゃないもんね」

 

 

「お前らに人権は無い…」

 

デンジくんがパワーちゃんの裾を引っ張り、二人で後ろ向いてひそひそ話をする。

僕には普通に聞こえるし先輩にも聞こえてるだろうけど。

 

「コイツめっちゃキレてんじゃ〜ん朝の()()のせいだな……」

「あのイタズラはさすがにまずかったの……」

 

…イタズラ?だから朝の先輩は顔が死んでたのかな?

 

あれは!いたずらレベルじゃねえ!!殺すぞ!!

「うおおっ!?」

 

早川先輩が見た事ないくらい憤慨しててめちゃくちゃにびっくりしてしまった。

何したの?ここまで怒らせるって何したらできるの?

玉蹴りまくってもアレで済んだのに何したの??

 

「コワっ…何があったの……」

 

少し引きながらそう言うのはヒルとの戦いの後、倒れそうな僕を抱きとめてくれた女性、姫野先輩だ。

 

「厳しくしてばっかじゃ可哀そうだよ〜?」

「へんっ!ナツとマキマさんは優しいから良いもんね!別に褒美とかも要らねえし」

「おや、デンジくんは可愛いことを言うね〜」

 

姫野先輩が少しだけ驚いた様子をしている

 

「おお〜。な〜んだ…今回の悪魔倒した人にはほっぺにキスしてあげようと思ったんだけど……要らないか〜!」

「え!?」

「ええ!?」

 

姫野先輩の衝撃の一言にデンジくんと荒井くんだけが反応する

 

僕は顔を手で覆い、天を仰いでいた

 

(単純……!)

 

「そんな事は!そんな事はやめてください!結婚前の乙女がそんな(みだ)らな…!」

 

荒井くん姫野先輩のこと好きなのかな。

 

姫野先輩が「その方がやる気出るでしょ?」と言いながらコベニちゃんに抱きつく

コベニちゃん困っててカワイイカワイイね…

 

「キスは俺もいいや…大丈夫…やる気はあっから」

「おろ?」

 

思い直したようなデンジくんに姫野先輩が反応する

 

「俺ぁ初めてのチューは誰にするかある程度決めてんだ。アンタじゃねえから…キスはしねえ」

「ほお〜〜?」

 

ナツが後ろで手を組みデンジの顔を覗き見る

ニヤニヤと笑うナツに顔を覗き込まれたデンジは必死に顔を背ける

 

「それに俺ぁ大切なことを教わった。エッチなことはお互いを理解し合ってるから気持ちがいいんだ。名前も知らねぇアンタの唇にゃあ興味無いね」

「ほお〜〜〜〜??」

 

ナツの顔がデンジの横顔に更に近付いた

 

そんなシーンを見て姫野もからかいたくなってしまったようだ

 

「へえ〜〜〜〜〜〜」

 

姫野もデンジの横顔に顔を近付け、囁く

 

「じゃあデンジ君が悪魔を倒したら……ベロ入れたキッスしてあげる」

 

それを聞いたデンジは今までの葛藤と決意を全て忘れ、目を見開き舌を出した下品な顔で先陣切って突入していった

それに荒井が続き、更にナツ達が続いていく

 

 

 

 

「男の子からかうのが一番おもしれ〜や!」

「姫野先輩、イイ趣味してますね」

「おや、そういう君も楽しんでるように見えたがね?」

「ナツです。草薙ナツ。…類は友を呼ぶとはよく言ったものですよね?」

 

ナツと姫野は非常に意地の悪い顔をしていた

相性はなかなか悪くないらしい

 

 

「単独行動は危険だ!!止まれ!!」

 

先の方では荒井くんが競歩みたいにデンジくんを追い掛けていた

 

「ふんっ!」

「ギッ!」

 

遂にデンジが荒井に追いつかれる

 

「俺は半年間姫野先輩に鍛えられ世話になった!」

 

通りで姫野先輩にほの字なわけだ。

 

「姫野先輩が彼のこと訓練してあげてたんですか?」

「うん、荒井くんね。実力は足りてないけどやる気は充分だよ」

 

実力が足りてないなら銃の悪魔関連の任務には出さない方がいい気がするけど…

 

 

「どこぞのチンピラに唇を奪われるくらいなら…ホッペのキスは俺が貰う!!」

「どけ〜〜!!」

 

二人はまだ喧嘩していた

 

「野郎がくっついてくんじゃねぇキモチわりい!!死ね!!俺とテメエじゃ背負ってるモンが違うんだよオ!!」

 

(そろそろ止めに入ってあげるか。任務中だし)

 

姫野先輩達から離脱し、二人を止めに入る

 

「お二人さんそろそろ落ち着きませんか〜?」

「「コイツが!!」」

「息ぴったりじゃん…」

 

 

 

 

「姫野先輩の新人たちは使えそうですか?」

 

姫野と二人で後ろを歩くアキが問いかける

 

「さっきナツちゃんにも言ったけど、荒井くんは実力不足だけどやる気は十分って感じ」

「もう一人は?」

「逆にコベニちゃんは引っ込み思案だけどかなり動けるかな」

 

今度は姫野がアキに問いかける

 

「アキくんの方は?」

「血の魔人は強いですが短気でまだ裏切る可能性があります」

「デンジとナツはまだ知らない要素が多すぎて分かりません」

 

「この新人5人…生き残れると思う?」

 

姫野が再び問う

 

「コイツは強いなと思ったヤツもそうでないヤツも1年あれば死ぬか民間に行きます」

「答えになってないな〜…………アキくんは死なないでね」

 

 

 

 

しばらく歩いているとナツと姫野がなにかに勘づく

 

「デンジくん」

「アキくん」

 

 

「「来る」」

 

 

 

ギ ィ

 

 

 

ペタ ペタ ペタ

 

 

 

開いた扉から一頭身の気色の悪い悪魔が現れ、気色の悪い襲い方でコベニに襲いかかる

 

「ひあ!あ、あああ!!」

()()()()

 

姫野が手を握ると、悪魔が襲いかかった体勢のまま空中に留まった

 

「浮いた…!?」

「バトルじゃ!」

 

驚くデンジとこれを待ってたかのように悪魔に襲いかかるパワー

 

ザ ッ

 

満を持して登場した気色の悪い悪魔はパワーが作った血の刃物で早々に真っ二つにされてしまった

 

 

 

 

何やら悪魔が宙に浮いたのを自分の力だと勘違いしたパワーに姫野先輩が話しているが、僕は既に幽霊の悪魔については知っているので適当に聞き流している

 

 

「透明で力持ちで便利でしょ」

 

実際便利だ。羨ましい。

 

先輩が言うには肉片に強い反応がないのでこの悪魔がターゲットの悪魔って訳ではないそうだ。

 

(はあ…ここから数日泊まりかあ)

(ご飯とか持ってくれば良かったなぁ…不自然だからって妥協するんじゃなかった)

 

そんなことを思いながら、階段を上がっていく

途中でパワーがコベニに武器を向け、姫野のゴーストで首を絞められたりしていた

 

「いつかそのうち食ってやる…!」

「俺とキスすんだから食うんじゃねえ!」

 

(デンジくんの事からかいたくなるけど、今は抑えておこ)

 

 

 

「あれ…?」

 

 

どうやら最初に異変に気付いたのは荒井くんらしい

 

「俺たち今…8階から9階へ上りましたよね?」

「ああ」

「ここも8階ですよ?」

 

「確認してくる!」と荒井くんが階段を降りていく

 

「ステーキにして食ってやるわ!」

 

パワーは自分の首を絞めた姫野の調理法を考えていた

 

まだ言ってるのかパワーちゃん。

 

「俺ステーキ食ってみてえ」

「デンジくん食べたことないの!?」

 

デンジくん、まさかここまでとは…

僕が養わなきゃ…(使命感)

 

そんな場に合わない事を考えながら荒井くんを待つ

 

 

 

しばらく待つと、下へ降りたはずの荒井くんが階段の上から降りてくる

 

「あれ………?」

「荒井君いま…階段降りていったよね…?」

「あ?」

「えっえっえっ」

 

不安そうな顔で困惑する荒井

こんなことは初めてなのか驚く姫野

理解できていないデンジ

脳が理解を拒んでいる様子のコベニ

 

そして全て知っているのでパワーから食べ物を守る方法を考えているナツ

 

 

 

その後、もう一度確認すべくコベニをダブルピースで待機させ姫野が下へ降り、やがて再び上から降りてくる

 

「ありゃりゃ……」

「え〜!?えっええっえ〜!?」

 

「アキ君…なんだらこりゃ…」

「悪魔の力…でしょうね……」

 

 

その後も部屋の窓から出ようとして向かいの部屋から出てきたり

天井から出ようとして床から出てきたり

エレベーターが使えなかったり

全員が8()()()()()()()()()()()()()()ことを受け入れざるを得なくなった

 

「パワーがその悪魔殺しちまったからじゃねぇのか〜〜?」

「それはありえないよ、悪魔が死ねばその悪魔の力は効果を失うから」

「あぁ、ナツの言った通りだ。パワーが殺したのは関係ないだろう」

 

 

「アキ君、肉片の反応は?」

「それが…全く反応が無くなりました」

 

 

(…荒井くんとコベニちゃんの恐怖で悪魔が強くなりすぎても困るし変に思われない程度にヒントくらい出そうかな)

 

「……早川先輩」

「どうした?」

「時計、止まってたんですよね?」

「……ああ」

 

デンジとパワーを除いた全員が驚く

 

「なっ…!」

「アキくん、ほんとに?」

 

「…どの部屋の時計も8時18分で止まっていました。この8階だけ時間が止まっているとしたら…助けは来ないかもしれません」

 

アキの言葉に、パワーですら僅かに動揺するがそんな中でも平静を保つ者が1人居た

 

「すげえ!じゃあ寝放題じゃねえか!!」

「馬鹿か貴様は…俺達はここで永遠に閉じ込められるかも知れないんだぞ」

「そうなるかもしれねーしならねえかもしれねーだろ?わかったら起こして」

 

「こんないいベッドがあんだ」

 

「寝なきゃ損だね」

 

「俺ぁ悪魔に感謝して眠るぜ…」

 

 

瞬間、初めて全員の心が一致する

 

 

 

((((((寝た……))))))




読んでくれてありがとうございました!
次回上手くかけたら永遠の悪魔戦になるかなと思います!

面白かったら高評価よろしくお願いします!
明らかな誤字、脱字は指摘していただけると非常に助かります!
何か変だなと思ったところも感想でぜひ聞いてください!お答えします!

チェンソーマン最高!チェンソーマン最高!!

レゼの心理描写入れたいんだけど、解釈違い?

  • 入れて欲しい
  • 入れたっていい
  • 入れなくたっていい
  • 入れないで欲しい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。