今度こそ第二の課題。
どうやら四人の代表選手の宝が湖の中に設置されているので、それを回収して戻ってこいという内容らしい。
宝というのが何かは分からないが、寮から私物でも取ってきたのだろうか。
しかしそれでは宝の価値は平等にならない。
一体宝とは何なんだろう。
課題が始まった。
今回は四人同時並行で進んでいくようだが、ぶっちゃけ何も見えん。
たまに水面に出てくる選手をハラハラしながら見るくらいしかない。
これが一時間か。
……あんまりこういうことを言うべきではないかもしれないが、観てる側って結構つまんな──
「なあ、アルバス。選手の宝ってなんなんだ?」
「宝とは、選手達の友人や家族じゃよ。今は湖の底で眠っておる。」
「は!?いや、まあ、確かに価値は等しいか。個人の宝持ってくるよりよほど平等だな……?」
「対抗試合の課題として相応しくするためにはこれくらいは必要じゃ。でなければ永遠の栄光など与えられんよ。」
「……まあそれもそうか。」
なんて話しているうちにデラクールは棄権。
クラム、ディゴリーは成功。
残るはポッターのみとなった。
ポッターが出てきたら、デラクールの身内を助けてやる必要があるだろう。
備えはあるんだろうが念の為準備しておくか。
暫くして、ポッターは無事にウィーズリー──
とデラクールの身内と思われる女子を連れて帰還した。
やるじゃん。
アルバスはポッターが二人助けたことを加味して審判を下したが、不満が出ないかどうかだけ心配だ。
あのダームストラングの校長とか話通じなさそうだし(偏見)
そういえばポッターが湖の中に長時間入れたのはネビルの機転のお陰らしい。
やるじゃん。
「──お前はこの記憶についてどう思った?」
「ッフィグ先生!?」
校長室に来たらポッターが憂いの篩を覗いていたので、オレも勝手にアルバスの記憶に入っていた。
これはかつて闇の帝王の下僕であり現ダームストラング校長であるカルカロフが、裁判にて密告をしている場面の記憶だ。
バーテミウス・クラウチはその密告によって同じく下僕であると判明した自身の息子にアズカバン送りを宣言し、記憶は終わる。
こうしてみると、クラウチの姿がロドゴクと重なるような気がする。
……その最期も含めて。
「これ、一体何が起こったんです?」
「記憶だよ、校長のね。この『憂いの篩』は中に入れた記憶を追体験できる代物なのさ。だから我々は登場人物に影響を与えられなかった。」
「──おお、フィグ先生もいらしたのか。お待たせしてすまぬの。」
「アルバス、クラウチが殺されたと?」
「うむ、残念ながらの。その件で大臣から小言を言われておったよ。そのことでハリーを呼んだのじゃ。」
「……先生、僕、記憶の中で出てきた人を夢で見ました。クラウチ・ジュニアといわれていた人を。ワームテールと一緒に、ヴォルデモートと話してました。」
「その夢には信憑性が?」
「ヴォルデモートとハリーの間には強い繋がり、絆があるとワシは考えておる。この夢についても信じてよかろう。」
「なるほどな、まあオレの要件も似たようなものだ。ちょいと話があってな。」
「話とな?」
「舞踏会の日、『レベリオ』に妙なものが引っかかった。それ自体はただ厳重に封鎖されてるだけの箱なんだが、問題はその中身だ。
「!?」
「箱の持ち主が定期的に場所を変えたり、中身を開いたりしていることは確認した。」
「誰なんです、その箱の持ち主って。」
「──アラスター・ムーディだ。」
レガ主くんはクラウチ・ジュニアがクラウチ殺しの犯人であり、ムーディ先生が偽物であるというところまでは確信していますが、偽ムーディと同一人物かまでは確信できていません。