そおれ!アバダケダブラ!   作:味噌カツ伝説

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各陣営の現状

ヴォルデモート陣営
→頭であるヴォルデモートが死にかけ、なおかつ人員不足。
来年のホグワーツ侵攻作戦までの人員が全然足りてない。(本来予定していた人数より三割減)
しかもヴォルデモート本人が動けないためにスカウトは部下任せで全然味方が増えない。
人員が増える数より減る数の方が多い。

魔法省
→幹部陣(主に古株)が定期的に行方をくらます。
お陰で現場はちょいちょい混乱するが、その分(不自然な)昇進も多い。
しかしそのせいで『一人が出世するには三人死ぬ必要がある』なんてウワサも立っている。

ホグワーツ(生徒)
→若干緊張気味。
ヴォルデモート復活の報でピリピリしている。
「まあダンブルドアもいるしホグワーツは安全でしょ。」(大半の生徒)
「次に死ぬのは自分/家族かもしれない。」(一部スリザリン生)

ホグワーツ(教師)
→表には出せないが不安。
いざと言うときは生徒を守って死ぬ覚悟。
「でもまあダンブルドアいるしホグワーツに攻めてくる馬鹿はいないでしょ。」


謎のプリンス
37:調合


「七つ!」

 

頭の上半分を失った死体が重力に引かれて堕ちていく。

これで全部か。

 

死喰い人がダイアゴン横丁を襲撃している場に居合わせてしまい、結果として飛行呪文によるドッグファイトをする羽目になった。

何とか殲滅できたが、合流がもう少し遅れていたらあの橋も崩されていただろう。

 

また死喰い人の動きが活発化しているな。

もうちょっとした買い物さえ出来やしない。

 

 

 

新学期が始まった。

気付けばもう6年目だ。

 

今年の新人殺し枠は新たに来たホラス・スラグホーン先生──

ではなくスネイプ先生である。

スラグホーン先生はスネイプ先生の代わりに魔法薬学を担当するそうだ。

遂に闇の魔術に対する防衛術が新人殺しの汚名を返上する日が来たのかもしれない。

 

元々スラグホーン先生はホグワーツで魔法薬学を教えていた功名な先生らしいが、生徒たちからの評価がどうなるのか気になるな。

話してみた感じだと温和な雰囲気だったが、授業でも同じだとは限らないし。

 

ただ最近面談の希望者が多すぎて授業の見学に行けるかどうか微妙なところなんだよな。

ヴォルデモート復活云々はやはり生徒たちに強いストレスを与えているようだし。

以前みたいにホイホイ見学に行けないというのが現状だ。

 

 

 

となんだかんだ言いつつも時間を捻出できたので見学に来た。

今日は『生ける屍の水薬』を調合する授業で、上手く調合出来たら『幸運の液体』が進呈されるらしい。

随分と太っ腹だな。

確かに難しい調合ではあった気がするが、そこまでだったか?

 

「ネビル、たぶんそれ切るより潰した方が良いぞ。」

 

「え?でも教科書には切るってありますよ、ほら?」

 

「あれ、ホントだ。レシピが変わったのか。でもこれだと汁が十分に出ないと思うんだが……品種改良の結果か?」

 

「フィグ先生はコレ調合したことあるんですか?」

 

「昔ね。ん〜絶対これだと上手くいかないと思うんだけどなあ。あ、スラグホーン先生、まだ素材余ってます?」

 

「おぉ、フィグ先生。予備の素材がまだありますぞ。昔の血でも騒ぎましたかな?」

 

「まあそんなところです。お借りしても?」

 

「ええもちろんですとも。」

 

 

 

それから少しして。

 

「……出来た。」

 

「え、もう出来たんですか?」

 

「おう、出来たぞ。ほれ。」

 

「おや、フィグ先生も完成しましたか。今ちょうどハリーが完成させたところですぞ。」

 

「ポッターが?」

 

「いやはやもう少し作り始めるのが早ければ『幸運の液体』を手に入れられたのに、残念でしたな。」

 

「じゃあ教科書のレシピでも作れるのか……」

 

「?」

 

「いえ、ね?この教科書のレシピがどうも─」

 

 

そうして、授業後も暫くスラグホーン先生とこのレシピについて話していたのだが。

結果的に言えば、教科書が間違っていた、というよりも既に長い間世間一般で間違ったレシピが広まってしまっていたらしい。

それがいつしか魔法省や教科書まで侵食し、遂にはそれが試験に載るようにさえなってしまったようだ。

そりゃあ訂正もされないし上手くいかないはずだ。

 

たぶんスネイプ先生自身も気付いていながらわざと放置してたんだろうな。

だがそうなると、どうしてポッターがこいつを作れたのか……

 

 

 

数日後の夜。

オレはアルバスと話すために校長室に来ていた。

 

「コイツが例の?」

 

「そうじゃ。この指輪が、ヴォルデモートの分霊箱の一つ。」

 

「で、お前のその更にマヌケな腕は?」

 

「呪いにやられてしもうた。セブルスのお陰で一命は取り留めたがの。」

 

「馬鹿なのか?」

 

「否定はせぬ。じゃがヴォルデモートの呪いはそれほどに強力じゃ。」

 

「……この指輪の出処は?」

 

「これはゴーント家に伝わる指輪での。ヴォルデモート自身も何か思い入れがあったのやもしれぬ。」

 

「ゴーント、か。」

 

「うむ。ヴォルデモートが幾つ魂を裂いておるのか分からぬが、ハリーが破壊した日記と合わせてこれで二つ目じゃ。」

 

「まあ十中八九まだ残ってるだろうな。」

 

「それはなにゆえじゃ?」

 

「オレは1度しか裂いてないが……あれは相当魂を裂かないと作れんハゲ頭だ。」

 

「……」

 

「いや、悪かったよ。ちょっと言ってみただけだ。」

 

 

割とマジで言ったんだが、あまり賛同は得られなかったみたいだ。




レガ主くんはかつて『幸運の液体』の上位版を作成し、『必然の液体』と名付けましたが、実験時に使用した人間がみな効果終了後に廃人となったのでこの計画は頓挫しました。
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