そおれ!アバダケダブラ!   作:味噌カツ伝説

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分霊箱の捜索、破壊フェーズはレガ主くんはあんまりやることないので束の間の平穏です。


50:陥落の後

「こいつら、どうしてやろうか。」

 

「殺したらヴォルデモートにバレる。でしょ?シリウス。」

 

「だろうな。コイツらは逃げ出した我々を追うように言われている筈だ。殺すのは避けたほうが良い。」

 

「……私が記憶を消すわ。」

 

パーティ会場から命からがら逃げ出したハリー、ロン、ハーマイオニー、そしてシリウスの四人。

その先で一旦落ち着くために入ったレストランで二人の死喰い人に襲われるも、返り討ちにした所だった。

 

「少々お行儀は悪いが、服も頂こう。」

 

「そうだね、その格好じゃ目立つし。」

 

元より三人の普段着はハーマイオニーが確保していたが、シリウスの服のサイズは誰とも合致しなかったのだ。

 

「それ、こいつらに僕たちのことバレない?」

 

「記憶が無いんだから、バレようがないわ。」

 

「近くに酒でも置いておけば、安心だな。ハリー、さっき私がパーティ中にくすねてきたやつがあっただろう。」

 

「これ?」

 

「この辺に置いてくれ……どうかな?」

 

「うん、似合ってるよ。」

 

「それは良かった、さあそろそろ出発しよう。」

 

「どこへ?」

 

「私の家だ、あそこならまだ安全だろう。」

 

 

 

 

変身術で無理矢理ミニフィギュアに変えて持ってきたが、このドラゴン、一体どうしようか。

恐らく既に息絶えていると思うのだが、それはそれで扱いに困る。

暫くはこのまましまっておこうかなあ。

 

それはさておき。

魔法省が陥落したことで、色々と悪いことが起きているみたいだ。

一夜にして大臣が代わったことで純血至上主義をより強固な体制として組み込み始めたみたいだし、ホグワーツのカリキュラムも変更になることが決定したそうだ。

仕事が早い、もっと前からそうして欲しかったな。

スネイプ校長は表向きあちら側なのでそれに従うことになるだろうが、オレはどうすべきか迷っている。

 

悪しき校長に圧政を敷かれる哀れな一教員か、はたまた何も知らないフリしてホグワーツから離れて過ごすか。

あるいは全然関係ない第三者としてホグワーツに潜入して大暴れするか。

魔法省を見に行くのも良いかもしれない。

 

迷ってしまうな。

 

 

 

 

「ロン、来て!」

 

「なんだよハリー……まだ朝方じゃないか。」

 

眠そうに瞼を擦りながら、パジャマ姿のロンが階段をゆっくりと降りてくる。

反対に、ハーマイオニーは既に準備万端といった風で階下で待機しており、興奮した様子のハリーの話を聞かんとしていた。

 

「ロン、貴方が寝すぎなのよ。どうしたの?」

 

「家系図のここ!シリウスと話してて気付いたんだ!『RAB』だよ!ロケットを持ち去った人のイニシャル!シリウスの弟だったんだ!」

 

「……じゃあソイツが本物のロケットを持ってるって?」

 

「いや、残念ながらそうではないらしい。」

 

ロンの疑問に答えるように、シリウスが部屋へと入ってくる。

 

「シリウス、クリーチャーはなんて?」

 

「クリーチャー?」

 

「ブラック家に仕えてる屋敷しもべ妖精よ。貴方も何度か会ってるわ、彼いつも悪態ついてるけど。」

 

「ああ、あいつね。僕アイツ苦手だ。」

 

「クリーチャーによると、マンダンガスの奴が財産諸共盗んでいったらしい。今捜してくるように言いつけたところだ。」

 

「マンダンガスってあの逃げたオジサン?」

 

「そうだ。アイツが今ロケットを持っているはずだ。」

 

「じゃあこれで一歩前進ね。」

 

 

 

 

ホグワーツ特急。

ホグワーツに向かうその列車は当然生徒で溢れかえっている訳だが、今日に限ってはいつもと違う客人も乗せていた。

 

大股でドシドシと歩くその客人らは、無遠慮に個室のドアを開けていく。

そうして中を一周見回すと、そのままドアも閉めずに去っていき、次の部屋を見に行くのだ。

 

「──ハリーを探してるの?残念だけどここには居ないわ。」

 

「ここはお前たちが来るべき場所じゃないぞ!」

 

「……ッチ。行くぞ。」

 

舌打ちをして、男たちは生徒を鋭く睨みつけながら去っていく。

 

「ネビル、今の人たちって……」

 

「死喰い人だ。魔法省からハリーを捕まえるように言われてるんだろう。」

 

「ここにいるってことは、もしかしてホグワーツに……?」

 

「……そうかも、しれない。」

 

 

 

 

「来るんでしょう?死喰い人。どうするつもりなんです?校長。」

 

「吾輩にはどうにも。貴殿こそ、みすみす見逃す訳でもありますまい。」

 

「まあ、彼らの出方次第ですがね。あまり子供の前で殺しはしたくない。」

 

「吾輩には『致し方ない状況であればいつでも始末する』、と聞こえましたがな?」

 

「……夜の散歩に出てもらう位はするかもしれませんが。今の魔法省を刺激すると面倒そうで。」

 

「これ以上吾輩の仕事を増やさないで頂きたいですな。貴殿と違って校長というのは存外多忙で困る。」

 

「うん、まあ、気を付けますとも。出来ればね。ポッター達が戻ってくるまでは普段通りに過ごしますよ。」

 

「……」

 

 

やっぱりなんか信用されてないかも?

本当なのになあ。




レガ主くんがこれからやること
・分霊箱の情報集め
・カウンセラーとしてのお仕事
・闇の帝王への嫌がらせ
・ホグワーツに来た死喰い人の始末
・ポッターのサポート
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