マグルの前で魔法を使ったとのことで、ポッターがホグワーツを退学処分になったらしい。
……かと思いきや、やっぱり懲戒尋問まで保留になった。
今は騎士団のうちの何人かがポッターを迎えに行っている。
休みの間、マグルの世界で過ごしているポッターが魔法省で尋問を受けるのには、マグルでない大人の力が必要だ。
それにしても、マグルの前で魔法を使わざるを得ない状況に陥るとは、一体何があったのだろうか。
これからの騎士団の動きについて広間で話し合っていると、ポッター達が帰ってきた。
ブラック含め、皆がポッターとの再会を喜んでいる。
スネイプ先生もワンチャンハグしに行かないかな。
行かないか……
ひとまずポッターには既に来ていた子供たちと共に別部屋へ移ってもらい、また会議を始める。
なんでも、ヴォルデモートはポッターの予言が入った水晶を求めているらしい。
それがあれば自分の死を避けることができるからだ、というのが有力な説である。
だがそれは同時に、コチラが先に手に入れれば先手を打てるという意味でもある。
騎士団としてはどう動くべきだろうか。
ちなみに、オレがこっそり魔法省に潜入して強奪するという案は却下された。
理由は道中で役人たちを殺しまくって魔法省に混乱を招くのを防ぐためだと。
人のことをなんだと思っているんだろうか。
今日はポッターの懲戒尋問の日。
アーサー・ウィーズリーがポッターを連れて魔法省に行くので、こそこそ目眩まし術を使って付いてきた。
尋問の時間を勝手に早めたり、それを敢えてアルバスに伝えなかったりと、悪意たっぷりな行いは見られはしたが、ポッターは無事に無罪放免となった。
良かった良かった。
それはそれとしてアルバスとハッキリ目が合ったね。
明らかにバレていた。
その後、何となく好奇心で水晶の保管してある部屋を探している最中に何人か死喰い人を発見したので、取り敢えず殺したらその死体がバレて大騒ぎになった。
新学期が始まった。
今年の新人殺し枠はドローレス・アンブリッジ先生。
真っピンクの服が気になりすぎてあんまり話を聞いていなかったが、どうやら魔法省から来た監視役っぽい感じだ。
顔合わせの時もどこかコチラを下に見ているような話し方で、なんだかいけ好かない感じだった。
まあ役人という立場上仕方がない態度なのかもしれないが。
あと香水臭かったな。
あれでは匂いでターゲットに見つかってしまうだろう。
授業もちょいと見学したが、アンブリッジ先生や魔法省としては実戦というものから遠ざけたくて仕方がないといった雰囲気を感じた。
ポッターがそれに噛み付いて罰則を言い渡されていたが……
後で何か差し入れでもしてやろう。
アンブリッジ先生の登場により、またウィーズリー商品の売上が上がったと双子から報告があった。
以前から双子の相談を受け、一部の商品の安全性や性能、ついでに味なんかの向上をちょっと手伝っただけなんだが、喜んでもらえたようで何よりだ。
逆に、こちらとしてはヤバそうな商品開発を事前に止める、或いは対策を講じて事故を防ぐことが目的だったので、その辺は本当にただの副産物でしかない。
でもどうせ止めたやつも裏でこっそり作ってるんだろうなあ。
『あのフィグ先生が止めた!』シリーズはウィーズリー商品の中でも屈指の人気を誇ります。