なんでやろな。
あっと言う間に小鳥が居なくなった。
誰かが凄いハイペースで消しているのかもしれない。
しかし今回の目的は親衛隊全体および尋問官の体力、気力を削ることだしな……
もうちょっと追加するか。
また居なくなった。
もうちょっと……
またか。
もうちょっと……
いや、やりすぎか?
まあいっか。
─完全にやりすぎた。
医務室の殆どがスリザリン生で埋まっている。
たぶんここにいる全員が7〜10匹以上は小鳥を殺しているだろう。
どうりですぐ小鳥が居なくなる訳だ。
致命的な呪いにしなくて良かった。
「もう!どうして皆同じ症状で運ばれてくるのですかッ!!」
マダム・ポンフリーがブチギレている。
本当に申し訳ない。
「フィグ先生!見ていないであなたも手伝って下さいッ!」
「え、はい。分かりました。」
この状況を生み出した責任は自分にもあるし、何より今のマダム・ポンフリーに逆らいたくない。
それに、本当に体調不良になった生徒が治療できないのでは本末転倒だしね。
……小鳥を追加するのはもうやめておこう。
冬休みになった。
どうやら魔法省でアーサー・ウィーズリーが襲われたらしい。
一命は取り留めたそうだが、それでもなかなかの大怪我だ。
騎士団のメンバーにも『座標』をつけておくべきかもしれない。
そういえば、スネイプ先生から開心術や閉心術が使えるか聞かれた。
一応使えはするが、実戦では使ったことがないと正直に答えた。
心を読むことが必ずしも自分にとって有利に働くとは限らないしな。
年が明けた。
アズカバンから囚人がまたもや脱獄したらしい。
今回は本当に死喰い人だ。
……魔法省はコレもブラックの仕業にしたいらしいが。
脱獄犯の中にはネビルの両親を拷問にかけたレストレンジもいる。
なんとしても息の根を止めなければ。
今日はダンブルドア軍団の練習を見学している。
皆が今どれくらいやれるのかを知りたかったので、目眩まし術でこっそり見学中である。
みんななかなかやるじゃないか。
ポッターは教えるのが上手いらしい。
これだけの人数が守護霊を出せるのなら、他の呪文の練度もそうとう─
─地響きがした。
気の所為ではなく、確実にこの部屋が揺れた。
みんなも静まり返っている。
また地響き。
壁の一部に亀裂が入る。
まさか、この部屋を破壊しようとしているのか!?
次の地響きで、亀裂の中心に穴が空いた。
ポッターはそれを覗き込もうとして─
「ボンバーダ・マキシマ。」
─咄嗟にポッターの服を掴んで後ろに投げ飛ばす。
ホグワーツの一部を破壊するなんて。
ここまでするのか、魔法省は。
こんなことならコイツの部屋に惑わせ鳥を大量に放っておくべきだったか。
今回の『ダンブルドア軍団』の一件は魔法省にとってアルバスに反乱の容疑をかけるのには充分な口実だった。
まあアルバス自身は普通に不死鳥と雲隠れしたんだが。
その上、アンブリッジ先生は校長となって、以前よりも自由に振る舞うようになった。
もはや魔法省によるホグワーツ乗っ取りは成功したと言っていい状態であり、尋問官親衛隊の生徒たちも特権を得て気が大きくなっている。
やっぱりあの時殺しておくんだった。
開心術→使うくらいならその分攻撃するほうが早い
閉心術→心を読まれたところで問題無いくらいの広範囲、大火力で攻撃すれば良い