そうしないと信頼を得られないので。
第一の課題。
それはドラゴンとの対決だ。
勝ち上がるためにはフィールドにいるドラゴンの猛攻を掻い潜り、設置されている金の卵を獲得する必要がある。
フィールドは岩に覆われて足場は安定こそしないが、その分岩が身を隠してくれる。
ドラゴンが吐く超高温の炎のブレスも、これらの岩を盾にすれば多少は持つことだろう。
さて、それぞれの選手たちは順番に課題をこなし、三人とも無事に成功を収めた。
ポッターの番が来たが、一体どうするつもりだろうか。
まあどうせ何かムーディ先生が入れ知恵をしていることだろう。
最近ポッターへオレについて何か吹き込んだのは明白だしな。
それくらいの責任は持ってもらわなければ。
お、ハンガリー・ホーンテールだ。
可愛くて好きなんだよなあのドラゴン。
少し前にハグリッドと一緒に世話をしたが、結構気性荒めな感じだった。
卵から育てればワンチャン……
と、ポッターが出てきた。
ドラゴンのブレスに翻弄されているが、どんな対策をしてきたのか。
──なるほど、箒か。
それルール的に良いんだ。
しっかり場外に出てるけど問題ないのか。
そこからは殆ど両者が何処にいるのか席からは見えなかったが、城の周りで散々命懸けの追いかけっこをしたあと、ポッターはフィールドへと舞い戻って無事に金の卵を手に入れたのだった。
ちゃんと箒新調してたな。
第二の課題。
の前に舞踏会である。
クリスマス・イブに開催予定で、男女ペアで踊る必要があるとのことで面談もその系統が増えていた。
ドレスの選び方、ペアの誘い方、舞踏会を抜け出す方法、ダンスのコソ練にオススメの場所、いっそのことペアになってくれなどなど。
流石にペアになってやることはできないが、それ以外の、できる範囲で数々のサポートをしていった。
ネビルもちゃんとペアが出来たみたいで安心。
そしてきた、クリスマス・イブ。
……オレもペアを作るようマクゴナガル先生に言われたが、この日は全力で警備に当たるため断った。
今までは先生方もいたからそこまで気を張らなくて良かったが、たかだか数時間とは言えど、今日は皆が楽しめる日にしたい。
左手は後ろで常に『レベリオ』を使い続け、右手で魔法を使って料理を運びつつ、トラブルに対応するために会場内外を動き周る。
「美味しいクッキーはいかが?」
「……フィグ先生、何やってるんです?」
「警備兼ウェイターだね。暇なんだよね、良いことなんだけどさ。食べる?」
「……じゃあいただきます。」
「ウィーズリーは──
「辞めときます。」
──そうか。あ、そうだ。ポッターに課題突破のお祝いを渡そうと思ってたんだ。」
「なんですか、これ?」
「御守りだよ、肌身離さず持っておくと良い。」
「ありがとうございます。」
「じゃあね、楽しんで。美味しいクッキーはいかがかなネビル──」
ちなみにこのクッキーは手作り。
厨房を借りて屋敷しもべ妖精たちと一緒に作った自信作だ。
ウィーズリーはレガ主くんが出した食べ物/飲み物は二度と口にしないと心に誓っています。
なんでやろな。