またもや生徒が石にされた。
発見者はまたポッターらしい。
運の悪い、というかもはや探しにいってないか?
とにかく、サラザール・スリザリンの書斎周りの出来事についてアルバスに報告せねば。
アルバスだってあそこには入ったことはないはずだ。
何とか『秘密の部屋』発見の手がかりになればいいが。
「レモンキャンデー。」
アルバスはあいも変わらず甘い物好きみたいだな。
でなければこれを校長室の合言葉にはしないだろう。
中心の像がゆっくりと動き出し、校長室までの螺旋階段が出現する。
大階段のとこはぶっちゃけダルいが、ここの仕組みは結構好きだ。
ワクワクする。
学生時代に入った時はポリジュース薬でブラック校長に成りすましていてそれどころではなかったけれど。
扉を開けると、先客がいた。
というかポッターがいた。
「──いえ、何も。」
何か大事な話をしてそうだし、ちょっと待とうか──
「おぉフィグ先生、どうかしたかの?」
「……『秘密の部屋』について一つ、思い出したことがあるんです。」
冬になった。
もはや雪が降り始めてさえいるのに、依然として『秘密の部屋』の入り口どころか、手がかりさえ見つかっていない。
ホグワーツ全体に暗い雰囲気が充満している。
オレの見立てではパーセルタングが鍵になっていそうなんだが……
鍵があっても鍵穴が見つからないでは意味がない。
いや、そもそもそれが本当に鍵なのかも分かってはいないのだが。
そんな中、医務室にグレンジャーが運び込まれた。
ポリジュース薬で猫になってたらしい。
しかも尻尾までついてるときた。
本当に何してんの?
そうか!
最近、スネイプ先生の機嫌がとんでもなく悪かったのはポリジュース薬分の材料が盗まれたからだったのか。
まあ、ポリジュース薬は効能の短さの割に工程も材料も面倒だからなあ……
それにしてもなんでグレンジャーは猫になったんだ?
食べる毛を間違えたんだろうか。
一体誰に化けようとしていたんだかな。
またもや、生徒が石にされた。
それもグレンジャーだ。
だがやはり、彼女も死んではいない。
薬ができれば回復はする。
それでも、事態は着実に悪化している。
『レベリオ』にも、何もかからない。
生徒は夕方6時までに寮へ戻り、授業に出る時は先生が引率すると言う規則ができた。
学校の閉鎖もあり得る範疇にあるという。
もうポッターに蛇語を話しながら城中を練り歩いてもらうしかないかもしれない。
あるいは録音魔法でも作ってみるか……
夜、今日はハグリッドに会いに来た。
石化を司るが、人を殺せない怪物というのがどうしても思い付かないので、定期的にハグリッドと意見交換をしているのだが──
「よお、コーネリウス。ハグリッドをどこに連れてく気だ?」
「なっ……貴様はエリエザー!何故ここにいる!?」
「彼の行き先については私が説明しましょう。理事会で決定し、彼には既に停職命令が出ています。『秘密の部屋』を、開いた容疑で。ですので、これからアズカバンに──」
「ではここで貴様らとその決定を下した理事会とやらを皆殺しにすれば容疑は晴れるかな?」
袖から杖を滑らせる。
「おっと……しかしこの件には校長からも同意を──」
「ならお前らを殺した後に服従の呪文でも何でも使うさ。」
構える。
今まで勝ち誇った笑みを浮かべていたいけ好かない金髪の役人の表情が硬くなる。
片方は殺してもう片方には理事会への案内役をしてもらおう。
「や、やめてくだせぇフィグ先生!オレのためなんかに必要ねぇ!」
「エリエザー!貴様自分が何をしようとしているのか分かっているのか!」
「ああ、よおく分かっているとも。」
「……やめるのじゃ。フィグ先生。」
何故邪魔をする。
「アルバス、ここでお前も死ぬか?」
「お主も魔法界に混乱を招きたい訳ではなかろう?」
「だが、友人のアズカバン送りを黙って見ている訳にはいかん。」
「まだハグリッドには容疑がかかっている段階じゃ。一時的に勾留されるだけじゃろう。」
「腐った役人共がマトモな手順で捜査をしてくれると?」
「ワシはそう信じておる。」
「ッしかし……!」
「杖を降ろすのじゃ。」
「……」
杖を、降ろす。
この選択に後悔しないといいが。
「すまないハグリッド……」
オレはハグリッドが連れて行かれるのを、ただ見ていることしか出来なかった。
レガ主くんならコーネリウス&ルシウスには普通に勝てますが、ダンブルドアに参戦されると勝てないので殺すのを断念しました。